ハウザーが投票した舞台芸術アワード!

2023年度 1-7位と総評
Strange Island

1

Strange Island

Nakatsuru Boulevard Tokyo

実演鑑賞

2時間半越えの大作でしたが、長さを感じさせない程、惹き込まれる舞台でした。人の欲望とそれぞれの正義が強烈に伝わり、感情を揺さぶられます。とある島の、とある町が舞台ですが、身近に感じてしまう所もあり、恐ろしくもなります。キャストさんの熱演も加わり、素晴らしい舞台でした。

磁界

2

磁界

オフィスコットーネ

実演鑑賞

警察組織内部を描いた、重厚で観ていて息苦しい程の舞台でした。脚本、キャストが素晴らしく実に見応えがありました。
希望を抱いていた刑事の葛藤が伝わり、また被害者遺族の無念さも重なり、心を締め付けられました。

令和5年の廃刀令

3

令和5年の廃刀令

Aga-risk Entertainment

実演鑑賞

理屈と感情がせめぎあう濃密なタウンミーティングでした。アガリスクさんらしく、登場人物がいかにもいそうでキャラ立ちしており、観客も参加しているような臨場感があります。私が観劇した回は、賛成バージョンでしたが、反対バージョンも観てみたいですね。
個人的には、エピローグがとても良かったです。投票結果後の各キャラの違った一面も垣間見れ、特に上林さんと隅谷さんが印象的でした。

イエスタデイランド

4

イエスタデイランド

青春事情

実演鑑賞

寂れた遊園地を舞台に悩みながら働く人達を中心に描いた舞台。1時間45分の舞台とは思えない程、技量の高いキャスト陣の演技で登場人物それぞれの背景も浮かんできました。また笑いを交えた言葉選びが楽しいながらも、突然刺さる台詞も多く、感情を揺さぶられました。観劇後は暖かい気持ちになれ、この遊園地と各登場人物がそれぞれ前に進んでいけばと願った舞台でした。
熱い台詞でファンになった小金井さんの新曲の、MDもしくカセットテープは何処で買えますか(笑) 

濫吹

5

濫吹

やみ・あがりシアター

実演鑑賞

想像通り期待以上の舞台でした。オープニングから中国の少し幻想的な話で始まり、現代のPTAの話へと展開し、大人や子供のそれぞれの人間関係を軸に、可笑しくも各人の悩みが巧みに絡み合い、惹き込まれました。コロナ禍でのオンラインや業務委託等、最近の話題も織り交ぜながらも、負の面も見せられ、また多くの登場人物達も言葉の端からバックボーンが見えるような脚本は流石でした。役者さん達も、こういう人いるよなと感じさせる自然体の熱演で、どこか憎めない人達ばかりでした。大好きな同劇団で、また大好きな作品が増えました。

血の底

6

血の底

演劇プロデュース『螺旋階段』

実演鑑賞

バブル時代を映した重厚な舞台。笑いを散りばめているが、中盤から終盤にかけては徐々に重くなり、タイトル通り「血(地)の底」が垣間見れ、何より点と点が繋がる脚本が面白い。登場人物は20人とやや多いかと思ったが、キャラ立ちしており多さを感じさせず、役者さんも上手い方が多い。
舞台セットも面白い作りで、本舞台にはとても合っていた。
バブル崩壊と同様に、全てを失う人物が多いが、次に進んでいけるような人もいたのは救いか。

結晶

7

結晶

劇団5454

実演鑑賞

近未来にあり得るテーマが、深く重く、見応えのある舞台でした。本劇団は二度目の観劇でしたが、やはり言葉選びが秀逸で、軽妙な会話が楽しめました。初日観劇で流石の完成度でしたが、まだまだ面白くなるとも思いました。お薦めの舞台です!

総評

今年は色々と忙しく、投稿していない分も含めて40作品程の観劇。劇場にだいぶ人が戻り、またリアルに観劇できることが楽しい。また劇場で素敵な作品に出会えることを期待しつつ、観劇ライフを続けていきたい。

このページのQRコードです。

拡大