SEMICONの観てきた!クチコミ一覧

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コンタクト

コンタクト

劇団四季

四季劇場 [秋](東京都)

2007/01/06 (土) ~ 2007/03/31 (土)公演終了

満足度★★★

マッチ棒の踊り
劇団四季って、C席とか立ち見で¥3150の席を用意してくれる
姿勢が、とても素晴らしい。
ほら、リピーターで見る作品は、芝居の雰囲気だけ感じたいとか、
曲だけ感じたいってだけの時も多いじゃない。
「とりあえず確認して、興味を持てば、良い席で見る」ってのも
出来るし。
東宝は、まだあるけど、最近のホリプロやフジテレビの作品、
ジャニも含めて、安い席がない。
いきなり海のものとも山のものとも分からない作品に
1万円はねぇ、最近じゃぁ「モダンミリー」も「ブルックリン」もこれで挫折。「トミー」「タイタニック」「スウィーニートッド」なんかも
正直痛かった。
そうなると安心して見れる作品にお金を出す→再演ばかりになる、の
悪循環になると思うんだけど。

それはサテおき・・・

ダンスとシュールさが魅力な「コンタクト」
劇場が一体感となってスウィングしようって気持ちにならなきゃいけないのに、この舞台との遠さは席のせいだけじゃない。
感じたのは
劇団四季だけじゃないとは思うけど
出演している役者さん達が、みんな同じような背格好なんだよね。
顔がちっちゃくって、スレンダーっていうか細くって華奢で色白で、
真面目そうで誠実そうな顔で、身体に凹凸がないっていうか
こう、色気がないんだよね。
みんな、マッチ棒みたいな役者ばっか。
無個性すぎて、こういった作品は、溢れ出る色気が
ステージからムンムン出てソウルフルな雰囲気を感じる、
楽しむモノだと思うんだけど。
単一民族国家だから、ブロードウェィのように
肌の色の違い、骨格の違い、表情の違いのある
役者を揃えるのは難しいけど、それでも、年齢に幅を広げるとか
体型に幅を広げるといったアレンジがあればいいのに。

ゴージャス感もないので、シンプルな作りで
知恵と手間はいっぱい使って、全ての小道具はピカピカ、
舞台転換も早く効率的、でも安っぽい。
重厚さがないだよねぇ。

それと、やけに多いアジア系の役者さん達、
中国雑技団あがりの人たちだから、クルクル踊っていると
出稼ぎダンサーがいっぱい、ここはサンリオピューロランド?
って感じになる。これも安っぽさのひとつだよなぁ。
キャッツのようなコスプレ作品ならともかく
こういう素顔が出る作品で、中国人、韓国人キャストは
いけません。

それでも2時間、楽しく飽きずに見れたのは
作品の力、ダンスの振り付けや舞台構成は見事です。
さすがトニー賞、立派です。
役者じゃ金は払えないけど、作品には払えます。
ステージ近くで見たら、もっと迫力あるかな。

とりあえず年間10本以上ミュージカルを見ている人(宝塚除く)は
チェックしておく作品と思います。

ネタバレBOX

2幕のウェイター長で出演していた
松島ーミストフェリーズー勇気のダンスは見ものです。
あのゲイゲイしい井手達で、優雅に踊る姿は
加藤敬二も及びません。
ちょっとした手の動きや、腰の止めるバランス、しなやかさ、やわらかさは、シロウト目にも感動モノ。でもお金を払って見るほどじゃない。
添え物で見るには、いやいや素晴らしい。

四季のスター 加藤敬二は、ほとんど踊りません。
広告に偽りありです。
踊らない加藤敬二は、、無味無臭な貧相な男、
これまた色気も知性もなくって、何ら魅力はありません。

踊ってた女2人は、なんだかゴツゴツしたゴリラかマントヒヒみたいで
「踊れりゃ何でもいいのか」って位ひどい。
少々踊りが下手でも、やっぱり見た目がね、綺麗なほうが
いいんじゃないでしょうか?酒井はなで見たかった。

何だか小さいアンサンブルの役で、楽をしているような望月龍平、
前面に出ると主役を食っちゃうし、かといってスター性はないから主役は出来ないし、
年齢だけは重ねていっちゃったし、
菊池正のポジション狙いかなぁ。



セレブの資格

セレブの資格

シーエイティプロデュース

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2007/03/19 (月) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

落ち着いた優雅で上品な作品、タイトルに間違いなし
芝居のネタになりやすい金持ち貴族のお家騒動の話。
こういう話は寓話だから、芝居の雰囲気が全て。
この作品は、2時間出ずっぱりな若尾文子さんが、見事に空間を
引っ張って行き、とても優雅で上品な作品に仕上がってました。
(都知事選はいいのか・・・?)
畔柳徹子じゃ、こうは行きません(^^)。
作品の大きさに比べ、劇場が大きすぎたのが難点ですが、
イギリスの田園地方で、アフタヌーンティを楽しみながら
ホストお手製のスコーンを食べているような、
そんな気分になる、作品です。
何より、小林十市が、ぴったりなはまり役。
やっぱり、体全体から醸し出す育ちのよさというか
品位ある立ち振る舞いって、実生活がモノをいうんだって実感。
熊川哲也じゃ、こうはいきません(笑)。
彼にとって、これまでで一番の当たり役じゃない!?
登場人物の掘り下げが甘かったり、時間軸がおかしかったりする事なんて、触れるのは、ヤボな話。
一つ一つ丁寧に作られた芝居の世界を楽しむには
最適な作品です。


ネタバレBOX

作品の雰囲気を壊しているのが、柴田理恵!なんで、あんなに
下品なんだろうか。
阿波知里美なら、もっと芝居の雰囲気を良くしただろうに。
藤山直美に比べりゃ、足元にも及ばない。
あのガツガツした態度、テレビだけで十分です。
芝居が下手どころか、自分を前へ前へと、しゃしゃり出る傲慢な態度、
本当に不愉快、何様だ!
若尾文子も、さぞや不機嫌に違いない。
柴田理恵で星ひとつマイナスです。
メロストケイ

メロストケイ

ホットケーキパニックプレイ

明石スタジオ(東京都)

2007/03/22 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

飽食時代版!疾走感溢れる、瑞々しい作品
登録なかったんで、自分で登録してみたら
カテゴリを間違えてしまいました。普通の小劇場の
ストリートプレイです。

家の、すぐ近所にある劇場で気にはなっていたんだけど
これまでチャラチャラした作品(のように見えるポスター)ばかりで
なかなか行く機会がなかった。
今回は、何気にシックでモノトーン、しかも「メロス!?」って
感じで、足を運びました。

いやぁ

最近、手垢のついた作品の観劇ばかりだっかこともあって
いやぁ新鮮新鮮、なんていうか
出演者達の熱意と清潔感と疾走感が溢れていて、とても
瑞々しい。
これは密接な距離感の空間だから感じる事と思う。
台詞を噛もうが、棒読みだろうが、演技が一本調子だろうが
学芸会的であろうが、
「お芝居が好きです」ってパワーが観客に吸引力を与えるんだよね。
もちろん、映画並みのチケット代金で、小さい空間だから
思える気持ちなんだけど。
(商業演劇は、それじゃ全くダメ!)
作品的には星3つなんだけど、そんな純粋さにおまけして
星4つにしました。



太宰治と夏目漱石、
2つの話を合体させた発想は、素晴らしい。
こんなにリンクするとは思わなかった。
あとは脚本さえ、こなれれば、コクーンで上演しても
おかしくないと思う。
脚本、演出は、全体で目を通してもらえれば更に
もっと良くなると思う。是非、改訂して
また高円寺で再演して下さい。

ネタバレBOX

こんな小空間なのに、メイクが濃すぎ。
最初、大衆演劇なのかと思っちゃいました。
自然なほうが、出演者達のさわやかさが増して
より高感度が高くなると思う。

あんなにメロスがデブデブしちゃ、おかしいし、
(妹もデブだから、あれはあれでいいのか)
親友がハリツケにされているのに、酒飲んで、ウダウダしている
場面は、よく理解できない 。
ラグビー部みたいな、丸太棒のような太ももを持つメロスは
怠け者にしか見えない。
Kは、なんだか血色がよくって、全くもって、状況が伝わらない。
なかなか雰囲気のある男の子だから、上手く使えば
いいのにね。
私もKも、ゴロゴロ寝てばかりで昼行灯。
場面設定が、伝わらないから、何しているのか
さっぱりわからない。

それでも、出演者達の熱意と清潔感と疾走感溢れる
空気は、何物にも、変えがたいもの。
これは、小劇場ならでは、のスパイス。

手前ミそなネタに走ったり、難解な事が芸術と勘違いしている
劇団が多い中、とても際立った存在と思う。
TOMMY

TOMMY

キョードー東京

日生劇場(東京都)

2007/03/12 (月) ~ 2007/03/31 (土)公演終了

満足度

「TOMMY」
サイトや新聞の評論の評判が良かったから
チケットの売買サイトで買って足を運んだんだけど・・・
よく、わからん。
中川君のオンステージ!って感じ、高岡さんやパクちゃんもローリーも
刺身のツマ以下、とにかく中川君の独演場。
彼が好きな人にはタマらないんだろうけど、一演劇ファンとしては
何だかなぁって。
後半、正直、寝ちゃって、気づいたらラストシーンでした。
2時間しかない作品なのに、前日8時間寝たのに、
日生ってホントいい椅子で素敵な劇場だよね。
まぁ確認せずに、あーだこーだ言うのは性分じゃないから
足は運んだんだけど、
ぶっちゃけ中途半端というか日本人好みじゃないと思う。
そうそう「アワハウス」も、そんな感じでしたね。
それより、ザ・フーって誰?
どんなヒット曲があったの?

ネタバレBOX

前半の虐待のシーンとかローリーのいじめのシーンとか
全然笑えないです。
あれはとても不快になって気分が悪かった。
一幕のラストのピンボールのシーン、開演前から「盛り上がる、盛り上がる!」って煽られていたんだけど
「え?」って感じで一幕終了。
あんなボールいらねぇよって。
グッドラック、ハリウッド

グッドラック、ハリウッド

シーエイティプロデュース

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2007/03/02 (金) ~ 2007/03/18 (日)公演終了

満足度★★

グットラック 長塚京三
久々のサザンシアター、いやぁやっぱり広いっすね。
3人芝居にゃ広すぎそう。でも、3列目だから
他の人は、どうでもいいや。

さて、作品は1時間45分で、程よい長さ、
まぁまぁ楽しめました。
ラストのオチも、程ほどに品があって、宜しい。

あとは、ネタばれへ。

ネタバレBOX

長塚京三、大丈夫かな?顔、真っ赤にして、ぶったおれるんじゃないかってハラハラでした。セリフも舌が回っていないし、
本当、病人みたい。
久世さんは、いつものように安定はしているけど艶がない。
メガネブスメイクで、最後は外してバケるのかと思ったら
最後までメガネブスメイクでした。
筒井君は、清潔感があって、
あのB型っぽい役を普通にメリハリなく演じていて退屈。
最後の「殺すよ」って台詞、もうちょっと何とかならないかな。
豹変振りがないから、メリハリがなく緊張感がない。
田舎芝居になっちゃうかもしれないけど、
その位はねぇ。

まぁまぁ星3つと言いたいけど
この芝居と劇場で、7500円は高すぎる!あと毎日、招待客が
100人以上いるってのも、なんだかね、
だったら小さい小屋にするか、チケット代下げるか
リピーター割引を作るかして、一般の人にも開放してほしいっす。
ブロードウェィやロンドンみたいに!
これで、星ひとつ減って、星2つ。

韓国もそうだけど、まともにお金を払っている人が
バカを見るような演劇事情は、衰退への一歩、
自分で自分の首を絞めるようなモンすよね
オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2006/12/01 (金) ~ 2007/01/17 (水)公演終了

満足度★★

いまひとつ、ふたつ、みっつ.....
2年ぶりの海劇場、前回は開幕すぐで、
キャストも、高井、石丸、佐渡と、とってもゴージャスで
とても贅沢な気分で見れたんだ。


そもそもロイドウェーバ作品はゴシック調で、とても
格調高く、好きなんです。
秋の「ウーマンインホワイト」も(実は、もうロンドンで
見たんだけど)、とても楽しみ。


さて今回のファントムは、、、

海劇場って、こんな安っぽい作りだったかなぁ?と思いながら観劇。

声が枯れ枯れ、表情は病的、全くパワーを感じない高井、
お歌は上手だけど、あなたはカルロッタ?
とってもお顔が微妙なクリスティーヌ、配役はだれだっけ?
いくらお歌が上手でも、ほら芝居なんだから
役柄のイメージってものがあるじゃないですか、
佐渡さんでも「苦節何年?」ってところがあったけど
この人は、本当、オペラ座の掃除婦って感じ。
そして、超B級な鈴木涼太、この人出てくると
とたんに作品が安っぽくなるんだよね。
端整な男前とは思うけど
なんていうのかなぁ田舎くさいというか
垢抜けないというか、どうやっても石丸さんには
なれません。

芝居って、やっぱりキャストと思うんですよ。
てなわけで、しばらく見れないファントムを
見納めしだけど、後味の悪い印象になりました。

ファントムは、レミゼと並ぶミュージカル界の最高峰の1つと思います。

ぜひぜひ、山口祐一郎のファントムの復活を、、、
演劇界を考える度量があれば四季さん、お願いします。

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