yoshiの観てきた!クチコミ一覧

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南座 九月花形歌舞伎

南座 九月花形歌舞伎

松竹

京都四條南座(京都府)

2015/09/03 (木) ~ 2015/09/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

あらしのよるに
とっても良かったです。
ずーっと面白くて飽きませんでした。
幕間も次がどうなるのか気になってワクワクしてました。

正直あまり期待してなかったのです。
最近、新作が多くて仁左衛門さんの言葉にも引っ掛かって
新作ばかりやる若手さんってのはどうなの?って思ってました。

だけどこれは歌舞伎でした。
歌舞伎の面白さがふんだんに散りばめられ
とても楽しかった。

阿弖流為より好きでした。

ネタバレBOX

色々と考えてみた。
阿弖流為はとてもかっこよくて面白いし
大好きないのうえひでのりさんの演出だし
照明も音楽もガンガンで良かったのですが
心の奥底で腑に落ちない部分があって…
中村屋も高麗屋も大好きなんだけど
なんだろう…この置いてきぼり感…って感じでした。
阿弖流為も良いのですけれど・・・

でも。
私の好きがいっぱい詰まった新作歌舞伎はこっちでした。

演出が藤間勘十郎さんでして
その世界のことを知る方々で作られたものは
"歌舞伎を観る"という様式があって
そこの美しさを感じました。

他とのコラボも好きですし
偏ってはいけないと思うけど。
こっちがしっくりきた!って感覚。

これは歌舞伎を観るのが初めての方にも良いと思ったし、
子どもさんにも観やすい作品だと思う。
そして大人も十分に満足出来ます。

絵本があることも、アニメになったことも
知ってはいたけど
作品には今回初めて触れました。
普遍的なテーマがあるから
これは古典歌舞伎になりそうな。

歌舞伎の古典は難しかったりするけど
これはとにかく楽しい♪客席降りもたくさんあって。


それでいて舞踊でちゃんと見せるところは見せて。
ちゃんと型を取り入れてあって歌舞伎なんです。



いっぱい笑ったし、いっぱい泣いてしまった。
松也さんの山羊めいの可愛さがたまらなく。
獅童さんの狼がぶの心根の良さと
二匹の友情…

市川月乃助さんの悪役狼ぎろがまた格好いい!
ここが格好いいから作品が成立するんじゃないかなと。

シェイクスピア劇ぽかったりもして。
萬次郎さんマクベスの魔女みたいでした。



絵本のあべ弘士さんの絵も劇場に飾られていてこれも素敵。
花道が緑!動物たちが駆け回る!

とても楽しい時間でした。






気づかいルーシー

気づかいルーシー

東京芸術劇場

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2015/09/03 (木) ~ 2015/09/03 (木)公演終了

満足度★★★★

気づかいルーシー
松尾スズキさんが書いた絵本を基に作られた音楽劇。

なので子ども向けかと思いきや
大人が観ていて楽しいものをこっそり子どもが覗いて楽しむというスタンスらしい。

私はLINEスタンプから知りました。
なんとなく可愛かったのと松尾スズキさんが好きなので。




ベッド&メイキングス『サナギネ』で拝見した
岸井ゆきのさんがルーシー役。
『赤鬼』で拝見した小野寺修二さんがおじい役。
テレビや映画でも大活躍の山中崇さんが馬役。

このお三方が観たくて。


ネタバレBOX

ルーシーはとっても可愛くてちょっと変わってて
元気いっぱいに舞台で側転したり跳び跳ねたり。
岸井さんはサナギネの時の印象とは違って驚きました。

おじいの小野寺さんも
体の使い方はさすがに上手くて
(今回も多分振り付け担当されてるのかな?)
ちょこちょこ動くおじいがコミカルでとても似合ってました。

山中さんもこういう元気な感じ?(笑)を見たことなかったので新鮮で!
馬役だったのでゴロンと糞をしたり着ぐるみの姿が
面白かった♪


子どもはうんことか下ネタ好きだから
大喜びかと思うのですが
会場は大人がほとんどで子どもさんは両手でかぞえられるほど。

演者の皆様も残念に思ってたかもしれません。

ジェンガのようなセットで
カタチを変えてお城にしたり
そういう展開も見てて楽しかった。

色々と考えさせられました。
先日観た別のお芝居の家族の話でも
お互いの思いやり、気遣いが変な方へ行っちゃってたり
それが正解なのかどうかわからない思いの中で
この音楽劇もなんだかそういう気遣いが巡りめぐっていて…
それが良いことであったり…悪いことになったりもして。


"すぎたる気づかいはおよばざるがごとし"

なんだけど
それでも世界を平和にするのは気づかいだと
〆られてます。


我が、我が、と言っていてはダメなのですよね…
ちょっと耳が痛い…





くろねこちゃんとベージュねこちゃん

くろねこちゃんとベージュねこちゃん

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2015/09/01 (火) ~ 2015/09/02 (水)公演終了

満足度★★★★

くろねこちゃんとベージュねこちゃん
タイトルからはまったく想像つかないお芝居。
演劇というのは観た者それぞれの解釈が許されるから好きだったり。
たまに許してくれない時もあったりするけど…
このお話は家族の物語で
観る者がどこへ投影するかで全然違う捉え方をするだろうからそういうところも好きだった。

ネタバレBOX

境遇も近いとも美の気持ちに寄り添ってくやし涙。
同じシチュエーションでフラッシュバック。

私の母もよし子のように普通を望む母で。

「あなたはお兄ちゃんとは違うのよ」とかいう言葉に"あなたのためを思って言ってるのよ"感が見えたし、
知らない間に傷つけるようなこと言ってるのに気がついてない
自分と家族構成やら境遇が被りすぎて客観的に見られなかった。

女親は男の子を溺愛する。
普段、娘に頼るのに。
たまに帰ってくる息子にはとっても甘い。
甘い甘い卵焼きのように。

でも・・・
母というものは
家のこと、家事、家族のお世話をして当たり前で
それを誉めてもらうこともなく毎日毎日繰り返す。
そこには申し訳ない気持ちもあるけど
母を経験してないからちゃんとはわからない。

最後の嘘の手紙で認めてもらえたようで
円満な食卓になったのは
やっぱりけん太ずるいと思ってしまった。

とも美は口も悪いし笑顔も少ないけど
母を見に行く。 心配してる。

自分の思いとだぶらせてけん太への憎しみが出てしまった。


しかしまちこのしたたかさは怖いほど。
女なんてそんなもんか。
懲りずにお父さんの席に座ってたし。

お父さんはどうしたかったのか。
嫌いな仕事やめて好きなことしたかっただけ?

家族ってなんだろう。
すごいはちゃめちゃな思いがぐるぐるした作品でした。
ラスト§クローンズ

ラスト§クローンズ

Bratto coyote

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラスト§ クローンズ
当パンで劇団名の由来を知る。
“ぶらっと来ようって思ってもらえるように”
どの劇団も思ってることなのではないでしょうか。

「人間につくられ、人間にすてられ、人間になることを夢見たクローンたちの切なくも愛おしい会話群像喜劇」

ワンシチュエーションコメディ。
クローンたちはいくつかの島に隔離されて暮らしてる。
ナナが選ばれ人間昇格(だったかな?)することになり
迎えに来る人間の歓迎会をしようとしているところへそのことを内緒にしてたツネさん(島や、クローンの仲間を守るため人間に攻撃してる)がやって来て
色んなことが巻き起こる群像劇。


ストーリーが面白く飽きさせなかったし
最後までしっかりと集中して観れてとても楽しめました。

ネタバレBOX

セイジの声の大きさやナナの不自然に感じる動きに大丈夫か?と思いつつ観始めたけど
それも話が進むにつれてそのキャラクターの個性として見ることが出来て
脚本や役者のパワーがあったのかなと思います。

他のそれぞれクローンのキャラクターもしっかりと表現されていて
思いが伝わってきたし
そこに生きていたと感じました。

劇中劇というか即興劇が始まった辺りから客席も声を出して笑いやすくなり
そこからぐんと入り込めたように思いました。

ナツミと関本亜紀の二役も
上手く構成されていて面白かった。
ヤヨイが誤魔化そうとしてツネさんのことを好きっていう風になってしまうのも
話がおかしな方へ行って面白かった。

人間がクローンを利用しているとわかった時、ツネさんの過去も見えはじめ、
クローンたちの思いがそれぞれに揺らいで
悲しくなりました。

ボロボロと涙がこぼれました。


クローンたちはそれからも人間が迎えに来るのを待つ生活が続いてる様で
立場が弱くなった人間の関本亜紀さんがクローンたちのために奔走していた。


片付けをしていたクローンの一人が
「クローンのクローンが欲しいよ!」の言葉を残して暗転。終演。


ここは笑わせる意図だったのかわかりませんが
私はぞっとしました。

人間の遺伝子から作られたクローンにも
その欲望が継がれていくのかって。


喜劇と謳われていたけど悲劇にも見えた部分。
2時間とても満足した時間となりました。

もとの黙阿弥

もとの黙阿弥

松竹

大阪松竹座(大阪府)

2015/09/01 (火) ~ 2015/09/25 (金)公演終了

満足度★★★★

もとの黙阿弥
井上ひさしさんの作品は好きですが
ちくっと何か心に刺さるものはすべてにおいて。

世の中あまり変わっていないのか?
人間とはそういうものなのか?

この作品でも心の中がざわざわとしました。
喜劇なので終始笑ってはいるけれど
最後はずしんと。

歌舞伎、大衆演劇、新派、宝塚、アイドル・・・
色んな世界から集まった役者たちの競演
さながら異種格闘技のような舞台上はとても面白かったです。

ネタバレBOX

大沢健さんをを舞台で初めて見ましたが
とても口跡良く狂言回し的な役割をしっかりと果たされていて
ノンストレスでした。
日本舞踊もやられていたりするみたいで着物での所作もきれいでした。

早乙女太一さんと真飛聖さんのやり取りは日に日に面白くなっていて
その劇中の面白さが結末の哀しさに繋がり
最後の二人はつらかったです。

愛之助さんは常にコンスタントにやられていて
それもさすがでした。

一幕は説明台詞なども多くじれったいのですが
二幕からはオペレッタなどもあり楽しく面白く
三幕で哀しくはなりますが
とても充実した内容の舞台でした。

墓場、女子高生

墓場、女子高生

ベッド&メイキングス

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

墓場、女子高生
ベッメイ初演の再演
トミーさんと出会ってから観たいと思ってたのだけど
この頃はまだ遠征してまで観るのは限られてた。

『南の島に雪が降る』がとても良くて
次の『サナギネ』もとても良くて。
ここのはもう間違いないって確信。
(あくまで私にとって)

今回のお目当てはたくさん!
葉丸あすかさん(柿喰う客)、望月綾乃さん(ロロ)、猫背椿さん、トミーさん。


1回くらいしか観たことないけど気になる役者さんで
清水葉月さん、根本宗子さん、佐藤みゆきさん、杉ありささん。

この女子高生たちが皆様とても素晴らしかった。

ネタバレBOX

話はギャグも盛り込まれ、歌もあり、
笑える内容だけど
日野を巡って色んな人の気持ちが渦巻いて
複雑な感情が私にも。

日野ちゃんは皆に
それぞれのニックネームで呼ばれてる。
それだけ日野ちゃんを独占したいって思える人だったんだろう。
日野ちゃん、日野っち、ぴの…日野ぺちーの

でも日野ちゃんは皆と付き合いながら自分だけの世界も持ってる感じ。
ちょっと皆より大人な雰囲気。
もしかしたら輪廻を皆より繰り返しているのかなと思った。
輪廻を繰り返すと精神年齢が高くなると聞く。

日野役の清水さんは『サナギネ』も良かったけど
今回も可愛くて。声が良い。
ねもしゅーさんはこういうぎゃんぎゃんする役が多いんだけど。
違うのも観てみたい。でもすごく似合っててよかった。

綾乃さん(ビンゼ)とみゆきさん(メンコ)のこの作品での役が好きだった。
今まで観た作品ではそんなに魅力的に思わなかったのだけど(すみません…)今回とっても良かった。

チョロ役の山田さんは初見。
精神的には日野ちゃんと親密に繋がってるみたいな役で
バランスが良かった。

ナカジはもうあすかさんにピッタリ!
表情も、踊りのキレもさすが。

みんなのキャラクターが愛らしかった。

でも今回すごく目で追った方が。
ジモ役の青山美郷さん。

この方は舞台で観るのは初めて。
表情とか動きが幅広くて
ずっと見てたいって思いました。
映画『円卓』でも良かったのでこれから注目したい。

セットがちょっと中屋敷さんの『露出狂』を思い出した。
だからこれの男版も面白いんじゃないかなと思った。

合唱が上手かった。

「生」について考えさせられる作品で
でもそこまで重くもない仕上がりになってた。

これをブルースミュージカルだと言ってる劇評家さんがいらしたけど
納得。
泣きを歌で表してるって。

深いなぁ。




NEW HERO

NEW HERO

さんぴん

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/22 (水)公演終了

満足度★★★★★

NEW HERO
体が使える方たちなので
演劇というよりダンスよりかなと思っていたけど
それだけではなく
色んな要素が含まれていて面白い作品になってました。

第1回めのテーマは東京。

色んな人の東京への思い、エピソードを俳優4人がインタビューをし
それを構築して作品に仕上げられた。

ダンスだったり、落語だったり、ラップだったり、リーディング風だったり
色んな想いを色んな方法で伝える作品。


全然知らない人たちのエピソードなのだけど
素敵な表現者たちが客席へと届けてくれました。


ネタバレBOX

オムニバスぽくエピソードが続いていて
そこを繋げることとかは特にされず。
予定上演時間が延びたのも
カット出来なかったからと。
伝えたい気持ちが溢れてる。

東京芸術劇場シアターイースト横にある
アトリエの細長いスペースの舞台。

真ん中に音を出すサンプラー?みたいな機材が置かれ
音響も照明も全部役者がやりながら演じられてた。

舞台袖も見えていて能のような舞台脇。

エピソードそれぞれの繋ぎが少しぎこちないところもあったように思ったけど
後半気持ちも盛り上がり
とても面白かったし考えさせられたし元気が出た。

「君の人生の断片は誰かの人生の本編だ。」

これすごい言葉。


誰でも生きる権利はあるし
誰でもHEROになれるし。
「生」へのメッセージがあって 強さがあった。

ごり押し感は無く。そこが良かった。

帰ってきてから
じわじわとまた観たいなぁと思えて
舞台のあの人にまた会いたいなぁ、河合塾のあの4人に…
マンホールマンのあの子に…
あの講談師に…

また行くことにしました。
気持ちが動かされると体も動くのです。



その後千秋楽観劇

とても小さい、劇場とは言わないようなところ。
役者がとても近く客席は3列しかない空間。

旗揚げされたばかりだということもあり
小劇場観劇者の少なさ、同じ人が結局回り回って観ている実態も思い知るそんな客数だったのが
千秋楽は満席で(と言っても70人にも満たなかったかも)

やはりそうなると役者もノってる感じもし、
それだけ公演をこなしてきてこなれてきたというのもあり…
いや、やっぱり客席が満たされていたのが大きいと思う。

さんぴん風に言うと
会場のヴァイブスがあげぽよでした!

お客さんと作り上げるものでもあるんだなぁと改めて実感。
リピートして良かったです。







阿弖流為

阿弖流為

松竹

新橋演舞場(東京都)

2015/07/05 (日) ~ 2015/07/27 (月)公演終了

満足度★★★

阿弖流為
初見は少し物足りなく感じました。
新感線と歌舞伎の殺陣が続けてあることに間延びしてるように思ったり。

物語はとても面白く新感線のいのうえ歌舞伎好きの自分はたまらないのですが
歌舞伎NEXTとしてどうなのか?という疑問もぬぐえないような気もしました。

不倫探偵 ~最期の過ち~

不倫探偵 ~最期の過ち~

大人計画

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

不倫探偵
"21世紀の不幸を科学する 日本総合悲劇協会"
サブタイトルすごい。


あんまり大人計画に興味はなかったのだけど
松尾スズキさんが好きで
新感線とコラボのラストフラワーズとかドラマ植物男子ベランダーに出てくるキャラクターが好きで。
松尾さんが書かれた 小説『クワイエットルームへようこそ』も好きで。
とにかくこの方を知りたいって欲がありまして観劇。

今回 主人公でしたけど私の好きな松尾さんのキャラクターでした♪

動きだけで面白くてずーっと笑ってた!
お隣の方も結構声を出して笑われる方で安心して思いきり笑えたのでスッキリ。

『あまちゃん』に出てた方が勢揃い。
二階堂ふみちゃんも。



ネタバレBOX

罪十郎(松尾スズキ)が警察を辞めて探偵になった。罪十郎は人妻にしか興味がないので不倫探偵と呼ばれてる。
ある時探偵事務所の隣の部屋で殺人事件が起こり
昔の相棒 赤星乱 通称レッド(片桐はいり)が現れ事件を調べていく。

罪十郎に関わる人たちが絡んでしっちゃかめっちゃかな話なんだけど
その裏には愛やら憎悪やら性癖やらが隠れていて…
突き詰めれば重くて良い話だったりする
こちらの取りようで深い話にも浅い話にもなるような
そんな話。


私はもう浅く取りました。
ただ、ただ笑ってました。

小ネタがいっぱい。新感線とはまた違うタイプのネタもの。
でもどちらも世代が近いのですごいわかるから有り難い!


はいりさんのレッドの髪型とか
全体的に漫画風。


くだらないギャグがちりばめられて面白かった。
ネタものだからあっという間に笑ってたら終わってしまった。

音楽のセンスが良かった♪
スティービー・ワンダーのアナザースターとか。

探偵では食っていけないから歌を歌ってる罪が
美輪明宏さんの風体で1曲歌っててそれも大爆笑でした。
何故か赤井英和の歌?
ライザップとか引っ越しのサカイのCMネタ。

公園さんが半沢の時の赤井英和の風体で出てきてかなり似てた。

紙ちゃんが古本買い取りに来たのよ~って
ごまかしてる時に
罪が売りたい本あるんだよ~って
百田の殉愛出したのには大笑い!

大満足でした。
アドルフに告ぐ

アドルフに告ぐ

KAAT神奈川芸術劇場

京都芸術劇場(京都芸術大学) 春秋座(京都府)

2015/06/27 (土) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

アドルフに告ぐ
ギリギリにチケットを買ったので後方席から拝見。

下調べせずに観劇したのをちょっと後悔。
自分の無知でこの作品の半分も分かっていないと思う。

役者さんは皆さま素晴らしくもう一度観たいくらい。
勉強しなおして。

悪い芝居 vol.17『キスインヘル』

悪い芝居 vol.17『キスインヘル』

悪い芝居

HEP HALL(大阪府)

2015/06/17 (水) ~ 2015/06/23 (火)公演終了

満足度★★★

キスインヘル
前作のスーパーふぃクションに続く作品のイメージ
内容は覚悟していたけどまたちょっと違って面白かった。

だけど・・・。

ネタバレBOX


最後の最後でなんかしらけたというか
そこの意味を自分が欲しがってしまって
何で?何で?
何でここで最後歌うの?みんな一緒に歌うの?

何なの?その煽り。
最後の歌やから盛り上がれ?何で?
ってなってスタンディングしたけどちょっと冷めてしまってた。

『マボロシ兄妹』のモヤモヤはすごく好きだったけど
今回のは心地悪いモヤモヤの種類。

1回だけの観劇ではイマイチ解りきれない私なので
もう1回観ればまた変わるのかもしれないけど…

席を前から後ろに変えてもらったのは良かった。
照明がすごく綺麗に見えた。
舞台美術も高く使うので後ろの方から観るのは正解だったかも。

場転への流れていく音、植田さんと畑中さんの感じはすごい好き。
時々歌舞伎のツケみたいに感じる音が入ってたり
見得きるような台詞もあって古典な匂いをうっすらと感じて(実際は違うと思うけど)そこは面白かった。

りょうさんの業はほんとキャラ的にずるく て
ずっと笑える。
だけど既視感もある。
ロッキーホラーショーのフルター思い出す。唇のセットもRHSのイメージがあって…。

でも…終わる寸前まで嫌いではなかったのだけど
最後の最後でポカーンとなってしまった。
オールスターチャンピオンまつり『五右衛門vs轟天』

オールスターチャンピオンまつり『五右衛門vs轟天』

劇団☆新感線

シアターBRAVA!(大阪府)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/30 (火)公演終了

満足度★★★★

五右衛門vs轟天
昨年に舞台も観ましたが
ただいまWOWOWで視聴中。

ネタモノは苦手だったのですが
35周年ってことで観たらクセになり3回も行ってしまいました。

過去キャラ知らなくても楽しめました。
くだらないと言えばくだらないから好き嫌い分かれると思いますが
35年続けてらっしゃるところで尊敬です。

賀来くんが素晴らしくなじんでらっしゃったので
私の中で今後期待する俳優さんの一人になりました。

戯作者銘々伝

戯作者銘々伝

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2015/05/24 (日) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

戯作者銘々伝 兵庫にて
兵庫芸術文化センターで拝見。

二幕仕立て。
井上ひさしさんの二つの物語をつなげたような作品。

なので幕間(まくあい)挟んで全く雰囲気変わる。
登場人物の主軸は変わらないけど
話の進むスピードというかリズムが変わる。

ネタバレBOX

東京公演の感想をチラッと見たりしてたら
一幕がつまらないとか二幕から面白くなるってのが多かった。

でも私は逆に一幕が面白くて二幕がちょっと物足りなかったと感じた。

これだから面白い。
観る人の数だけ感想はある。


一幕はたくさんの人物が出てきて
ある種、短編集みたいなつくり。
わちゃわちゃしてるけど
それが井上ひさしさんらしくも思うし、観てて楽しかった。

映画『駆込み女と駆出し男』を観ていたので
その時代活躍してた戯作者のこと、何でも書ける時代でなかったこと、銭湯が交遊の場だったこと…など
理解していたのですんなり入れた。


これを観た後にまた映画を観に行ったら
やっぱり面白かった。


北村有起哉さん山東京伝役。
井上ひさし作品が似合う。
有起哉さんの持ってる匂いが合ってる。

他の出演者の方々も素敵。

なかでも山路さんお初でしたが
この方に持ってかれた。


歌が結構あって意外だったけど
新妻聖子さんがいらっしゃりさすがの美声。

あともう1回くらい観たかった。


舞台『夜想曲集』

舞台『夜想曲集』

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2015/05/11 (月) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★

夜想曲集 梅田にて
梅田シアタードラマシティにて拝見。

てがみ座『空のハモニカ』を観てすっかりファンになった長田さん。
小川さんは昨年『ロンサム・ウェスト』を観て好きな演出家さんで。
役者さんはこのお三方が目当て。
近藤芳正さん、長谷川寧さん、中嶋しゅうさん。

主演は東出昌大さんと安田成美さん。


3組の二人の話がそれぞれ微妙に繋がっていて
大人な雰囲気のストーリーでした。

ネタバレBOX

私が好きだったのは安田成美さん演じるリンディと近藤芳正さん演じるスティーブンのお話。

安田成美さんがとてもキュートでした。
近藤芳正さんの佇まいは可笑しみがあって
それでいてペーソスも感じられて。
前妻に電話して漸く「ありがとう」って伝えたあとの表情が切なくて…
そのお顔が見られる席で良かった。

リンディとトニー(中嶋しゅう)のお話も大人の恋って感じで素敵でした。

ヤン(東出昌大)とエロイーズ(渚あき)のチェロの講師と生徒みたいな話はちょっと解りきれないところがあってモヤモヤ。


小説を読んだら何かわかるかな。


長谷川寧さんは色んな役柄で3つの話に。
さすがに所作が美しくてウェイター姿もかっこ良かった。


音楽も素敵でした。
東出くんのチェロに加え、ギターとコントラバスとの心地よい音色。

音楽は阿部海太郎さん。
他の作品でもお名前を目にすることが多いですが
ノスタルジーな感じが好きでした。



ともだちが来た

ともだちが来た

KUNIO

元・立誠小学校(京都府)

2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★

ともだちが来た
二人芝居
まだまだ青い匂いがするくらいがちょうど良い

狭い音楽室のあの感じも良かった。

「ラグナロク」

「ラグナロク」

BLACK★TIGHTS

近鉄アート館(大阪府)

2015/05/04 (月) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★

ラグナロク
衣装がとても良かった。
作品としてはもっともっと期待してしまいます。


極上文學「草迷宮」

極上文學「草迷宮」

CLIE

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2015/04/10 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

極上文學 草迷宮
出演者の方々ほとんど初めてでしたので
少しの不安とたくさんの期待を胸に拝見しました。

まだまだ和装での所作は改善できるところもありましたけど
妖しい魑魅魍魎の世界へはしっかりといざなってくださいました。

美術にも凝っていて楽しかったです。

劇場が広すぎた印象なのでもう少し客席と密接な劇場なら
なお良かったと思います。

シリーズ化されてるのでしょうか。極上文學。
こういう作品はできれば続けてもらいたいです。

三月花形歌舞伎

三月花形歌舞伎

松竹

京都四條南座(京都府)

2015/03/03 (火) ~ 2015/03/27 (金)公演終了

満足度★★★★

フレッシュ
昼の部

矢ノ根
鳴神
流星

雲の絶間姫の米吉さんがとてもかわいらしい

流星での巳之助さんはユーモラスな舞踊もあって
とても楽しかったです。
あれだけずっと踊ってるのはすごい。

小道具が色々と面白くてまた観たい舞踊演目。

若手で演じられ全体的にフレッシュ感いっぱいの花形歌舞伎でした。

三月花形歌舞伎

三月花形歌舞伎

松竹

京都四條南座(京都府)

2015/03/03 (火) ~ 2015/03/27 (金)公演終了

満足度★★★★

夜の部
『弁天娘女男白浪』
べんてんむすめ めおのしらなみ

これは映像で観たことあるけど生は初めて。
松也さんの女形も初めて。

綺麗でしたけどもやまがた屋さんで買ってきた生地を出し入れするときについてしまうのか
お着物の襟元に白粉ついてるのが気になった。

稲瀬川勢揃いの場でも花道近くだったので
松也さんの着物が汚れていたのが見えてちょっと残念。
しょうがないのかな・・・

まだ数えるほどしか歌舞伎は観劇出来てないけれど
今までそういうの気にならなかったのだけど…
気にしすぎ?


菊之助松也さんの女形の声がちょっと私の耳に合わず…
キンキンして聞き取れなかった。
もしかしたら喉痛めてらしたのかもしれません。
名台詞「知らざぁ言って聞かせやしょう!」も声が引っ掛かってたような。

男ってのがバレてからも男男してて
好みとしてはもうちょっと綺麗目を残してほしかった。
でもここは女と思ってたのに男だったってことだし
そこから浜松屋の番頭さんが唖然とする場にしないといけないから
それで良いのだと思うけれど
七之助さんとか、菊之助さんの風体が好きなので。
好みの問題。

やはり松也さんは格好いい男の方が好き。
お坊吉三は良かった。

巳之助さんがかっこ良かった。
南郷力丸。
男だってバレてからの菊之助と南郷力丸のやり取りは面白かった。
巳之助さんの声が一番南座で響いてた。役柄的にそういうものなのかもしれないけれど。


呉服屋浜松屋さんで揉めていた時に間に入ってきたのが鳶頭の種之助さん。
この頃、用心棒に鳶の頭を雇うことが多かったとか。
色々揉め事が多かったんですね。

米吉さんの若だんはん似合ってました。

赤星十三郎役を尾上右近さん。
赤星は小姓上がりだから女形化粧の柔らかい感じなんだとイヤホンガイドで教えてもらいました。

あさぎ色の幕の効果は
演劇でいう暗転からの明転でパッと背景を映えさす物だと。

桜が稲瀬川に5本
「志ら浪」と書かれた傘を持ち名乗り。
着物の柄もそれぞれ違い
菊之助は菊
力丸は稲妻手拭いも首に巻いて。
歌舞伎は舞台美術が綺麗で絵面が素晴らしい。

春らしいきらびやかな演目でした!


『闇梅百物語』

これは面白かった。
怪談話を百種話ながら灯火を一つずつ消していく遊びで
百番目の火を消した時に怪異が起こるとされているので
九十九で止めるのですが
何が起こるか見てみようとなり
小姓白梅が姉さん女中に言われ無理矢理消しに行く役目に。

白梅役の尾上右近さんがもう綺麗で綺麗で。
以前に一度菊之助さんの時だったかで拝見したときから
美しいと思ってまして。

消したら異変が!
姉さんたちがやってくると白梅はのっぺらぼうに!
狸や河童の妖怪が!

傘一本足の巳之助さん
こちらでも頑張ってらっしゃった!
片足で高下駄の歯が一枚。
これでバランス取りながらピョンピョンしてまして。凄い。
その後宙吊り!表情も豊かで♪
巳之助さんにピッタリ。

雪女郎の右近さん。
こちらも素敵。
新造の米吉さんの愛らしさ。
このお二人の女形とっても良かった。
米吉さんは丸顔の可愛いタイプ。
右近さんは面長の綺麗タイプ。
所作も美しく。
米吉さん、すっぽんに消えていく時の美しく回る姿…眼福でした。

骸骨からの読売役の種之助さん。
種之助さの舞踊とっても良かった!
ずっと見ていられるくらい。

読売が狐の妖怪だと見破った大内義弘の松也さん。
狐の舞いも軽やかに汗をかいて踊られてました。


楽しい演目でした。こちらも最後は皆勢揃いの幕引き。
綺麗で額縁に入れておきたいって思う歌舞伎舞台の美しさ。


今回は巳之助さん、種之助さん、米吉さん、右近さんが良かったです。




熱血!不良総選挙

熱血!不良総選挙

劇団BRATS

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

思いのほか嵌ったヤンキーもの
BRATSさん初めて観劇。
アクションだけじゃなく口跡もよく聞き取りやすくて
振りきってて格好良かったです。


客演の熊倉さんのアクションもかっこ良かった。
秀ちゃん役の斎藤さん台詞回しが好みでした。


伊藤さん、南さん、桃太郎さんは劇団☆新感線関係で知ってたけど
それぞれの役キャラが面白くてかっこよくて
アクションがこのお三方 特に素晴らしかったです。

紅一点の女性 人見さんもかなり投げ飛ばされてたり
飛び技もたくさんでアクロバット凄かった。

総理役の羽村さんは永ちゃんみたいな硬派な男の役で
22年声つぶしたことないのが自慢だったのに
潰してしまったと。それだけ皆の熱さに引っ張られたと。
確かに熱い舞台でした。


漫画やゲーム知ってたらもっと笑えたのかなぁと自分に残念。
知らなくてもなんとなくの知識はあるので理解は出来ましたが。


漫画的だけどあのリアルアクションは漫画でも映像でも見れない
生の舞台だからこそ、体と体が当たる生音で痛みを感じる、伝わる
熱い素敵な作品でした。

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