1
〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』
Aga-risk Entertainment
〜その企画、共謀につき〜 という企画段階から共謀者として観客が加わっていける作品・企画で3ヶ月間この作品とともに過ごしたので別格と言えば別格
台本の執筆も逐一観てきて、稽古も観たり、ある意味完全にネタバレしてるのにそれでもそれゆえ面白く
伏線回収コメディ自体をコメディのネタにしてしまうこの劇団の立ち位置がはっきりと示された作品
2
好き
劇団5454
「好き」という言葉をとにかく掘り下げた作品。それでいて非常に楽しめるし、登場人物の思いに自らを反映したりツッコんだり、作品としてのバランスと完成度が今年観た中で一番だった
DVDが販売されたらおそらく事あるごとに観続けるであろう、人生の宝物にまた一つ加わった作品
3
不謹慎な家/佐藤さんは殴れない
MCR
「不謹慎な家」の会話による笑いや叫びによる感情の呼び起こし、関係性で見せる内面への問いかけ
全てが最高の部分にあって、全てが素晴らしかった
自分が見たい芝居というのはこれであり、全ての基準点は今MCRにある
4
ラクエンノミチ/ボディ
日本のラジオ
この作品で日本のラジオを初めて観たが、他の劇団とは耳に残る音が違った
劇中は騒がしい場面もあれば、笑ったりグサッときたりとドラマチックな展開なのに最後に耳にツーンとした静寂が残り、そちらのほうがよっぽど暴力的に心に働きかけてくるんだと知った
5
未亡人の一年
シンクロ少女
シンクロ少女はこの作品で初めて観たので作風もわからず展開も予想できず、完全に打ちのめされた
舞台の作りとかも効果的で面白くて笑えるのに感情をぐちゃぐちゃにされる、自分が演劇において一番好きな部分をすべて与えてくれた
6
ナイゲン(2017年版)
feblaboプロデュース
恒例となってきたfeblabo版ナイゲン。脚本は鉄板で面白いうえで、その年の役者さんと配役により得られる新たな化学反応とも言える舞台への効果が今年も素晴らしかった
監査がこれまでの雰囲気から一変していたり、おばか屋敷や花鳥風月の雰囲気の違いなど毎年観続ければさらに楽しめるこういった作品の愉しさ
7
疚しい理由
feblaboプロデュース
60分弱の3人芝居だが、脚本と役者さんの上手さに引き込まれた
純粋に面白い作品がポツッと観られることの喜びというか観劇生活の奥深さを感じた
8
舞台上のダルマが徐々に迫ってくるイベント
劇団「地蔵中毒」
イベントではあるんだけど最後に地蔵中毒の短編劇もあり、今年一番死にそうに笑った瞬間でも有った
荒唐無稽なんだけど、全てを受容する世界観を作り上げているので観れば観るほど中毒になっていく
こういった短編においては最強の団体となっていると思う
9
スカイスクレイパー
あひるなんちゃら関村個人企画
何の舞台装置もない2人だけのお芝居なのに、これだけ笑わされるとは、、、
堀さん、鈴木さんのキャラも良かったし漫才と漫才のような掛け合いで進行していく物語のテンポの良さ
2人の会話劇でこれ以上笑える作品は無いのではと思う
10
ツヅキノキセキ
たすいち
登場人物や役者さんのキャラクターの面白さというもので、物語が成立するし展開していくということを示した作品
当然テーマとか物語性もあるんだけど、なによりも舞台のうえにいる役者さんがとにかく生き生きしていた。何度観ても楽しめるであろう舞台