やまぐちの観てきた!クチコミ一覧

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オレンジ新撰組 リターンズ

オレンジ新撰組 リターンズ

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2014/05/02 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★

王道コメディ時代劇
まさに王道!という感じで凄く観やすかったです。
笑い所をどんどん入れてきていて、こちら側も時代劇とは言え、気負わず気楽に観られた様に思います。

ただ、どこが無駄、という訳ではないのですが、なんだか長かったなーと感じてしまいました…。
元の短篇は申し訳ないことに観ていないのですが、もしかしたら、その短編の時点で完成していた物語だったのかなぁ、と思ってしまったり。

KASSAIも良いですが、もう少しだけ広いところで観てみたかったなぁ。

ネタバレBOX

ダメ男達は愛すべきダメ男達だったのですが、女性陣があまり魅力的に感じられませんでした。
鶯、雲雀、雀の三名が…うーん…。モテてればだれでもいいのか!と思えてしまいます。
拓三と牛子のカップルが一番好きでした。塩崎さんと栗生さんが、ちょうどその前に観た芝居では、また全然違う感じのキャラクターだったのもあり…。
あと、亀も良かったです。ボケしかいないメイン登場人物へのツッコミが冴え渡りまくっていましたね。
それから、他の方も書かれてますが、台詞が聞き取りづらい方がいらっしゃったのが残念。結構重要な場面でいまいちなんて言っているのかわからず…。
まだお若い役者さんのようなので、今後に期待しています。

話としては、海辺のシーンから、オレンジ新撰組再結成→池田屋討ち入りの辺りがとても好きでした。
しかし、その後の土井=岡田以蔵と歩太の和解がいまいち唐突すぎて…。
その前の歩太の台詞に心打たれたのかもしれませんが、それがわかりづらくて違和感を感じます。
あと、結局借金はどうなったの!?

ストーリーの違和感に関しては、「コメディだから」で流しても良いのですが、そこまでスッキリさせてくれたら最高だったのになぁ、と思ってしまいました。
バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

GORE GORE GIRLS

王子小劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

満足度★★★

「モンドセレクション」とは…
「モンドセレクション」に魅入られてしまった(?)芸人達の話。
途中まではいまいちピンと来なかったのですが、終盤はなんだか熱い想いが込められていたような。

ネタバレBOX

「チョコパイとか確かに美味しいけど、そこまで…?」と思ってしまうと、いまいち楽しめないのかなぁと…私はまさにそれでした。
その分、モンドに魅入られていない常人組(?)が観ていて好きでした。
「やめちまえ。…やめられるもんなら」
という台詞が凄く心に残りました。
今回は「お笑い」でしたが、きっとそれは「芝居」でも言えることなのでしょう。
最後、引退を心に決めた後輩をぶちのめす、と言いながら、彼をマイクの位置にしてネタをやる、という終わり方はとても綺麗で良い終わり方だったように思います。

しかし、チョコパイ食べたくなるなぁ。
風雲!チキン野郎城3~そして伝説へ

風雲!チキン野郎城3~そして伝説へ

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/05/05 (月) ~ 2014/05/06 (火)公演終了

そして伝説へ
1、2に引き続き、安定した面白さでした。
今回は全4ステージだったのですが、各回で少しずつ違う企画を入れていたり、企画への出場者が違ったりと、リピーターにも優しい構成。
見えたら負けな全裸相撲など、ギリギリアウトだけど笑って許せる企画達はPMC野郎の魅力がたっぷり濃縮されています。劇団員のみなさんが(バカなことで)一緒に遊んでくれているような感覚は、なかなか他では味わえないのではないでしょうか。
7月の本公演の期待が増しました!楽しみにしています。

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ!!実行委員会

王子小劇場(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団鋼鉄村松×Mrs.fictions
4/12の劇団鋼鉄村松×Mrs.fictionsのロミジュリ対決回を拝見。
Mrs.fictions目当てで行きましたが、同じロミジュリをベースとしつつもどちらも全く違うテイストに仕上がっていました。
そしてどちらも面白かった!
投票は悩んだ結果Mrs.fictionsに。
いろいろと都合がつかずこの回しか観られませんが、今後の勝敗を見守って行きたいです。

ネタバレBOX

鋼鉄村松はなんとなく正攻法で来たな!というイメージ。
初見の団体さんでしたが、「家族が恋愛に理解があったのなら」というifロミジュリをテンポ良く描いていたように思います。
どうやってもロミオとジュリエットは幸せになれないのか…と思わせておいて、全ては「恋は障害があったほうが燃える」というためのフェイク。
こんなハッピーエンドなロミジュリがあってもいいじゃない!と思えます。
でも少し、そのまんま過ぎたかなぁという印象…。

Mrs.fictionsは「ヘラクレスオオロミオ」というV系バンドを中心とした物語。
その見た目がなかなか凄かったので出落ちかとも思いましたが、物語自体しっかり出来ていて、じわじわと面白かったです。
メインの「生活が下手」な少年少女が辿々しく紬ぐ言葉たちになんだか共感してしまったり胸を打たれてしまったり。
コメディとして笑わせて来ながらも、なんだか切なくて愛おしくさせてくれました。

『ロミオとジュリエット』はシェイクスピアの中でも特に有名な作品だとは思いますが、有名だからこそうろ覚えのようになってしまっているところが多いかと。
今回は鋼鉄村松が先攻で、ある程度そのうろ覚えになっている内容を再確認させてくれました。
そして、それにより、後攻のMrs.fictionsが更に面白くなったのではないかと。
例えばラストシーンですが、
「明日何時に使いをやりましょうか?」
「9時に」
というやりとりは有名な台詞でない分、それがロミジュリってパッと気付かない人も多いのではないかと思うのです。

今回は三票差の僅差でMrs.fictionsの勝利でしたが、上演順が逆だったのなら、また違う結果になっていたのかもしれません。
どちらも本当に面白かったです。
Unreality・Bites-アンリアリティ・バイツ-

Unreality・Bites-アンリアリティ・バイツ-

岡本塾・ペーチカトライブ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2014/04/11 (金) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

今後に期待
「ボンクラ男子」3人組が、どうしたら好きな娘と両思いになれるかと妄想でシミュレーションをして行く話。
結果としてそれ以上でも以下でもなかったのですが、言葉遊びというか台詞が結構面白いものがあり、50分という中編程度の長さだったとは言え、飽きずに楽しむことが出来ました。
(ただ、これ以上長かったら多分飽きていただろうなぁとは思います…)

少し長めの台詞が多めだったのですが、それを「覚えて口にしているだけ」感を感じてしまえたのが残念。
おそらく、役者の皆さんの力量が上がれば上がるほど面白くなる作品のような気もしますので、今後に期待しています。

ネタバレBOX

妄想シミュレーションは全部で4つですが、時代劇のものが一番おもしろかったです。
殺陣もみなさん頑張ってらしたし、座頭市役の方とか凄く良かった!
フラッシュモブのものは序盤から出てきていたカップルをここで使うのか!と面白かったのですが、肝心の告白シーンでの長台詞がなんだかよくわからずもったいない印象に…。
最後のシミュレーションも最後に相応しいものだったのですが、本人が言い出したとは言え、親友の死を利用する感じになってしまうのはどうなんでしょう…。
そして肝心のオチがFacebookの友達承認ってだけだったのでちょっと弱いかなという感じも有ります。

それから、本編に関係はないのですが、終演後挨拶をしステージからハケる時に小道具は置いたままでも良いと思うので、もうすこしシャッキリハケて欲しかったかなぁと…。
なんとなくですがだらだらしてしまった感じがあります。そういう役だったのなら良いと思うのですが、そういう訳でもなかったとおもうので…。
時空計画

時空計画

東京ハイビーム

シアターKASSAI(東京都)

2014/04/08 (火) ~ 2014/04/14 (月)公演終了

満足度★★★

時空エンターテイメントコメディ
チラシからの想像ではもっとSF色の強いものかと思っていたのですが、そんなことはなく…ですが、これはこれで楽しんで観ることが出来ました。
気軽に楽しめるまさにエンターテイメントコメディだと思います。

ネタバレBOX

前半は「脱出ゲーム」を利用し、過去に自分のことをいじめていたクラスメイト達を呼び寄せ、過去のイジメられていた自分と決別しようとする少女の物語。
脱出ゲームと共に謎が解けてゆくのが面白かったです。
後半からはSF色が強くなり、こちらはこちらでターミネーター2的な感じで難しく考えずに楽しめました!

ただ、5年間外に出られず、10年もの間復讐心を胸に生きていたというのに、あんなにすぐ許して、そのうえその場で婚約までしちゃうのには違和感が…そうしないと話が進まないですけれども。
それと、もう一方のチームは正直なくても良かったんじゃないかなぁと思えてしまいました…。

ゲストのお二人が凄く良かったです。
平野勲人さんは駄目なおっさんと見せておいてなんだかんだ凄くかっこよかったし、CR岡本物語さんがどこで出てくるのかと思っていたらまさかの役で(笑)
それと、鈴木美花さんのちょっと残念な悪女?感も良かったです。
ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ただの短篇寄せ集めではない短篇集
今回も客入れからカーテンコールまで全て通して楽しませてもらいました。
本公演ではきっと観られないであろうホラーやサスペンス、もちろんいつも通りの姿も観られて、申し分ありません。
そして、最後まで観るとなんだかそれら全てで「ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない」という長編だったのではないかと思えました。
舞台のセットもシンプルながらも凝った作りで、様々な場面で繰り広げられる短編達を上手く魅せていたのではないでしょうか。
再演作品が一本と、ちょっとなにか覚えのある流れの作品があり、前回の短篇集を観ている人にもちょっと嬉しい部分もあったように思えます。
相変わらず、PMC野郎さんは様々な愛の形を描いてくれているのではないでしょうか。
本当に心から楽しめる素敵な舞台でした。

Jack moment.

Jack moment.

バンタムクラスステージ

萬劇場(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

見応えはありますが
バンタムクラスステージさんは前作のCCCに続いて2作目。そして『Jack moment』の初演は特に観ていないため、この物語は初見です。
確かにハードボイルドでかっこよく、見応えはあったのですが、詰め込みすぎかなぁという感じは否めませんでした。
照明の使い方や、音響に関してはとても好みです。

ネタバレBOX

物語の中での場面の切り替わりが凄く多かったように思えました。
登場人物が多いため、描かなくてはならないことが多くいのでしょうか。しかし、その割に結局あまり目立つわけでもなく死んでしまうキャラも多い気がします。
個人的に、ボクサー周りの三人が少し使い捨てのように感じられて残念。
場面の切り替わりが多い故に場転で暗転しないのかなぁ。
この物語は、いっそそれこそ映画にしたほうが良くなるのでは…なんてと思ったりもしてしまいました。演劇ならではの良さをそこまで感じることが出来なかったです。

それと、これは私の知識不足でも有りますが、事前の予備知識が必要だなぁと…。
映画監督名だったり役者名だったり、既存の戯曲の内容だったり(今回は「ゴドーを待ちながら」とか)…。
知らなくても物語にはあまり差し支えないですが、ピンと来ないのはなんだか寂しいですね。観る側としても、もっと勉強します。

良かったところもありました。
特に、フロッグ(土屋兼久さん)と彼の父親(ガラかつとしさん)二人のシーンが三回位合ったのですが、そこは素晴らしかったです。グッと来ました。
☆2にしようかとも思ったのですが、ひとつは土屋さんに。
ちなみにマッデン(徳永健治さん)が個人的に凄く好き。

銃器はやっぱり素晴らしいです。
それと、蛍光灯のような照明などを使い、場面に合わせていろいろと使い分けていたのはとても好みです。
眠る羊

眠る羊

十七戦地

LIFT(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

心地よい緊張感
昨年末に『狼たちの午睡』(前日譚)を観て、今回の『眠る羊』だったのですが、見応えのある作品だったととても思います。
当日パンフレットには「国防部会」だの「防衛省」だのなんだか難しい漢字ばかりで、正直なところちゃんと理解できるか不安だったのですが、そこはいらぬ心配でした。
椅子や机などの最低限の小道具で、照明や音響には頼れない場所だからこそ、台詞一つ一つがしっかりと練られていたのではないでしょうか。ほんの少しですが笑える部分も散りばめられていたため、そこまで重くなりすぎずに観ることが出来ました。しかい、観終わった後にはいろいろ考えさせられる。
80分間が本当にあっという間でした。

ネタバレBOX

個人的には『獣のための倫理学』の謎が解けていく感じや重厚さを期待していたので、そこまでにはいかなかったな、と。でも単体で考えれば、十二分に見応えのある芝居でした。

それから、ギャラリーの構造上仕方ないとは思いますがトイレ?の水音が上演中だと結構気になってしまいました…。
風雲!チキン野郎城2

風雲!チキン野郎城2

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/02/18 (火) ~ 2014/02/18 (火)公演終了

満足度★★★★

1に引き続き
本当に楽しいイベントでした。
涙がでるほど笑ったのは久しぶりの事だったように思います。
昨年の短篇集で上演していた「君といつまでも」を再び観ることが出来たのも嬉しかったです。
3月の公演への期待値がグングン上がる素晴らしいイベントでした!

冷静に考えると、平日の真っ昼間に大の大人がこんなことしてていいのか!?などと思えてしまう…だからこそいい!!

乾杯の戦士

乾杯の戦士

ホチキス

エビス駅前バー(東京都)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

3つの愛のものがたり
会社帰りに寄らせていただいたのですが、一日の疲れやストレスを癒してくれるようなとても良い時間を送ることが出来ました。
大声を上げて笑うような感じではなく、クスリとするような感じでしたが、それがかえって物語の全体的な雰囲気にあっていた気がします。ギャグとシリアスの割合が絶妙です。

ネタバレBOX

死ぬ前に、心の底で「会いたい」と願った人3人に会えるバー。
この設定がまず素晴らしかったように思います。
エビス駅前バー自体がビルの3階にあるため、実際に階段を登って入るようになるんですが、そこを含めて、劇場を最大限に活かした設定だったような気がします。

主人公がそこで出会う、芸人を目指していた頃の相方、ゲンカイジャーという戦隊ヒーロー時代(!)の仲間、そして会いたくなかったはずの母親。

最初のうちは夢から逃げて交通事故で死んでしまったダメ男なのかと思っていたんですが、物語が進んでいくうちに3人との会話の中から、実は地球を救ったヒーローであり、死んでしまったのも、人を庇った末の爆死だったとわかる、という構成も良かったと思います。
ヒーローなんて言ったら一気にギャグになりがちですが、そんなことは無く…。
母親とのやりとりは、思わず涙。
それぞれのやりとりを見守っているバーテンも凄く良い味を出していました。

そして最後、主人公が階段を登ったのか降りたのかはっきりとさせずに終わったのも良かったです。


本当に素敵な時間を送ることが出来ました。
是非いろいろな人に観てもらいたいと思える、そんな舞台です。
オレ、今日会社やめさせてきた。

オレ、今日会社やめさせてきた。

劇団サラリーマンチュウニ

Geki地下Liberty(東京都)

2014/01/30 (木) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★

思いの外良い話!
作・演のCR岡本物語さんはポップンマシュルームチキン野郎のイメージが侃かったこともあり、少々失礼な言い方になってしまいますが、こんなに良い話を書かれるんだなぁと思いました。
ストーリーは結構ベタで、突っ込みどころもちょいちょい有りますが、笑いながらもすこし涙腺を刺激されてしまったりして、見終わった後にほっこりしました。
それに、キャラクターそれぞれに個性があって、面白かったです。特に一部女性陣が凄い(笑)

くわえて、OP映像もなかなかオシャレでよかったです。

ネタバレBOX

ただ、初めて舞台に上がる方も多かったということで、役者さんのレベルの差みたいなものはちょいちょい感じてしまいました。
なんだか上から目線にはなってしまいますが、普段サラリーマンだ、ということを免罪符にしてはいけないのではないかなぁと。(役者専業のはずなのに「アレっ?」ってなる方もたまにいらっしゃいますが…)
もちろん、良いと感じる役者さんも多くいらっしゃったので、今後に期待しています。

それと、漫才はやるなら前説の時にやって欲しかったです。
芝居の余韻とか全然なくなってしまう…。
電磁装甲兵ルルルルルルル

電磁装甲兵ルルルルルルル

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★

面白かったとは思うけれども
話としても面白かったとは思うし、笑いどころもわかったのですが、いまいち笑えないまま終わってしまったなーという感じでした。

ネタバレBOX

登場人物たちがどうにもずれているせいでいまいち誰にも感情移入することが出来ませんでした。
結局「タナカがかわいそう」という物語だったように思うんですが、タナカ自身もなんだかパッとしないというか応援しようという気にもならないので、なんとも…。
コメディなのでそこまで気にする必要は無いのかもしれませんが、どうにもすっきりしませんでした。
それから、「自分に都合の悪いことだけ聞こえなくなる」というネタ自体は面白いのですがあんまり何度もやられると、わかっていてもこっちまでイライラしてしまいますね…。

このために作られたと思われるテーマソングは、本当に戦隊ロボットものっぽくて良かったです。
Dear friends (大阪)

Dear friends (大阪)

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

積み重ねてきたなんてことのない日々
東京公演でものすごく気に入ってしまい、日替わりゲストの役(座敷わらし)が4パターンあったこともあり、大阪公演も観に行きました。
1ヶ月以上間が開いたものの、東京公演と変わらずにとてもあったかい芝居だったように思います。大好きです。
大きな事件なんかはなくて、しょうがない登場人物たちが、なんてことのない日々を積み重ねてきて。笑って、泣いて、また笑って。
ボロいアパートのセットのリアルさもあってか、フィクションなんだけれどもそこまで現実から掛け離れ過ぎない不思議な感じでした。
本当に、この世界のどこかに、メゾンドピクルスが存在しているんじゃないかな、なんて。

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

満足度★★★

不思議な引力
内容は、言ってしまえばよくわかりませんでした。結局何を伝えたかったのか…。
物語として面白かったか、と問われるとなんとも言えません。

ですがそれでも、最後まで目を離すことのできない不思議な引力があの空間にはあったと思います。
同時多発的に進んでいる会話が、気付けば繋がっているあの面白さは、それぞれのタイミングをあわせられなければ出来ない難しい物なのでは無いでしょうか。すごい。

これで、ストーリーにもう少しわかりやすい着地点なんかがあればもっと評価されるのではないかとも思いましたが、それが無いからこそのこの引力、魅力なのかもしれないので、悩む所です。
劇場に入った瞬間から、しっかりと空気が作られていたのも良かったです。

『BULLETS ASSORTED』

『BULLETS ASSORTED』

SHOTGUN produce

池袋GEKIBA(東京都)

2013/12/28 (土) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ボリューミーな短篇集
あの客席数で3回のみの公演というのがもったいないくらいひとつひとつの話がしっかりとしてボリュームのある短篇集だったように思います。逆に言えば、なんて贅沢な公演だったんだろう!
毛色の全然違う4つの物語と、合間に入る1つの物語がそれぞれしっかりとメリハリがついていたし、役者陣の熱演も素晴らしかったです。

ネタバレBOX

個人的に一番好きだったのは「犬振る夜」です。
ただのキチ◯イの妄言であろうにじわじわとくる気味の悪さ。
ぞっとするけれど目が話せない、そんな感じでした。

「七福神の物語」は時期的にもピッタリだし、神様達それぞれのキャラもよくて面白かったんですが、何だか少し長ったるかった気がします。
うんちく的なセリフが多めだったからかな…。

それと、「狼たちの午睡」はちょっと別枠な感じ。
十七戦地さんの2月公演「眠る羊」の前日譚ということだったのですが、
この続きからこそが本番なんだろうに!と思わされ、
まんまと「眠る羊」を観に行きたくてたまらなくなってしまいました。笑

みかん、ごちそうさまでした。
銀色の蛸は五番目の手で握手する

銀色の蛸は五番目の手で握手する

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2013/12/27 (金) ~ 2013/12/30 (月)公演終了

満足度★★★★

笑う門には福来たる
相変わらず面白かったです!会場が大きいせいなのかどうかはわかりませんが、少しおとなしくしているような印象を受けましたが…。

設定はいろいろと突き抜けていますが、大筋はベタで王道なものだと思います。だからこそ安心して笑える!
細かい突っ込みどころはありますけど、笑えるのですからそんなものは小さな小さな問題でしかないのです。
相変わらず色んな所から怒られないか心配になったりもしますが、まぁそれも笑い飛ばしてしまえばいいのです。

まさに年末にピッタリ。2014年のPMC野郎にも期待しています!

ネタバレBOX

客入れ時のCR岡本物語さんは「仏の顔~」に引き続き本当にお疲れ様です。おかげさまで本物のももクロを聞いていても岡本さんを思い出してしまう様になりました。(笑)
新説・とりかへばや物語

新説・とりかへばや物語

カムヰヤッセン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

物語とは何か
チケプレで観劇しました。
現実で起きている物語と、劇中劇である架空(であるはず)の物語がリンクしていく作りがとても素晴らしかったように思います。
男女の違いについてだけでなく、物語とは何か、現実とは何か。
舞台セットや音の使い方もとても上手く、舞台作品として本当に素晴らしく、よく出来ていたのではないでしょうか。
ただ、物語の内容自体は少し複雑にしすぎていたような気はします…。

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★

濃厚な物語
密度の高い物語を丁寧に描いていました。
いろいろと物足りない部分もありましたが、濃厚な時間であったことは確かかと。
演出等は好みでしたし、役者さんも素敵な方がたくさんいらっしゃいました。
椅子とテーブルくらいしかない舞台上に、その場面の情景を鮮明に思い浮かべさせてくれるような音響や照明も凄く良かったと思います。

ネタバレBOX

本編から見て番外を2度挟み本編、というように2回ずつ観ましたが、個人的にはこれが一番ベストな観方だったように思います。1960年台のボストンと言われて、当時の時代背景がすぐに理解できない程度の知識力なので、何度か観ないと難しいところがあり…。そういう意味では、あまり親切な物語ではないのかな、と。

本編のストーリーに関しては「こうだったらもっと好みだったのに」と思う部分がいくつかあったり、あとはやはり少々長めに感じました。超満員のKASSIだったので暑いし息苦しい…。
ハードボイルドかファンタジーかに絞った方が案外良かったのでは…?

番外に関してはおふざけなコメディということで、私はこちらの方が好きです。本編を観ることを前提にしていると思うのでこちらだけだとどうなのかという気にはなりますが、両方観ていればそのギャップを楽しむことが出来ます。特にイタリアンギャングのボス・カルロ。本編の通りカッコいいんだけれども…笑 他の出演者の方まで笑ってしまったのは少々頂けないけれども…。
本編の世界観を残したまま、そのギャップを楽しむものだと思うのでもっとおふざけでも良いかと思います。

あとは他の方も書かれているような、客入れや物販対応に少々疑問が合ったのも確かです。
作品自体は良かったのに…となってしまうのは悲しいです。

東京拠点第一弾ということでしたが、今後の東京での活動も楽しみにしています。
Dear friends (東京)

Dear friends (東京)

劇団6番シード

劇場MOMO(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物全員が愛おしい
文句の付け所が思いつかないくらい、ドストライクでした。
くせのある住人たちの、平凡で、少しだけおかしな日常が、愛おしくてたまりません。
舞台セットも素晴らしかったです。
何度も観に行きたくなる、あたたかくて優しい物語でした。

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