くろねこちゃんとベージュねこちゃん 公演情報 DULL-COLORED POP「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    くろねこちゃんとベージュねこちゃん
    タイトルからはまったく想像つかないお芝居。
    演劇というのは観た者それぞれの解釈が許されるから好きだったり。
    たまに許してくれない時もあったりするけど…
    このお話は家族の物語で
    観る者がどこへ投影するかで全然違う捉え方をするだろうからそういうところも好きだった。

    ネタバレBOX

    境遇も近いとも美の気持ちに寄り添ってくやし涙。
    同じシチュエーションでフラッシュバック。

    私の母もよし子のように普通を望む母で。

    「あなたはお兄ちゃんとは違うのよ」とかいう言葉に"あなたのためを思って言ってるのよ"感が見えたし、
    知らない間に傷つけるようなこと言ってるのに気がついてない
    自分と家族構成やら境遇が被りすぎて客観的に見られなかった。

    女親は男の子を溺愛する。
    普段、娘に頼るのに。
    たまに帰ってくる息子にはとっても甘い。
    甘い甘い卵焼きのように。

    でも・・・
    母というものは
    家のこと、家事、家族のお世話をして当たり前で
    それを誉めてもらうこともなく毎日毎日繰り返す。
    そこには申し訳ない気持ちもあるけど
    母を経験してないからちゃんとはわからない。

    最後の嘘の手紙で認めてもらえたようで
    円満な食卓になったのは
    やっぱりけん太ずるいと思ってしまった。

    とも美は口も悪いし笑顔も少ないけど
    母を見に行く。 心配してる。

    自分の思いとだぶらせてけん太への憎しみが出てしまった。


    しかしまちこのしたたかさは怖いほど。
    女なんてそんなもんか。
    懲りずにお父さんの席に座ってたし。

    お父さんはどうしたかったのか。
    嫌いな仕事やめて好きなことしたかっただけ?

    家族ってなんだろう。
    すごいはちゃめちゃな思いがぐるぐるした作品でした。

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    2016/01/03 12:19

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