彼は波の音がする 彼女は雨の音がする
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2016/07/30 (土) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★
彼は波の音がする
「ただ笑いかけてくれたパン屋の店員さん」のために主人公が動くことが出来るのがキャラメルボックスの最大の愛しさだと思います。設定はむちゃくちゃだけど引き込まれるし、天使役の福澤朗さんがとってもいいアクセントです。
ナミヤ雑貨店の奇蹟
ネビュラプロジェクト
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2016/04/21 (木) ~ 2016/05/01 (日)公演終了
満足度★★★
たのしかった!
とても丁寧で、じっくり盛り上げて、まさに奇跡に立ち会った気分になりました。菊地美香さんがあまり得意でないと思っていたんですが、今回は周囲とのバランスのためか歌も含めてとてもよかったです。セットの店がくるんと回転するたびに場面も時代もそっくり本当に入れ替わる感じ。目まぐるしくありつつも、登場人物それぞれに深みが感じられるのと決めるところのツボを外さないので見やすかったです。なので、2時間15分休憩なしでもストレスにならず。
松田くんは観るたびに安定感を増している気がします。鮎川くんはもうちょっと頑張れるといいよね。久しぶりに観たくじらちゃんは、歌の前に向ける視線が、もう優しさと愛に満ちていてそれだけでこみ上げるものがありました。たいへん素敵な舞台でした。余談ですけどブルーシアターという劇場が思っていたよりずっときちんとした劇場で、事前イメージで判断したことを反省しました。
遠野物語・奇ッ怪 其ノ参
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2016/10/31 (月) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
不思議な空間でした
6月に「太陽」を観劇し、其の一も其の二も観ていないのに其の三を観てきました。とてもあの人数で演じられているとは思えない仕上がり、怖さというよりも違和感がずっと付きまとう奇妙な空間でした。仲村トオルさんは声が素敵。瀬戸くんは本当に作品を選ばない俳優さんだなあ。
ミス・サイゴン
東宝
帝国劇場(東京都)
2016/10/15 (土) ~ 2016/11/23 (水)公演終了
満足度★★★
観やすかった!
演目は二度目。小野田クリス目当てで行き、非常に満足しました。二度目ということもあってか、時系列も気持ちの流れもとても分かりやすく入り込めました。だれも悪くない。前回観たのが知念キムだったので、今回知念エレンが「わたしが彼女の立場だったら」と言うのは超シュール。正直なところ、前回はがっかりが大きかったので、今回笹山キムが観られてよかったです。
1789 -バスティーユの恋人たち-
東宝
帝国劇場(東京都)
2016/04/09 (土) ~ 2016/05/15 (日)公演終了
満足度★★★
テーマの割に軽い後味でした。
キャスト(敬称略)
ロナン 加藤和樹
オランプ 神田沙也加
マリーアントワネット 花總まり
もうちょっとミュージカルが歌える人がいるとより良かったんですが、現代的なナンバーとダンスだったのでそこまで気にならずに楽しめました。古川雄大はこれくらいだと凄くいい立ち位置でした。また、1幕2幕ともにソニンちゃんのソロが堪能できたので大変満足です。展開も、若干急激感は残るものの、まあそうなるだろうなといったところ。1幕のロナンとオランプが甘酸っぱくて非常にむずむずします。「なぜだか気になっちゃう」ってやつ、嫌いじゃない。
ウェストサイド物語
劇団四季
四季劇場 [秋](東京都)
2007/09/08 (土) ~ 2008/01/20 (日)公演終了
満足度★★★
ザ・ダンスミュージカル!
人体とはなんと雄弁なのかと感じさせられる舞台でした。セリフがない場面でも感情や状況がくっきり分かる。バルコニーは、作品によってもちろん違えども、やはりバルコニーですね。
家庭内失踪
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/23 (水)公演終了
満足度★★★
日常の軋み
違和感というか、漂う居心地の悪さはさすがです。風間杜夫さんは凄い人でした(間が絶妙)小泉今日子さんはそこに存在しているだけで雰囲気勝ちですね。
ETERNAL CHIKAMATSU
梅田芸術劇場
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/03/10 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
美しい融合でした
最初と最後が締まっていて、あとは素晴らしいリズムと画があれば、途中「ん?」と思う部分があったとしても後味は満足となります。深津絵里さんは多少声を荒げたところで品を失わない。矢崎さんは得意めの役な気もしますが、「男」の方もよかったです!
引退屋リリー
RUP
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/02/18 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了
満足度★★★
熱と渦と馬場徹でした
タイトルで全部といえば大体そんな感じ。犯人とか真相とか嘘とかはさて置いて、エネルギーを体感する2時間でした。感情はセリフについてくくる。祐真キキさんは、さすがに終盤一部息切れしてるかな?というところもありましたが、充分に見応えがありました。あとの見所は何と言っても中央で椅子に足を組んで腰掛け、状況をただ眺める二階堂刑事です。
Opera club Macbeth
オペラシアターこんにゃく座
吉祥寺シアター(東京都)
2016/02/05 (金) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
満足度★★★
王道マクベス
本筋のマクベスはほとんど変わらず、現実世界部分は匂わせるくらい。ただ演じられているステージが劇場ではなくクラブなので、だから拍手が無くて、だから終わることが出来ないのかなとうすら寒くなりました。赤い幕が取っ払われるシーンは、端的で象徴してるなとも。
宮本武蔵(完全版)
Age Global Networks
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/08/19 (金) ~ 2016/08/29 (月)公演終了
満足度★★★
コメディホラー
始まって5分くらいは、正直内輪のノリかな?と思ったりもしましたが、そんなことなかったです。会話のテンポが奇妙で目が離せない。山田くんとても良かった(周囲の雰囲気もあると思いますが) サイコパス宮本武蔵。
カテコの引き際は丁度いいかなと思いましたが、Dステと考えると何だか不思議な感じもします。
ガンバの大冒険
劇団四季
自由劇場(東京都)
2012/03/20 (火) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
ファミリーミュージカル
の、名のとおり。子どものための、ではあるけど決して子ども向けではない。言葉をただ優しくするのではなくて、きちんと伝えることに重きを置いているのはさすがに四季だなあと思いました。歌とダンスのクオリティは言わずもがない。イカサマめっちゃ恰好よかった……。
帰りにはお見送りで劇場でキャストが握手に応えていました。これは子どもにとっていい思い出になるな~(ちゃっかり潮路さんに握手をしてもらった大人)
愛情の内乱
ティーファクトリー
吉祥寺シアター(東京都)
2016/05/12 (木) ~ 2016/05/25 (水)公演終了
満足度★★★
まさに「愛情の内乱」
根っこはどうやら「カラマーゾフの兄弟」だそうで、ただこちらは母親であるために余計にタチが悪いと思います。父親は殺せるのに、異母兄弟は殺せるのに、母親殺しがいつまでも出来ない3兄弟。それぞれの内部で母親への愛と憎しみが渦巻いています。
白石加代子さんの存在感がすべての軸。あの母親で、ああいう笑いを誘えるのがもうすごい。母の望む通りを演じる長男、傍観している(傍観を装うでもいいけど)次男、母の愛から逃げ出し戻ってくる三男、とそれぞれの兄弟の特徴が非常によく出ていたと思います。怖い。あとは演出で、ふすまのプロジェクトマッピングだったり掘り返す土のにおいだったり、随所で強く印象に残らせるつくりでした。
また逢おうと竜馬は言った
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2016/05/28 (土) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★
ホワイトver.
1週間ぶりに見てきたダブルキャストのもう片方。好みの問題なので諸々あるかと思います。こちらの方がちょっとコミカルな仕上がりになっているかな?と感じました。三津谷くんすごく頑張ってました。陣内の土方は、ずるいやつ。
カサネ
ワタナベエンターテインメント
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/01/26 (火) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★
雰囲気勝負
脚本があんまりに素人くさいと思っていたところ、当日のアフタートークで3年ほど前まで芸人活動をしていた演出家さんが、事務所舞台のために3週間程度で書き上げたものだと発覚。あーだから......と、そういう目で見れば致し方ないのかも知れない。ただ、笑いが取れずに芸人を辞めたのであれば、ちょこちょこと笑いを挟まない方が懸命だったのでは。
登場人物たちもいまいち中途半端。初舞台で明らかに技量の足りない高城亜樹さんに、あんな性格の定まっていない女の子を演じさせるのはあまりに可哀想。一生懸命やっていたのは分かるんですけど、ただの口汚い妹でした。
彼は波の音がする 彼女は雨の音がする
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2016/07/30 (土) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★
彼女は雨の音がする
「彼は波の音がする」とマチソワで観たため、ただの繰り返しになっている部分が感じられてちょっと残念。こちらサイドのヒロインの描き方がもうちょっと魅力的だったらまた違ったのかな~と思いました。記憶の中での武田航平くんがもっと上手だったので、肩透かし。
魔術
関西テレビ放送
本多劇場(東京都)
2016/03/27 (日) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★
俳優さんは素晴らしかった!
目新しさはないお話がずるずる進んでいく印象で、100分でも長く感じました。シチュエーションを変えて若返りさせたら、もう少し寄り添えたのかも。四人芝居で、俳優さんは全員素晴らしかったです。パーツは好みだったんだけどな。
アヒルと鴨のコインロッカー
公益社団法人日本劇団協議会
ザ・ポケット(東京都)
2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★
ところどころ良かっただけに……
結果としては非常に残念な仕上がりでした(個人的に)
俳優も脚本も演出も悪くはないのに、原作のイメージとはまるで違いました不思議。全体的に分かりやす過ぎて深みがなく、白けちゃったかなあ。凄くきちんと伝えていたんですけどね。ただ、椎名のお飾り感は拭えない。