じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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ぺんぺん草

ぺんぺん草

浮世企画

OFF OFFシアター(東京都)

2014/04/16 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

極めてオーソドックスながらがっつり引き込まれる
東京から1時間ほど離れた町での「カリスマ騒動」、多少の戯画化はあれど現実にありそうなストーリーはその語り口も含めてど真ん中の(しかも打ち頃の?)直球、極めてオーソドックスだが観客をぐいぐい引き込む力がある。
演出・演技も含めてアッパレ!
一見簡素だがあれこれ展開して複数の場を表現する装置も◎。

あのっ、先輩…ちょっとお話が… …ダメ!だってこんなのって…迷惑ですよね?

あのっ、先輩…ちょっとお話が… …ダメ!だってこんなのって…迷惑ですよね?

シベリア少女鉄道

座・高円寺1(東京都)

2014/04/16 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヤられたぁ!(笑)
思いがけず「真っ当な学園もの」かと思わせておいての邪道(笑)オンパレードからさらに変容して行き……いやぁ、ヤられたなぁ。
そして皆さん、芝居が巧いこと!(以下ネタバレ:ご覧になる予定の方は決してお読みになりませぬよう)

ネタバレBOX

はじめは単に舞台に出てくる程度だった「ヤツラ」が増長するパートはまさに邪道祭り(笑)、そこから無視するだけだった面々が反撃に出て溜飲を下げたかと思いきや、まさか「あんなもの」まで持ち出そうとは…(笑)
で、「正規出演者」たちが笑いをこらえたり吹いてしまったりするので観客としては騙されるワケだが、つらつら思い起こせば「ヤツラ」はプレ・パフォーマンス・トーク(と言えるのか?(笑))で「出たい」とハッキリ言っていたワケで…。
よく計算されているもんだ。
それにしても前説での「言い訳」、だんだん苦しくなってゆくんじゃないか?(笑)
『ツチヲマワセヨ』

『ツチヲマワセヨ』

7millions-ナナミリオンズ-

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

大きくて複雑なテーマを巧く描きあげて見事
結婚、仕事、兄弟姉妹の確執など大きくて複雑なテーマを複数扱いながらもカタくも重くも、そして軽くもならずにワカり易くユーモアも交えながら描いて見事。
特に女性2人が結婚に関することで意気投合し、互いの交際相手に関して呆れる場面などニヤニヤしつつもドキリ(笑)。
ただ、強いて言えばあれこれの問題が収束した後のエピローグがやや長く感じないでもない。(もちろん残した伏線の回収とオチであることも考えた上で)
そういや今月2本目の陶芸関連でもあったな。

目玉屋奮闘記

目玉屋奮闘記

UNITレンカノ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

サービス満点の120分
ベースは人情コメディながら冒頭にはアクションがあるし後半はサスペンス仕立て(?)、そこにあんなネタやらそんなネタやら仕込んだ上に伏線とその回収も巧み。
普通、ここまでやると「盛り込み過ぎ」と感じることが多いのに配分が良いのか全くそう感じないばかりか「サービス満点」と感じてしまうのがスゴい。
とはいえ、あの終わり方ってば、さすがにやり過ぎでは…?(笑)(笑)(笑)

ゴドーを待ちながらを待ちながら

ゴドーを待ちながらを待ちながら

トツゲキ倶楽部

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/07 (月)公演終了

満足度★★★★

バックステージもののお手本のような快作
序盤で小劇場系や最近の流行りの小ネタで笑わせて引き込み、表現の自由への規制や政治的無関心(今回附加された部分とのこと)などもチクリと刺してから王道である「ピンチ脱出」に持って行くというバックステージもののお手本のような快作。

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

『ガチゲキ!!』実行委員会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

【各論1】13日13:00開演
宗教劇団ピャー!!「リア王とジプシー」
原典をストーリー程度しか知らない身としては序盤にあったわずかな断片以外に元ネタが見出だせないのが残念。原典の台詞がまんま出てきたりでもしたのかしら?

劇団鋼鉄村松「家族がやたら恋愛に理解のあるロミオとジュリエット」
全6本の中では一番原典に沿っているが、設定を一部変えることでガラリと趣の違うものにしつつ、さらに…という展開・構成が見事。

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

『ガチゲキ!!』実行委員会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

【総論】
各団体それぞれ個性があり、原典へのアプローチも異なり面白い。
そのアプローチ、「原典の設定を一部だけ変えたもの」「原典に出てくるアイテムやキーワードに着目し、そこから話を発展させたもの」「申し訳程度に原典の一部を使ったもの」の3つに大別できるのではあるまいか?
で、前回あった翻案系が今回はないような。
とはいえ、様々なスタイルを最低でも2つ観ることができる好企画、今後も続いて欲しい。

※ 団体毎あるいは対戦毎の【各論】は余裕があれば…

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

A・Bを観較べて愉しさ倍増
チェーホフによる原作を登場人物6人、ランタイム2時間に削ぎ落としての上演。
ニーナ役の個性や「濡れ場」の違いを筆頭にオモムキがかなり異なり「愛と欲望の年長組」Bキャストと「ライトでコミカルな若手組」Aキャストを観較べると愉しさ倍増!

ネタバレBOX

先に観たBチームのニーナが強かで野心的な印象だったのに対してAチームは女優になることに純粋な憧れ・夢を抱いている感じ。なので第4場でその消息が語られた時に片や自業自得、片や哀れに思われたりも。
また、アルカージナとトリゴーリンの濡れ場も片やエロチック、片やドタバタで、その対比も楽しい。あぁ、関西訛りのメドヴェージェフなんかもあったな。(笑)
なお、2/27マチネ終演後のアフタートークで映画におけるエンディングクレジットのバックのようなラストシーンの異解釈(=ニーナも死んでいる)を聞いたために同日ソワレを観て最終場の珍解釈を思い付いてしまってので以下はその内容。
最終場で1週間前から安宿に泊まっているとされていたニーナは実は既に死んでいて、トレープレフを誘いに来た亡霊…どころか自殺させに来た怨霊(爆)。
そこまでいかないにしても彼の悔いが見せた幻影。
新美南吉の日記 1931-1935

新美南吉の日記 1931-1935

オクムラ宅

土間の家(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

導入部が特に巧み
冒頭部分の文章の振り分けがリズミカルでするりと入り込むことができたが、物語としては次第につらい方向へ。
そう言えば、児童文学としてはアンハッピーな終わり方のものもあり、若い頃のそんな経験の影響か?とも考えたり。

森の別の場所

森の別の場所

時間堂

シアター風姿花伝(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

古典戯曲と小劇場的演出の邂逅
戯曲自体はかつて〇〇劇場とか〇〇会館ホールなど漢字名称の会場で〇〇座、劇団〇〇など漢字名称の団体が上演していたような古風で格調ある印象のものだが、会場と装置はいわゆる小劇場系と、一見不似合いながらキチンとした衣装が仲をとりもつ、な感じ。
なので時折脳内に新劇版が浮かんだりしつつ「カジュアルな古典」もしくは「古典戯曲と小劇場的演出の邂逅」を堪能。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

軽やかさと熟成感(3回目)
初期と較べて軽やかさと熟成感が増して全体がクッキリした印象なのは観るのが3回目だからか?(反語的用法)
あと、今日やっと気付いたこと(←ネタバレBOXへ)もあり、(プレミアム)フリーパスの威力まざまざ。
さて、楽日前のマチネやいかに?

ネタバレBOX

向井・有島のゴタゴタに巻き込まれた次の場で占部と村田の間に「共犯者意識」的なものが生ずるのが見えた。前の場で少年院経験があることを(観客が)知った後なのが巧み。
また、門田・占部の負のオーラにアテられる向井・有島に「呪怨」や「SW」を連想したりも…(笑)
POLYMPIC TOKYO!

POLYMPIC TOKYO!

天才劇団バカバッカ

吉祥寺シアター(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

前半がチョイ長だが後半・クライマックスは見事
導火線がチョイ長めな印象あるもコトが起きてからはポリスアカデミー的展開あり、リアル脱出ゲーム風隠れメッセージ解読ありで楽しく、クライマックスではヘイトスピーチに対するバカバッカの意思表明まであって魅せられる。
また、お家芸的な(ラップ)もお見事。
ちなみにカーテンコールを含めたランタイムは140分(「約2時間」とのアナウンスにしては長いと思ったら案の定…みたいな)。

ファニー・ガール

ファニー・ガール

シンクロ少女

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

切なさや優しさが滲み出る
2部構成で語る家族、幸・不幸、そして愛情。
従来のようなドロドロさ(笑)はなりを潜め、切なさや優しさがじわじわと滲み出てくる印象。
また、第2部の場の一部を第1部にインサートするトリッキーな手法も効果的。
とある場面の後に長めの暗転を設ける心遣いも◎。

20文字のRiver

20文字のRiver

荒川チョモランマ

下北アートスペース(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

俺得公演(笑)
かつて「日本の問題ver.311」で上演されて「やられたぁ!」と思った1編に石巻での上演につき涙を呑んだ2編という「俺得」な公演。
加えて、それぞれ単独だった各編を組曲のように巧く繋げた工夫も好みだし壁に展示された作品も「あー、なるほど」。

ラブホテルインブルー

ラブホテルインブルー

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

今回は「異世界、ナシよ」(笑)
地方のラブホの従業員たちを中心とした人間模様。
前半はとっちらかったり蛇行気味だったりだが後半は「児童文学(学習やコース・時代に連載されたりNHKの少年ドラマシリーズになるような)のオトナ版」(!)のような雰囲気が漂い妙に懐かしい。
それを経てイイ話で締め括る方向に向かうも結局しょーもなく落とすのは照れなの?(笑)

エ☆パー三姉妹

エ☆パー三姉妹

ボクキエダモノ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

そう来ましたかぁ!
一見「なんちゃってSF」のような設定から始まり、出落ち系のハジけたキャラも登場するドタバタ気味ながら終盤では本格SF方面あり姉妹の確執的なものありで「そう来るかぁ!」みたいな。
それにしてもここでこんな装置を目にしようとは…。

インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

平熱43度

萬劇場(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

娯楽アクションのお手本的な愉しさ
表面的にはタイトルからバレバレな「アレ」を纏いながらも実は芯を貫いているのは「別のアレ」で、さらに「また別のアレ」や「ソレ」のイイトコ取りな上に笑いをまぶしてスパイスもきかせた娯楽アクション作。
元ネタがワカればワカるほど面白さが増すが、たとえ知らなくても十分に楽しめるのではあるまいか?

ネタバレBOX

べースにあるのは宮崎アニメ(の精神?)て、そこにインディ・ジョーンズ・シリーズやT2、BTFなどの80年代のSFやアクション映画の名場面を組み合わせているんだもの、愉しいワケだよ。(笑)
ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★

まずは3日と5日に
劇団員のみ、特徴的なダンス的表現は封印しての濃密な(とはいえアマヤドリの特色とも言える軽妙な語り口は健在)会話劇。
人物造形がしっかりしていて、登場人物それぞれに説得力あり。正しいかどうかは別にして「この人はこういう理屈で行動しているんだ」と理解できるというか。
実は最初に観た時は「どの人物も憎めない」ではないし「各人物に共感」も違うな…と思っていたが、2度目に先述の表現が浮かんでスッキリ。
1回目で全体像を観たので2回目は各シーンで極力1人の人物だけ見ようとしたりして。(おそらく今後も)
また、実際の位置関係とはズラした位置関係によって、その人物たちの「心の位置関係」を見せる(と解釈した)空間構成も巧いんだよなぁ。

楽屋より愛をこめて

楽屋より愛をこめて

劇団S.W.A.T!

「劇」小劇場(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

新型バックステージもの
バックステージものではあるが、ありがちな開演前や開演中をリアルタイムで描くスタイルではなく、初日・公演期間半ば・楽日それぞれの楽屋をスケッチすることによって「役者というもの」の描写に重きを置いた感じ。
笑いと涙、そしてお約束の「ショウ・マスト・ゴー・オン」要素を盛り込んだ95分、愉しい♪

ネタバレBOX

タイトルの意味を明かす終盤の1シーンは思い出すだけで涙腺が弛みそうになる。
ひきがね 引いた

ひきがね 引いた

ジソーキッズ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★

クセのある会話にノリ損ねる
最終的な落としどころである肉親ネタは好みのタイプなのだが、そこに到るまでがブッ跳び過ぎと言おうかシュールと言おうか、な上に登場人物の多くに「悪意」が感じられて苦手気味。
出だしから早口かつ間をあまり取らない「クセのある」会話がせわしなくてとっつきにくく感じ、こちらから「壁を作ってしまった」のが敗因か?

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