ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

81-100件 / 624件中
百々幌エレクトリックタワー

百々幌エレクトリックタワー

演劇企画ユニット「11」

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

2時間半ちかくあったけど・・
飽きずに楽しく見られた。

最初の方の軍事国家の話がちょっと分かりずらかったのが残念。

でも、やりたいことをやりたいようにやっているせいか、若い劇団なのに割とカラーが出ていた。
それがとてもいいと思う。

居坐りのひ

居坐りのひ

N₂

RAFT(東京都)

2015/05/11 (月) ~ 2015/05/12 (火)公演終了

満足度★★★★

試演だったせいか・・
ちょっと分かりずらい所もあったけれど、俳優(というかダンサーに近いのか?)の掛け合いの個性というのは分かったように思う。

関西とか四国とかって、シンプルだけど個性のある動きをする人が多いからなぁ・・

1人芝居『てのひらの夜/とみこのむすこ』

1人芝居『てのひらの夜/とみこのむすこ』

浅見臣樹1人企画

風みどり(新中野)(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

時間が空いたんで
日曜日に観ようかとも思ってたんだけど、急遽立ち見も覚悟して当日で行ったら普通に座れた(苦笑

以前から名前は聞いてたんだけど、風みどり@新中野という場所に初めて行った。
行ってみてびっくり。自分がわりと昔から良く歩くところだった。
中野ブロードウェーに寄った後西新宿のカレー屋に行く前によく新中野まで行って、このあたりもぶらぶらしたりするんでこの小屋の前も何回か通った通ったことがあるはずなんだが、全然記憶がなかった(歩くルートを見て人間のレベルが分かるなぁ

もっと向こうかと思って思わず通り過ぎそうになるところで店内に席が並んであるのを発見して、受付の人に聞いてやっとわかった。

中に入ると思った以上にオンボロ。気に入った!(苦笑

最近立派な劇場に行く頻度が増えてて演劇に対する愛が冷めかけていたところだった。
立派な劇場でサイリウムを首から下げた中年に囲まれて涙を流しながらスタンディングオベーションしてるくらいなら土管のある原っぱで踊ってた方がマシだ。

トイレの前の手洗いがモゲてて大丈夫かと思う。
開演したっぽいのに役者(=主役)がなかなか出てこなくて不安に拍車をかける。
誰か手洗いくらい直してやれよ。
配管工のバイトの経験が無くてもネットで取説くらいあると思うんだが。手洗いの。

ネタバレBOX

始まる舞台は2作品。

最初のは左手が恋人の男の話。

最初さびしい異常者の話かと思ってたけど、観てるうちに主人公が役者という設定が生きてくる。

この左手は本当の恋人?(の形見?)あるいは役者が演じる空想の恋人?

割と男の握力でもって迫力ある動きのシーンがあるのでその迷いに拍車がかかる。
(・・・毎日こんな荒々しく想像と割り切って左手と演じあえるなら、役も軽くかっさらえるのでは?(主人公は銀河鉄道の舞台のオーディションに落ちてきたばかりなのだった)と考えるのはご愛嬌

最初は気持ち悪い狂気じみた男の話かと思ってると、どんどん女性の脳内の空気感に似た中でかわいい妄想に浸る役者志望の男の話に見えてくるから不思議だ。

これも俳優の力なんだろうか?

舞台を観ながら、台詞を頭の中で文章に落としてみたけれど、これやって気持ち悪くなくできる役者なんてそうはいないんじゃないかなぁ・・(笑

迫真の演技ではあるんだが、気持ち悪くないというのか。

一人芝居っていうのはこういうのが観れるから良いなぁ。

複数の役者でやるとそれに合わせなければならない。
「この人面白い役者だなぁ」と思う役者がその面白いままで舞台に立っているのを観ることはごく稀だ。

みんな役者人生が長いように思うかもしれないけれど、本当に面白い役者なら、自分が面白いままで舞台に立てる機会が一生のうちでほとんどないことを本能的に理解しているのではないか。

当日パンフなのか述懐なのかよくわからない一枚の紙に
「稽古中にそんなんで良いのかと怒られた」
ていうのがあったけど、自分はそれが「普通に演じて自分の持ち味が出ていない。うまくやろうとすんな」的なコメントなのかと勝手に解釈して嬉しくなった。
良い人間いんのね。全部自分の妄想だけど(苦笑




2作品目は母親の話。

「29になって自分を産んだ母親より自分は年上になったけど、自分は母親より人間的に上になったという自信はとてもない」
的な台詞が良いなと思った。

あと、主人公(男)が流産するところも。
周りの女性たちは妄想よと笑うけど、本人にとっては結構深刻な問題なんだろうなぁ。男だからそうと見えないだけで。

でも、自分のお袋も自分を産む前に仕事が忙しくて何回も流産したと言っていたのを聞いて分かるけれど、女性にとって「流産するかもしれない・した」という不安・悲しさは相当に大きなものだと思う。
そういう不安・悲しさを、妄想とはいえ感じ取ることができるなんて、自分はそれって素敵なことだと思う。

・・・いや、勿論妄想なんだけど。本当ではないんだけど。
でも、真剣にそういう悲しみに純粋に向き合えるなんて、悪くない魅力だと思う。

成田や高崎のクラブで働き、伊香保温泉で住み込みで働いたという母親の歴史が昭和を感じさせる。
以前夜の足利市を歩いていた時に聞いたカラオケハウスから漏れた歌謡曲と、橋向こうの焼き鳥屋の、外の客にできた焼き鳥を乗っけて渡す台、あれなんていうのかな?に乗った猫が店内を眺めているところを思い出した(笑

うん・・悪くない旅路だ。
  ・・夜の。

終演後、外に出て駅に向かって歩き出すと向こうから小屋の裏から出た役者が走ってきてひといひとりにお礼を言っていた。

うん、演劇って素敵だ。
金のないところがとりわけ。


幕が上がる

幕が上がる

パルコ・プロデュース

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2015/05/01 (金) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★

二時間・・
ちょっと長いような・・

物語としてみると、ちょっと無駄なパーツが見える気が・・出演者の輝きでカバーする仕組みなんだろうか。

身体能力の高さ?を見せる意味では舞台美術でさりげなく廊下を歩いたり走ったりする生徒の様子がちらと見えるセットが良いと思った。
でもそれならもっと廊下を長くしても良いんじゃないかとも思った。

ちなみに、これは学校のことがサッパリ描かれていないけど女子高?なのかと一瞬思った(家に帰ってネットで調べるまで分からなかった)。逆に共学なのにここまで男性が全く出てこない設定を見てみんな奇妙だと思わなかったんだろうか?

ちなみに男性アイドルくらいしか知らない自分には誰がももクロか分からなかった・・(苦笑
家に帰ってネットで調べてようやく分かりました・・いまだに名前ははっきり区別できてないんですが。

舞台でスタンディングオベーションなんてほとんどお目にかからない自分にはどこら辺がスタンディングなのかはよくわからなかった。
確かに演技という意味では、観る前から予想はしていたんだけど、井上みなみ氏や坂倉花奈氏なんかの演技が別によく演技を目にするという贔屓的なアレを除いたつもりでも桁違いだというのは一目瞭然だと思った。
だからこそ「なんで?」って思っちゃうんだよなぁ・・

とてもいい作品だとは思ったんだけど、六本木駅からの遠さを考えると、もう少しライトでも良いんじゃないかと思った。

あっち無為て本意

あっち無為て本意

無隣館若手自主企画 vol.9 キムラ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2015/04/03 (金) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★

坂倉奈津子氏あっての・・
という感じの舞台だったなぁ・・

青年団系の役者というとみんな異常なくらい器用にすべてをこなすという印象だけど、気のせいかこの人だけちょっと違うというか・・

何ていえばいいんだかわからないけど、
そのために作られた60分という感じがした。

「何考えてんだかわかんない女優」と、ある意味ちょっと華のある男優(串尾一輝氏)と、体力のある男優(苦笑
の、ある意味トライアスロンな演技をさらっと見れるのはなかなか・・
これで75分だったらちょっと思ったかもしれないけど。

ネタバレBOX

ただ、歌のシーンは無くてもよかったかな・・最近春風舎で歌のシーンが多いような・・
アダムの肋骨

アダムの肋骨

劇団肋骨蜜柑同好会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★

肋骨
とかけた「最後の晩餐」という展開はオタクっぽいけれど秀逸(だがエヴァをちょっとおもいだしてしまうが

ただ、他の人も書いているけれど女性12人を引き付けるという男の魅力が見えないのがちょっと残念(苦笑

こういうのは脚本に書けるものじゃなく、出演者が稽古する中でアドリブで作った空気感を劇場に持ち込むのが望ましいように思えるので(脚本家が頭の中で組み立てた「魅力」が役者に微妙にずれた為に削除されたのではないかと思ってしまう)そういう意味では少し複雑な脚本の消化に出演者が追われたためではないかと邪推してしまった(苦笑

もう少し時間を掛ければ、個性の全く違った女優が12人もいただけに12色の魅力を男優に与えることは簡単だったのではないかと思えるだけに余計に残念(こういうのは男性が考えるんじゃなく女優たちが組み立てた理想を物語を壊さない範囲で男優に仕草やものの考え方で与えるのが最適だと思う

去年の王子の演劇祭では男女逆だったけどしっかりできていたのになぁ・・

顔面☆物語

顔面☆物語

天ぷら銀河

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2015/04/04 (土) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

多摩美(上野毛)での公演なんかと比べると
訳わかんなさは変わらないけど、やっぱ会場が狭いからかちょっと疾走感が足りなかったのが残念かも。

でも、多摩美伝統?(推測だけど)の気持ち悪さと無意味なテンションの高さとか死とかが絡み合っていく感じが変わらず確認できたのはよかった(笑

「なんだこりゃ?」感は否定しようにも否定しきれないけど(苦笑
二時間を眠気を催さずに(自分は)やたらと高いテンションと決して明るくはないストーリーと誇大妄想気味な設定で引っ張ったのは確かに凄い。

・・まぁ体力をかなり削られるから、このあと「神々の黄昏」なんかを見に行くのは難しいけれど(苦笑
かっこいい音楽を聴きながらちょっと体を動かすくらいはできたかなー♨

高校演劇サミット2014

高校演劇サミット2014

高校演劇サミット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

もうちょっとコンパクトにまとまると・・
3公演見てみました。

どれも面白かったけど、成蹊はちょっとまとまりが悪かったかも・・。

甲府南もその点はちょっと同じだけど、女子高生たちの動きを出すための演出がなかなか考えられていた感。

暁星は最後の方がよかったけど、もう少し見せどころを絞って描いた方が良いかも。

ネタバレBOX

暁星の、死んでもいいやってなってるヤンキー男子高校生が、生まれたばかりの妹を抱くシーン(想像?)で終わるところは好きかもな(笑

でも、こういうシーンって、甘く切なく描くよりか、粗くザラッと粗野に描いた方が、観てる人の心を鷲掴みにできるかもな気もする♨

17歳の息子がいる女性が子供を産むとなったら、高齢出産になると思うんだけど、そういう時(ひょっとしたら死ぬかもしれない)に母親の近くにいれないで心配ばかりかけていたというあたりの男子の葛藤とか優しさとかをもう少しクローズアップしてもよかったのかもなぁ・・(笑

それを「父母も兄弟も姉妹もなんもねー」でも、「自分に妹が出来たら、びゅっと行くね!」と元気に話す『動物のお医者さん』好きの男子高校生と対比させて、二人がもう少し仲良くなるんじゃ・・というあたりで匂わせたりとかもあるといいなぁ。あくまで願望だけど(苦笑

・・あくまでザラッとで!
オパンポン☆ナイトvol.3 曖昧模糊

オパンポン☆ナイトvol.3 曖昧模糊

オパンポン創造社

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/03/06 (金) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

今週は・・
若手コンクールとかで地方の少人数の劇団が大量に東京に来ているんだけど・・
オパンポンとGOANDMOがやっぱり
東京の劇団とかと比べても頭二つくらい抜けている。

両方とも大阪っぽさと京都っぽさを全開で体現している劇団なので、
なかなか東京では観れないだけに。

ゴキブリハートカクテル

ゴキブリハートカクテル

ゴキブリコンビナート

タイニイアリス(東京都)

2015/02/12 (木) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

体当たりの演技
・・で舞台のバラシを行うという奇跡を目のあたりにする行幸に恵まれた・・(遠い眼

とらわれた夏

とらわれた夏

ほりぶん

ムーブ町屋4階ハイビジョンルーム(東京都)

2015/01/29 (木) ~ 2015/02/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

カオス
パワーVSパワー?
・・暑い試合だった・・♨

ワンダーランド

ワンダーランド

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/02/04 (水) ~ 2015/02/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

「世界が終わるまで待っててBaby」
ファット・ボブが夢中なウエイトレスの返事はいつも


・・ビックリした。物語が若返ってるんじゃないのかな?(苦笑
希望と絶望が隣り合わせの国、ワンダーランドは夢の国。

なかなかに美しい。
後味の良い枝葉なんて一つもないのに。
センスのない構成で美しい絶望のラブストーリーをチープにまとめていた。
高尚さなんて何一つない。
シンプルな台詞の連続。
でも良いな・・若い演出家ならもっと難しく作ってしまいそうだけど、役者を信頼して余白を持たせた。これが10年ほどの歳月で積み上げたものなのかな、作者の。
これじゃ褒められても演出家じゃなくて役者なんじゃないのか?
でもそれで良いんだ。
演出家だけが褒められる舞台なんて大したものじゃないんだ。
演出家なんているの?くらいで。
でも、唐突に浮き出てくる台詞の直後の暗転に演出家がいるのがはっきりと分かる。ゾクッとするほど確実に。
・・急に核心を突く恐ろしい台詞が沸いてきたかと思うと、途端に全てが闇の中に包まれる。
・・なるほど、ここがワンダーランドなのか。世界の終りの先の国。

最近、センスのある演出ばかりに慣れてきたからかもしれないな。
ずいぶん久々かも知れない。
こんな暴力的にブッタ切るようなコマ割りは・・

物語にはロックの欠片もないんだけど、カットアップの仕草はまさに無骨なロックだった(笑
なんてセンスのない演出家だ、最高だと思った。*川氏とかと違って。
・・こんなタイトルつける自分もアレだが。

それと憎しみがなく、愛しかない。

お暇をこじらせてⅡ

お暇をこじらせてⅡ

aji 2021年活動終了

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/01/29 (木) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

凄く混んでいた・・
いや・・なんてゆーか、けが人にはキツイ・・(苦笑

なんであんなぎゅうぎゅうに詰め込むのかなぁ・・地獄でした(汗

こわれゆく部屋

こわれゆく部屋

水素74%

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/01/16 (金) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

メインの男二人が・・
わりと分かりやすいのが不満と言えば・・(苦笑

ネタバレBOX

本当に心から思ってるのか、思ってないのか?ともかくも躊躇わずに口に出すホスト君。
笑っちゃうくらいに中身がない。
「ダサくない?」自分のことをホスト君の彼女だと思ってる妹の、姉の彼氏(元公務員)に対するコメント。
口に出す前から心の中身はガラスで透けるくらいに見えている。

二人に本質的に大きな違いはない。
ただ、外見上の大きな違いを生み出してるのは「メリハリがあるかどうか」・・ただそれだけ。
街を歩けば似たようなコントラストはどこにでもある。

何年ぶりかで帰った付き合っている女性の妹を前にして野暮ったい寝間着でウロウロする男もそうなんだが、逆に妹の彼氏(ではないが)の方はその姉の守ってきた大きな家に赤いパンツ(ズボン)と金属のウオレットチェーンを垂らしながら乗り込んでいく。

見た目の違いは極端なんだけど、やることが極端な男たち。
ちょっと物語を見ただけで、「この二人の男、普通じゃない?」と気づく。
そこら辺の描き方が非常に巧い。

ただ逆に巧すぎて割とすぐにどういった男たちか感じてしまう。

本来だったら物語的にどんでん返し(実はホスト君は非常に良い人で夢を持っていて、元公務員氏は複雑な心をもった優しい人間である、とかとか)がジェットコースターみたいに繰り返し出ても良いと思うんだが・・リアリズムに徹しているせいかそういうのはない。

人にもよると思うんだが、舞台を見慣れていると「この物語を20分に縮めて戦国武将でも出して目の前の男たちを叩き斬ったら盛り上がらないかな?」とか思い始めてしまう(汗
きちんと細部を描ければ物語は途中で切っても別段問題は無いような・・予測できるから。

そもそもタイトルが物語を暗示しすぎているような・・

リアリズムは悪くないんだけど、登場人物の男たちが本質的には同じ種類すぎて物語としてのメリハリがない。
そこが残念。

もっと、ダサいけど派手で真っ直ぐな男たちが暴れる話の方が観たいなぁと思ってしまう・・

教科書としては良いと思う。
This is 30

This is 30

シンクロ少女

スタジオ空洞(東京都)

2015/01/23 (金) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

一見シンプルだけど・・
若さだけでは難しい舞台なんだなぁ・・

舞台の上ではちょっとピッとしない兄弟を演じているようだけど、
役者としてはチラシ通りの決死の演技。

生半可な気持ちでは臨めない舞台なんだなぁ・・

ネタバレBOX

末っ子は兄たちの失敗?を見て育つ。

事前に失敗を予測して、一番うまい方向を向いて人生をわたっているようなんだけど・・・
兄達もそんな末っ子を見ても結局は憎めない。

小さいころから見ているから、何を言われても結局は可愛くてしょうがないのかなぁ。

長男はいつまでたっても兄貴のまま。心の中は。
奥さんを亡くしてなのか、子供(男の子)をかかえて月収13万円のバイト生活で子供に妖怪ウオッチの何か?も買えないまま、弟たちにへこへこして借金しても。そのお金もスロットにつぎ込んでしまいそうなんだけど。

次男は夢を追いかけつつも、自分に決定的に足りない何かに気づけていない。
8年間付き合って捨てられた女性にはとっくに視線で伝えられているにもかかわらず。
3人の兄弟のなかで一番失うものが少なく見えるにもかかわらず、一番最後に雪の中に飛び出す。そして一番最初に倒れる。

みんな、ののしったり取っ組み合ったりするんだけど、それだけで終わらない。
ちゃんと物語として成立する。

・・なんでなんかなーと思ったら、答えは凄く簡単なんだ。
みんな凄く優しいんだ。世渡りが下手なだけで。次男はちょっとわからんけど(苦笑
でも、それって次男が作家志望ということを考えればうなずける気もする。

長男は奥さんを亡くした後定職にもつかない。つけない。
末っ子は甥の自転車代(この子が自転車が欲しいって言ってたのを覚えてたんだね)と勘違いしてぶつくさ言いながらも3万円長男に貸す。

こういうのが結構ある。あちこちに。
分かりやすい優しさというのはほとんどない。
でもよく考えてみるとお互いがお互いを思いやってるんだってわかる。
だからあんなに無茶苦茶に怒ったりできるんだ。

でも、優しくて心が少し弱い分、世渡りは下手なのかもしれない。

それでも何とか生きていこう。やっと。
そんな凄く小さいけど大きな物語が舞台美術なんかほとんどない、身一つで演じられる。

裸の心で観客の至近距離に立つわけだから、大劇場の比じゃない。
凄いな、と思う。思った。
ジャスティスプロモーション

ジャスティスプロモーション

多摩美術大学卒業制作展 めっけ!

下北沢ArkBox(東京都)

2015/01/23 (金) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

うをぉッ・・
最終日最終回だけ時間が空いてたんで、これだけを見るために下北沢へゴー!

予告編を見ただけでうすうす感じてはいたんだけど、衝撃を受けるくらい完成度が高い!

普通にそこら辺のテレビで放映していても全然おかしくない。

ただ、クオリティが高いだけなら「SADA」とかもあるんだが、
自分もボンベイサファイアのお湯割りを呑みながらでもすぐ気づいたんだけど、
実はテレビでは深夜枠ですら放映されそうにないところがまたすごい。

完全に無意味で下ネタオンパレードに見せかけて、
実はすごく政治的(に見える

じゃあ面白くないんでしょ、堅苦しい作品なんでしょ、となりそうなんだけど、そんなこと全然ない。酔っ払いの酒の肴にピッタリ(笑

よくよく考えればタイトルの「ジャスティスプロモーション」ってのも凄い。
言ってみれば「正義」を広告代理店がプロモーションしてるわけだから。

・・ん、どっかで聞いたような。
戦争?原発?

でもそんなん知らなくたって大笑いして楽しめる。
そこが凄い。

特殊効果の使い方も凄く巧いし、音楽がまた良い。
いわゆるアマチュアじゃ限界のあるところも逆に笑いどころに落とし込んでいる。

全部の映像・パフォーマンスを見れたわけじゃないんだけど、
これだけとびぬけた作品があるとはちょっと思わなかった。

ネタバレBOX

最後の歌の「老けたJK」というのがちょっと笑った。
よく許可してくれたな。別に老けてなかったのに(笑
監督の信頼が厚いってことなんかね♨
お前の魂百まで

お前の魂百まで

多摩美術大学卒業制作展 めっけ!

シアター711(東京都)

2015/01/21 (水) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★

他のも観たんだけど・・
なんでかここだけ観客が少なかったんで先に・・

内容が全く分からず、映画とかに比べてすら外部からは予備知識すら全くなかった中で「演劇だから」というだけでぶらっと観に行ったんだけど・・
他の人がどう思うかは全くわからないんだが、自分はとても好きだと思った。

ネタバレBOX

物語は粗筋そのまんま・。

一見どこにでもある話のようで、最後までそこまで波乱なんてものはないんだけど、
何ていえばいいんだろうか・・
取っつきにくい無愛想なバーのマスターと、離婚二回して娘とは十年も連絡を取る勇気のない、一見ガサツだがへタレ社長とが、出会うことで、
なんだか少しずつ人生がうまく、明るい方向に進んでいく様子が、
なんかどことなく自然に、優しく長々と描かれている様子が、
服と舞台美術以外多摩美らしくない(苦笑
ところが逆に多摩美らしい気もして(自分は全然学外者なんだけどなんとなく
そこがとても好感が持てた。

接客が苦手で、
亡くなった奥さんの店だから、たまに客とケンカをしつつもぶっきらぼうにひっそり営業中のバーのマスターのいる店。

なんだそれ悪くないな、って自分も思う。

どこにでもある話みたいだけど。
でもそういう話にまだギリ学生がガッツリぶつかっていくのって見ていて悪い気はしない(笑
男は二度死ぬ・その一度目!!~その三~

男は二度死ぬ・その一度目!!~その三~

ライオン・パーマ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/01/15 (木) ~ 2015/01/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

DVDとかも買ってみた
毎回面白いから・・Tシャツも買えばよかったかな・・
詳しいことは明日あたり・・(汗

「だいなし」/「本日昔噺」

「だいなし」/「本日昔噺」

劇団ウミダ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/01/08 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

本日昔噺
だいなしを見てからこっちを見ると・・予想以上の出来にちょっとびっくり(笑

衣装だってこっちとあっちとじゃ・・
一瞬キャストとかを見比べてみて
「これって大阪の劇団?」とか思うくらい
エンターテインメント性に富んでいてわちゃわちゃしていて、
無茶苦茶なのに押さえるところは押さえている。

これって本当に旗揚げ公演?
次作ったらどうなるんだろ?
と期待してしまう感。

でも、最初からなんとなく決めてはいたんだけど、
もし今週時間がなくてどっちかしか見れないって思ったなら、
自分は「だいなし」の方だろうなって。

いや、よくわかんないけど、たぶんこっち(昔噺)は脚本、演出が主役、
あっち(だいなし)は役者そのものが主役って感じなんだろうなって
なんとなく予感はしていた。

で、どっちの舞台に出る役者が奇特かって言ったら
間違いなく後者(苦笑

自分は奇特な役者と奇特な演出家が揃う舞台が好きだからなぁ(苦笑

でもって、そんなのもできるんだけどこっちだってなかなかだぜってのが、こっちの昔バナシの方なのかな。

物語なんてどーだっていいんだ(ホントはどうでもいくないけど
って感じでスピード感でどんどん飛ばす舞台がたまにあるけど(自分の記憶の中では大阪とかで
この昔噺はまさにそーだな。

出来ようと出来なかろうと、歌って踊って斬って喋って死んで、
・・うん、悪くないエンタメ性
なんかよくわからないタイミングでよくわからないキャラが飛び出しては消えて。

これこのままのテンションで行くのかな?

ネタバレBOX

って思ってたらあっちで企んでこっちで目論んで(ネタバレってほどでもないか

ちなみに青学ジャージを着ると無敵?っぽくなるって設定観客のみんなわかってたのかな(最後には斬られて、でもまた復活するのって・・

・・という間になんか不思議な終わりかたで。

次あるかどうかわからないから今行った方が楽しいような。
あとで自慢できるかもしれないしね(将来誰も覚えてない可能性もあるが、そっちのがレアだと自分は思うけども♨
「だいなし」/「本日昔噺」

「だいなし」/「本日昔噺」

劇団ウミダ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/01/08 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

他の人はどう思うか知らないけれど・・
自分はすごく面白いと思った。

「自分はもっとできると思った」
思い込みの結果の脚本が・・

ネタバレBOX

「気、狂った?」
という読んだ役者の声。

書いてるときは超面白いと思ったんですけど、夢から醒めたら、何度読み返してみても・・あーッなんてつまらない。

聞こえてくる別の役者の声「・・薄ッ!」
そりゃそーだよなー。さんざ待たせてこれかよ。まーわかってたけど♨

・・でも、どこからか湧き上がる「しゃーないなー、やってやるか」

その言葉がすべてを表してるような(苦笑

そーいや昨日引き倒しの映画観たっけ。同じことなのかもな。

一人一人はなんて非力で、一生懸命考えてもどこまでも及ばなくて。
でも、みんなで助け合えば、なんか不恰好でも形になった瞬間、なんだかあんまし形のよくない笑顔が一人一人の表情に浮かぶような。

だって普通やんないぜ?気狂った台本にあんな熱演。
凄いね、役者たち。
え、そんだけ?脚本家兼演出家は?
脚本がクズで役者が凄く優しくてお人好しで有能だと思われたんなら、それって演出家が良いってことなんだと俺は思うけど。

脚本が素晴らしくて役者が及ばないように見えるんだとしたら、それこそ演出家の責任なのかもだけどさ。

でも自分は脚本もだいぶ好きだけど。

このページのQRコードです。

拡大