じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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(morning sun...)

(morning sun...)

第27班

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

見え隠れするピュアさに好感
やや雑然とした感なきにしも非ずだが、「トレンディ」とは対極にあるような不器用で恋愛下手な当世大学生達の生態。
そこここに(作家の人間性の顕れか)ピュアさが見え隠れすることに好感。
「なお、この公演は〇〇〇〇の提供でお送りしました」ってか?(笑)

1bitの深呼吸

1bitの深呼吸

劇団銀石

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/12/10 (火) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

一見恋愛ドラマ風ながらしっかり哲学系SF
シリーズ第1、2弾とはうって変わって一見フジテレビの恋愛ドラマ(「恋ノチカラ」とか)風ながら、哲学系SFもしっかり含まれ、なおかつ「あるトリック」でアタマが心地好く混乱する快感もアリ。
さらに「最後の曲」を知っているだけにイントロで(心の中で)大笑い。面白かったぁ♪

「夕焼けの唄」

「夕焼けの唄」

カワグチプロヂュース

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

王道ホームコメディ+α
長男夫妻と下肢に障害を持つ長女、高校生の次男、さらに次女夫妻も押しかけて来ている家に起こる騒動…な王道の昭和ど真ん中ホームコメディ。
…でありながらも、不妊・避妊に関する部分や長女の障害などは現代的。
そんな部分がただ笑えるだけの甘い作品にしない佳きスパイスとなっていたと言えよう。

ネタバレBOX

なお、終盤で「あの長女も将来デヴィ夫人のようになったりしないだろうか?」と危惧したが、エピローグでそれが杞憂とワカり安心。(笑)
ホーンテッドラブ(2014年Ver.)

ホーンテッドラブ(2014年Ver.)

in企画

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

ユーモラスで優しく、ファンタジックな物語
オカルト雑誌の記者2人が取材で訪れた廃屋で…な物語。
所謂「優霊譚」、ユーモラスで優しく、ファンタジックな物語は好みだし良くできているけれど、回想シーンの過去の人物(=現在の人物を演じている役者が演じ分ける)が輪廻転生の中なのか外なのか判別し辛いのが惜しい。
終盤のシーンから、それぞれの「相手」は輪廻の外と思ったが、合っているかしら?

男の60分 -2014-

男の60分 -2014-

ゲキバカ

王子小劇場(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしき少年小説的世界
母の死により今は弟が住んでいる実家に帰った脚本家が昔書いた作文を見つけ、東京から大阪・摂津に越してきた小学生時代の夏を思い出す…という今江祥智や山中恒、古田足日らの作品を彷彿とさせる懐かしき少年小説的世界。
差し詰め死体を見に行かない日本版「スタンド・バイ・ミー」と言ったところか。
途中に出てくる「ごっこ遊び」のシーンなども楽しい。

ネタバレBOX

なお、初演時は日替りゲストのパートがなく(よって60分に収まった)、今人さんとハルニさんの役が逆だったと終演後に伺って納得。(ちなみにハルニさんはイチローだったとのこと)
フォアローゼス

フォアローゼス

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

なるほどノワール
借金を棒引きにする代償として構成員連続殺人の犯人探しをすることになった私立探偵の行き着く先は…?なゲキバカ流ハードボイルドあるいはテアトル・ノワール。
出だしはコミカルだが次第にシリアスに転じ、本筋部分はかなり救いのない結末を迎えるが、ストーリーテラーが「巻き込まれた男」であることと、定年退職する老刑事の人情味とで緩和されるのが上手い。

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

鳥公園

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了

満足度★★★★

モーフィング+トランスフォーム
会話の回想部分にその当事者が直接介入してくるなど、舞台演劇ならではの技法が面白い。
1つの場がモーフィングのように滑らかに別の場に変容して行く様から M,C,エッシャーの「メタモルフォーゼス」を連想したりも。
また、後半で装置がトランスフォームするのもアッパレ!

月見草一夜 ツキミソウヒトヨ

月見草一夜 ツキミソウヒトヨ

soulstory

遊空間がざびぃ(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

雄弁な身体表現がさらに万人向けに
虫、鳥、人間など転生する度に出逢う2人の物語。
元々雄弁と言おうか物語を綴るダンスな上に今回は初の試みとして各場の前にストーリーの朗読を入れたことで内容が丸ワカり。
より万人向けになったと言えよう。

VS(ヴァーサス)

VS(ヴァーサス)

演劇チーム 渋谷ハチ公前

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ほろ苦ぁーいブラックコーヒーの味わい
職もなく故郷に帰り、妻の収入が頼りの元ボクサーの物語。
どちらかと言えば暗めの話でハッピーエンドとは言えないのに110分をしっかりと見させ、なおかつ後味も「悪いばかりではない」のが独特。
謂わば「ほろ苦ぁーいブラックコーヒー」か?

ネタバレBOX

ラストでボクシングを教わっていた元チンピラが、ボクサーになったことを示唆するのが救いであり、世代はこうして代わっってゆく、時はこうして流れてゆく、な印象を残すのがいいな。
DOLL 後ろむきな人生の前むきな歩き方

DOLL 後ろむきな人生の前むきな歩き方

劇団天動虫

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2014/03/18 (火) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

物語・演出・演技・装置どれも好し
かつての夢を諦めきれずに日々を過ごす男が心機一転、何でも屋を開業し、偶然知り合った女性を応援する物語。
素舞台でのオープニングから瞬時にしてポップでファンシーな装置が出現しテンポ良く進む冒頭でツカミはオッケー。
以降、フィクションならではの個性的な人物たちが織り成すストーリーに引き込まれる。
後半で若干テンポが落ちる感無きにしも非ずだが、それでも125分の長さは感じさせず。
演技・演出・装置と三拍子揃ってお見事。
「あ、そこって開くんだ」とか、「そういう向きにして他にも見立てるんだ」とかの工夫がある装置は劇団阿佐ヶ谷南南京小僧の段ボール製の装置に通ずるモノがあり、珍しくもそれを使わないのが残念だった先日の阿佐南公演の仇(爆)をここで討てた気も…(笑)

ろだん

ろだん

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2014/03/13 (木) ~ 2014/03/18 (火)公演終了

満足度★★★★

80分の中にキャラとそのドラマを凝縮
2人の主婦に「あなた方の夫と付き合って妊娠したので金を出せ」と脅す若い女…な状況から始まりそれとは別方向のサスペンスフルな展開へ。
以降は二転三転し、その度に新たな面(テーマ?)が見えてくる構造。
その感覚は、初めての道を案内されるがままに付いて行ったら途中で何度か「あ、あそこか」と思うもそこではなく、風光明媚な所なども通って「あぁ、ここだったんだね」な所に着いた、みたいな。

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく
高校生が「ひと夏の経験」を経て少し前進する物語。
起承転結がハッキリしてワカり易く、クライマックスは確かに「ロック」。
全体的にはユーモラスな中、時折ほろ苦さも漂い、好きだなぁ。
序盤の映像(?)を使った演出も面白い。

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

アイロニーの夜
いつもながら作品選択がステキ。
また、開場前のカフェでの朗読でオリジナル版を復習した後だけに「神様2011」の皮肉(?)が沁みる。
さらにそれに引き続いて書き下ろし「アイロニーの夜」の最終場が続くので効果は倍増、的な。

ショパンの馬鹿!!!~別れの夜~

ショパンの馬鹿!!!~別れの夜~

劇団東京イボンヌ

ワーサルシアター(東京都)

2014/03/18 (火) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

よろしいんじゃないでしょうか
作曲の妨げになる、とジョルジュ・サンドと別れたがっているショパンのもとにシューマン夫妻やリストらが集まり…なドタバタ気味コメディ。
これはこれでアリと言うか、新しい切り口で愉快。
そんな中、3人の作曲家の曲のピアノ生演奏や生歌も当然入るし、劇中人物が演奏する場面の見せ方の工夫がイイし、オチも巧いし、小ネタも笑えるし、よろしいんじゃないでしょうか。
中には「東京イボンヌの馬鹿!!!」とお怒りの方もいらっしゃるかも知れないが、肩肘張らず「あは、あは、あは」と笑って過ごす90分間もまた楽しからずや。
次は謎の多い作曲家を取り上げての推理劇などどうかしらん?

AKINA

AKINA

劇団阿佐ヶ谷南南京小僧

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

あれやこれやの元ネタにウケる
当日パンフレットの役名を見た時点で「あ、アレね」、客入れ時のS.E.で「その場面」が目に浮かび、劇中で「別モチーフ」とツッ込まれたネタももちろんワカり、そもそも大元の昭和歌謡はリアルタイムな世代なもので、大ウケ。
特に序盤と終盤を筆頭に元ネタの翻案ぶりは見事で、そう思って見るとまんまだもんなぁ(笑)。
また、後半はかの歌姫の歌満載だし。
こりゃあ元ネタを知っているかいないかで面白さがかなり違うのでは?
一方、お馴染みの段ボール、カメラとスマホくらいにしか使われていなかったのは残念。
ステージが広いと装置に使うのは大変なのかな?
あと、椿焼きそば太さんとちっぽんさんが出演されていなかったのも残念、次回は是非。

超能力裁判

超能力裁判

風雲かぼちゃの馬車

シアター711(東京都)

2013/09/21 (土) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★

題材と表現方法に齟齬?
超能力で交際相手の首を折った人物の審理をする裁判員と判事。
着想、状況設定、人物設定、ストーリー展開、歌詞の乗せ方などそれぞれに於いてよく出来ていると認めるが、落とし所に今一つ得心がゆかない。
さらに題材と表現方法に齟齬がある気がしないでもない。いっそ番外公演としてストレートプレイで見せてくれないものか?

オイル 

オイル 

劇団のの

明石スタジオ(東京都)

2013/09/20 (金) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

自分達なりの解釈に好感
野田に近付くのでなく野田を引き寄せる=背伸びして野田っぽく見せるのではなく自分たちなりに解釈し、消化吸収した上で見せる姿勢に好感。
美術もあまり費用をかけずにいながら(←推定)全体の統一感など保ってそれなりに見られるのがイイ。
今後の作品選定とその見せ方にも期待。

【全ステージ終了致しました。ご来場ありがとうございました!】そしてまたキミのユメをみる。

【全ステージ終了致しました。ご来場ありがとうございました!】そしてまたキミのユメをみる。

なかないで、毒きのこちゃん

新中野ギャラリー 風みどり(東京都)

2014/03/17 (月) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

Aちーむ
旨辛で「負けないで編または大人編」なBに対して甘口で「オトメの妄想編または未成年編」なAといったところか。(「負けないで」「オトメの妄想」についてはABとも3編目は微妙に当てはまらないかも?)
そして6編それぞれスタイルが異なるとは、鳥皮ささみ嬢、おそるべし!
また、各ちーむとも、上演順は直前まで悩んだとの情報も得た(確かに当日パンフレットの記載順とは異なる)が、観た私的感覚ではそれぞれベストなんじゃないかな。
そんなこんなで、若手実力派小劇場女優ショウケースにして若手実力派劇作家作品集、オススメ。
(各編毎は具体的に内容に触れるのでネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

おせきはん、たく。(演:浅川千絵)
浅川嬢は体操服にブルマが似合う小劇場女優の頂点ではあるまいか?(爆)。
会場のあの部分を小学校の女子トイレの個室に見立てての「ある顛末」、女性作家ならではの視点だな。

そしてまたキミのユメをみる。(演:坂本梓)
一人芝居の1つのパターンである一人二役(落語を別にすれば本作では初)かと思いきや、実は告白の練習…と言うより妄想、なシカケ。
その意味ではAB両方を観ると二役の演じ分け・切り換えの違いが見てとれて面白く、また、幕切れが鮮やか。

ふつうの女の子、18歳(仮)(演:田村優依)
初のワンマンライブ(しかし小規模)で卒業宣言をする地下アイドル。
風みどり(と客)をその会場に見立ててのパフォーマンスは臨場感(?)があり、アイデアの勝利+演技の賜物だなぁと感心。(上演回によってはコール&レスポンスが成立するのでは?)
それにしても「MajiでKoiする5秒前」とは懐かしい…しかも名曲!(笑)
【全ステージ終了致しました。ご来場ありがとうございました!】そしてまたキミのユメをみる。

【全ステージ終了致しました。ご来場ありがとうございました!】そしてまたキミのユメをみる。

なかないで、毒きのこちゃん

新中野ギャラリー 風みどり(東京都)

2014/03/17 (月) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bちーむ
いずれも「負けないで」な感じの3編、意表を突く1編目と王道な2編目の「静と動」な対比を経てまた異なるスタイルの3編目、という構成の妙を若手実力派女優が裏打ちする、な感じ。
女優系ゴウアー以外も是非!
(各編毎は具体的に内容に触れるのでネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

芝ちゃん浜ちゃんたかなしくん(演:背乃じゅん)
M0が出囃子なので「もしや?」と思ったらその通りの落語風。
そして夢の話から始まるので「芝浜」を知っている身として「なるほど」と。
よって、落とし方は予想通りではあったが、そこに至るまでの道筋がコミカルな冒頭からは想像がつかないもので、3月11日に観たちび3企画の「忘れらんねぇよ」と相俟って胸に響く。
背乃嬢の上下(かみしも)の振り分けも見事で、終演後に落語経験の有無を尋ねたほど。(回答は「無し」)

さよなら、はじめましてちゃん(演:三澤さき)
冒頭からテンションが高めだが、話が進むにつれて更にシフトアップしてグイグイ観客を引っ張って行く印象。
途中で予想と異なる方向へ進むが、結局は予想通りな結末はビター。
女性作家ならではの視点・描き方ではなかろうか?

みどりちゃん、もうすぐべいじゅちゃん(演:梅本幸希)
前2編は小道具などはほぼ使わなかったのに対して椅子・テーブル、デジカメなども使っての「ビデオレター撮影もの」。
必ずしもハッピーエンドとは言えないが、この3編の中ならこれが締めなことに納得。
ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

遅くとも開演15分前には必着!
お得意のナンセンスから実はこれもお得意であるホロリとさせるもの(O.ヘンリーを連想)、ホラー、哲学気味のSFまで短編集の醍醐味を堪能。
西田シャトナー作品は氏の作風モロ出しで、惑星ピスタチオを知っている世代として涙チョチョギレもの。
また、それらのつなぎ方もお見事! しかしまさか開演15分前からの「客入れパフォーマンス」がオチの伏線になっていようとは。

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