ジューゴ
TEAM 発砲・B・ZIN
本多劇場(東京都)
2007/04/13 (金) ~ 2007/04/29 (日)公演終了
駆け足して解散していった潔さ
とても楽しい、潔い、15年間の大団円。駅前劇場あたりでやっていたころが懐かしい。小林愛を始め役者が魅力的ですごいや。面白いうちにグラグラする前に、お客さんが飽きる前に解散する潔さ。お疲れさまでした。出演者の方、芝居辞めずに他の舞台でまた素晴らしい演技を見せて下さい。
回転する夜
モダンスイマーズ
新宿シアタートップス(東京都)
2007/04/18 (水) ~ 2007/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
べらぼうに面白かった
久々に観たんです。モダンスイマーズを。僕は何となく飛ぶ鳥を落とす勢いの劇団ってね。悔しくてあまり観ない。なぜか、モダンの人から見て下さいってメール貰って、観に行った。そしたら、べらぼうに面白かった。演劇の面白さの根本をキチンと押さえそれをどう表現すればいいのかの手練手管も蓬莱竜太さんは手にしたんだね。そして、高田聖子さんを迎えるだけの素晴らしい劇団になっていた。
この作品はブロードウェイで上演しても決して恥ずかしくないレベルの台本だと思います。
ロープ
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2006/12/05 (火) ~ 2007/01/31 (水)公演終了
僕には分からない何か
僕は頭が良いわけでもないのでこの作品のことについてコメントできないです。ただ、ものすごく強い何かを感じました。それは、現代に生きる僕らに本質的な揺るがしようのない何かだと思いました。
ともだちのともだち
RONNIE ROCKET
不思議地底窟 青の奇蹟(東京都)
2007/01/05 (金) ~ 2007/01/14 (日)公演終了
これだから!こんな小さなところでこんなに素晴らしい作品
笑いとホラーとサスペンス。人間関係のゆがみもオカルトも笑い飛ばす見事な台本に、中西広和や宇宙レコードの中村たかしらが抑えた演技、的確にツボを逃さない名演。そこに渋谷正洋のような超自然体の演技が加わり、このアンサンブルはスゴい。必見!
猿股のゆくえ
三田村組
サンモールスタジオ(東京都)
2007/03/26 (月) ~ 2007/04/06 (金)公演終了
満足度★★★★★
関わった人全ての人にとって代表作となる傑作。
今年最高の傑作。戯曲,演技、演出。それらが現代日本演劇の最高峰に達している。真の向田邦子の後継者の誕生を決定づけた揺るがし難い作品だ。岡本麗がホントに可愛い。
恥ずかしながらグッドバイ~日本三色図鑑
クラクラ・プロデュース
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2007/04/20 (金) ~ 2007/04/28 (土)公演終了
芝居をみる幸せがここにある。
今年屈指の必見作。すまけいさん、あそこまで飛んじゃって爆笑爆弾。佐藤B作さn&角野さんの最強コンビに、阿智波さん、さらにまいど豊などがキチンと挑んでいて、いやあ笑って笑って、そんでちょっとだけ考えさせられ、ちょっと泣ける。すまさん、阿智波さん、ウクレレ弾きながらの角野さん、3人のアカペラも必聴!
こんなに面白いのに結構座席ガラガラだったんだよなあ。勿体ない。
絢爛とか爛漫とか
赤坂RED/THEATER
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/05/08 (火) ~ 2007/05/23 (水)公演終了
海外の人にも見てもらいたい秀作。
男版鑑賞。もう10年近く前に紀伊国屋ホールで見たものがあまりにも素晴らしくこの再々演はあまり期待はしていなかったのだが、いやあ素晴らしかった。加藤啓の天真爛漫さは、佐々木(蔵)とは別の良さ、土屋裕一はこんなに美味い俳優だったっけ。日野には品格があるし。いやあ良かったです。そして、この台本はホントに傑作ですね。文化庁はこういう作品こそ英訳して海外で出版すべし。ヘンテコな団体に補助金出してる場合じゃないよ!!!もう出版してるのかな?
ドブの輝き
大人計画
本多劇場(東京都)
2007/05/10 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
3本立てで何か得しちゃいました!
3本とも面白!特にクドカン版は完成度の高さに唸ったです。何か三島の卒塔婆小町みたいなんです。違うか!? 松尾スズキさんの作品は自らのおかれた精神状態をそのまま舞台にあげたって感じで、もう感覚が常人では分からないです。面白いのですが…。最近の大人計画の公演の中でも特筆すべきお得感のある公演でした。
別役実のいる宇宙 =新旧書き下ろし連続上演=
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2007/06/15 (金) ~ 2007/07/05 (木)公演終了
満足度★★★★★
文学座さん、もっと別役やってください。
犬が…を鑑賞。これだけ上手い人がやると不条理でも何でもなくリアルな世界の当たり前の話のように見えるのが不思議だ。別役さんていつ老いるのだろう。女優陣二人が可愛いのだ。おばあちゃんなのに。幸せな空間でした。
ヘアスプレー
テレビ朝日
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2007/07/18 (水) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても楽しいブロードウェイミュージカルの秀作
ブロードウェイミュージカルの来日ものは、シカゴに代表されるようにわりと美術などがシンプルなものが多いが、ブロードウェイミュージカルのミュージカルは場面転換が山ほどあるのが通例。そういうものをテレビ朝日はもってきてくれた。サンキュ!こんなにサービス満点、ゴージャスな舞台、踊りも音楽も良く、一流の生演奏もあり、ストーリーも分かりやすく、役者も◎ なんでブロードウェイとチケット代が一緒なんだろう。超お買い得一流舞台。必見!ただし、本日の字幕と台詞のずれが酷かった。
プカプカ漂流記(再演)
劇団ハートランド
ザ・スズナリ(東京都)
2007/07/26 (木) ~ 2007/08/01 (水)公演終了
満足度★★★★★
役者陣のものすごい力量で良質な台本にドライブがかかる!
元ネタを知っていなくても面白く観られるはず。脚本がいいのは当たり前として、役者陣が真面目に演じれば演じるほど良質なコメディになることを証明した。箱木、宇都、高橋、保谷。そして、なんと言っても福島まり子。この人が出てくるだけで舞台が華やぐ。途切れのない見事な感情表現。藤山直美と共通する魅力を持つ貴重なコメディアンヌだ。
不確かな怪物
ブルドッキングヘッドロック
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/08/04 (土) ~ 2007/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
必見の面白さ!とはこれのことサ!
べらぼうな面白さ。2時間20分の長尺なれど、作品のすべてにおいて細心の配慮がなされている。田舎のどす黒いイライラ感に人間の心が対比されシニカルなギャグも冴えまくり。支配する空気が微妙なバランスの変化で静から動へ、純からグロへと変わる面白さ。中西、山口、W藤原、深澤、永井と役者陣もすごすぎる。必見の面白さ。会場から映像作品で楽しませてくれるのでぎりぎりにいって失敗した!とにかく必見!
シラノ・ド・ベルジュラック
メジャーリーグ
青山円形劇場(東京都)
2007/08/29 (水) ~ 2007/09/09 (日)公演終了
この小空間で観られる幸せ。
実力ある俳優が揃ってこそ完成する作品の素晴らしさ。今まで見た右近さんの作品の中でも指折り。安寿、加納、たかおなど、青山円形劇場という小空間で拝見できる幸せ。定式幕なんかが掛かっていて、こういう古典こそ型と技術を持っている人が強いなあと思った次第。
テキストがきちんと伝わってくる。ヘンテコな解釈を削がれてきちんと伝わってくるのです。
テイクフライト
パルコ・プロデュース
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2007/11/24 (土) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
素晴らしい楽曲を楽しみました。
演出の才は感じられないが、音楽、美術、役者、オーケストラがものすごい。特に池田成志と城田が圧巻。素晴らしいメロディ。夜明け前は後年に残る名ナンバー。ああ、幸せな 劇場体験。
鉄砲玉
劇団黒テント
イワト劇場(東京都)
2007/06/01 (金) ~ 2007/06/10 (日)公演終了
いま黒テントが面白い!そう言いたくなる作品
日活映画が会った時代の勢いがこの作品にはあって、黒点の重鎮が病をおして最後の舞台を務めるという背景もあってものすごく密度の高い空間をシンプルなシアターイワトに創出していた。作の坂口瑞穂は新時代の黒テントを支える人として基盤を確実なものにしたのではないか?そして、黒テントは芸術団体としては珍しくきちんと世代交代をしようとしているが、その過渡期の作品である。ひとつのことが去ろうとし、新しいものが中心にすわろうとしている。いま黒テントが面白い!
上海ブギウギ
劇団黒テント
イワト劇場(東京都)
2007/12/05 (水) ~ 2007/12/16 (日)公演終了
この上ない贅沢な年末のひととき
服部好次さんという服部家の人が黒テントにいたことで、この作品の成功は間違いないと思っていたが、これほどまで充実した音楽劇をシアター岩戸で見せてもらえるとは思っていなかった。客席はまるでバーの客席のようであり、そこには不思議と昭和の空気が流れ演奏される楽曲はひとつひとつが哀愁を帯びて聞こえたのだ。素晴らしい役者さんたちの演技と、舞台美術と映像と、贅沢な時間を過ごせました。
かもめ
劇団黒テント
イワト劇場(東京都)
2007/04/20 (金) ~ 2007/04/29 (日)公演終了
劇団公演の勝利
「かもめ」は山ほど見ている作品のひとつだが、シアターイワトの空間がこの作品にあっていて、それも黒テントの幅広い年齢層の人たちのアンサンブルがあり、シンプルで淡々とチェホフのテキストを大切にする方法で本当に面白かった。喜劇であることも、喜劇は悲劇の隣り合わせであることも良く分かった。ゲラゲラ笑わない喜劇。突き放した喜劇。
お台場SHOW-GEKI城
フジテレビジョン
フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)
2006/12/16 (土) ~ 2007/01/03 (水)公演終了
野鳩
フジテレビの中でやる。お台場でやる。とあまり意識しないで自然体ですーっとやり抜けた感があった。その分、ふらっと入ってみた人はびっくりしたかも。面白かった。
お台場SHOW-GEKI城
フジテレビジョン
フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)
2006/12/16 (土) ~ 2007/01/03 (水)公演終了
はえぎわ
はえぎわはノゾエ征爾の台本が劇場の特性を良く理解して綿密に書かれていたと記憶している。70分に短い時間にはえぎわらしい個性を適度に出しつつ、暴走せずにきちんと作り上げていた。スゴいなと思った。俳優陣も魅力的な人が多かった。
音楽劇 「三文オペラ」
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2007/10/09 (火) ~ 2007/10/28 (日)公演終了
ブレヒト作?
ブレヒトらしさが削げ落ちたと感じたのは僕の間違え?クルトヴァイルの歌芝居が炸裂してどこかに行っちゃった?あの世界の面白さが出ていたのか。僕は良く分からない。歌が上手いとあまり思える人はいませんでした。