満足度★★★★★
2年ぶりの再会
もともと初演が大好きなので、贔屓目はあると思いますが、やはりこの作品が私は大好きです。
喜怒哀楽の全てがそこにある、豊かな作品です。
初演から2年、追加された要素と、演出家や役者・劇団全体のレベルアップにより、キャラクター達の魅力が増し、物語自体にも深み増したように思います。
アウグストゥス(野口オリジナルさん)と正田主任参謀(岡田達也さん)は特に初演から変わったキャラクターです。
初演で伝説的だった珍太郎(サイショモンドダスト★さん)の戦闘シーンも健在です。健在どころか長くなりました(笑)
他のキャラクター達も、皆初演より更に魅力的になっています!
という訳で、初めての人には勿論、初演を観た人にも楽しめる再演でした。
劇場が大きくなったことで、キャバレーのシーンがより華やかになり、特にラストナンバーは初演よりぐっと輝きが増しています。キラキラしている!
あのシーンは輝いていれば輝いているほど切なくなるので、とても良いです。輝くシヅ子(増田赤カブトさん)と、輝きの向こう側のゴルバチョフ(加藤慎吾さん)の二人の表情が涙を誘います。
そもそも、劇場が大きくなったことにより、客席で感じられる熱量が薄くなってしまうということが無かったのが良かったです。
そして相変わらず、開場中パフォーマンスの問題作(笑)に始まり、唐突に客席を巻き込んできたり、唐突に投げられるサインボール、そして個性的な物販等々、作品だけでなくいろんな部分で十二分に観客を楽しませてくれる劇団です。
パワーアップしたこの作品にまた出会えて、本当に嬉しい。