ファントム・ビー 公演情報 ファントム・ビー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★

    独特の世界観。

    それぞれの役者が持つ良い意味で人を凌駕した生き物感、それらがしっかりと活かされ、
    舞台面に役者がズラッと勢ぞろいしてのダンスシーンでは、圧巻の迫力が生み出されていて、
    狭い舞台面でも互いに邪魔する事なく、動ける巧みぶりはお見事でした。

    公演期間の最初の方に行き、個人的には脚本に苦労をされたのかな?と思えるシーンが幾つかあり、
    役者さん達が本をモノに出来ていない様子もあった様に思えました。
    『何となく、それっぽく聴こえる言葉を選んでいる』感じで、その先に何か明確なものを決めていないのではないか?
    上手く言えませんが、そんな感じに観えるシーンがありました。

    壮大で、何か大きな事を伝えられそうなものを内在させていましたが、
    少なくとも私が観た最初の方の回では、それを最後まで処理出来ていない様に思えました。

    ただし、宮島小百合さんや白井那奈さんなど、XQUESTメンバーでないゲストさん達が、
    重要なシーンを見事にこなされていて、作品としてはレベルの高いものであると認識しました。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/24 (金) 19:30

    (初日から観劇していたのにこちらへの感想が終演後になってしまい申し訳ございません。)高低差共に、大きくはない舞台上を所狭しと動き回る役者陣、便利棒を使用した殺陣やアクションは勿論、ダンスが華やかで細やかで、この題材ならではの劇場であったように思いました。印象深い劇中曲は是非とも音源化をお願いしたいと思っております!。フライヤーヴィジュアルも素敵ですが、舞台ヴィジュアルも本当に素敵で、笑いあり、圧倒されながら、あっという間の100分でした。ネタバレ含む個人への感想はBOXに入れさせて頂きました。沢山観たつもりでしたが、行けない日は寂しく、待ち遠しく、終演後は頭の中に音楽やダンスやセリフがぐるぐるまわる日々……は、もう少し続きそうです。本当に楽しく、そして心に響く世界でした。

    ネタバレBOX

    先ずは客席、本編外のことを。
    雛壇形式の整理番号自由席と言うことで観やすさ等心配しておりましたが、今回もスタッフの方々の誘導がとてもしっかりしており、焦らず落ち着いて座席を選ぶことが出来ました。物販は事前に案内があり、またTシャツはサイズや色が沢山あるのですが役者の方が実際に来てモデルとして紹介してくれており購入を検討する側として非常に助かりました。缶バッチが早々に完売してしまったのが残念で、在庫の都合もあると思いますが、後半から観に来る方の為に余剰を、若しくは予約販売等あったら良いなと思いました。

    座席は3列目から段差があり見やすい配置にされていたと思いますが、舞台が思ったよりも低く、客席の高低差があまり目立たず、後方席だと舞台の床が見えず。冒頭にシロイ、そして終盤にギンロウとダンパーの重なる場面があるのですが、床が見えないとシロイの姿が全く見えなかったので、そのギミックが生かされず仕舞いな場合もあるのかと少し残念に思いました。

    蜂の生態と吸血鬼、人為らざる者、太陽の当たらない場所。
    出会ってはいけない、出会うことのない「朝日」と「夕日」、
    オンリーワンの天使と悪魔、人間と吸血鬼のハーフ、血の混ざり合い、
    誰もが持ってる二つの顔を朝と夕で表し、それは互いに背を向け出会うことは
    ないけれど、共に同じ人として寄り添うものでもある、、そう感じました。
    あまり深く考察していないので一捉え方ですが(汗)。

    お目当ての渡辺隼斗さんは今回も凄いアクションを魅せてくれた他、珍しいダンスナンバーもあり、またバックボーンのせいか妖艶さも漂っていて、まさに黒一点天使に相応しいと思いました。相方でアルビノ悪魔の門野さんとのタッグは、冒頭のダンパーを邪魔している場面からエルダーとの鏡の説明、はてはクレアとガブメイとのこそこそ芝居まで本当に見所満載でした。
    本役以外にもダンスのお相手も多くあり、個人的にはオープニングの、
    ガブ、メイ、ダンパーが、マリア、エミリア、ユウヒのパートナーを
    務めた後床に倒されるところが好きでした。

    天使と悪魔は二人で対になっており、時に馴れ合い同じ行動をするが、
    空気が変わり争う場面ではやはり抗いのようなものを感じました。

    初日は全くここまで頭が働かず、
    ガブリエルとメフィストの名乗りの場面は「なるほどな!!」と凄く納得しました。
    「にょろん」の場面は本当に大好きでした。



    初見さんのジャビス橘さん、クレア関谷さんも良いコンビでした。
    二人で対、という意味合いが強いのか今回はそれぞれがペアを組んでいた
    ように思いました。

    「おさまえられまい」の持って行かれ方や、「あ~らいい男」と言われての
    ドヤ顔、反応がとても鋭くて良い表情でした。
    「挙句の果ては母親殺し」までの長セリフも淀みなく、笑い立ち回りに
    おいて安心して観られる方でした。
    一方クレアは本当に可愛い!声も可愛い!!足の上がり方、体の柔らかさが
    本当に凄く、それでいてドシッとしたアクション、特にF(高田淳)との
    対峙での吹っ飛ばされ方が凄くリアルでした。
    あとは「笑い声」。おもちゃみたい(褒めてます)!!。
    トルコ行進曲のラストのダンシング振りも、そしてカテコに大きな声で
    「ありがとうございました!!」と笑顔で言っている姿も印象的でした。

    ひとりひとりに感想を宛てると長くなりますがもう少々。
    アサヒ役宮島さん、ユウヒ役白井さん。
    どちらもとても可愛く、二人が戯れるシーンは「お花畑」が見えました…。
    宮島さんの切り返しは本当に素晴らしいです。
    シロイと出会った場面が一番好きです。特訓時の身のこなしと、足の上がり方!
    女性陣のアクションのレベルが高かったように思います。
    「東急リバブル」ネタは客席の誰もが笑ったのではないでしょうか?

    白井さんは本当にしなやか。劇中途中で魅せるI字バランスも流石なのですが、
    便利棒を使ってのシャドウとの対峙は本当に優雅でした。
    「血ィー吸うたろかー」とお茶目な部分もありながらも、Fへの恋心に
    猛進していく姿がゲノムを抑制されたキラービーとしての存在を覆す片鱗に。

    宮島さんはシロイ役の清水崇史さんと、白井さんはF役の高田淳さんと
    それぞれがペアで。結末それぞれが切ない恋路になってしまいましたが、
    どちらにも共感できる部分はあり、それこそがどちらも「同じ」ということ、
    「同じ想い」なのだなと感じました。

    シロイ役清水さん。とにかく笑顔が癒し。
    だんだんとアサヒを気にしていったり、一緒にいる場面でのニコニコが
    本当に印象的で、だからこそのギンロウと重なってのダンパー戦、
    それでも笑顔で、「共に寄り添っていたい」という気持ちを強く感じました。
    ギンロウに「犬だよ」と諭される部分のショボンとした表情は流石に
    可哀想で笑ってしまいましたが。

    3回ほど字幕の場面がありましたが、最後のこの二人の会話が
    字幕を見ているだけなのにジーンとくるものがありました。

    F役高田さん。長身でロングコートを翻す、そして片面マスクと言う
    ビジュアルに「恐れ多くも観惚れました」。
    知能が優れた人造人間、ということでのセリフ量、滑舌、流石でした。

    ジャビス&クレア戦の手のひらから発動される念力のような攻撃は
    指先1本1本までこまやかで、またこの際のムービングライトが絶妙で
    本当に何か発されてるんじゃないか?!と思うほどでした。

    エルダーに紹介されてる間は瞳を閉じず、また機械仕掛けのような仕草、
    彼もまたユウヒと接し、もうひとつの感情を取り戻しかけてきている、
    人になろうとしているようにも見えました。

    姉蜂に襲われるユウヒを助けに入る場面、手を差し伸べる場面、
    ユウヒVSシャドウで、負傷したユウヒを庇い便利棒をスルリと抜いていく
    姿もとても綺麗でした。

    ダンスは舞台袖へ引く瞬間まで魅力的で、表情にも一つ一つこだわりがあり
    相変わらず素敵な方だなと思いました。

    最後にもう1人、シャドウ役塩崎こうせいさん。
    人造人間Fにされた友人アンリを護りながら血を集めるシステムを動かす
    人外非道に手を染めた人間。誰もが必ず誰かを欲している、
    自分にない何かを求めているような感覚もありました。

    便利棒の扱いと、目線の迫力、立ち回り、
    ドラキュラと元女王蜂との話を聞いているだけの姿も、印象的でした。
    VSユウヒとの立ち回りは流れる音楽も相まって、鳥肌が立ちました。

    シャドウが「我が名は~」と名乗る場面で、音楽が変わり
    四天王の演舞のような構えから1対3に繋がる場面、予告動画でも使われている
    音楽とこの対戦が本当にカッコ良かったです。


    長くなりましたので一旦この辺りで。
    もう一つ枠を頂き、続きを書かせて頂きます。

  • 満足度★★★★★

    満足度★5まではいかないけれど4以上なのは確実なのでこの評価、ということで。

    ダンスや殺陣があれだけ多くて、登場人物達の関係性も説明して…物語としては分かりやすく出来ていたけれど、盛り沢山すぎて概略だけで終わってしまった感じ。魅力的なキャラクターと、それを十二分に表現できる役者が揃っていただけにちょっと残念。
    物語の主軸なアサヒ・ユウヒと、ダンパーがあまり絡まないので、ぼやけた印象になっていたのも否めない。
    あと、説明台詞に振り回されてる印象の人がいて、台詞がちゃんと言えて場面が成立できるのか毎回ハラハラさせられたし、他の人との会話がちゃんと出来てない(一方的に台詞を読み上げてるだけ)ように思えたのはいただけなかった。

    それでも、照明、音楽、衣装は素晴らしかったし、ダンスや殺陣のレベルの高さに充分満足の行く公演なのは間違いなかったと思う。

  • 満足度★★★★★

    蜂(ビー)や怪人(ファントム)、ほかにも人間でないとされる生物達の生命をかけたぶつかりあい。
    基本ぶつかり合いなので戦うシーンが多用されていつつも、ダンスや笑いや意味深長な言葉のやり取りが盛り込まれていて素敵な舞台でした。

    好きなダンスシーンについてのテーマで「ネタバレ」します。

    ネタバレBOX

    好きなダンスシーンについて

    OPダンス
    ・蜂戦士「女王の選出をっ!」から始まるダンス
    ほぼ全員でのダンス。女性陣キャスト(マリア、ユウヒ、エミリア)から始まり、出たりはけたりでほぼ全員がでてきて、そして再び女性陣キャスト(アサヒ、ユウヒ、クレア)から2ターン目があります。
    なので「まだみたい」とおもったころにもう1ターン見ることができる。お得でした。四天王ダンスが組まれていました。ただこちらは1ターンだけなため4人だけになったら特に集中してみました。2ターン目、エフが最前あたりから連続ターンをするのですが、わずかな空間を正確なターンで前から最後方に移動する様が、やたらに不思議な滑らかさと静謐さで、エフらしくさ満載でとっても綺麗でした。自分が観劇した回では衣装すら周りと接触していなくて神業を見た気がしました。(なんであんなことができるのでしょうか?)


    行動心理のダンス
    ・クレアの脳内イメージがダンスとなったシーン。
    指一本をさしたり隊列ではけてしまうところはスピードが感じられて見ていて楽しかった。広くないステージなのにあんなにたくさんのキャストが走り回る振りをつけそれができてしまうのだから凄い。ダンス後のクレアの振り乱れ方もツボでした。(この楽曲きいたことあるのだけど知識が・・・)


    パーフェクトウルフマンのダンス
    ・X-QUESTさんらしい楽曲でのダンスシーン。
    手の動きがキレキレでのりのりのクールカッコイイ振りのダンス。アサヒとシロイが進化した姿で登場している点は見逃せないし、クイーン化したアサヒが放つ力強い種の保存「宣言」がたまらずかっこいい。宣言については韻を踏ませているのかもしれません。


    天につづくダンス
    ・シロイとギンロウとダンパーのダンス。
    (確認していないので本当に個人的感想として読んでくださいね。)
    天につづく階段があったとしてその階段を仲良く踏むイメージが湧いたダンス。鐘がなっているような楽曲にステップ&ターンのシンプルな振付。三者が舞台全面でシンクロで踊るさまが幸せな気持ちになった。途中、ギンロウがそっと抜けてしまう、そっと。なので最後はシロイとダンパーの2人。ダンパーのパートナーはシロイだったのですね。ステップのなかのターンジャンプではダンパーに目を奪われました。深紅のマントがふわり軽くきれいに舞う。とっても綺麗でした。





  • 満足度★★★★★

    最前で細かいとこまで堪能させてもらいました。内容、ダンス、殺陣、言葉遊び、一人一人の個性、パートナーとの関係性、衣装、照明、音楽、全てが最高でした。CDと台本を物販にして欲しいな。もう再演待ってます。

  • 満足度★★★★★

    とても面白かったです。
    舞台はシンプルですが、殺陣やダンスは見ていて圧倒されます。すごいです。
    衣装やメイクにもこだわっており、ファントム・ビーの太陽の無い世界に引き込まれるような感じがしました。

  • 満足度★★★★★

    初のX-QUESTさんを鑑賞しましたが、期待以上!!
    狭い舞台でしたが、キレのあるダンスと殺陣が最高でした

  • 満足度★★★★★

    とても美しいステージにカッコ良く綺麗なダンスと殺陣
    なにより熱く心に届く言葉
    瞬きをする事を忘れて魅入って居ました
    キャストさんの個性輝くキャラクターが素敵で可愛かった〜

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/24 (金)

    価格4,200円

    この劇団さんはいつも世界観が素晴らしい。今回はダークファンタジー。
    「考えるより感じる」舞台。美しい衣装とメイクのビジュアルで描き出すキレキレのダンスに終始うっとり。照明も美しさを増幅させていたが、音響は…音圧が大きすぎて割れていたし、少しズレていたのが残念。いつも完璧なのに。これは初日ゆえのことだろうが。
    なにか物足りないと感じたのは「段差」がなかったから。飛び降りたり飛び乗ったりの縦の動きがなかったから。仕方がない、駅前劇場は天井が低くステージも狭いのだから。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/02/27 (土)

    実はもっとダークな芝居を期待していたのだが「え~ ?!今回はコメディなの?」と思いながらも笑って楽しんできました。キレのある殺陣とダンスは期待通りだし女の子たちは可愛いし。文句なく楽しめました。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/27 (月)

    あの狭さであの人数であのダンスは圧巻。
    照明は(当たり前なんだけど)いろではなく陰影が綺麗でした、音が割れたりしてましたが必要な音量音圧と設備とのせめぎ合いの結果か?個人的には気にはならなかった。

    ネタバレBOX

    30代40代でしかもSF的なものが好きな男性は話もわかりやすいと思うんだけど、若い子には難解なネタ満載で、ストーリーわかるのか不安。個人的には好きですが
  • 満足度★★★★

    X-QUEST ファントム・ビー 観劇。感想が纏まらなくて、日本語が不自由…。バサッ、フワッ、キラリーン、モフッ、きゅるるん。なんかそんな擬音があちこちで聞こえます。
    あと、ズギューンって観客の心が撃ち抜かれる音。
    物語、役者、表と裏のスタッフ、どれを取っても見事な劇団です。

    運良く最前列で見た際、風圧と着地の震動を感じてた。でも四天王は床の震動が無い/少ないの。やはり超人。良い意味で『人でなし』。

    高田さんが、異国語で一言挨拶を言うとこ、好き。
    一瞬その土地の風が吹くのよ。


    日替わりネタの、えきさんの『さんたふぇ❤』は、ずるい。
    笑っちゃったよ!
    どーせ、分かる世代だよ!

    ネタバレBOX


    『ファントム・ビー』には主人公は3人居たように思ってる。ダンパー・アサヒ・ユウヒ。ユウヒとFは最終的にイコールになるから、ある意味Fも主役なので3.5人かな。
    ファントム(怪人)と吸血鬼という、中世西洋の厨二世界を全開にできるモチーフが公演情報で開示された時に、血が滾ったなぁ。
    大野さんの名前がダンパーの時点でダンピール(ハーフ)か!ってなってた。DのVampireシリーズの楽曲で一通り知ってるので。吸血鬼の王の息子の唄『In the name of justice』とか。
    もちろん、別の物語だから名前もジャスティスだし、吸血鬼♂と人間♀のハーフだし色々異なるけど(設定 http://7roses.jugem.jp/?cid=2 )
    ”白狼”とか、”青年時、周りの人間達と自分の間に違いを感じ、孤独に陥る”とか、厨二思考の線に乗せていくと似るんだなwっていうw

    アサヒ役のさゆりんは、ダンスもアクションも演技も美貌も若さも笑いも兼ね備えていて、今回もおちゃめで可愛くてセクシーで強いという多面的な魅力を発揮。どれを取っても、”女性の魅力”というか”女性の元来の力”を表現していたんだなぁ。これまでもたくさん見てきたけど、この先もいろんな演目で見続けたい方。

    ユウヒ役の那奈ちゃんもあちこちで見ていて評価も高い女優。クエスト初参加には思えない!
    個性の尊重という大きなテーマも背負っての闇堕ち。だけど、好きになったら止められないじゃん?って話だったりもして明確に恋愛を描いてるなー、とも。
    ファントム/Fがユウヒを全面的に受け入れ守ったのは、オペラ座の怪人になぞらえているのは明白。Fがユウヒを、マントバサーっ!して守るのはズルい。確かにマントは威嚇の武器になるけど(いろんな作品で)。
    最後にはユウヒがFを血肉にして自身の生存を選択する強さも好き。

    前述の主人公は3人居た、なんだけど、超絶個人的には大野さんも女優枠だったのでヒロインが3人居た、なのだ。あんなに動けて強くてマザコン(笑)なのに、なんで女優枠?って思われるのは分かってるけど、脆くて儚くて美しいじゃん!!!
    マザコンで思い出したけど、ダンパーの母役でトクナガさんが出てきたときの衝撃/笑撃たるや。ボブのウィッグにどうやってあの御髪が収まるの。異種間交配した後にちゃんと母の脚の間からダンパーが這い出てくるし乳吸うし、ネタ細かすぎるよw

    仲良しでたまに敵対して世界を見守るコンビ、天使ガブ(ガブリエル)の隼斗くんと悪魔メイ(メフィストフェレス) の翔くん。動ける2人だから共闘するのも、一騎打ちも、ダンスの時のシンメトリーもキレイでカッコイイ!
    一般的な天使が白、悪魔が黒を反転させることで観客の思い込みを利用したり、多様性の包容だったり、西洋なのに陰陽師の話出てきたり(白の中の黒点・黒の中の白点)、トクさんの張り巡らす関係性は面白い。

    F/フューチャー役の高田さんと執事シャドウ役塩崎さんの息の合ったコンビは見惚れるしかない。たった一言発するだけでその場の空気を変える演技も、打点の高い蹴りも、軽やかなダンスステップも。
    Fは元は普通の人間(アンリ)だったのに、博士によって人造人間にされて、最強の知能と身体能力となんなら超能力的なヤツも得ている。Fの早口で繰り出す長台詞の豆知識もすごけりゃ、剣の攻撃を素手で受けて超能力で弾き飛ばすのもすごい。あれは男の子なら一度は憧れるヤツでしょw
    Fの衣装が裾の長いジャケット、もはやマントに近かったので動くとバッサー!ってなる。その流線の美しさ!Fの着けている仮面も凝っていて素敵だし、外したら縫合痕がある。しかも髪が(私が見てきた中で一番?)長くてふわふわカール。どれも萌えポイントを突いてきて辛い!
    始めは、シャドウがF(というか、友人アンリ)を徹底的に守っていてそれをFも良しとして長年の信頼関係が見えていた。でも、シャドウ対ユウヒになった際、Fがユウヒを守る、という選択をしてシャドウに敵対して、シャドウの表情が驚愕と悲しみに満ちる。その差がじわじわ辛かったな。
    自分で振り付けたダンスもあるから踊りやすくて余裕だし、いつものクエストより動いてないから体力余っちゃう。なんてこと(ニュアンス)を言う塩さまの超人っぷり。
    ちなみに、塩崎・高田コンビは『スリフレ』も脳内をよぎるよね!塩様がずんさんを守る構図は同じだけど、この時は、塩様が人外でずんさんが人間でした。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/26 (日)

    初めてのX-QUESTは、華とキレのあるダーク・ロマン・エンタメ満載ファンタジーだった。
    主人のために血を集める蜂と、バンパイア伝説が上手く絡んで大変楽しい。
    殺陣とダンスのレベルが高くて、その疲れ知らずのパフォーマンスに終始圧倒される。

    ネタバレBOX

    中央奥の壁面には十字架、その両サイドには六角形の蜂の巣の柄。
    太陽の光が届かない北欧の谷間の町。
    個を認めず女王のために血を集めるキラー・ビーたち。
    その集めた血は“F”と呼ばれる怪人に捧げられていた。
    その町に、ドラキュラハンターの二人がやって来た…。

    個を押し殺して社会生活を優先する蜂の生態とドラキュラの融合という
    アイデアがまず素晴らしい。
    体力勝負になりがちな、殺陣とダンスが最後までキレッキレなのも素晴らしく
    ストーリーにメリハリを与える。
    反面、キャラを掘り下げる個々のエピソードが少なくて
    魅力的な登場人物の苦悩がイマイチ浅い印象を受ける。
    ファントムの葛藤、ダンパーの孤独などがもっとビシビシ伝わってきたら
    さらに物語に深みが増すと思った。

    その中で塩崎こうせいさん演じるシャドウのキャラは輪郭がくっきりしている。
    キャラに共感すると、殺陣も感情移入して観るのでより一体感を覚える。
    X-QUESTの楽しさを体現しているようだった。

    詩的な台詞も論理的な台詞もよくこなしているし衣装もとても素敵、
    照明やBGMのセンスも洗練されていて、総じて魅せ方が抜群に上手い。
    激しい動きの後でも台詞が安定しており、よく訓練されていることに感心した。
    次回作もぜひ観てみたいと思った。



  • 満足度★★★★★

    ファントム・ビー 初日観劇。最前で観るクエストさんの新舞台は迫力があって、凄かった。人ならざる者が集う陽の当たらない街で繰り広げられるダークなファンタジー。衣装がすごくおしゃれでカッコよく、女の子は可愛く、殺陣の迫力が凄すぎ。1回だけでは把握しきれていないので、何度も観たい!

このページのQRコードです。

拡大