じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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紙風船文様 Vol.2

紙風船文様 Vol.2

カトリ企画UR

atelier SENTIO(東京都)

2013/07/22 (月) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

そう来たか!
入場すると目に入る美術に「そう来たか!」とニヤリ。
よく見ると壁・床の質感に合わせてあるのがまた見事。
そんな中で演じられる本編は「翻案」に近い設定だが違和感がなく十分に面白い。
「スタンダードナンバーはどう編曲しても名曲」の芝居版?
今回は差し詰め「スウィングジャズをテクノかラップにした」感じ?(個人の印象です)
また、マコンドーの岸田コレクションに、衣裳などが現代なのに昭和を感じさせるものがあったが、それとは対照的なのも面白い。

ネタバレBOX

で、上手側の壁に「電車の音」、その上の管に「水の音」と書いてあるのは開き直りだよね。(笑)
また、「いんげん」の表現は秀逸。
さらに終演後に観察していたら鏡文字の「ベニヤ」が鏡に映って普通に見えていたり、トイレのドアに「冷蔵庫」と書いてあったりするのに気付いて脱帽。
あと、紙の「カーテン」の開閉にそれらしい音がするのも道理、本当のカーテンレールを使っていたとは!
スタアゲイザー「毒虫の女王」

スタアゲイザー「毒虫の女王」

バカバッドギター

アドリブ小劇場(東京都)

2013/07/20 (土) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

民俗学とピスタチオと金田一の舞台上での邂逅
大正時代、地方都市での連続辻斬り事件に端を発し怪異譚を経てたどり着くのは地域信仰の起源、という末広がり的な構成が鮮やか。
また、一部男女逆転の配役が不思議とマッチして独特の感覚を醸し出す。
一方、演者の影を含む照明効果を活かす白い壁は大正時代的な古さが出せず、両刃の剣、な感じ。
ま、諸々で余裕がなかったそうだけれども(笑)。
あと、一場丸ごと「上からの視点で」見せるなんて、バカだなー。大好きさ、そういうの。
次回公演は続編にして海外編だそうで、それにも期待♪

冒した者

冒した者

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/07/16 (火) ~ 2013/07/18 (木)公演終了

満足度★★★

歴史は繰り返す?
台詞に出てくる「戦争」は第二次世界大戦だが、抽象的な装置(?)の中で演じられるために「これから起こるかも知れない戦争」のように錯覚し、「イマの日本」を感じてしまう。歴史は繰り返す?
また、元は長尺の作品を60分に圧縮するとは…! 本作は初見のため、今後「全長版」を観た時に間延びしたように感じられてしまうのではないか?
それにしても食卓がある体での「アレ」はやかましい。(笑)

太陽なんか怖くない Hotel Van Van-pu 

太陽なんか怖くない Hotel Van Van-pu 

ACファクトリー

萬劇場(東京都)

2013/07/18 (木) ~ 2013/07/22 (月)公演終了

満足度★★★★

まさしくActionComedy
60年前に怪事件が起きたとされる屋敷を改装したホテルでの吸血鬼騒動。
前半はコメディ調で、クライマックスはアクション炸裂と、団体名に「アクション」「コメディ」それぞれの頭文字を冠しているのは伊達じゃない。
さらに、終盤の展開は他民族の中で少数民族が生き残る術の比喩とも深読みできて、そんなところもイイんだよなぁ。

春雪雷風

春雪雷風

劇団熱血天使

d-倉庫(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

志「最後の二人」
こちらは本来的なスタイル。言わば華がオードブルか食前酒でこちらがメインディッシュ、なオモムキ。
華ver.に登場した女性が登場するとその背景が見えるようで立体的に感じたりもする。
が、時々挿し挟まれる笑いの部分が華における楽屋落ちと同様、微妙と言おうか踏み外していると言おうか…。
ところでラストの振り付け、中学校などでお馴染みの「アレ」が入ってないか?(笑)
で、こちらも前売り3300円は(他との対比をすれば)高くね? 志3000円、華2500円、セット5000円といったところが妥当では?(余計なお世話)

春雪雷風

春雪雷風

劇団熱血天使

d-倉庫(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★

華「志を継ぐもの」
維新の頃の中心人物の妻や愛人4人がナンバーワンの座をかけてエピソードを披露するというバラエティ系。
発想的には「戦国鍋TV」に近いか?(もちろんあそこまでハジけてはいないが)
コミカルな中に逸話がまぶされてコレはコレでアリだが、楽屋落ちの多用は微妙…てか、やや踏み外した感アリ。
この内容で上演時間75分(劇中での物販宣伝含む)で前売り3300円はいかがなものか?、

ところで遅れて来た客を既に着席して観劇中の客の前を通らせて座らせるとは言語道断。何故最後列あたりに座らせない?
定刻に来て観劇中の客の集中力をとぎらせる客席担当スタッフ、もしかしてライバル団体のスパイか?(爆)
よって満足度の星は1つ減ずる。

読書劇 二十歳の原点

読書劇 二十歳の原点

オフィス再生

秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

「いかにも再生」な演出も見モノ
69年に自殺した女子大学生の手記に当時の出来事などを加えた「読書劇」。
プレトークによれば当時は大学進学率も高くなく大学生はエリート(女性ならなおさら)とのことで、死生観や人生に関して実にしっかりした考察をしており、敵わないなぁ、と。
また、「いかにも再生」な演出も見モノ。
上演時間約100分。

月刊小玉久仁子 7月号

月刊小玉久仁子 7月号

ホチキス

こった創作空間(東京都)

2013/07/05 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★

「正調小玉節」+α
既に芝居がかった前説(と言うよりプロローグに前説を附加したもの、の方が的確?)で「いつもとはちょっと違う小玉久仁子」を見せてからの2編は米山作品で、まさに「正調小玉節」。
そこでゲストライターによる「小玉一族の女性史」的な一編が入るのが絶妙。
そうしてラスト1編がまた正調というのが巧いんだなぁ。

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

幸せ東京
次第に踏み外してゆく小田のメインパートはもちろん、サブキャラクター達が織り成すサブストーリーもしっかり組まれていて、メイン部分とくっきり対比を成しているのがまた巧み。
通算3度目にして初めてそこに気付いたのだった。

獏、降る

獏、降る

ハイバネカナタ

小劇場 楽園(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★

高田馬場らしさは感じとれたが
高田馬場の町金を中心とした人間模様。
ネタがネタだけに先日の日本のラジオ「」に通ずる「今にも崩れそうな」危機感満載。
が、あたかもその現場を覗き見しているように思われた日本のラジオと異なり強化ガラスなどで隔てられた「安全地帯」から眺めているように感じられたのは何故?
(歌舞伎町でなく高田馬場、というのは伝わったけれども)

超鋼祈願ササヅカイン~新たなる脅威~ 

超鋼祈願ササヅカイン~新たなる脅威~ 

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

特盛状態の150分
通常作品2本分くらいの内容を150分余の上演時間にグッと圧縮して詰め込んだ「特盛」状態。
小ネタの読み解きなどのマニアックな楽しみから比較的シリアスなテーマ、舞台での表現テクニックなど、ホントにあれこれ盛り沢山。
冒頭の独特な電車の表現とTVシリーズの劇場映画版的なOPに始まり、郊外と住宅街における地域開発の違いや商店街の人情も語り、勿論アクションや笑いも満載。
クライマックスでのチーム分けや「負の心」の使い方なども巧い。

でんでんむしのからのなか【ご来場ありがとうございました!!】

でんでんむしのからのなか【ご来場ありがとうございました!!】

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

萬劇場(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

イマの日本のアレやコレ
急に人気を博したアイドルグループを通して見せるイマの日本。
「流行を創りリードする者と妄信的に追随し流行を享受する一般大衆」やら「表現の自由に対する抑圧」やらが巧みに織り込まれていて考えさせられる。
本作は以前構想して8-9割方書けていたものに加筆し完成させたとのことだが、加筆は表現の自由に関する部分で、それ以外は当初からあったそうで、その割には的確に「イマの問題」を衝いていることにビックリ。

ホーム カミング

ホーム カミング

瀬戸のかぜ

荻窪小劇場(東京都)

2013/07/13 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

ホイチョイ映画を想起させる「ネオ人情噺」
一言で表現すれば「ネオ人情噺」。
ある場所でたまたま知り合った人々が織り成す物語、その巧みな構成・語り口に往年のホイチョイ映画を連想。

ネタバレBOX

地方都市のランドマーク的な時計台の下で登場人物たちがたまたま知り合う様子を見せ、そんな中にいくつかの謎を潜ませて、話が進むにつれてそのヒントなども混ぜ込んで最終的に伏線を回収しながら結末に向かう流れが淀みなくスムーズで、場転や回想場面の照明もワカり易く、第1回公演にしてはかなりの出来。
今後の期待が高まっちゃうなぁ。
未確認未来系少女アスカ

未確認未来系少女アスカ

モエプロ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

確信犯的立体アニメーション
状況・人物の設定や台詞回し、音楽の使い方にいたるまで「確信犯的立体アニメーション」なのが見事。
時としてアニメ版の画面が見えるよう(笑)。
終盤で「ジュヴナイル度」が上昇してコースや時代の連載小説っぽくなるのにも郷愁をそそられる。

【ご来場ありがとうございました!】渇望

【ご来場ありがとうございました!】渇望

ロ字ック

nakano f(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

どこまでが演技でどこまでが地?(笑)
お得意の(?)「多分そうなのだろうけれど、男としては見たくはないなぁ」な部分を見せつける(爆)おハナシ。
今回は特に同窓会帰りのかつての同級生たち、とほぼ等身大な人物設定なのでリアリティ増量、どこまで演技でどこまで地なんだか、的な?(笑)

MASTER IDOL

MASTER IDOL

u-you.company

Geki地下Liberty(東京都)

2013/06/18 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

一長一短?
時々扱われる題材だが、一般的なものとは異なり、コトの収束よりも各個性を際立たせることに重きを置いたのが独特。
よって「コツコツと時間をかけてコマを並べるもクライマックスは短時間」というドミノ倒しのような印象なのは評価が分かれるか?。
各個性を3(+1)つのグループに分けたのも画期的だが、一部無理に分けなくても良さそうに感じられたりも…(何となくその背景は察するが(爆))。
そんな中、主要人物の演者はやはり際立っており、そこは収穫。
なお、終わり方はσ(^-^)が観た初日のどちらかと言えば呆気ないものから改変されたとのこと。

NO GOAL 【ご来場ありがとうございました】

NO GOAL 【ご来場ありがとうございました】

青春事情

駅前劇場(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/14 (日)公演終了

満足度★★★★

オトナの青春
まさしくオトナの青春と言おうか、スポーツもの(注:「スポ根」に非ず)の王道、90分という尺も含めて上手くまとまっていた感じ。
考えてみると、意外な展開で度胆を抜くよりも極めてオーソドックス、言い換えればベタで予想通りのストーリーで満足させる方が難しいかも。
また、その場では単なるコメディリリーフ的なものと思わせた「あること」が、ちゃんと終盤のイイところの伏線になっていたりするのも巧み。
ある部分に関しては事前情報として漏れる前に観ることができて良かったし。(謎)

ネタバレBOX

前半の、「その日」に近づく様子をスケッチ風に見せる展開(吉田秋生の「櫻の園」を連想)はコマ切れ的な印象だったが、現地入りしてからを後半で見せたことで納得。
また、日本と現地で装置がガラリと変わったことにビックリ。
トーキョー拾遺【全ステージ終了しました、ありがとうございます】

トーキョー拾遺【全ステージ終了しました、ありがとうございます】

ゲンパビ

百想(re:tail別館)(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

共感しきり
東京都区内各地に棲む人々のスケッチ的な中から浮き上がる人と人とのつながり…。
実際にそんなつながりを体験することがあるので共感しきり。

ネタバレBOX

終盤の「渋谷→雑司が谷」はそんなつながりの暗喩か?と思うと共に、実際によく歩くルートなのでその様子が目に見えるよう。(笑)
ヴェローナの二紳士

ヴェローナの二紳士

ハイリンド

吉祥寺シアター(東京都)

2013/07/08 (月) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

ヤング・シェイクスピア!
まさに「ヤング・シェイクスピア」な作品で格式と軽やかさを併せ持つ、な感じ。
さらに「あんな曲」で始めたり「あんなコト」で締め括ったりの演出が輪をかけて愉快愉快。舞台上方と奥の「アレ」がまた開放感を醸し出してイイ感じ。

ネタバレBOX

よりによってオザキを2曲使うなんざスゴいし、それが妙に合ってしまうフシギ。(笑)
また、ケーキが登場して「よもや?」とは思ったものの、本当にやるとは、そしてほとんど全員が洗礼を受ける結末とは…(笑)
ミニスカーツ (チケット残り僅か!ご予約はお早めに!)

ミニスカーツ (チケット残り僅か!ご予約はお早めに!)

INUTOKUSHI

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2013/07/05 (金) ~ 2013/07/09 (火)公演終了

満足度★★★

構成の妙
書き下ろしを含む新旧短編をコント的なもので繋いだバラエティ・ショウ。
短編の中にはオチが弱く感ずるものもあるが、全体の構成から考えるとむしろその方がバランスが取れているように思えるところが組み合わせの妙?
欲を言えばもう少しハジけても良かったかな。

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