殿(しんがり)はいつも殿(との) 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「殿(しんがり)はいつも殿(との)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    笑って泣ける、PMC野郎の時代劇
    二連覇がかかった状態なのに、初の時代劇に挑むということだったので、どうなることかと思っていたのですが、流石PMC野郎。唯一無二のPMC野郎流時代劇に仕上がって居ました。
    45分でも、いつもの魅力がぎゅっと詰まっています。
    キャラクター達もやっぱり魅力的。美津乃あわさんは、その無駄遣いっぷりもあわせて必見です。
    そして、観終わってから改めて『殿はいつも殿』というタイトルの素晴らしさを感じました。最優秀タイトル賞をあげたい。

    ネタバレBOX

    しっかりとした時代劇としてはいろいろとアウトだったと思いますが、始まって早々に英語を不自然なまでに使いまくるので、「これは時代劇ではなくて、PMC野郎流時代劇だ」と構えずに観ることが出来ました。
    そして、最終的に結局は、主人公が妻を悲しませないために書いた、フィクションの私小説だと判明する。
    それによって、「時代劇としてはいろいろとアウト」でも良いことになるのです。あくまでフィクションであり、頭空っぽにして読めるように、と書かれたものなのですから。
    そこが本当に上手いなと思いました。初めてのジャンルを、こんなに上手く自分のフィールドに変えられるとは…。

    宇宙船の中の、何故か生命を持ってしまったもの達が本当に魅力的でした!かわいい!PMC野郎に欠かせない被り物たちですね。
    そして今回初主演のCR岡本物語さん、とても良かった。あの殿は岡本さんにしか出来ない殿だと思います。名前が本当に美味しそう。

    笑うだけ笑わせてもらい、最後には切なくも温かい気持ちにしてくれる作品でした。
    あえて言うならば、笑いの部分に「テレビを意識して作っているのかな?」という物足りなさを感じてしまった。
    でも、参加する場に合わせた作品作りをしているというのは正しいことだとも思うので、その辺りは、今後の本公演に期待したいです。

    『殿はいつも殿』というタイトルですが、「自分は死によって妻の前から姿を消すが、目には見えずとも、殿(しんがり)はいつも自分が守っている」という意味の最後の台詞に繋がっているのだと思うと、本当に素晴らしいです。

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    2014/09/24 01:49

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