まさだの観てきた!クチコミ一覧

41-60件 / 64件中
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

王子小劇場(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

観客に依存し過ぎなのでは
漠然とした「何か」は感じられる。「何か」は感じられるのだが、それだけである。そこから感動がうまれたり楽しく感じられたりすることはなかった。
私が思うに、「演出が観客の理解力や感受性に依存し過ぎている」のではないだろうか。「理解力のある観客なら理解出来るはず」「感受性に優れた観客なら感動できるはず」…。万人受けする演劇が良いとは限らないが、観客の理解力を正確に見積もるのも演出の仕事だと思う。
ストーリー的には、男の性格・行動が観ていてイライラする。また、あんな男を好きになる女にも共感を感じない。少なくとも中心人物は観客が好感を持てる設定にする方が良かったと思う。
役者さんは皆さん熱演で良かったです。

百花繚乱 花街仇討絵巻

百花繚乱 花街仇討絵巻

Love♪Panic

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/10/08 (火) ~ 2013/10/12 (土)公演終了

脚本の構造が良い
宵組。
脚本は肉付け部分に問題点がいくつかあるが、骨組みがしっかりしているので観ていて心地が良い。時代設定が(おそらく)江戸時代なのに、女性陣の行動が平成のそれであったのは検討を要する(興ざめするほどではないが、違和感は感じる)。主人公の鴇風が仇討ちのために積極的に行動すればもっと良くなったと思う。
演技に関しては葵太夫役の龍谷真紀子さんと藤田屋主人役の関口義人さんが良い。特に2人とも声が良いので葵太夫はより艶っぽく、藤田屋はより悪賢そうに見える。ただ、途中で台詞のど忘れがあって葵太夫が小声で教えていたのは減点。この2人の実力ならアドリブでうまくごまかすことが出来たはず。
遊女役の大空憂さんは秋葉原のアイドルユニットの一員。華組の公演にも楓役で出演するところをみると将来は本格的に女優を目指しているのであろう。アイドルとして考えるならまあまあの演技力だが、女優として考えるならスタート地点の演技力。これからますますの努力を期待したい。
公演自体とは関係ないが、当日配布のキャスト一覧はもう少し活字を大きくする方が良い。役名にふりがなを入れるのも必要。例えば主人公の鴇風を「ときかぜ」と読める人は少ないと思う。

ネタバレBOX

脚本の肉付け部分の問題として、鴇風と朝霧が兄妹であるような台詞があったが、あまりに唐突すぎて違和感が残った。また、朝霧が楓の両親を殺した理由、鴇風は両親を殺した朝霧をそんな簡単に許せるのか、などスッキリしない部分もあった。
小豆洗い-泥を喰らう-

小豆洗い-泥を喰らう-

鬼の居ぬ間に

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/10/03 (木) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

醤油屋を主人公にして欲しかった
作品中の登場人物で行動力があるのは醤油屋の主人とその手下。しかし、2人とも悪役(?)で性格も悪いので観ていて爽快感がない。こういうテイストが好きな人もいるとは思うが一般受けはしないと思う(一般受けするかどうかと作品のクオリティーは別ではありますが…)。
もし醤油屋を主人公にしていれば「能力ある野心家のサクセスストーリー」になったと思う。あるいは従業員の誰かを主人公にして「悪い主人を懲らしめる勧善懲悪もの」にしても良かったのかなと思う(あくまでも「一般受け」を考えればの話)。

さよなら、ミアちゃん!

さよなら、ミアちゃん!

ロリポップチキン

プロト・シアター(東京都)

2013/10/02 (水) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

不条理劇
好みは分かれる。少なくとも1回観たぐらいではピンと来ない。3回ぐらい観たらピンと来るのかもしれない。そもそも不条理劇においてピンと来るのか?
絵画に例えれば、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵は素人が観ても「上手だなー」と思うが、ピカソの絵は「子供の落書きかなー」と思う人もいるだろう。
この劇団(と言うより、不条理劇をやってる劇団)の目指しているところはピカソなのだろう。分かる人には分かるが、分からない人にはまったく分からない、そういう劇団なんだろうと思う(残念ながら私は分からなかった)。

WATERS

WATERS

実験劇場企画公演

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/09/28 (土)公演終了

水を擬人化
水を擬人化するという発想は面白いが、その発想が活かしきれたかと言えば疑問符がつく。
水と人間の違い(水は酸素と水素に分解しても再び化合すれば水に戻るが、人間は一度死んだらパーツを寄せ集めてももとの人間には戻らない、など)を活かせればもっと良くなったと思う。
役者陣では、やはりヘロデ役の串尾君が印象に残る。ペトロ役の岡田さんもスタイルが良いので目を引くのだが、もう少し声量が欲しい。生活用水役の山田君も味があったと思う。

HOMEBASE MICHI

HOMEBASE MICHI

HOME BASE

APOCシアター(東京都)

2013/09/28 (土) ~ 2013/09/28 (土)公演終了

映像メインの公演
映像メインであるが、肝心の映像に手ぶれや雑音が多く内容に集中出来なかったのが残念。カメラは三脚を使う、録音は指向性マイクを使う、こういう部分の準備も入念にする方が良かったと思う。

【満員御礼】偽装結婚式

【満員御礼】偽装結婚式

創像工房 in front of.

シアター風姿花伝(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

新郎の性格設定に問題がある
新郎に好感を感じた観客(身内以外の一般客)は少ないと思う。「愛すべきダメ人間」を狙ったのだろうが、第三者からすると「軽蔑すべきダメ人間」にしか見えない。
と言うような重大な問題点を抱えながらも、公演全体で考えると面白い公演だったと思う。「本格的な喜劇」ではなく「ドタバタ喜劇」ではあるが、まずまず笑いも取れていた。
役者では新婦役の小川さんが良い。演技自体はオーソドックスなもので特に目を引く訳ではないが、立ち居振る舞いが美しい。演技力は練習次第で身に付くが、こういう「立ち居振る舞いの美しさ」というものはなかなか身につけられない。小川さんにはそれを活かせる女優になって欲しい。

動かない空に向かって、いた。

動かない空に向かって、いた。

各駅停車

OFF OFFシアター(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/09/30 (月)公演終了

もう少し活気が欲しい
全体的に動きが少ない。動きの量ですべてが決まる訳ではないが、一般受けはしにくいと思う。

押忍! 龍馬【池袋演劇祭CM大会優秀賞受賞!】

押忍! 龍馬【池袋演劇祭CM大会優秀賞受賞!】

劇団バッコスの祭

萬劇場(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/10/02 (水)公演終了

演出に不満を感じる
おそらく演出の問題だと思うのだが、登場人物がヒステリックに見えてしまったのが残念。意欲的な演出が裏目に出てしまった感じ。ただ、「何となく無難にまとめました」というような演出よりは、こういう意欲的な演出の方が好感が持てるので、次回以降の公演に期待したい。
役者さんはみなさん熱演だった。

幹事の器

幹事の器

フライドBALL企画

ワーサルシアター(東京都)

2013/09/25 (水) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

素晴らしい公演
まず、中心人物の演技が良い。特に喫茶店のマスターの演技のキレと多彩さは必見。脇役級の中にはやや未熟さを感じるメンバーもいるが、観ていてストレスを感じるほどではなく、むしろ、マスター役が上手すぎるので未熟に見えるだけで、実は標準以上の演技力があるのかも知れない。
ストーリーも面白い。ストーリ中に出て来た話題(同級生が持ち込む無理難題)がそれぞれ単独で存在してしまったのは残念だが、連続ドラマのようなイメージで観れば大きな問題ではない。ただ、個人的には話題同士の関連もあって欲しかった。
まあ、トータルすると素晴らしい公演であるのは間違いない。チケットは多少残っているようなので、気になる人はぜひ観に行って欲しい。

ネタバレBOX

脚本上の問題点になるが、刑務所から出て来た同級生(半田)の話題が消化しきれなかったのが残念。
同窓会の準備の過程で半田の存在は大きなネックであったはずなのに、ラストでは何のストーリー展開もないまま解決されていた。
牛乳の一気飲み大会や花火の話は「準備に手間がかかる」というだけの話であるから経過は省略しても問題ないが、半田の話は人間関係の話であり「時間をかければ解決するとは限らない(むしろ、話がこじれる場合も多い)」という話である。
こういう話題はきちんとストーリー内で消化する方が良いと思う。
テノヒラノ鎮魂華(ちんこんか)

テノヒラノ鎮魂華(ちんこんか)

劇団生命座

小劇場てあとるらぽう(東京都)

2013/09/20 (金) ~ 2013/09/24 (火)公演終了

戦争を描いた公演にありがちだが
「お涙頂戴」のシーンが多すぎる。先日観た公演(別の劇団)もそうだったが、登場人物全員がそれぞれエピソードを語るので、観ている側からするとだんだん疲れてくる。
メッセージ(「戦争反対」とか「命の尊さ」)を伝えたいのは分かるが、単に具体例を羅列するのではなく、脚本の構成をしっかり考える方が良いと思う。
俳優陣は熱演だった。

ネタバレBOX

主人公の木崎の設定は失敗だと思う。あんなに投げやりな性格設定では木崎に対して良いイメージは抱けない。また、やたらに苛立った様子を演じていたが、木崎が何に苛立っているのか意味が理解出来なかった。
そして星になった・・・。

そして星になった・・・。

SORAism company

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2013/09/20 (金) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

ハイクオリティ
コントと演劇の比率で言えば9:1の公演。本格的な「演劇」を観たい人には向かないが、「コントもOK」という人には満足の2時間。
劇場の定員から考えると全日程を通じてのの動員数は250〜300と思われるが、このクオリティならその2倍や3倍は動員出来ると思う。


帝国海軍の馬鹿やろう

帝国海軍の馬鹿やろう

劇団Spookies

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

本格的な「演劇」
出演者は上手い人が多い。個人的にはオーバーアクション気味に感じるが、許容範囲には収まっている。ややメリハリに欠けるのは今後の課題。
脚本は前半は良く仕上がっている。ただ、後半は登場人物が自分の気持ちを台詞としてしゃべりすぎている気がする。特に今回は20人以上の登場人物がいる訳であるから、涙をのんで削る決断も必要だった。
すべて総合すると、クオリティの高い公演だと思う。

ネタバレBOX

後半の「手紙の朗読」は多すぎた。出演者個々にとっては「見せ場」かも知れないが、観客からすると「お涙頂戴」の連続で疲れてきた。
I.W.G.P

I.W.G.P

TANGRAM

シアターKASSAI(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/24 (火)公演終了

発展途上
演技にメリハリがなく技術不足と感じられるメンバーが何人かいる。ただ、CoRichの公演詳細にも書かれているように「稽古スケジュールさえあえば、誰でも出演出来る」という劇団であるので、暖かい目で見守る事も必要かも知れない。
そんな中、主人公(?・前町長の娘)の玉崎さんの演技は安定している。立ち姿も美しい「絵になる女優」だと思う。彼女はこの劇団の前回の公演にも参加しているようだし、今後もこの劇団を引っ張っていってあげて欲しい。

ブローヴン

ブローヴン

少年ギ曲団

シアター風姿花伝(東京都)

2013/09/18 (水) ~ 2013/09/22 (日)公演終了

あっという間の90分
脚本の全体構造がしっかりした面白い公演。公演時間の90分があっという間にすぎてしまった。
ただ、1つ1つのプロットに関しては「簡略化しすぎ」と感じられる部分もある。「テンポよくストーリーを展開させたい」という意図だったのかもしれないが、この公演なら120分ぐらいの尺になっても十分通用すると思う。
出演者個々では、旅人役の橋谷さん、姫役の山口さん、侍女役の西澤さんなどはかなり上手い。何人か未熟さを感じさせるメンバーもいたが、「演技の方向性」としては好感を持てる演技だった。

アーユーシェアリング!?

アーユーシェアリング!?

kanikuso

アドリブ小劇場(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

内容を詰め込みすぎたかも
公演時間は2時間だったが、2時間でやるには内容が盛りだくさんすぎた印象。
1つ1つ興味深いものだったのに、時間不足で消化不良のままエンディングを迎えてしまったのが残念。

ネタバレBOX

パンツを盗んだ目的、監視カメラがあるのにあえて盗んだ理由、ハウス内の仲間割れ、借金問題、弁護士失踪のいきさつetc.
出来ればパンツ事件に焦点を絞り込んで欲しかった。
これでも機嫌のいい顔です。

これでも機嫌のいい顔です。

キトキト企画

シアター711(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

女性向けかも
年代的に20〜30代の女性なら共感する部分が多そうです。
ターゲットは狭いが、ツボにハマればリピーターになりそうな劇団。
ややテンポが悪い気がするので、そこは今後の検討材料になると思います。

コップの中の嵐

コップの中の嵐

お願い鋼鉄ビンタ

シアターブラッツ(東京都)

2013/09/11 (水) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

笑いと感動を兼ね備えた秀作
難点を挙げれば少し登場人物数が多すぎたこと。このためストーリーが少しゴチャつき、また、登場人物1人あたりの見せ場が減った(分散した)ので1人1人の印象が薄まってしまった。実際の登場人物は15人だったが、10〜12人がベストだった気がする。
だが、そのあたりを割り引いても観に行く価値のある作品だと思う。
特に、社長役の松嶋さん、清掃員役の豊さんの演技が素晴らしい。他にも社長の息子役の真佐夫さん、チーフ役の春馬さんなど全体的に演技力のあるメンバーが揃っている。


ネタバレBOX

ラストはパンのシーンで終わって欲しかった。
白戦

白戦

東京マハロ

小劇場 楽園(東京都)

2013/09/10 (火) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

シーンごとの完成度の差が目立つ
おおざっぱに言えば、冒頭部は完成度が低く、中間部で大きく盛り上がり、ラストは尻すぼみになった、という印象。
登場人物はそれぞれ悩みや苦しみを感じているのだが、観客は「登場人物が悩んでいる姿(あるいは、何かを悟ったような姿)」を観たいのではなく、「悩みを乗り越えようとしている姿」を観たいのだと思う。この部分の描写が不十分であったため、登場人物の魅力が伝わってこなかったのが残念。
出演者に関しては全体的に演技力は高いと思う。
特に良かったのがランラン役の広山さん。少し「型にはまった演技」であるのは否定出来ないが、それを差し引いても十分に優秀な女優さんだと思う。これから先、「既存の型」を打ち破って「自分の型」を手に入れられれば、「上手い女優」から「魅力的な女優」へと変身出来るのではないでしょうか。

秘密基地僕の家

秘密基地僕の家

劇団超ダッシ

シアターシャイン(東京都)

2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

主人公に強い意志を持って欲しい
個人的な好みとして、主人公は自分で道を切り開く人物であって欲しいです。
脚本・演技など全体的に未熟さが目立ちますが、意外とストーリーには引き込まれます。未熟であってもセンスは良いのかもしれません。
出演者個々では、あかね役の池内さんが良い。まりも役の永月さんはまだまだ修行が必要ですが、アイドル的な雰囲気があるのでそれを活かせるようになれば劇団の看板娘になれるかもしれません。

このページのQRコードです。

拡大