めっこの観てきた!クチコミ一覧

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『オシャレ紳士 イン ワンダーランド』(ゲキバカ西川康太郎、石黒圭一郎、王者舘池田遼ら出演!共演は梅棒!!)

『オシャレ紳士 イン ワンダーランド』(ゲキバカ西川康太郎、石黒圭一郎、王者舘池田遼ら出演!共演は梅棒!!)

男衆ver.2.0 おしゃれ紳士

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

惚れました。
私が舞台で観たい要素がぎっしりみっちり詰まってました。大好き。すっごく楽しかったです。

ダンスでもあるし演劇でもあるしミュージカルでもあるしPVでもあるしパントマイムでもあるし、わくわくだらけのパフォーマンスでした。

終わって劇場出たあとしばらく魂だけ劇場に残っちゃったようで外で立ち尽くしてしまいました。

ネタバレBOX

身体の存在感と動きのおもしろさやキレと物語と笑いと音楽とすべてが欲しいと思うタイミングで過不足なく出てくる。かっこよすぎ。

男性ばかりなのに恋愛モノや不倫モノも美しくおもしろくて。シーンの一つ一つに心をとらわれます。恋愛でドキドキしたと思ったら正義のヒーローみたいな戦い場面になったり人生を振り返ってしんみりしたり。



1こだけ残念だったこと。作品とは関係ないけど。
今日までって思うとどうしても観たくなって、次の回の当日券を狙おうと終わったあと情報聞こうと思ったんですが、HPにも当パンにもチラシにもどこにも当日連絡先がない!corichでみても当日券情報わからないし、劇場に問い合わせようと思っても営業時間外。外看板にも書いてない。仕方なく次の受付開始まで待ってみたんだけど結局当日券もキャンセル待ちもなし。すっごくすっごく観たかっただけに待った分ひどく凹みました。せめて当日連絡先は載せて欲しいです。
BloodTYPE(ブラッドタイプ)

BloodTYPE(ブラッドタイプ)

山下幼稚宴

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★

意外な掘出し物
時間的な合致で行ってみた公演でしたが、なんだか楽しめました。ストーリー・脚本的には好みのタイプではなかったですが、ほほえましいと言うか。。。
ミュージカル部分、芝居部分、ダンスパート、殺陣パートなどこまごま拾いどころあり。

ネタバレBOX

一番目を引いたのは殺陣。狭い空間の中で派手すぎず、うそ臭すぎず、いいやりとりがなされている。これはかなりの練習を積んでいるのでは、と信頼感が増す。
戦国時代くらいのアイルランドと現代日本のリンクが無理があれどもまぁ許せるかと言う範囲で繰り広げられます。構成的に無理は感じましたが、場面場面での気持ちに嘘はない。ただ、いろんな要素があるから、それぞれの俳優の得意分野があまりにもまるわかりで、歌のうまい人は演技は今ひとつ、ダンスのうまい人はその場面だけ、ってところがちょっと。
衣装はかなり古い世界をいじりながら浮きすぎずセンスのある感じで素敵でした。
ぐるぐる"guruguru"

ぐるぐる"guruguru"

PARC 国際舞台芸術交流センター

座・高円寺稽古場(B3F)(東京都)

2010/03/20 (土) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★★

すばらしいです。
観慣れている人にもそうでないひとにもいっぱい参加して欲しい作品でした。何回でもやりたい!すっごく楽しい!

ネタバレBOX

そこで出会った5人にそれぞれ適当に役割が振られます。部屋につくとイヤホンを付けさせられ、それぞれ役割に合った動作や台詞を指示されてやっていく、というもの。全く全体像は見えないし、自分のやることしゃべることの位置取りもわからないけど、どんどんわくわくはつのっていくんです。

どこまでが真似すべき台詞で、どこが説明なのかはっきりわかるともうちょっとすっきりやり遂げた感があるかな。わかりにくいからずいぶん失敗した感が残り、参加した人が仲間ならそれをぶつけあえるのに一人だとちょびっともやもやする。
スリープ・インサイダー(ありがとうございました!またいつか!)

スリープ・インサイダー(ありがとうございました!またいつか!)

boku-makuhari

アトリエヘリコプター(東京都)

2010/03/26 (金) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★

作品としては嫌いじゃないんだけど。
なんだか押し付けがましい雰囲気を感じて途中からひどく退屈に感じました。自分としては自然に膨らむはずだったところが、膨らませるスペースを探している間に疲れてしまいました。

ネタバレBOX

前半、ある一部屋に閉じ込められているのか閉じこもっているんだか、の男女。その二人の関係性がすごくおもしろかったです。パワーバランスの変化とか。二人は同じ人間じゃないかとか。

奥田洋平さんのまるで別人のようにも見える、聞こえる佇まいや声色がすごくよかったです。人間とも思えない不自然な身体の扱いとか。
止まらずの国

止まらずの国

ガレキの太鼓

サンモールスタジオ(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/30 (火)公演終了

満足度★★★★

この感覚、なんだろう?
結構な数のお芝居を観ているのに、この作品はなんだかよくわからない感覚に捕われちゃいました。演劇を観ているというより。。。なんだろう?異空間に誘われて、思考する暇ないまま最後までずずっと。ドキュメンタリーでもあるようで完全にどこにもない世界。集中してその世界に浸ってるのに一歩引いて冷静でもあるっていうのが両立しちゃう作品でした。

ネタバレBOX

最初はやっぱり青年団の「冒険王」と比べちゃったりもしたんですけどね。でももっと生々しく、うそ臭い。全く自分の知らない世界だけど実際に存在している本物の世界ってことなのかしら。

爆撃後の展開はややシラケたところもあるけど。味わったことのない感覚は心地よかったです。
モグラの性態

モグラの性態

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★

かわいいの。
木更津キャッツアイが大好きな私としましては、こういう男子の秘密な集まり的な世界は魅力的でした。ぶっ飛んでる尖り具合と、土臭さのバランスと全体を突き抜けるダッシュ感がいい。

ただ、作品以外でちょっと気になることはちょこちょこあり。

ネタバレBOX

壁とか床とかの落書きやコラージュを眺めてるだけでも楽しい。
開演前から俳優は舞台上にいるので、早めに行ってじっくりみるのもいいかと思います。

「現実は厳しく私たちは若いけれど要求は唐突で思い切るという手もあるかもしれない」

「現実は厳しく私たちは若いけれど要求は唐突で思い切るという手もあるかもしれない」

三匹の犬

pit北/区域(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/29 (月)公演終了

満足度★★★

胸キュン企画。
こんな素敵な企画がpit北で催されるとは。サックスの生演奏あり、お洒落な大人なお芝居でした。

ネタバレBOX

別れ際の男女のお話ですが、30代っていう年齢もありかなり深い。思いが一筋縄に行かない切なさとお互いの言い分が、冷静でもありきゅんきゅんに気持ちがあふれてもいて。

初日だけに台詞に振り回されてるような感じもありましたが、この思いがじわじわとくれば。。。
フジヤマタイガーブリーカー

フジヤマタイガーブリーカー

MCR

駅前劇場(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★

TBS
フジテレビでこのタイトルってだけで笑えるこれ、初演を観られなかったので、素直に笑いました。バカすぎる。。。いい大人が力いっぱいやるバカとしては最高です。

ネタバレBOX

正義のレンジャーだからって変にキレイ事にせず、時給の違いとか人気取りとかえげつないところにガンガン踏み込む辺りが好みです。

ただ、もう一息笑えそうなところで踏みとどまっちゃった感があって、残念。近藤美月さんを爆発させて欲しかった。
日大×藝大+mmp「戯曲をもって町へ出よう。」桜の園~最後の実験~

日大×藝大+mmp「戯曲をもって町へ出よう。」桜の園~最後の実験~

Nibroll

京王フローラルガーデン ANGE(東京都)

2010/03/20 (土) ~ 2010/03/21 (日)公演終了

満足度★★★★

お花の園で。
4つの場面に別れて園内を移動しながら。まわりの普通のお客さんに不思議な目で見られながら。演じる役者も動いていく中、どこまで近寄るか、どの立ち位置で観るか、加減しながら。なんとも素敵な体験でした。

ネタバレBOX

正直、それを目的に観に来たお客さんより、むしろたまたまお散歩に来ていたご夫婦やご家族に観て欲しいと、それ目的の客ながら思ってしまいました。こういう形でめぐり合う演劇っていいなと思うから。

矢内原美邦さんさんの作品、観たことなかったんですが、物語の構成の仕方と身体の動きがとってもおもしろかったです。
ゼロからはじめる

ゼロからはじめる

東京タンバリン

アトリエ春風舎(東京都)

2010/03/10 (水) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★★

らしさを感じつつ
実験的な匂いも強く、かなりわくわく。表面的な人間関係を、通じない言語をうまいこと振り回して想像しない方向へと導いてくれました。

これ、ゼロからはじめるシリーズとしてenfantsでシリーズ化希望です。

ネタバレBOX

タンバリン的動きによる場面転換と俳優さんの個性は存分に味わえた上、言語を利用したオチとかすごくよかったです。

ミギタさんの悪女ぶり、上品でいい。
月並みなはなし[2010]

月並みなはなし[2010]

時間堂

座・高円寺2(東京都)

2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★

不思議な感覚でした。
ストーリーの起伏に同調してしまうことはよくあるけど、この作品ではちょっと違う。物語の中の登場人物に対しては冷静に観ていられたのに、それを演じている人間の感情にふわっとさせられたっていう感じ。

人間が物語の中で生きているっていう感情ではなく、俳優が物語の中に立ってその場で出てくる気持ちって言うのが伝わってきた気がします。俳優の身体を通して、物語人物の感情を受け取ったって言うような。

ネタバレBOX

おそらく、ある言葉に対して当然あると予想されるリアクションがここにはあるわけじゃないっていうのが、そんな感覚が生まれた元じゃないかと。言葉尻を捕らえたらこういう言葉にはこういう反応を示すであろう、っていう思い込みをどこまでも排除したやり方をしているから、ほんとにその場でそういう言葉を言われた俳優の感覚が如実に現れているってことなんでしょうね。

月に行ける、行けないが本当に判明した瞬間の反応にそれが現れてた。

だからある意味自分の感覚とはずれを感じたりもするから冷静に観ていられる。そこでその俳優の反応に吸い込まれるかってところ。

今回、クライマックスでコウドウが月に行けない理由を明確にしなかったってことで、そういう感じが強まったような気がします。理由が示されるとそれに対してみている客側も反応が生まれる。そういう観客の反応を生み出さないようにして俳優の感覚が伝えようとしていたようにも思います。

他では感じられない不思議な感覚だったのでおもしろかったです。

S高原から

S高原から

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2010/01/15 (金) ~ 2010/01/18 (月)公演終了

満足度★★★★

S高原がどうとかいうより
演劇ってこんなものなんだなぁっていう楽しさばかり。何をやっているんだかわからないっちゃわからないし、意味なんか求めちゃったらどうにも行き場を失っちゃうかもしれないけど。素直に向き合えば、終わって気づいてみたら爽快!!

ネタバレBOX

脚本の持つ厚みや重み、言葉の意味はちゃんとそのまま残って、そこで夢のようなバカバカしくてくだらない演劇が楽しめるってすばらしい。

机を3台積み上げた上と脚立にぶら下がりながらの会話がひやひやドキドキでおもしろい!つり橋効果かしら。
美しいヒポリタ

美しいヒポリタ

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

中毒になるような
古典の原典と現代の設定がぐっと結びついてくるまで、私はちょっと時間もかかったし辛抱が必要だったけど、終盤のぐわーーって二つが絡まりあってく様を観たら、うわ、もう一回前半観なおしたいって思ってしまうくらいおもしろかったです。

ネタバレBOX

堀越涼さん演じるパックと現代のサラリーマンのキレのよい軽さ、ハーミアとモテモテOLを演じる石井舞さんのじっとりした女子度、ヘレナと上司を一途に追いかけるOL役の前園あかりさんのひたむきさなどのぴったりな配役もおいしい。
はじめての食卓

はじめての食卓

むーとぴあ

駅前劇場(東京都)

2010/01/08 (金) ~ 2010/01/14 (木)公演終了

満足度★★

どこに向かおうとしているのかな
何に満足したらいいのかよくわからない公演でした。4500円取って、立ち見まで出して、1000円のパンフを売ってる、駅前劇場で。うっかりそんなに近い距離でこの俳優さんたちが見られる!と行ってしまった私が間違ってるのかもしれませんが。
俳優のレベルの高さは抜群で、そりゃ垂涎ものでしたけど、それだけかと。主宰プロデューサーの武藤さんはとっても魅力的なんだけど。

ネタバレBOX

30年にわたる家族の話を描く大河的な脚本、おもしろいんですが関西ウケな流れも私にはあまり受け入れられませんでした。
女魂女力其の壱しじみちゃん

女魂女力其の壱しじみちゃん

カミナリフラッシュバックス

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/01/07 (木) ~ 2010/01/10 (日)公演終了

満足度★★★

リアルだけじゃぁ惹かれないんだけど
始まってしばらくはしじみちゃんの演技に閉口しましたが、びっくりするくらい持っていかれる瞬間あり。リアルな半生とは言っても、AV女優っていえば誰でもこれくらいのエピソードあるんじゃないくらいのストーリーではありましたが、それでもどうにもぐっとしちゃうところがあるっていうのがすごい。

ネタバレBOX

脚本・演出のニシオカさんが言っているとおり、しじみちゃんはおそらく周りから呆れられるタイプの個性的なダメ人間。だけど生きるエネルギー値の問題なのか、ふとした時にものすごい魅力的。だから、前半、意識的に演技してるシーンが白々しくて見ていられなかった。たぶん演じていることを意識しちゃうとわざとらしくなっちゃうんでしょうね。

そのしじみちゃんの爆発的な瞬間と、周りの家族やAV仲間を演じる橋本恵一郎さんや野村直生さんなどの存在感で十分な見応えでした。
僕らの声の届かない場所

僕らの声の届かない場所

ろばの葉文庫

The Art Complex Center of Tokyo(東京都)

2010/01/12 (火) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

満足度★★★

鳥肌
素敵な空間、ぞわっと心に触れる音、与えられ続ける痛み。。。瞬間瞬間にぞわっと鳥肌が立ちました。

作家、演出家、出演者、すべてが不思議な取り合わせのように思えましたが、ふたを開けてみれば意外にも適材適所。

ネタバレBOX

初演を観ていても観ていなくても十分楽しめるかと思います。雰囲気や焦点がだいぶ違うので。

芸術家の生き様って、不器用でストイックで頑固で弱くて強がってて、傍から見るともどかしくてバカでかわいくて。脚本の言葉からも俳優さんたちの佇まいからもそれが感じられて、その不安定感にドキドキ。

佐々木なふみさん演じる高飛車な芸術批評家がとても好きです。才能や本質を見る力のあるなしで悩む画家たちを一蹴する姿は爽快。
この部屋で私はアレをして

この部屋で私はアレをして

ガレキの太鼓

都内マンション(最寄駅:月島駅)(東京都)

2010/01/05 (火) ~ 2010/01/13 (水)公演終了

満足度★★★

仕掛けていく攻撃的姿勢
「ガールズパジャマパーティ編」観劇。チャレンジングな取り組みは買いです。椅子の座り心地もここで言われているほど悪くはなかったです(笑)。雰囲気作りもうまいし、キャラの作り方も観やすいようになっている。構成の仕方、話題の興味の引き具合も上手。

ネタバレBOX

女の子だったら誰でもああいう話を、って言われるちょっと疑問なんですが。観ている間、そういうガールズトークとはなんぞや、みたいな方向に脳みそが働いちゃって、作品云々よりも話題のチョイスとかテンションとか3人の関係とかを考えてしまいました。

恋バナとか性の話、下着の話とか、外野の興味を引く形ではあったかな、と。女に加え、草食系男子やオカマちゃんとかちょっと異質の仲間が混ざったときになされるような会話にも感じられる。自分たちの話というよりは聞かれてることを意識したしゃべりな気がしました。3人の関係が2人は同い年、1人後輩って感じだったので、それだったらあそこまで赤裸々にはならずにちょいと見せびらかしたり牽制したりが入るかな、なんて。

ま、その辺はちょっとした感覚の問題なんで。世代とかもあるでしょうしね。

自然に広がってく女子の持つ空気感はとってもよく伝わりました。

Blue is near water〜水辺に佇む青〜

Blue is near water〜水辺に佇む青〜

Story Dance Performance Blue

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2010/01/07 (木) ~ 2010/01/11 (月)公演終了

満足度★★

星が少ないのは
単に自分の観たい方向と合致しなかったっていうだけのことで、完成度とか美しさはかなりのもの。

ダンス公演をやるからにはダンサーじゃなく俳優がダンスをする意味を考えてしまうのです。ダンスができる俳優はそりゃいるし、キャラメルボックス所属となればそりゃ動けるはず。お話部分とダンスの融合ということでしたがどっちつかずになってしまったように思いました。

ネタバレBOX

すべてを美しくまとめすぎてるというか。。。規律正しくきっちり計算されつくされ。もっともっと息を切らせたり倒れたり、醜い生の姿があればいいなと思ってしまいました。

普段大きな舞台を踏んでいるキャラメルボックスの俳優さんたちが、こういう形の自主公演みたいなところで素顔を見せてくれるのは魅力的でした。
世界の秘密と田中

世界の秘密と田中

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/01/09 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

早く大人になりたい。
タイトルを含め、インパクトのあるフレーズが輝いてる。地に足の着いた笑いと、忘れかけてた人情と、憧れの大人っていう存在がそこにある。年をとっていろいろ経験していくのが楽しみになる作品。

起承転結でいうと結の部分がちょっと冗長にも思いましたが。。。終わるかな、と思うと、あ、まだそんなエピソードも回収されてなかったか、みたいな。もう少しあっさり終わったほうが浸れたかな、とも。

ネタバレBOX

遊園地に行くわくわくが膨らみすぎると、実際行ったときにちょっとがっかりしたりする、その理由。映画の予告編を観たあとに本編観ると、それ以上の幅がなくて意外におもしろくないのと同様。子供にとって大人になるってことは最高にわくわくなことだけど、小説や映画やテレビで期待を膨らませすぎるとこんなはずじゃないってことになっちゃう。

けど、ここに出てくる大人たちのひたすら現状受容、それでも前向きって姿勢を見ていると、こんなつらい出来事も悪くないな、と思えてしまいます。元気になれます。
届かないことだってある

届かないことだってある

パセリス

OFF OFFシアター(東京都)

2010/01/07 (木) ~ 2010/01/11 (月)公演終了

満足度★★

いろんな意味で爆発せず。
観劇は想像する時間だと当パンにかかれていたので、かなりわくわくして観ましたが、「ボーイフレンズ」のみだったら、がっかりもいいところ。想像というのはなにかそれを引き出す取っ掛かりがあって生まれてくるものだと思うのだけど、膨らましていくかけらを全く感じませんでした。こう予測しろと強いられているような。ストーリーを提示しないならば、暗示するヒントは欲しいんです。関係性やら行動やらオチやらすべてが理解不能。

「ガールフレンズ」は予測可能ながら、あーそこでそれ言っちゃだめでしょう!っていうハラハラ感はあったので、楽しめました。こっちをもう少しじっくり膨らませたらおもしろかったかも。

ネタバレBOX

「ボーイフレンズ」いきなり3人の男子が出てきて、3人の関係や何をしているのか、前提条件が出てこないまま無言で携帯を握り締めたり音楽のなか踊ったりもずくのようなものを食べたり絵を描いていたりする。そこですでに3人は楽しそうなのにこちらは何がなんだかわからず取り残されました。最初に3人でこうしよう、っていうルールを示すだけでも観やすさはずいぶん変わるだろうに。この3人は何をしているのかしらっていうのだけでは想像は膨らまず???が膨らむだけでした。

こっちだけなら星ゼロでいいかと。

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