コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★
何度目の決意
面白くしようとする意思は感じるが、伝えようとする意図が感じられない。
蜷川の演出作品を観ていつも覚えていた違和感はそれだと気づいた。見せ方だけの演出が多すぎないか?効果としての演出に乏しい。
次から次に出てくる横文字の名前に追いつけなかった一部。関係性がまったくつかめないまま次から次へと場面が変わる。キャストたちは真剣だけど、台詞が全然入ってこない。完全においてけぼり。
楽しんで観ようと思うとあらすじを読むのはもちろん必須。あとはパンフレットを購入すること。(そもそもパンフレットに頼りすぎ)
これだけのキャストを集めて稽古したことは認めるけど、公演としてはちょっとな、、という感じ。
蜷川はもう観ない。って何回目かなあ、観るたびに言ってる気がする。(自分でお金払ったチケットじゃないから行ってしまうのかもしれない)
ブラスト2:MIX
フジテレビジョン
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2008/08/06 (水) ~ 2008/08/31 (日)公演終了
満足度★★★
突風、というには足りず
前半1曲目が終わって、唯一の日本人キャストである石川さんが出てくるまでがイマイチ。後半は勢いがあってなかなかよかった。音楽ってリズムから始まったんじゃないかな、とぼんやり考えた。
ただ、休憩中のロビーでのパフォーマンスはやめたほうがいいと思う。
誘導・整理するスタッフの質も悪いし(接客する者としての最低限の知識や行動がまったくできてない)、あれはもはや事故の伏線。やるんだったらきちんとしたスタッフがしっかり対応すべき。観に下りたものの、辟易して自席に戻った。
あと開演中のスタッフの動きも最悪。こんなに悪いところが目に付く現場も少ない。なんとかならんもんかしら。
ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」
Bunkamura
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2009/08/12 (水) ~ 2009/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
愛した日々に悔いはない
ひたむきに生きる輝き。
「RENT」が「No day, but today」だとしたら、こちらは「What I did for love」。
ストーリーも全然悪くないと思う。むしろ変なオチがあるよりずっといい。
ラストはただ踊っているだけなのに本当に泣ける。美しすぎて。
舞台を志す人は一度は見ておくべき作品。
ちなみにザックは「キャッツ」のマンカストラップ。すごい安定感。
※そういえば、コーラスラインの客席でRENTのキャスト(アンソニーとか高良結香とか)を、RENTの客席でコーラスラインのキャストを見かけた。みんな言い人たちだった◎
RENT ブロードウェイ・ツアー
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
最後のRENT
ギリギリで当日立見券を購入。壁に寄りかかり、涙ぼろぼろこぼして鑑賞。
アンソニーとアダムを超えるキャスティングはありえない。
加えて今回はミミが素晴らしくて驚いた。主役にしかなり得ないミミだった。
彼女が出るなら、彼女をサブとして見せる役者がマークとロジャーを演らないと、つまりアンソニーとアダムが演らないとバランスが取れない。
どの曲も最高だった。
One Song Glory、Seasons Of Love、Another Day、Finale B、Will I?…もうずっと涙が止まらなかった。立ちっぱなしだなんて気にならなかった。
最高のRENT。
この先、もう二度とRENTは観ないかもしれない。
これ以上のものがどこにもないと思うから。
たとえRENTが払えなくても、借金してでも観に行くべき。
今観るべき、観ておくべき記念碑的公演。
Thank you, Jonathan Larson!!
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/05/06 (水) ~ 2009/05/30 (土)公演終了
満足度★★
コクーンの未来に絶望
お金払ってたら激怒モンだったと思う。
本当に清水邦夫が書いたか謎なくらい、脚本がひどい。半分はロミジュリの引用だし。
とにかく要らない役が多すぎる。舞台が煩雑。一人一人の役の重要性がなさすぎるとも言える。ウエンツとか実際要らない役じゃないか?鞠谷友子はもっといいポジションで使われるべき。あと彼女にPAは不要だと思う。(音響はSE含め全体的にショボい)
あと、頑張れば2時間にできるはず。
見所は鳳蘭のオーラとカーテンコールの選曲。
去年からコクーンではいいのを観てない。
鐘下辰男新作!!『東海道四谷怪談』
桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>
桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)
2009/04/25 (土) ~ 2009/05/03 (日)公演終了
満足度★★★★
超ロックな四谷怪談
演出に若干演技力が及ばないところもあったけれど、それでもぐいぐい引き込まれた。現実離れしたシチュエーションもここまで生々しく描けるんだからやっぱり鐘下さんはすごい。そしてしばらく見ないうちに腕を上げたな!という役者もちらほらいて嬉しい限り。怪我しないように楽日まで頑張ってほしい。もちろんスタッフも!
OPAP初回は劇場に廃車搬入、次はイントレ組み立て、今年は大量の水…
年々凄みを増してるんだけども、来年はどうなることやら。
演出的に、ソワレ公演がおすすめ。
渋谷アリス
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/03/03 (火) ~ 2009/03/07 (土)公演終了
不思議の国のシブヤ
ご招待いただいたので。
台詞なし、歌とダンスの約2時間。
渋谷という街の雰囲気と、そこにありそうなちょっとしたミステリーをやりたかったということでOK?全然理解できなかった。
川原亜矢子はすごくスタイルが良くて見とれるばかり。それ以上はなし。
中村扇雀は仕事を選んだほうがいいと思う。受けた勇気は認めるけど、どう考えてもいい仕事とは思えない…。
ヴァニラ・グロテスクという5人組のダンスユニットはものすごくキレがあってよかった。これだけは相当テンション上がった。
ただ、槇原敬之じゃなくてもいいと思う。音楽。渋谷であんな音楽流れてないし、物語と全然合ってない。
クラウド・ゲイト・ダンスシアター『WHITE ホワイト』
Bunkamura
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2009/03/04 (水) ~ 2009/03/06 (金)公演終了
満足度★★★
コンテというよりモダン。
想像していたほどコンテンポラリーっぽくない。ていうかモダンじゃ?
そして思っていたより中国っぽさというか大陸的な要素が前面に出ていた。太極拳的な動きが目立ったせいかな。
からだの動きはとてもしなやかで、それそのものはとても素敵だった。
マルグリット
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2009/02/10 (火) ~ 2009/02/18 (水)公演終了
満足度★★★★
巨匠の仕事。
ホリプロのミュージカルは「ドロウジー・シャペロン」が死ぬほどつまらなかったので期待しないようにしよう、と思っていたけど、大好きなルグランが作曲だなんてそれは期待せずにいられない。
結論から言えば想像していたより良かった。
日本語がルグランの音楽にあまり合ってない…というのはまあ仕方ないけど。でも音楽そのものはさすが巨匠、ルグラン印ばっちりの切なく流麗で叙情的なメロディライン。「チャイナドール」は泣かせるし、「ジャズ・タイム」はルグラン・ジャズど真ん中。どこを切ってもルグラン!来日公演も聴きに行ったファンとしては、なかなか満足のいく作品でした。あれだけ年をとってもまだこんな音楽が書けるなんて。サントラ即買い。
今作が宝塚歌劇団退団後の初舞台というマルグリット・春野さんはチラシよりずっとキレイ!歌もさすがミュージカル出身という感じ。
アルマン・田代さんは声の存在感が抜群。演技は初めてとのことだからと目を瞑る部分は多少あったけれど、悪くはない。ピアノはさすが!(もっといい音のピアノ使ってやってほしかった)キュートな顔立ちが年を重ねた魅力に溢れるセクシーなマルグリットといいバランス。
がっかりだったのはオットー・寺脇さん。歌は初めてみたいだからそれはおいといても、演技もこんなにキレがなかったかと首を傾げるほど。留めを務められるほどの役者のはずなのに。
美術もなかなか面白かった。あれだけの転換、ランニングスタッフも多いんだろうな。
カーテンコールでコンダクターが出てきて、初めてオケの演奏だったと知る。オケは舞台袖なのね。どうしてそんな劇場で公演するのかしら…オーケストラピットは外が良かったな。日生劇場の公演ではそうなるんだろうな。だったらそっちで観たかった。ちょっとがっかり。
※
いつも思うのだけれど、ACTシアターってどうしてスタンド花のお手入れをしないんだろう。とても汚らしくてかわいそうになったお花がたくさんあって、なんだか切ない気分になった。
伝記
サンプル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/01/15 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了
満足度★★★★
つかめそうでつかめない
パフォーマンス的で演劇的、そのバランスが絶妙。
ぷっと吹き出したり、不意に泣きそうになったりする。
わかりそうでわからない、つかめそうでつかめないのに、観終わった後はあーおもしろかった。と口走っている。不思議な感覚。
ドロウジー・シャペロン
ホリプロ
日生劇場(東京都)
2009/01/05 (月) ~ 2009/01/29 (木)公演終了
満足度★
そんなに期待していたわけではないけれど
紀香の完璧なボディを見せるためのミュージカルと思えば、まあなんとか観られる、という感じ。ストーリーも設定も売り文句ほど面白くない。ミュージカルなのに、後で口ずさんでしまう曲が一曲もないというのは致命的かも。
オケピのピアノが佐山雅弘だったのが衝撃的だった。
パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★
演劇作品としては○、野田作品としては△
作品としては面白いけど、野田作品としては今ひとつ、というのが正直なところ。
客席は野田作品への信頼度がすごく強いみたいで、これは面白いんだな、笑って良いんだな、という認識があって笑っている感じがした。普通にやったら失笑、みたいなシーンかなりあったし。そういう意味では言葉遊びがだんだん義務みたいな感じになってきて、ポンポン出てくるんだろうな、楽しんで作ってるんだろうな、という感じがしない。書きたいものを書いたというより、決められたものに対して当て書きされているように(キャスティングが先行しているように)見えた。野田作品ならではの言葉の強さがあまり感じられなかったのが残念。パイパー値は仕方ないとしても、あんなふうに映像を多用しなくてもそれを描けるぐらいの人だった気がしたのに。
とか考えながら観なければたぶん別に平気です。
アメフラシザンザカ
タテヨコ企画
駅前劇場(東京都)
2009/01/14 (水) ~ 2009/01/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
ちくちくするセーターのような。
劇場に入ったときの匂いにきゅんとして、これはなんの記憶の匂いだっけと開演まであれこれ考えていたら、お葬式の匂いだった。
アメフラシとかウミウシとかそういったものが普通に住んでいる漁師町で、なおかつ由緒あるお寺が点在する土地で育ったこともあって、言葉の端々にちょっとずつ自分の記憶を刷り込みながら観た。
全体的に、あったかいのにちくちくするセーターみたいだった。
般若心経のシーンはこのシリーズ通じてやっぱり好き。
10周年おめでとうございます。
お台場SHOW-GEKI城「宇宙ノ正体・番外編」
タテヨコ企画
フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)
2007/12/22 (土) ~ 2007/12/27 (木)公演終了
岡田利規 新作「ゴーストユース」
桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2007/11/20 (火) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
おかげさまの初日
おかげさまで、予定数を上回るご予約をいただき初日を迎えました。
これからどんどん、まだまだ進化する作品です。
ぜひとも会場に足をお運びください。