やまぐちの観てきた!クチコミ一覧

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ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ただの短篇寄せ集めではない短篇集
今回も客入れからカーテンコールまで全て通して楽しませてもらいました。
本公演ではきっと観られないであろうホラーやサスペンス、もちろんいつも通りの姿も観られて、申し分ありません。
そして、最後まで観るとなんだかそれら全てで「ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない」という長編だったのではないかと思えました。
舞台のセットもシンプルながらも凝った作りで、様々な場面で繰り広げられる短編達を上手く魅せていたのではないでしょうか。
再演作品が一本と、ちょっとなにか覚えのある流れの作品があり、前回の短篇集を観ている人にもちょっと嬉しい部分もあったように思えます。
相変わらず、PMC野郎さんは様々な愛の形を描いてくれているのではないでしょうか。
本当に心から楽しめる素敵な舞台でした。

乾杯の戦士

乾杯の戦士

ホチキス

エビス駅前バー(東京都)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

3つの愛のものがたり
会社帰りに寄らせていただいたのですが、一日の疲れやストレスを癒してくれるようなとても良い時間を送ることが出来ました。
大声を上げて笑うような感じではなく、クスリとするような感じでしたが、それがかえって物語の全体的な雰囲気にあっていた気がします。ギャグとシリアスの割合が絶妙です。

ネタバレBOX

死ぬ前に、心の底で「会いたい」と願った人3人に会えるバー。
この設定がまず素晴らしかったように思います。
エビス駅前バー自体がビルの3階にあるため、実際に階段を登って入るようになるんですが、そこを含めて、劇場を最大限に活かした設定だったような気がします。

主人公がそこで出会う、芸人を目指していた頃の相方、ゲンカイジャーという戦隊ヒーロー時代(!)の仲間、そして会いたくなかったはずの母親。

最初のうちは夢から逃げて交通事故で死んでしまったダメ男なのかと思っていたんですが、物語が進んでいくうちに3人との会話の中から、実は地球を救ったヒーローであり、死んでしまったのも、人を庇った末の爆死だったとわかる、という構成も良かったと思います。
ヒーローなんて言ったら一気にギャグになりがちですが、そんなことは無く…。
母親とのやりとりは、思わず涙。
それぞれのやりとりを見守っているバーテンも凄く良い味を出していました。

そして最後、主人公が階段を登ったのか降りたのかはっきりとさせずに終わったのも良かったです。


本当に素敵な時間を送ることが出来ました。
是非いろいろな人に観てもらいたいと思える、そんな舞台です。
独りぼっちのブルース・レッドフィールド

独りぼっちのブルース・レッドフィールド

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2015/02/22 (日) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

明日誰かに話したくなる復讐劇
ポップンマッシュルームチキン野郎の紡ぎだす物語は、いつだって愛にあふれている。

今回、渡辺徹さんという、誰もが知っているスターを主演にしての公演でしたが、それでもポップンマッシュルームチキン野郎はポップンマッシュルームチキン野郎でした。
公演を積み重ね、どんどん新しいものに挑戦しながらも、良いところは残していっている感じがします。

それをまず感じたのが、舞台装置。
『銀色の蛸は五番目の手で握手する』のスライド舞台と、『うちの犬はサイコロを振るのをやめた』の回転舞台。それらを上手く組み合わせブラッシュアップさせた舞台のように思いました。
ブルース・レッドフィールドという男の半生を描いているため、場面も良く変わりますし、時間も結構流れますが、その舞台装置を上手く使い、暗転を最小限におさえながらも、場面の移り変わりをわかりやすくしていたのが良かったです。

また、客入れパフォーマンスも健在ですし、プレミア席S席A席でそれぞれ前方後方選べたり…本編の内容だけでなく(内容だけでも十分勝負出来るとは思いますが)、公演全体で客を楽しませようとする姿勢が本当に素晴らしいと思います。

今後もその進化に魅せられていたい。

ネタバレBOX

今回も、個性的なキャラクター達は健在でした。
サボテンをはじめ、謎のフランス人やサソリやナップサックや馬…。
CR岡本物語さん、高田淳さん、古舘佑太郎さんのジャンゴ三兄弟のバランスがとても良くて、ブルースの物語ながらも、彼らの物語もしっかり描かれていたのが嬉しかった。
そういう意味では、サボテンジョー(サイショモンドダスト★さん)とフランソワ(小岩崎小恵さん)、マック(野口オリジナルさん)にももう少し、それぞれの特徴を活かした目立った活躍があったら良かったなぁと思いました。
(マックは活躍の場が無くは無かったのですが、やはりちょっと地味だったので)
特に、サボテンジョーが…個人的に凄くお気に入りだったので…。
ただ、この物語はあくまでブルース・レッドフィールドの物語であるので、あれ以上、別のキャラクターの物語を描いてしまうと、多分まとまりが悪くなってしまっただろうとも思います…難しい。
なので、そこまで目立った活躍の場が無い中でも、愛おしく思えるキャラクター達だったということで。
今後、スピンオフの物語が作られることを期待します。

渡辺徹さんのブルース・レッドフィールドと2人で物語の中心を担っていたヌータウこと加藤慎吾さんですが、最後の復讐のシーンなどは特に、渡辺徹さんにしっかりと付いて行っていたように思います。
作中、彼は2度しか笑いませんが、その2回が本当に印象にのこりました。
加藤さんの泣きそうな笑顔は、こちらの胸を鷲掴みにします。
また、スタンレイ・ボガード(横尾下下さん)も良かった。横尾さんは『犬コロ』に引き続き、主人公に真実を告げるとても重要なキャラクターを演じられていますが、それまでの楽しい雰囲気から一気に哀しい真実に連れて行ってくれる切な演技をされるので、とても好きです。
「見事な復讐だ」という台詞がとても印象に残っています。

そしてやっぱり、脚本が良い。目一杯笑わせながらも、最後には泣ける。
泣けるから良いという訳ではありませんが、PMC野郎は観た人の心に"なにか"を残して行きます。
たくさんの感情を揺さぶって行きます。
「復讐劇」と言えば、最後は復讐を果たす物が多いと思いますが、その結果は、新たな復讐を生み出すか、虚しい孤独を得るかのどちらかだと思います。
この作品は、復讐劇ながらも、復讐を遂げないラストを選んだのが本当に良かった。
「善人になりたい」と言いながらも、人を殺めるという選択を簡単にしてしまう、不器用で自分勝手な極悪人たち。一言で切り捨ててしまうのならば、自業自得だと思います。
でも、そんな悪人たちでも、愛を知り、許しあうことが出来れば、新たな憎しみを止めることが出来るのかもしれないと思わせてくれました。
最後には記憶を失うことを選びまた「一人ぼっち」になったブルース・レッドフィールドですが、彼は決して「独りぼっち」にはならなかったのです。

復讐劇であると同時に、家族との、仲間との、そして友との愛の物語だった。
悲しみや憎しみの連鎖を断ち切る事の出来る物があるとしたら、それはやっぱり、愛なのかもしれません。
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

心温まるヒドイ話
まさに、心温まるヒドイ話でした。
あんなぶっ飛んだキャラクター達がたくさん出て来るのに、悲しくて切なくて、だけど幸せで愛おしい物語。
相変わらず、ブラックジョーク(今回は少しシモネタ少なめ?)が冴え渡っていましたが、最後のシーンでは思わず涙。
「さっきまであんなに全力でふざけたことしていたのに、終わったあとのこの感動は何…?!」という感覚をPMC野郎の芝居でいつも感じるのですが、もはやその虜です。

ネタバレBOX

とても長くなってしまったのでブログに移動しました。

① http://ameblo.jp/yag-log/entry-11888351436.html
② http://ameblo.jp/yag-log/entry-11893771720.html
伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

誰かと出会うために生きている。
静かで切なくて、でも穏やかで優しい終末のおはなし。
心に残るような台詞が沢山で、それを口にする役者さんたちも皆素敵だと感じました。
世界が愛おしくて仕方なくなる。
とても良い時間を過ごさせてもらいました。観に行ってよかった。

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

大好きです。
前回の短篇集を見て、一目惚れ(?)したのですが、長編でもその魅力は衰えませんでした。
ブラックジョークや下ネタなど、際どい笑いどころをどんどんぶち込んできているのに、それでいて最後にはぐっとくる綺麗なまとめ方をしている。
少々人を選ぶとは思いますが、私にとっては唯一無二の劇団です。大好き!

殿(しんがり)はいつも殿(との)

殿(しんがり)はいつも殿(との)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

笑って泣ける、PMC野郎の時代劇
二連覇がかかった状態なのに、初の時代劇に挑むということだったので、どうなることかと思っていたのですが、流石PMC野郎。唯一無二のPMC野郎流時代劇に仕上がって居ました。
45分でも、いつもの魅力がぎゅっと詰まっています。
キャラクター達もやっぱり魅力的。美津乃あわさんは、その無駄遣いっぷりもあわせて必見です。
そして、観終わってから改めて『殿はいつも殿』というタイトルの素晴らしさを感じました。最優秀タイトル賞をあげたい。

ネタバレBOX

しっかりとした時代劇としてはいろいろとアウトだったと思いますが、始まって早々に英語を不自然なまでに使いまくるので、「これは時代劇ではなくて、PMC野郎流時代劇だ」と構えずに観ることが出来ました。
そして、最終的に結局は、主人公が妻を悲しませないために書いた、フィクションの私小説だと判明する。
それによって、「時代劇としてはいろいろとアウト」でも良いことになるのです。あくまでフィクションであり、頭空っぽにして読めるように、と書かれたものなのですから。
そこが本当に上手いなと思いました。初めてのジャンルを、こんなに上手く自分のフィールドに変えられるとは…。

宇宙船の中の、何故か生命を持ってしまったもの達が本当に魅力的でした!かわいい!PMC野郎に欠かせない被り物たちですね。
そして今回初主演のCR岡本物語さん、とても良かった。あの殿は岡本さんにしか出来ない殿だと思います。名前が本当に美味しそう。

笑うだけ笑わせてもらい、最後には切なくも温かい気持ちにしてくれる作品でした。
あえて言うならば、笑いの部分に「テレビを意識して作っているのかな?」という物足りなさを感じてしまった。
でも、参加する場に合わせた作品作りをしているというのは正しいことだとも思うので、その辺りは、今後の本公演に期待したいです。

『殿はいつも殿』というタイトルですが、「自分は死によって妻の前から姿を消すが、目には見えずとも、殿(しんがり)はいつも自分が守っている」という意味の最後の台詞に繋がっているのだと思うと、本当に素晴らしいです。
ミラージュ・イン・スチームパンク

ミラージュ・イン・スチームパンク

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2014/11/27 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

熱い蜃気楼
前作の『ベニクラゲマン』が初見で、その時には「殺陣やダンスは凄いけれどストーリーがわかりにくすぎる」と書いた覚えが有ります。
ですが、今作ではそのキレキレの殺陣やダンスに、しっかりと物語も伴っていました。そしてその物語がとても好みでした!
衣装も全員の背中に羽根があったりと細かく作られていて観ていて楽しかったですし、音楽も好みでした。
熱く切なく、胸をぎゅっと掴まれる舞台だったと思います。もう一度別の席から観てみたかったです。

ネタバレBOX

初めのうちはやっぱりちょっとストーリーがわからないと思っていたのですが、そのまとめ方がとても上手かったと思います。
全ては主人公ピノキオの作り出した絵空事…。
ラストは、そのまま生き続け、シンキロウとの思い出を紡ぎ続けていくという終わり方…。バッドエンドではないと思いますが、ハッピーエンドとも言い切れない、良いビターエンドでした。そんな中で笑顔のピノキオとシンキロウが切なくて仕方がない…。
塩崎こうせいさんの演技は本当にいつも熱くて引きこまれます。
(あえて言うならば、ピノキオの衣装は前作のピノキオの衣装の方が好みだったなぁなんて思いました。スチームパンク感もあるし…)

登場人物の中では、大佐(高田淳さん)とビビアン(小玉久仁子さん)のコンビがとても好きでした。個人的にずっとツボで笑ってしまったのがブルーフェアリー(野地春秋さん)。

次回作は再演とのことですが、楽しみにしています。
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2016/07/23 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

2年ぶりの再会
もともと初演が大好きなので、贔屓目はあると思いますが、やはりこの作品が私は大好きです。
喜怒哀楽の全てがそこにある、豊かな作品です。

初演から2年、追加された要素と、演出家や役者・劇団全体のレベルアップにより、キャラクター達の魅力が増し、物語自体にも深み増したように思います。
アウグストゥス(野口オリジナルさん)と正田主任参謀(岡田達也さん)は特に初演から変わったキャラクターです。
初演で伝説的だった珍太郎(サイショモンドダスト★さん)の戦闘シーンも健在です。健在どころか長くなりました(笑)
他のキャラクター達も、皆初演より更に魅力的になっています!
という訳で、初めての人には勿論、初演を観た人にも楽しめる再演でした。

劇場が大きくなったことで、キャバレーのシーンがより華やかになり、特にラストナンバーは初演よりぐっと輝きが増しています。キラキラしている!
あのシーンは輝いていれば輝いているほど切なくなるので、とても良いです。輝くシヅ子(増田赤カブトさん)と、輝きの向こう側のゴルバチョフ(加藤慎吾さん)の二人の表情が涙を誘います。
そもそも、劇場が大きくなったことにより、客席で感じられる熱量が薄くなってしまうということが無かったのが良かったです。

そして相変わらず、開場中パフォーマンスの問題作(笑)に始まり、唐突に客席を巻き込んできたり、唐突に投げられるサインボール、そして個性的な物販等々、作品だけでなくいろんな部分で十二分に観客を楽しませてくれる劇団です。

パワーアップしたこの作品にまた出会えて、本当に嬉しい。

SQUARE AREA

SQUARE AREA

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

観に行ってよかった!
心からそう思える舞台でした。
パントマイムなどパフォーマンスの質も高いのですが、それだけに頼りっきりにならない戯曲がきちんと出来ており、素晴らしかったです。
できる事なら4面全てから一度ずつ観たかった…!

ボンゴレロッソ

ボンゴレロッソ

A.R.P

サンモールスタジオ(東京都)

2014/08/12 (火) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ただただ楽しい
難しく考えること無く、ただただ気楽に楽しめる作品だったと思います。
重い話になってしまいそうなところも、結局はことごとく軽い話になっていたところが(借金の話や、恩師の病気の話)、いっそ清々しくて良かったです。

人数はそこそこ多めだと思うのですが、それぞれ、出番の多い少ないはあれど、しっかりキャラ立ちしていたのがすごい。
(当日パンフレットにも、軽いキャラ紹介があったら、どれが誰かわかりやすくてよかったなーと思います)
個人的にお気に入りなのは、松本まこと(小岩崎小恵さん)と五十嵐とうこ(井口千穂さん)。

バンド演奏も上手すぎないところが、逆にそれっぽくて良かったです。
でも、少しギターの音が大きすぎた気も…。
あと、暗転多めの芝居が苦手なので、そこが少し残念でした。

キス・アンド・クライ

キス・アンド・クライ

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2014/06/04 (水) ~ 2014/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★

必ず、誰かが見ていてくれている
3本の短篇からなる短篇集ですが、3本がそれとなくつながり合っていて、とても楽しめました。
すこしだけ時系列がわかりにくかったのですが、2→1→3の順であっているでしょうか?
独特のつくりである劇場を、上手く使っていたようにも思います。

ネタバレBOX

1本目のフィギュアスケートの選手は、小説とラジオに。
2本目のラジオパーソナリティの彼女は、スケート選手の笑顔に。
3本目の小説家達は、ラジオや、ファンだというスケート選手の言葉に。
それぞれの作品の登場人物が、残り2作の登場人物に、それとなく支えられていたのが、凄く印象的です。

また、フライヤーの猫には特に意味が無いとばかり思っていたのですが、全編通して黒猫が出てくる(最後はクロネコヤマトですが)ので、それによって、それぞれの話がそれとなくつながっていることが、わかりやすくなっていたように思います。
銀色の蛸は五番目の手で握手する

銀色の蛸は五番目の手で握手する

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2013/12/27 (金) ~ 2013/12/30 (月)公演終了

満足度★★★★

笑う門には福来たる
相変わらず面白かったです!会場が大きいせいなのかどうかはわかりませんが、少しおとなしくしているような印象を受けましたが…。

設定はいろいろと突き抜けていますが、大筋はベタで王道なものだと思います。だからこそ安心して笑える!
細かい突っ込みどころはありますけど、笑えるのですからそんなものは小さな小さな問題でしかないのです。
相変わらず色んな所から怒られないか心配になったりもしますが、まぁそれも笑い飛ばしてしまえばいいのです。

まさに年末にピッタリ。2014年のPMC野郎にも期待しています!

ネタバレBOX

客入れ時のCR岡本物語さんは「仏の顔~」に引き続き本当にお疲れ様です。おかげさまで本物のももクロを聞いていても岡本さんを思い出してしまう様になりました。(笑)
たまには純情

たまには純情

こゆび侍

駅前劇場(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/05 (火)公演終了

満足度★★★★

普通の家族
それぞれのキャラクターが、個性過ぎない個性を持ちながら、過去にとらわれずに未来へ向かって歩きだすストーリーがとても良かったです。
キャラクターたちになんとなく親近感を持つことが出来て、感情移入がしやすい。

優等生の長女・カホが、はじめから終わりまで優等生ではなく、終盤で溜まっていたものをぶちまけたのが凄く良かったです。
彼女に「人間らしさ」を凄く感じました。
他のキャラクターたちも、それぞれがとても人間らしい。

父親の「俺達、すごく普通だな」という台詞が印象的でした。
母親はいないし貧乏だけど、ごくごく普通の家族で、もしかしたらすぐ傍に、彼らが住んでいそうな気分になります。

終わり方もとても優しかったです。

時をかける稽古場

時をかける稽古場

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2014/06/07 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

時間移動ものなのに破綻が少ない
時間移動ものの物語は、タイムパラドックス等のせいで、違和感が残りやすいのですが、そこをしっかりとクリアしていて、破綻の少ない、しっかりとよく出来た物語になっていたように思います。
タイムマシンの正体が、どこにでもありそうなアレというのも良いです。フライヤーについても、なるほど、と。

それから、役者さんたちの「雑談」の演技がとても良かったです。どこまでがシナリオ通りで、どこからがアドリブなのかわからなかった。
演劇現場を描く作品であるからこそ、その自然さがなんとなくリアリティを持たせてくれていたのではないでしょうか。

ひとつ残念だったのが、暗転の多さです。
内容的に仕方がなく、最低限にしていたのだとは十二分に理解出来ますが、やはり暗転が多いと、その度に集中が切れてしまいます…。

物語は良く出来ていると思いましたし、これから更に面白くなりそうな予感がする作品でした。

七味のサムライ2~琉球編~

七味のサムライ2~琉球編~

Rooter

上野ストアハウス(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

ライブ!!
舞台というよりもライブということでしたが、殺陣ありダンスあり歌ありなんでもありの芝居で、とても笑わせていただきました。楽しかった!
おそらくアドリブと思われるセリフが多く、何度観ても楽しめて、そして何度も観たくなる舞台でした。
大阪公演も盛り上がると良いですね!

Evergreen Online/EDIT

Evergreen Online/EDIT

ALTERNAIT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/07/05 (金) ~ 2013/07/08 (月)公演終了

満足度★★★★

美しい世界
照明、衣装そして音響、全てが美しい世界でした。シンプルなセットなのにしっかりと現実とゲーム内の2つの世界を行き来できていて素晴らしかったです。
ストーリーもどういう設定なのか少しわからない部分も合ったのですが大筋はわかりやすく、存分に楽しめました。また、現実の世界へ、戻るために。

妻らない極道たち

妻らない極道たち

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/10 (火)公演終了

満足度★★★★

歌と笑いと任侠と愛
キャラクターそれぞれがしっかりとキャラ立ちしていて、そしてそれをしっかりと裏付ける役者の皆さんの演技力があったため、突飛な設定ながらも説得力がありました。
小玉久仁子さん演じる組長のストレートなセリフはとても熱くて、胸を打つものがありました。
ただ、最後が少し駆け足だったというか、これで終わり?という感じがあったように、感じられたのが残念。
劇中歌はどれも高クオリティ。皆さん歌が上手い!

いろいろありなドタバタ任侠劇でしたが、なんだか明るくなれる素敵な物語でした。

ネタバレBOX

組長の正体がまさかの魔女という設定には驚きました。
そして更には、加藤敦さんがまさかの猫。

しっかりと明言されないため、初めのうちは普通の子分なのだとばかり思っていたのですが、それにしてはなんだかやりとりがおかしく…。
猫だから組長以外の人間とイマイチ会話がつながらなかったり無視されたりしていて、組長は魔女だから、猫と普通に会話が出来ていたと…。
なるほど上手いなー、と関心してしまいました。ちょっとしたことかも知れませんが、なんだかツボでした。

そういえば、猫の名前がジジィなのも、そういう訳なのですね。
UNKNOWN HOSPITAL

UNKNOWN HOSPITAL

壱劇屋

小劇場てあとるらぽう(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/02 (火)公演終了

満足度★★★★

独特の魅力が癖になる
大阪で『SQUARE AREA』を拝見し、いつかもう一度観たいとおもっていた劇団。
今回、東京発公演という訳だったのですが、とても楽しめました。
物語としては、『SQUARE~』の方が好みです。
でも、少し不気味で奇妙なそのストーリーは「なんだこれ!?」と引きこまれてしまう魅力があります。
そして、ダンスなどのパフォーマンスにもまた独特の魅力があるため、観ていて飽きません。皆さんの身体能力が凄い…。
かっこいい音楽が大きめの音量で鳴り響くため、その重低音が心地よかったり。
2月にまた東京公演があるそうなので、観に行きたいと思います。

ウォーターバック 【終演しました!次は8月、駅前劇場!】

ウォーターバック 【終演しました!次は8月、駅前劇場!】

ぬいぐるみハンター

吉祥寺シアター(東京都)

2014/05/30 (金) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ハッピーな話をしよう。
ハッピーエンドへ向かって、堅苦しくならずに、ゆるく熱く楽しめたように思います。
随所随所でのダンスシーンもとても良かったですし、ストーリーもなかなか好みでした。
BALLOND'ORの曲もとても良かったです。

ただ、やはり35名という人数は少し多すぎたように感じます。一部の登場人物以外はぱっとしなくて、あまり印象に残ってないので、なんだか勿体無いです。

でも、観劇後の幸福感はなかなか!元気をもらえました。

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