満足度★★★★
エンタメ性もたっぷりな力作
欲張り過ぎな感がないでもない(※)が、女性と仕事・結婚生活やパワハラ、セクハラなど現代社会の問題を盛り込みつつ、ワカり易い「悪役」、胸のすく場面などでエンタメ性もたっぷりな力作。
※「シェフのお勧めコース」を頼んだら、いろんなものが出てきてどの料理も美味しくかつ量も過不足なく「あの皿はなくても良かったな」ということもなく値段もリーゾナブルだったのだけれど、おナカが一杯になり過ぎた、みたいな…
また、ツートンカラーの床はデザインのみならず、終盤で議論になった時のそれぞれの「陣地」を表現する機能もあることに感心。
ただ、与謝野晶子に関してきちんと予習して臨まなかったのは失策。知っていたらもっと楽しめたんじゃないかな?
あと、キャラメル風味を感じたり、井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」を連想したりも。
なお、観劇当日は大雪だったので、終演後すぐにスタッフさんがその時点で運転を見合わせている鉄道路線を知らせてくれて、さらにロビーのPCを使って帰路の検索をさせてくれるというサービスもアリ。
こういうの、他団体もどしどし取り入れて頂きたい。
満足度★★★★
考えさせられる
男性社会やそのシステムな部分について世間で思われていることを本音で描きながら、逆に本音で描くことによりそれに対する苦言、提言となっているとも言えるかな。面白かったし、考えされられたかな。
満足度★★★★★
(ノ^^)ノ見事なり。
(*゚▽゚)ノ今回はアクションじゃない社会派。小難しいのは苦手な方ですが、凄く身近な問題で考えさせられました。色んな筋が巧いこと絡んで、終わってみれば一つのテーマに添って無駄なモノは一切無い。見事な造りで御座いました。
(ノ^^)ノ勿論ただ重い話をぶん投げる訳でなく、面白く喰わせる小ネタは無駄じゃなくて調味料。こういうの観たかったのよ。素晴らしかったです。
満足度★★★★★
なるほど
与謝野晶子をそのイメージとして描くのか。なるほどなるほど。クイズや接客とか本番以外でのサービスも充実してて観客に対する配慮が感じられ好感。
足並みが揃っている。
小劇場の公演で開演10分前にあれだけ客席が埋まっているのを目にする事はそうそうない。クイズの配布の効果もあってか、観客に早く到着したい気持ちを持たせるのに成功していたのだろう。そもそも観たくなければ早く行く気にもならない。その意味で、開演前から客席の温まりは準備万端だった。
そして開演。
役者の足並みも揃っている。それぞれに与えられている役割をしっかりこなしている。思いを秘めた役、気弱な役、可愛い役、鼻に付く役。観ていて本当に分かりやすい。決して内容まで簡単ではないのに分かりやすいという点で、歌舞伎に近しかったのかもしれない。老若男女に通じる。それは大きな武器だ。
舞台の使い方が面白かったですね。
今回の主題をそのまま現しているデザインで、役者のアクティングエリアもそれに沿っています。ともすれば単調な動き方になりかねないのを、段差や奥行きの使い分けやアクションで見事に違和感なく立ち回っていて。
勝手な心配としては、違和感がなさすぎてあのデザインと役者の立ち回りに気付いていない観客もいるんじゃないかと。だとしたら勿体無い。
丹羽さんがいつもとちょっと違う役をやっていたのもポイントでしたね。そもそも現代人を演じる姿を見る機会があまりなかったかも(笑)。
満足度★★★
女性たちよ、与謝野晶子を見習って生きよう!
子育てと仕事を両立した女性のモデルが与謝野晶子なのだろうが、どうもその面の表現が弱く、本当に言いたいことがこちらに強く伝わってこない。
晶子はいたずら好きの幽霊の印象が強い。
バッコスの祭にはもっとメッセージの強い芝居を求めたいので、やや期待はずれでした。
いつも隣に与謝野晶子
与謝野晶子は大阪府堺市出身だ。
歴史教科書に掲載される写真の女性が話し出すと、案外「大阪の おばちゃん」だったのかもしれない。
そう思わせる辻明佳の演技だった。
開演15分前に来場した客には「与謝野晶子クイズ」のシートを渡す。
出身地に関する項目があり、舞台の幕開けとともに「回答」してしまったのが本人・与謝野晶子(辻明佳)だった。ところが、2.3問の解は明らかにせず、「与謝野鉄幹と設立に関わった日本初の男女共立大学は何か」を考察していた観客も多い。もちろん、集中しなければ分からない。
『劇団バッコスの祭』が提案する、もう一つの「舞台の楽しみ方」であった。
NHK経営委員の長谷川三千子埼玉大学名誉教授が男女共同参画に反対する論説を産経新聞紙上で発表していた。
今、改めて「ウーマンリブ」に社会的関心が集まる状況だ。
政府が中心となり、「ライフ・ワークバランス」を推進する動きはあるが、若い世代の女性からすれば「女性が働きやすい環境をつくってほしい」「託児所を増やしてほしい」という要望も聞こえる。
一方、「専業主婦回帰派」の女性は見過ごされていた現実がある。
首都圏在住・20代の女性(大学生)は、「男の人って大変。それに比べれば女性は結婚して仕事を辞めることもできる」と話す。
世界をみると、主要国のトップを女性政治家が務めることは「普通」になった。
ドイツ・メルケル首相、韓国・朴大統領、タイ・インラック首相…。
日本に女性首相は育つのか。
ここで疑問が浮かぶのは、日本の国政選挙における投票者を分類すると、総投票者、総得票率ともに女性が男性を上回るデータである。
公益財団法人「明るい選挙推進協会」が2012年12月16日衆院総選挙から全国188選挙区を抽出し調べた統計資料。
全国30歳〜34歳の世代男女別投票率は、男性45.69%に対し、女性48.51%だった。(約3%の開き)
実に55歳〜59歳までの年代は、「女性優勢」である。
日本の衆院・女性議員比は7.9%だが、公職選挙法に男女差別はなく、女性有権者の方が より参政権を行使しているなかの“マイノリティ”を、私たちは どう考えればよいのだろうか。
※続く(次は舞台)
満足度★★★★★
良い芝居だった!
面白かった、これは良く出来ている。
また今回だけではないのですが、こちらの劇団はお客に対してのホスピタリティを本当によく感じます。
終演後、劇団員の愛梨さんがエレベーター前に張っていて何かなーと思ったらお客全員にお土産を配っていた。
毎日やってるのかな?
もしくは雪の日特典?
そう言うのに弱いです(笑)
送り出すところまで精一杯。
とても良い事だと思う。
満足度★★★★★
詳しくなくても楽しめる作品
今回で4回目のバッコスの祭観劇でしたが、一番心にグッときた作品でした。
当方が女なのでやはり女としての目線で見ていたのですが、もう本当にその通り!と思う部分が多々有り、また男性側の思想やしがらみも分かりやすく、
このどうにもならない世の中に対してイライラしつつも、その中にある幸せに胸が熱くなりました。
また個人的には与謝野晶子さんのあの剽軽な感じというか、親しみやすい雰囲気が特に好きでした。
満足度★★★★★
一番好きかも
これまでバッコスの芝居は5作品観た。その中で一番好きな作品かもしんない。ストーリー,芝居のテンポ,演技,申し分ない。社会派的テーマで,各人の主張はもっともなもの,その中で生き方を模索する,重くなりそうな話を与謝野晶子が緩衝材となり,バランスを取っている。最後まで緊張感を持って楽しく観劇できました。ついつい,観劇後,興奮冷めやらず,過去公演のDVDを買ってしまったほど。バッコスの祭,ますます好きになってしまいました。
満足度★★★★
脚本の一考を
前半が少し長すぎ、まだるっこしかったように思います。後半やっと芝居の面白さが伝わります。与謝野晶子役の辻さんをはじめ役者さんたちの演技はさすが素晴らしいものでした。全体的には面白かったのですが、今ひとつ物足らなさも感じました。よくできた脚本ではありましたが、もう一考の必要がありそうです。
満足度★★★★★
初めて劇団バッコスの祭
よくできた脚本だなぁって、素人ながらに感心しました。
劇中、なんどかくっすって、吹き出しちゃいました。
与謝野晶子さんの、軽やかな動きが印象的で、でんぐりかえししたように思えたけど、よくみえませんでした。
満足度★★★★
いろいろと
男社会という考え方。だんだん少なくなってきたと思う。
二極化する現代ではのストーリーに与謝野晶子がナビゲートしているよう。
来月寿退社する彼女の目にはどのように映ったのだろうか。