yocyaの観てきた!クチコミ一覧

41-60件 / 60件中
忍者、女子高生(仮)

忍者、女子高生(仮)

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2016/04/23 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★

根本さん、何処へ行く
2013年の『今、出来る、精一杯。』で初めて衝撃を受けた時から、月刊「根本宗子」は自分にとって欠かせない存在になりました。

同年の『中野の処女がイクッ』で流した涙はいつまでも忘れられず、今でも時々「思い出し泣き」をしてしまいます。

本公演も大いに面白かったです。最後まで全く展開が予想できませんでした。しかし、感じたのは過去の作品のような、恐るべき観察眼や、描写の緻密さや丁寧さよりも、終盤で突然演劇のジャンルが変わってしまうような大胆さでした。楽しく観られたものの、根本さん作品で泣くことの出来なくなった自分に対して、どこか寂しく感じています。

根本さんの新作が発表されるたびに、今回はどんな寓話性やメッセージが込められているのか、どんなふうに泣かせてくれるのかを期待しながら劇場に足を運んでいる自分がいます。 本作も、根本さんが伝えたい事は何なのか、それを何とかしてキャッチしようと、4回観劇しました。しかし恐らく、そのような観劇態度はもう月刊「根本宗子」作品を楽しむ上での正しいあり方ではないのだと思います。

いつからか根本さんは、時間や空間、条理と不条理、舞台の内と外といったようなものを超越した作品作りをしているように感じます。きっと根本さんは、演劇というものを一旦壊した上で、さらに面白い物を創り出す事を目指しているのでしょう。

もう、根本さんは既存の演劇の概念では測れない存在になってしまいました。

次回作は、本作とはまたかなり趣向の異なる作品になる予感がします。今度はもっと肩の力を抜いて、楽しむことに集中したいと思います。

いよいよ本多劇場に進出する次回作、とても楽しみにしております。

えのもとぐりむ作品集 第11部 人の類い、十二の亜種

えのもとぐりむ作品集 第11部 人の類い、十二の亜種

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2016/01/26 (火) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

演劇的表現に拘ったとのことですが…
今回は演劇的表現に拘ったとのことですが、やはり一度観ただけでは理解しきれず、少々置いてきぼりを感じました。

満席の会場、Twitterに溢れる絶賛コメントの数々から、きっと理解できる方にとっては良い作品なのでしょう。おそらく複数回観劇する事でかなり印象の変わる作品なのだと推測します。

若いメンバーばかりの劇団のようですが、そのせいか少々情熱が先走っているように感じました。もう少し腰を据えた丁寧さが欲しいとは思いました。

あと、途中の笑いの場面は少々長過ぎかと。息抜きの機能もあまりくどいと舞台世界を壊してしまいます。

変なところが気になったのですが、途中に出てくるキーアイテムの黒い林檎は作り物の小道具なのに、冒頭に出てくる赤い林檎は何故本物が使われていたのでしょう? 最初に役者が赤い林檎を実際に齧って見せた為に、以降の黒い林檎の登場場面では、それが作り物であることが余計に際立って感じてしまいました。

ゲスト出演者の山本萌花さんの演技はとても良かったです。

4キャスト ふたり芝居  「リバース☆ボーイ」/小野寺丈ひとり芝居「ミリガンの階段」

4キャスト ふたり芝居 「リバース☆ボーイ」/小野寺丈ひとり芝居「ミリガンの階段」

JOE Company

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/02 (火) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

『ミリガンの階段』
『ミリガンの階段』

1994年の『 時間(トキ)がこぼれた街 』を観て大泣きした小野寺丈さんの一人芝居を22年ぶりに観劇。今回はあの時ほど泣けはしなかったものの、オムニバス形式の短編が繋がって一つの物語になる独特の上演スタイルや、終幕に向けて畳み掛けるように心に訴えてくるあの感覚は今も健在でした。懐かしい「さくちゃん」の登場にも、あの頃の風景が蘇る思いです。

しかし、さすがの小野寺さんとは言え、50歳を迎えたお身体一つで2時間の舞台を維持するには、長めの休憩も必要だったのでしょうか。幕間に挿入される映像部分は少々長過ぎに感じました。舞台上に誰も居なくなる時間が長過ぎると、観客は舞台芸術を観ている緊張感が途切れてしまいます。

映像自体もあまり舞台世界との接続が感じられませんでした。プロローグの「ドアを開けるチャンスは5回」という制限も特にドラマを生む事無く、立ち消えになっていたように思えます。

(ネタバレBOXへ続く)

ネタバレBOX

最後はどうしても死刑は免れ得なかったのでしょうか? 叙情酌量や正当防衛が認められる余地はなかったのでしょうか? などと疑問は残りましたが、途中の落語さえも含めた各エピソードが結合して一つの物語が浮かび上がっていく様子は実に気持ちが良く、また、『リバース☆ボーイ』を観ておくと倍楽しめる仕掛けがあるという小野寺さんの言葉も嘘ではありませんでした。

次回の小野寺丈ひとり芝居上演の際も、是非また観たいです。
『夜、さよなら』『夜が明けないまま、朝』『Kと真夜中のほとりで』

『夜、さよなら』『夜が明けないまま、朝』『Kと真夜中のほとりで』

マームとジプシー

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

いつの日か本当の朝を
マームとジプシーを観るのは3作品目。毎回、その独特の表現が表すものの全てを理解出来る訳ではないのですが、やっぱり気になって観に来てしまう、どうしても放っておけない劇団です。

全体的に照明が暗めなので、もう少し役者の表情を見たいとは思いました。運動量の凄さもあり、ここの役者の名前はなかなか覚えられる気がしません。

全てを理解出来た訳ではない以上、評価を入れるべきでは無いのかも知れませんが、「凄い物を観た」という充実感は確かにありました。次回作も楽しみに思っています。

『cocoon』では大泣きした自分ですが、いつの日か、マームとジプシーのオリジナル作品を観て泣けるような感性を身につけたいものです。

あぶくしゃくりのブリガンテ

あぶくしゃくりのブリガンテ

東京No.1親子

駅前劇場(東京都)

2016/02/03 (水) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

「東京No.1親子」 是非また観たい
佐藤B作さんが息を切らしたり一瞬台詞に詰まったりしてはいましたが、その目まぐるしい展開と圧倒的なパワーには、一日一公演なのも納得です。

いくら幸せを願ったとしても、自分の妻に自分の父親と結婚してくれという息子の気持ちは到底理解できるものではありませんでしたが、そもそも感情移入を求められるような作品ではないのでしょう。しかし、安藤聖さんの「結婚したいのはずっと二人このままでいたいからじゃないよ。これから二人で一緒に変わっていきたいからだよ。(うろ覚え)」といったような、胸を打つ台詞の数々には目が覚める思いでした。

劇中の親子の掛け合いは実際の親子の関係と重なり、どこまでがアドリブなのかはわかりませんでしたが、そもそも虚実のあわいが不明瞭な作品なので、アドリブが舞台世界を壊す事なく楽しめました。

銀平さんがB作さんに叱咤される場面は、自分も一緒になって父親に叱咤されているような気分になりました。「東京No.1親子」の次の公演も是非観たいです。

ファンファーレサーカス

ファンファーレサーカス

ねもしゅー企画

新宿FACE(東京都)

2016/02/11 (木) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

一番目立った格好で歩く 一番ビビッドな道を
まず内容以前の問題ですが、ステージが低く客席に雛壇も無い、ライブハウスでの演劇公演というのは無理があります。今回の新宿FACEという会場は初めてでしたが、前の人の頭で視界が遮られ、常に舞台の一部が見えない状態でいるのは非常に大きなストレスでした。どんなに傑作であっても、見えないのでは意味がありません。

また、客席後方の通路でお芝居をされると、前方の観客は何処で誰が話しているのか判らず、一瞬流れを見失ってしまいます。良い作品だとは思うのですが、今回はあまり舞台世界に没頭させては貰えませんでした。

最近の根本さん作品に顕著な、メタ的な展開は自分の好むところではありませんが、「ねもしゅー企画」作品は、月刊「根本宗子」作品とはそもそも趣が異なるようですので、たまにはこういう大味で遊び心のある公演を打つのも良いのかも知れません。

常に我が道を往く根本さんですが、「ねもしゅー企画」でひと暴れした後は、月刊「根本宗子」本公演の方で、またあの独特の繊細な筆致で泣かせて頂けたらと思います。

ラストの根本さんの姿は、「これからも面白い作品を創っていくから見てろよ!」と言う決意表明のようにも見えました。

できることなら、この作品を観て涙を流せるぐらいの童心を残したままでいたかったです。

LADYBIRD,LADYBIRD

LADYBIRD,LADYBIRD

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

ゴールデンウィークの風物詩
毎年この季節に一度は観ていて、もはやゴールデンウィークの風物詩となっている本作も、今年で4年目です。

自分は2年目から観ているので今年で3回目ですが、観るたびに、子供たちの生き生きとした演技から生命の力を感じると共に、自分の成長していなさを思い知らされます。

今年からはシアターグリーンの中でも一番大きなBIG TREE THEATERに会場を移し、舞台装置の仕掛けも増えていたようですが、蜘蛛とゴキブリのインパクトが年々控えめになっていくように思えるのは自分だけでしょうか?

SNSネタを仕込んだりと、時代に合わせて少しずつ脚本を調整しているのも面白いです。(そういえば今回は小保方さんネタが無かったような…。)

去年まで主演だった加藤梨里香さんが巣立ち、今年は劇団ハーベストからは葛岡有さんが、 ムシたちの一人として参加していました。次回にはさらに輝きを増した彼女の姿が観られることを期待しております。

読モの掟!2016

読モの掟!2016

劇団マツモトカズミ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

もっと近くで観たかった
小さな劇場での観劇が続いたせいか、今回は舞台が妙に遠く感じたのと、序盤で台詞が聞き取りにくかった為に、なかなか舞台世界へ入って行けず、肝心な人物に感情移入できなかったのは残念です。

出演者の多くが元アイドルグループのメンバーである本作は、比較的、舞台の近さが満足度の中で占める割合が高く、実際、前方のプレミアムシートは高額にもかかわらず、発売後すぐに売り切れていたようです。自分も早めにプレミアムシートを押さえておくべきでした。

初舞台ながら最も台詞量の多かった庄司芽生さんは、溌剌とした演技で物語を引っ張っていました。新井ひとみさんは予想を大きくは超えなかったものの、可憐でとても華があり、印象的でした。その他、外岡えりかさんの演技力が光っていました。

多くのアイドル劇と違い、マイクを使わずに全編生声で勝負した事については好感を持ちました。あとは、聞き取りやすい発声が序盤から確保できれば、格段に良くなると思います。

青春音楽活劇 『詭弁・走れメロス』

青春音楽活劇 『詭弁・走れメロス』

papageno

シアターサンモール(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

わけがわかりません
2013年の初演を観たときに何をやっているのか全くわけがわからず、3年経った今回の再演を観ても、やっぱりわけがわかりません。

「伝説の阿呆舞台」とのことで、物語の軸とか伝えたいものが何なのかとか、恐らくそういう類の舞台ではないのでしょう。個人的には体力勝負お疲れ様以外の感想を持ち得ませんでした。

ひとしきり楽しんで、後には何も残らない、そんな舞台もたまには良いのかも知れませんね。

新垣里沙さんが出演されている以上は一度は観なければと思い、劇場に足を運びましたが、何度観ても自分には合わないようです。

砦

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

群衆が見えるようでした
チラシに惹かれて観劇候補には入れていたものの、気が付けば千秋楽当日。もう席は無いだろうと諦めかけていたところ、出演者の滝沢花野さんの「当日券ございます。」というツイートを見て急遽劇場へ。こういう情報は本当に助かります。

当日券はE列で、意外と前方の席で喜んだのも束の間、シアターウエストの客席はE列までは雛壇が無いので、前の人の座高次第では非常に観にくいのでした。

主人公の室原がなぜあそこまでにダム建設に反対したのかは、本作を観ただけでは解りませんでしたが、主演の村井國夫さん、藤田弓子さんの、声を荒げるのではなく、内側から染み出るように伝えてくる演技力は素晴らしいの一言でした。

他の三人の役者さんたちも、一人複数役がこれ程までに違和感無く、自然に感じられた作品は初めてでした。

出演者が五人しかいないにもかかわらず、まるで群衆が見えるかのようでした。できればこの脚本で、多数の役者を使った表現も観てみたいとは思いました。

舞台「The Fake Time Machine Story ~ウソヘノトビラ~」

舞台「The Fake Time Machine Story ~ウソヘノトビラ~」

トライフルエンターテインメント

ザ・ポケット(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★

テンポが良く伏線が巧みなコメディ
前作「バレルナキケン」同様、こちらのカンパニーの舞台はテンポが良く、時間を忘れて何も考えずに楽しめます。ストーリーは多少強引ですが、伏線の回収も巧みで気持ちがいいです。客席で何度も大爆笑が起きてました。

ひゃくはち問答

ひゃくはち問答

蜂寅企画

テアトルBONBON(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

山本さんの和服姿
主人公ら三人の過去のエピソードに結構な時間を割いた割には意外とあっさりとした結末で、物語には少々消化不良を感じました。

いくら明治維新後とは言え、その時代にその髪型は無いでしょうという方が主人公の真如をはじめ何人かいて、気になりました。幕末~明治が舞台でしたが、あまりその時代を感じませんでした。

テアトルBONBON最前列の椅子は硬くて座り心地は今一つでしたが、殺陣のシーンの迫力はお尻の痛さをしばし忘れる程でした。

山本萌花さんは和服姿も麗しく、殺陣の場面でもさすがの身のこなし。そして感情を発露させる場面の表現力はさらに磨きがかかっていました。これからどこまで彼女の演技力が伸びていくのか楽しみです。

「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

Théâtre des Annales

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

また再演される日を楽しみに
昨年のこまばアゴラ劇場に続いて2回目の観劇ですが、今回も哲学的な事はあまり理解出来ず…、というよりも、はっきり言って解りませんでした。

哨戒塔に登る志願者がいるのに隊長は何故くじ引きを強いるのかもよく解らなかったです。しかし、役者さんたちは皆熱演で、圧倒されました。

いつかまた再演される日までには、戯曲などを読んで勉強しておきます。

舞台「暁のヨナ」

舞台「暁のヨナ」

舞台『暁のヨナ』製作委員会

EX THEATER ROPPONGI(東京都)

2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★

終わり方に不服なのは自分だけ?
終わり方に消化不良を感じてしまったのは自分だけでしょうか?

原作は未読なのですが、ラスボスかと思われた、一番キレた演技で目を引きつけていた麻薬商人を終盤であっさりと片付けてしまい、そのあとヨナが父の仇を討って終幕かと思えばそうでもなく…。

どうも自分の中で、定番な物語を基準に勝手に展開を予測してしまい、それに沿わなかったために尻切れトンボ感を感じているのかも知れません。

大迫力のアクションと、新垣里沙さんの熱演が観られたことで一応の満足感は得られました。それ以上でも以下でもありません。

虚仮威

虚仮威

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2016/12/28 (水) ~ 2017/01/09 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/01/03 (火)

Webサイトのどぎついピンクが示すように、柿喰う客とは数ある劇団の中でも特に独特の色を持つ劇団です。そのどぎつさを真に堪能するには、ある程度はステージと距離を取って鑑賞した方が良かったのかも知れません。今回は特典欲しさに極楽シートを取りましたが、本多劇場の最前列は、全体を俯瞰するには厳しく過ぎました。

サンタクロースに包丁で切り付けたり鉛玉ぶちこんだりと、敬虔なキリスト教徒が眉を顰めそうな別のスリルもありました。七味まゆみさん演じるそのサンタクロースの動きが秀逸すぎて、未知なるものへの恐怖、不気味さが充分に伝わりました。

しかし、あまり席が近すぎるのも考え物ですね。終盤近くまで必死に食らいついていましたが、振り落とされました。できればもう一度、後方の席から観てみたかったです。


愛、あるいは哀、それは相。

愛、あるいは哀、それは相。

TOKYOハンバーグ

「劇」小劇場(東京都)

2016/03/30 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

丁寧な作品で好感を持ちました
丁寧に作られていて良い作品だと思いますが、自分にはあまり響かず…。

恥ずかしながら、「 木遣り 」という言葉を知らなかった為、その部分だけ知らない方言の言葉だと思って聞き取れず、理解が遅れたのが個人的には惜しかったです。

下北沢「劇」小劇場は座席列の間隔が狭く、出入りが不自由なだけでなく舞台もあまり見易くないので、少々苦手な劇場です。一列減らしてでも列の間隔を広げたり、雛壇を高くするなど、舞台を観やすくする工夫が欲しいです。

星屑の町~完結篇

星屑の町~完結篇

石井光三オフィス

本多劇場(東京都)

2016/02/05 (金) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

また劇場でお会いできる日を楽しみに
22年続いたシリーズの完結編との事ですが、初めて観ました。全体的に少々抑揚に乏しいかなとは思いましたが、たまには大きな事件が起きる事もない、終始ほのぼのとした舞台もまた良いものです。

新垣里沙さんの出演舞台は全て観ると決めている自分としては、彼女が楽しんで演じつつ、何かを掴んでいる様子が見られた事でまずは良しとしたい。その演技力と歌唱力と実績を買われての抜擢だとしたら、彼女は周囲の期待には充分に応えられていたかと思います。

今回の新垣さんは役が本人と近い事もあり、時折垣間見せる、いかにも「ガキさん」な振る舞いも微笑ましく、戸田恵子さんとの貴重なデュエットもそれは素晴らしいものでした。

ただ、脚本で一つ気になったのですが、福島と原発や放射線といったワードを殊更に結びつけるような台詞は、この穏やかな人情喜劇に似つかわしいとは思えず、そこだけ雰囲気を壊していたように感じました。

カタチノチガウ

カタチノチガウ

マームとジプシー

LUMINE 0(東京都)

2016/04/28 (木) ~ 2016/04/30 (土)公演終了

満足度★★★

もう何作品か観続ける必要がありそう
「マームとジプシー」作品を観て、100%理解して劇場を出たことは恐らく一度も無いのですが、それでも放っておけなくて、つい観に来てしまいます。

照明が暗めなのがここの作品の特徴のようですが、今回も3人の女優さんの顔は覚えられず…。

意外と凄惨な場面のある作品でした。「シンデレラ」のくだりあたりから混乱してしまいましたので、もう少し衣装なり髪型なりで、三姉妹の判別をし易くして欲しかったです。

この劇団の作品を真に楽しむ為には、もう何作品か観続ける必要がありそうです。

4キャスト ふたり芝居  「リバース☆ボーイ」/小野寺丈ひとり芝居「ミリガンの階段」

4キャスト ふたり芝居 「リバース☆ボーイ」/小野寺丈ひとり芝居「ミリガンの階段」

JOE Company

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/02 (火) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度

『リバース☆ボーイ』
『リバース☆ボーイ』

笑えもせず、泣けもせず、何も心に残りませんでした。これで5000円は高過ぎだと思います。

肉体の老化に反比例して精神が若返っていくというリバースボーイという設定も、唐突な上、特に必然性も無ければ、ラストに何の作用もしていませんでした。作品を通した軸が無いから何も伝わって来ないし、オムニバス一話一話が全然面白く無い。まるで質の悪いコントを見せられているようでした。

『ミリガンの階段』に繋がる要素は確かにあったものの、本作単体で考えると、とてもチケット代に見合ったものではありませんでした。

その日は劇場の外で下北沢演劇祭の路上パフォーマンスが行われていましたが、そちらの方が余程面白かったです。

ごがくゆう

ごがくゆう

大人の麦茶

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/17 (月)公演終了

満足度

次回作に期待しております。
モーニング娘。をはじめ、ハロプロメンバーにはもう少し演技力向上の為に使う時間を増やして欲しいと思います。

http://yocya.fakefur.jp/mille-feuille/archives/387

このページのQRコードです。

拡大