満足度★★★★
エンタメ性もたっぷりな力作
欲張り過ぎな感がないでもない(※)が、女性と仕事・結婚生活やパワハラ、セクハラなど現代社会の問題を盛り込みつつ、ワカり易い「悪役」、胸のすく場面などでエンタメ性もたっぷりな力作。
※「シェフのお勧めコース」を頼んだら、いろんなものが出てきてどの料理も美味しくかつ量も過不足なく「あの皿はなくても良かったな」ということもなく値段もリーゾナブルだったのだけれど、おナカが一杯になり過ぎた、みたいな…
また、ツートンカラーの床はデザインのみならず、終盤で議論になった時のそれぞれの「陣地」を表現する機能もあることに感心。
ただ、与謝野晶子に関してきちんと予習して臨まなかったのは失策。知っていたらもっと楽しめたんじゃないかな?
あと、キャラメル風味を感じたり、井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」を連想したりも。
なお、観劇当日は大雪だったので、終演後すぐにスタッフさんがその時点で運転を見合わせている鉄道路線を知らせてくれて、さらにロビーのPCを使って帰路の検索をさせてくれるというサービスもアリ。
こういうの、他団体もどしどし取り入れて頂きたい。