新郎の性格設定に問題がある
新郎に好感を感じた観客(身内以外の一般客)は少ないと思う。「愛すべきダメ人間」を狙ったのだろうが、第三者からすると「軽蔑すべきダメ人間」にしか見えない。
と言うような重大な問題点を抱えながらも、公演全体で考えると面白い公演だったと思う。「本格的な喜劇」ではなく「ドタバタ喜劇」ではあるが、まずまず笑いも取れていた。
役者では新婦役の小川さんが良い。演技自体はオーソドックスなもので特に目を引く訳ではないが、立ち居振る舞いが美しい。演技力は練習次第で身に付くが、こういう「立ち居振る舞いの美しさ」というものはなかなか身につけられない。小川さんにはそれを活かせる女優になって欲しい。