満足度★★★★★
「世界が終わるまで待っててBaby」
ファット・ボブが夢中なウエイトレスの返事はいつも
・・ビックリした。物語が若返ってるんじゃないのかな?(苦笑
希望と絶望が隣り合わせの国、ワンダーランドは夢の国。
なかなかに美しい。
後味の良い枝葉なんて一つもないのに。
センスのない構成で美しい絶望のラブストーリーをチープにまとめていた。
高尚さなんて何一つない。
シンプルな台詞の連続。
でも良いな・・若い演出家ならもっと難しく作ってしまいそうだけど、役者を信頼して余白を持たせた。これが10年ほどの歳月で積み上げたものなのかな、作者の。
これじゃ褒められても演出家じゃなくて役者なんじゃないのか?
でもそれで良いんだ。
演出家だけが褒められる舞台なんて大したものじゃないんだ。
演出家なんているの?くらいで。
でも、唐突に浮き出てくる台詞の直後の暗転に演出家がいるのがはっきりと分かる。ゾクッとするほど確実に。
・・急に核心を突く恐ろしい台詞が沸いてきたかと思うと、途端に全てが闇の中に包まれる。
・・なるほど、ここがワンダーランドなのか。世界の終りの先の国。
最近、センスのある演出ばかりに慣れてきたからかもしれないな。
ずいぶん久々かも知れない。
こんな暴力的にブッタ切るようなコマ割りは・・
物語にはロックの欠片もないんだけど、カットアップの仕草はまさに無骨なロックだった(笑
なんてセンスのない演出家だ、最高だと思った。*川氏とかと違って。
・・こんなタイトルつける自分もアレだが。
それと憎しみがなく、愛しかない。