
つきのいし
虹の素
相鉄本多劇場(神奈川県)
2012/08/31 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
背景にどんな地獄を背負っているのか
内容説明が発見できなかったので、全然、分からない。然し、劇団のHPでは、偉くプリミティブな心情が述べられていた。もし、これが本心なら、背景には地獄を抱えていよう。そのような複雑性を持った人々が好きである。今回の作品について内容は分からない。が、自分の予想通りなら、見てみたい劇団である。

ラ・カヌビエール~奇跡のディナー
演劇プロジェクト・Decca(デッカ)
シアターサンモール(東京都)
2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
最良のエンタメになるか?
食というのは、哲学である。従ってただ煌びやかである、とか旨いだけでは、当然のことながら合格ではない。一匹獲れれば1年間は遊んで暮らせる、と謳われた皇帝魚にした所で、熊の右前足にした所で、それだけでは、やはり意味はない、と言うべきである。有名な医食同源という言葉があって初めて中華料理なのであって、哲学無しに料理は語れない。而も、哲学だけでは固すぎて折角の料理も興覚めである。その辺りのバランスの良さこそ、真骨頂であろう。匙加減を味わいたい。

Kの称号【ご来場ありがとうございました!!】
水槽ラドン
東京アポロシアター(東京都)
2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪
逃げ
どうやら若いグループの様だが、最初から逃げの姿勢が見える。ヴァレリーの言葉に”人は後ろ向きに進む”というのがあったと思うが、余りにも普通の反応のように思える。逃げ切れるつもりなのだろうか? 対象をさえハッキリ見えていないようだが。未だ、そのレベルであれば、いくら若いと言っても冒険が足りない。その姿を見てみたい、と思うのだ。

世界の果て
unks
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/28 (火) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
テイスト
カフカの「変身」を思わせるような冒頭ではないか。この冒頭に惹かれた。原作は、未だ読んでいないのだが面白そうだ。どんな舞台になるか、興味が湧く。

うつくしい革命
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2012/08/31 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
命 革なり
いのちあらたなり と読む。我々の生命というものが、一体、宇宙のどの辺りで生まれ、どの辺りで活動し、そしてどの辺りで死ぬか。昔から、世の有為転変を通しておぼろげながらヒトは理解してきた。その表現が、有為転変であり無常感である。つまり「方丈記」冒頭の”行く川の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず 淀みに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて久しくとどまりたる例なし”なのだ。無論、「名誉革命」のような言葉だけの権力再分配は、革命に値しないと考えるが、フランス革命は、200年以上経た今でもフランス人の精神に、多くの影響を与え続けている。このような革命を求めるのであっても、矢張り、生命現象の枠から、我々は逃れることができない以上、この東洋的な、そして恐らく宇宙の原理・原則に従った革命こそが最も実り多い革命たり得るのではないか、と思う。生命の輝きを取り戻す運動と言っていいかも知れない。それは、イデオロギーとか、経済性とかではなく、ヒト以外の生命総てを含む、生活革命だろう。その中には、幸福感や充実感、自然環境の維持、持続可能性等々、現代多くの人々が求めるものが含まれる。そして、その実現の為に、平和的に活動しても民意実現の目途が立たないとなれば、当然、武力を以て為政者を倒す抵抗権も含まれる。

THEATRE OF IMPRO 2012
インプロ・ワークス
小劇場 楽園(東京都)
2012/08/27 (月) ~ 2012/08/27 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
ガチ
インプロで勝負というのは、センス、普段からの鍛錬、回転の速さ、場の読み込みとレスポンス、歯切れの良さ、テンションの高さと基礎の確かさ等々が混然一体の趣を醸し出せなければ、騒々しいだけの陳腐なものになってしまおう。そのうえで敢えての挑戦というのであれば、よほど、自信があるのだろう。期待している。

中也論 よごれたかなしみ
趣向
STスポット(神奈川県)
2012/09/23 (日) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
voyant 中也
若くして亡くなった中也は、一般に思われているより遥かに知的な詩人であった。小林 秀雄の言にもある。中也はvoyantであったと。実際、何篇もの詩がそれを示してもいよう。
初期の「臨終」にしても「都会の夏の夜」や在りし日の歌の中の「骨」にしてもかなり直截にその傾向は見て取れよう。何れにせよ、文也なきあとの中也は、精神を患い短い生涯を終えた。短かったが、精神の冒険に富んだその詩は、今も多くのファンを惹きつける。
さて、今回、中也のことを劇化すると言う。どのように、何処まで迫れるか。期待したい。

おるんと高麗犬
PandASSH!!!
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
日陰者の恋
ということになるんだろう。下手に気取った連中は気取るに任せておけばよい。無論、彼ら、彼女らにも恋の悩みはあるfだろうが、どうせ退屈しのぎばかりだろう。そのことが退屈に繋がり死ぬほどかったるい話になるのだろうが、興味はない。日蔭者の恋こそ、この世にあってはむしろ純粋。そんな純愛を描く舞台を見たい。堅気の恋される側の対応もおもしろそうである。

ヨル♪宮沢賢治'12 (@大阪・東京)
お茶祭り企画
あさくさ劇亭(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪
賢治
彼は日本近代以降最高の詩人であろう。無論、朔太郎や白秋、中也、光晴、隆一、吉郎、春夫、俊太郎ら以上の存在だと思っている。おまけに詩人としては素人なのである。上に挙げた錚々たるプロ詩人を凌ぐのは当にそのアマチュアリズムによってだろう。文壇のしがらみからも固定観念からも自由であったのは、上記詩人たちの中では光晴くらいではないか? 吉郎もどちらかと言えばヒトを避けたが。
ところで、その賢治と恋愛というのは、どう結びつくのか? 余りに大衆化しすぎると賢治の世界ではなくなってしまおう。彼を同時代に於いて深く理解したのは妹のとし子だっただろう。”永訣の朝”の凄まじいばかりの嘆きは到底余人の及ぶ所では無い。また”春と修羅”の一行、”ほんたうにおれが見えるのか”からも賢治が見ていた世界は、凡夫の及ぶ所ではないことも明らかだ。分かったつもりで手垢をつけることのできない世界なのである。
この点が理解できていれば、作品化は良いものになろうし、出来ていなければ賢治作品の作品化とは言えないだろう。

『Faith~再演』
A Ladybird Theater Company
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2012/09/02 (日) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪
再考
江戸時代の見直しが既に大分前からあちこちで、様々なジャンルで行われているが、そういう流れの一つという意味では、新鮮味に欠けるが、まあ、大切なことだから、価値はあろう。但し、国家などというレベルだけではなくて、もっと普遍性に傾いた考えの中で国家という無責任体制そのものを問うべきだろう。ヒトが、地球上で唯一、自然に改変を迫る力を持って既に長い以上、国家などという擬制は、少なくともアートの中では越えてゆくべきだろう。

太 陽
アカネジレンマ
劇場HOPE(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
終わりの始まり
当に我々の日常だろう。決定づけられたのは、無論、3.12である。3.11ではない。3.11は自然災害であり、甚大な被害は多くの人々に今なお深い傷を残している。然し、我が国は、世界で最も地震の多い国の一つであり、大地震に至っては、当にトップクラスの地震国なのであるから、これまでにも地震による被害は散々経験してきた。だが、なんとか立ち直ってきたのもまた事実である。然し、3.12は、完全な人災であり、その影響は、放出された放射性核種を物理学的に考えれば、発表されている核種だけから判断しても25万年以上、更に、未発表ではあるが、考えられる核種を計算に入れれば数億年から数十億年の長きに亘る。
我々に残された日常とは、即ち見えない死の汚染の中でDNAを日々刻々破壊され乍らの日常である。DNAが破壊されるので癌や白血病のみならず遺伝子疾患にまつわる総ての症状が疑われるのは明らかである。このような日常は、我らヒトのみの問題ではない。バクテリアからヒトまでありとあらゆる動植物を含む生命体に影響があるのである。更に、生物と無生物の間に位置するウィルスなどへの影響も考えねばなるまい。ウィルスがどのように変化し、生物にどのような影響を与えるか。現段階では、誰も明確な答えは出せまいが、影響が無いと言い切れる保証もない。
このような状況で、祖父の帰還で何がどう変わるのか。未来は、見えてこないだろう。それなら、どのようにヒトは夢見るのだろうか?

フリル
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
凄い
流石である。原点は自分の肉体のみを所有する夫と総てを所有した妻との最終闘争という所だったはずだが、その向こうに行こうとしている所に、この劇団の真骨頂がある。0次元に還って、そこから何をどのように再結集し、プログラムするのか。或いは、もう少し進んで創発レベルに達したか更に先に進んでいるか。楽しみな限りだ。

【番外公演 とりささ!】 退魔師・裏
とりにく
テアトルBONBON(東京都)
2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
すっとぼけた感じ
どこか、そんな感じのする紹介文だ。すっとぼけは面白い。すっとぼけはヤバイ。すっとぼけは無責任だ。そしてすっとぼけこそ人生の要諦である、ナンチャッテ! 面白そうだ。

ゴミくずちゃん可愛い
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/27 (月)公演終了
期待度♪♪♪
ゴミ
蛆だよ蛆っていう落書きが、ペイントしてあったのを見たのは族が走り回っていた1980年頃だ。族メンバーがスプレーで描いたものだと思う。何れにせよ、実際、我々は地球の塵だろう。他の生物に迷惑を掛け続けている核廃棄物をどうにもできない塵なのだ。そのことを真剣に考える感性さえ、為政者は忘れているようだ。その結果、心配している人々も塵である。可愛さもその辺りを汲んだ上で演じて欲しいものだ。

砂の女
mizhen
atelier SENTIO(東京都)
2012/09/01 (土) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
戯曲化の難しさ
「砂の女」は岸田を思い出すが、公房の原作に何処まで迫れるか、何処をどう突き放せるか。女優の力量がもろに問われる作品だろう。が、3人で競演なのか共演なのか、或いは饗宴、更には協演なのか、共同の仕方が分からないが、何れにせよ、間違いないことは、女優の力がもろに試される、ということだ。力のある演技を期待する。

鏡花夜想曲
オフィス櫻華
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

第14帝國 ラフォーレ原宿連続式典
第14帝國
ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)
2012/08/25 (土) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

ライト・リライト
翠組 midori-gumi
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/08/23 (木) ~ 2012/08/28 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪
身につまされる
七転八倒をコミック仕立てで見せる、というコンセプトが面白い。作家の自嘲や編集者との騙し合い、腹の探り合いなどのほかに、「登場人物」達が、本から飛び出すという発想はレイモン・クノーばりである。ぜひ観たい。

【御来場ありがとうございました!】『M ACT QUEST』
M ACT CREW
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/08/16 (木) ~ 2012/08/17 (金)公演終了
期待度♪♪♪
秘密めかし
内容はさっぱり分からないのだが、偉く気取って秘密めかしているようだ。本当に歌舞けるのか? 恐らく、怖いもの知らずのパフォーマンスだろうが、
正体を暴くのは趣味に適う。

貧乏が顔に出る。
MCR
サンモールスタジオ(東京都)
2012/09/20 (木) ~ 2012/09/24 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
屈折率
MCRは、一見投げやり風なこの屈折率が何とも言えない味を出し、深みを持つ。最も、MCRらしい作品ということであれば、期待しない方がおかしい? だろう。