恋人としては無理(JAPAN TOUR)
柿喰う客
精華小劇場(大阪府)
2009/03/25 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
若さあふれる…
単純に面白かったです。
50分の上演時間中、ずっと飛び回っていた出演者陣の若さにまず感心。
次に、ポータビリティがある、簡単にツアーに行ける作品として感心。
ある意味、暴力的な展開が東京っぽいなあという感想。
2010年代を代表するカンパニーになってくれるのでは…と期待しています☆
最前線にて待機
売込隊ビーム
ABCホール (大阪府)
2008/05/30 (金) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★
再演だけに
とてもよかったと思います。
初日でしたが、再演だけにお芝居はまとまってたと思います。
全体としてドライな質感と、笑い先行ではない演出、そして照明が
私好みでした。
第五回 浪花花形歌舞伎
松竹
大阪松竹座(大阪府)
2008/04/05 (土) ~ 2008/04/13 (日)公演終了
満足度★★★
気軽に見られる
【第三部】於染久松色読販お染の七役を 2等席で見ました。
歌舞伎は不勉強なので難しいことはわかりませんが、ストーリーもシンプルでいわゆるコメディ調だし、台詞もついて行けないほど難解ではありません。
扇雀さんが見事な早変わりで7役を演じているのが、見ていてシンプルに面白かったです。
時間も長すぎず、料金的にもお手軽なので、会場の雰囲気も和やかでした。気軽に歌舞伎初心者にも見て頂きたいと思いました。
今注目の愛之介さんは、悪役ながらもかっこよかったです。
まさにエンタメとして楽しめる演目でした。
屋上庭園/動員挿話
新国立劇場
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2008/03/15 (土) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
俳優、そして演出家
が、じっくりと作品に向き合う時間が与えられていることをひしひしと感じさせられました。
もちろん再演なので、クォリティは確保されているのですが、とにかく素敵な素敵な2時間でした。終演後は、ぼーっとしてしまいました…
深津さんも昨年、岸田作品を取り上げていましたが、それ以外でも最近いろいろなところで上演されることが多いようですね。とってもよいことだと思います。
今をもっても新鮮で、とっても気持ちのよい戯曲ですが、岸田戯曲を扱う方々には、雰囲気や表面のことばだけをなぞらず、くっきり、きっちりと3次元のかたちに作り上げてくれるような、そんな演出を望みます。
愛のテール
ニットキャップシアター
HEP HALL(大阪府)
2008/03/14 (金) ~ 2008/03/20 (木)公演終了
満足度★★★
悩みとは
人が悩むって、他人にとっては、とっても滑稽に見えてしまうのでは。真剣なんだけど滑稽なところが悲しくもあり、けなげにも見える…そんなことを思うお芝居でした。
関西は、男芝居やバーチャル女子的な芝居がどうしても多いのですが、このリアルな女の子芝居、貴重です。
ごまのはえさんのホンの力に、何より感服でした。
フリータイム
チェルフィッチュ
SuperDeluxe(東京都)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/18 (火)公演終了
満足度★★★★
挑戦的な
「3月の5日間」より2回目の観劇。前作よりさらにストーリー性なく、
確かに、これ演劇か?と問われれば、疑問も。
でも、かなり好きです。
岡田さんから観客に挑戦状を突きつけられているような、
もしくはイマジネーション力を試されているような作品ですが、
そこに風景、というか情景が、確かに浮かび上がってくるし、
それを見せるための緻密で惜しみない努力が、そこにはあると思います。
その情景を見られただけでも、十分だと思うのです。
とにかく、観劇後は、なんだかちょっと幸せな気分になったのでした。
WILD ADAPTER
_
大阪厚生年金会館 芸術ホール(大阪府)
2008/03/08 (土) ~ 2008/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
新境地か…
いつものアクサルとはちょっと違う演出。
俳優はずっと出ずっぱりで大変だったのではないでしょうか。
脚本も演出も、ちょっと欲張りすぎかもナーというフシもありましたが、
全体としては飽きずに楽しめたと思います。
殺陣のシーンはアクサルらしく手よかったです。
なるべく派手な服を着る
MONO
HEP HALL(大阪府)
2008/02/22 (金) ~ 2008/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★
さすが
MONOらしい、ズレ感がおかしくてちょっと切ないお話でした。しっかりした作りのお話で、安心してみられました。末っ子弟役の本多力さん(ヨーロッパ企画)がいかにも弟!なのが面白かったです。
三月の5日間
チェルフィッチュ
国立国際美術館(大阪府)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
新しいパフォーマンスとして
演劇という枠には収まりきらない、現代美術パフォーマンスとも言える作品。
超リアル演劇とも称される、「無駄な」言葉と動きが繰り返される独特の手法は、今までの演劇の概念なんてひょいっと飛び越えていく。
逆説的ですが、この手法だからこそ、人間が発する「言葉」の包容力と柔軟性、また人間の日常における「身体」の表現力と可能性がくっきりと見えてくると感じました。
とにかくこの逆説的な感じと緻密な仕組み、新しい物好きの私としてはたまらなく好きです。
俳優たちもすばらしく魅力的。
あと、特徴的だなと思ったのは、観客。友達2人が話しているのを興味半々で、横から聞いているというゆるい感じ。他の芝居では観られない表情だなあ、と思わず感心してしまいました。
追奏曲、砲撃
桃園会
精華小劇場(大阪府)
2007/12/12 (水) ~ 2007/12/18 (火)公演終了
満足度★★★★
緊張して観る
観る側が、ひとときも気の抜けないお芝居。
疲れる、という意味ではなくて、深津さんの世界観をめいっぱい浴びせられた、そんな1時間半でした。
主人公が夢とうつつ、過去と未来を行き来する、その曖昧さや混沌が、反対にお話の芯をくっきりと浮かび上がらせる。不思議で貴重な観劇体験となりました。
今回、天野天街さんがお話の雰囲気にしっくりはまっていて良いなあと思いましたが、江口さんが出てなかったのは少し残念。
ポエム
猫のホテルプレゼンツ 表現・さわやか
HEP HALL(大阪府)
2007/11/23 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
さわやかな
「いい大人」がくだらないことを
さわやかにコントにしてしまった、
まさにコンセプト通りの芝居でした。
昔のダメな自分を振り返ったとき、
恥ずかしさとほほえましさが同時に起こるような…そんな感じ。
そこがぶれていなくて、
全体としてはうまくまとまっていたように思います。
さわやかなコントって意外に難しいかも。
観た後にそんな風に思ったのでした。
ワールド・トレード・センター
燐光群
AI・HALL(兵庫県)
2007/11/09 (金) ~ 2007/11/12 (月)公演終了
満足度★★★★
再演してほしい作品
とても良かったと思います。
うまくは言えないのですが、これから何度も再演を重ねて行けば、すっと高いところへ昇華していくような、そんな作品だと感じました。
人の想像を超えた事象が起こったときの普通の人々の反応って、こうなんだ…と納得するような感心するような。
ちょっと阪神大震災のことも思い出しました。
たくさんの人が出てくるのに、決して混乱していない。むしろ理路整然としている、そんな作りも好きです。
トリツカレ男
演劇集団キャラメルボックス
新神戸オリエンタル劇場(兵庫県)
2007/11/15 (木) ~ 2007/11/22 (木)公演終了
満足度★★★
和製イタリアンな
3年ぶりくらいの観劇。平日初日だったので、客席は75%くらいの埋まり具合。
お話はラブストーリーというか、人情話というか。キャラメルらしい味付けがしてあって、楽しめる展開になっていると思いました。
西川さんや岡田さんなど、初期のメイン役者さんが年をとってきていることもあり、キャラメルが得意なファンタジーながらも、お芝居が全体として落ち着いたウェルメイド仕立てになっているのは、良い印象を受けました。
ゆらめき
ペンギンプルペイルパイルズ
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2007/11/02 (金) ~ 2007/11/04 (日)公演終了
満足度★★★
ペンプル初観劇
初めての観劇でした。客席には柔らかな期待感が漂っていて、反応も優しいので、ちょっとその雰囲気に驚きました。他の芸創の公演ではなかなかない空気。
立ち上がりは、ちょっぴりがちゃがちゃしてて不安な感じもしましたが、全体としては、湿度低め・大人めな演劇で良かったと思います。「平穏って、実は結構平穏じゃないなあ…でもやっぱり、それが平穏ってことかあ」って思いました。
熱い芝居が好きな人は、好みじゃないかもしれませんが、どうでしょう?
それと、わざと長台詞を一気に言わせるというのが、演出の特徴なのでしょうか?そのおもしろさ慣れるのに少し時間がかかるかな。
笑いも結構折り込まれていましたが、個人的には、なくても成立するんじゃないかと。これは好みですが。
あとイキウメにも出ていた内田慈さんのサイコな雰囲気が好きです。
散歩する侵略者(再演)
イキウメ
HEP HALL(大阪府)
2007/09/29 (土) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
よかったです☆
枯れて温度のない感じがとても好きでした。
諦めというのか、当事者がむやみに騒いだりしないのが、
結構リアルだなと。
お話は「リアル」ではないのですが、
リアルとファンタジーとSFの隙間を
うまくすり抜けていく感じがとても気持ち良かったです。
次回公演も期待!
ソウル市民/ソウル市民1919
青年団
AI・HALL(兵庫県)
2007/10/12 (金) ~ 2007/10/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
ソウル3部作
6年ぶりの再演ということで、大変希少な機会でした。「望郷編」は今年3月に見たのですが、びわこの中ホールだったので、やはりアイホールくらいの大きさがいいなと思いました。青年団の芝居は最前列で見るのが醍醐味かと。
「ソウル」「1919」とも、個人的には響きました。秀逸な作品です。ただ韓国(朝鮮)の歴史を知らないと、少し入っていきにくいかも。
憑神
松竹
新橋演舞場(東京都)
2007/09/04 (火) ~ 2007/09/26 (水)公演終了
満足度★★★
G2らしいライト演劇
1部はプロローグ的にゆったりとした展開。2部は幕末の争乱を感じさせるためかいきなりアップテンポ。
転換がすごく多い舞台。3階から見ると、回り舞台を使って転換の間を短くしようとしている工夫がよくわかる。それを出演者が楽しんでいるのもよくわかる。
中村橋之助さんはやはり申し分ない。それに負けないくらい場をわかせていた、小劇場出身俳優たちの健闘に拍手!!