ワンダーランド 公演情報 ワンダーランド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    アンニュイな感じ
    「国分寺大人倶楽部」の名前は前々から聞き及んでいたので、その中の人がやっているとのことで、ちょっと見てみましたが、中々良かった。
    このアンニュイな感じが好きです。

  • 満足度★★★

    ビックリするほど真面目な作品
    ここまで真面目に愛の作品を作ってくるとは思わなかったので、最後に河西さんがでてきて少し息抜きさして終わってくれたから良かったです。

    ただ個人的にはこんな感じの恋愛はもう卒業しちゃったので、あまり感情移入出来なかったかな。作品としては、演出も含めてとても良かったです。

    おまけ演劇は最高でした、、、

  • 満足度★★★★★

    分岐式より
    こちらの方が良いと思いました。

    ネタバレBOX

    甲田茂と香田繁という小説家志望のフリーターの男を交互に描きながら、恋人との顛末を描いた話。

    最初、雑誌に載った小説を書いたのはどちらかのこうだしげるで、もう一方は自分の小説が雑誌に載ったと周りに嘘を付いているのかと思いましたが、次第に雑誌に載ったのは両方で、ワンダーランドとはパラレルワールドのことだと理解しました。結果的には、作家の頭の中の理想の女性きょうこちゃんに関する妄想の内二つを描いたということでした。

    この2時間前に分岐方式の舞台を観たばかりだったので、分岐式をやるくらいならこちら方がどれほど良いかと思いました。ただし、パラレルワールド物は何でもありにならないようにすることが重要です。

    終盤、恋人を殺して警察に捕まったのはどちらのこうだしげるかと物凄く気になりました。ここが最高の見せ場でしたが、直後にデリヘルの運転手がこうだしげると電話したのであっさり分かってしまいました。もう少し引っ張っても良かったのかなと思いました。

    もし、当日パンフレットに酒鬼薔薇聖斗に捧ぐと書いてなかったら、こうだしげるが過去に殺人を犯していたことが分かったかどうかは自信がありません。

    残虐シーンはありませんでしたが、エロっぽいシーンはありました。役者陣も素晴らしかったです。小西耕一さんは自身の作品でもそうであったように、挫折する青年がお似合いです。

    ところで、劇団員の女子が自分のファン、追っ掛けのことを「どうせ演劇おじさん」と称していたのは、私が演劇おじさんなだけに、少々察知はしていましたが、役者からそんな風に思われているのだろうと思うとショックを受け、メゲました。鮎川桃果さんの追っ掛けの人もショックだったと思います。
  • 満足度★★★★★

    「世界が終わるまで待っててBaby」
    ファット・ボブが夢中なウエイトレスの返事はいつも


    ・・ビックリした。物語が若返ってるんじゃないのかな?(苦笑
    希望と絶望が隣り合わせの国、ワンダーランドは夢の国。

    なかなかに美しい。
    後味の良い枝葉なんて一つもないのに。
    センスのない構成で美しい絶望のラブストーリーをチープにまとめていた。
    高尚さなんて何一つない。
    シンプルな台詞の連続。
    でも良いな・・若い演出家ならもっと難しく作ってしまいそうだけど、役者を信頼して余白を持たせた。これが10年ほどの歳月で積み上げたものなのかな、作者の。
    これじゃ褒められても演出家じゃなくて役者なんじゃないのか?
    でもそれで良いんだ。
    演出家だけが褒められる舞台なんて大したものじゃないんだ。
    演出家なんているの?くらいで。
    でも、唐突に浮き出てくる台詞の直後の暗転に演出家がいるのがはっきりと分かる。ゾクッとするほど確実に。
    ・・急に核心を突く恐ろしい台詞が沸いてきたかと思うと、途端に全てが闇の中に包まれる。
    ・・なるほど、ここがワンダーランドなのか。世界の終りの先の国。

    最近、センスのある演出ばかりに慣れてきたからかもしれないな。
    ずいぶん久々かも知れない。
    こんな暴力的にブッタ切るようなコマ割りは・・

    物語にはロックの欠片もないんだけど、カットアップの仕草はまさに無骨なロックだった(笑
    なんてセンスのない演出家だ、最高だと思った。*川氏とかと違って。
    ・・こんなタイトルつける自分もアレだが。

    それと憎しみがなく、愛しかない。

  • 満足度★★★★

    ソフトクリーム
    面白い。125分。

    ネタバレBOX

    甲田茂(小西耕一)と香田繁(池亀三太)の恋とその結末。
    桜(椎谷万里江)にフラれた茂の家に高校時にバンドやってた今日子(鮎川桃果)が訪れ、交際が始まる。デリヘル嬢の咲良(中村真沙海)を前にしてもインポな繁の家に高校の文化祭?の時一緒にアイス食べた恭子(岩崎緑)がやってきて交際が始まる…。

    交互にシーンを見せ、一つの結末として「結婚」、一つの結末として「殺人」を提示し、最終章として茂が今日子を殺し、繁が恭子と結婚し子を授かるシーンに繋げる。同音の名前だから仕掛け自体に驚きはないけど、裏側にある愛情みたいなものの違いがくっきりする最期のシーン(二組が上下でキスするシーン)がちょっと怖い。
    殺人を犯したシゲルを受け入れられるかどうか。色々すっとばしてる気もするけど、許されたシゲルと愛を示したキョウコの小さな関係性がちょっと羨ましい。

    全体的にテンポアップしても良かったかなと思うけど、笑えるとこも多めで面白く感じられた。女優なハナコ(亀田梨紗・佐賀モトキ)の対比(蜷川に誉められた・風俗ばれてCBクビになった)がウケた。
  • 満足度★★★★

    長いな
    わたしの好きな脚本、演出家2人の役者ぶり、キレイな女性ばかりで良かったけれど、期待が大きかっただけにもう少し纏められないのと感じた。もっとも、河西さんは「わかるヤツだけわかってくれればいい」と言ってるから、わたしは分からないヤツなのかもしれないが。異名同音の登場人物の意味はよく分からなかった。

    ネタバレBOX

    暴力とか殺人とか小西さんや根本宗子さんの芝居にもよく出るが必要なのかな⁈何を伝えたいんだろうって思います。面白いことは面白いけど、後味が悪いです。
  • 満足度★★★★

    妙技
    構成の妙に驚いた。

    ネタバレBOX

    二組のある男女とその友人たちにまつわる話。
    並行して二つの物語が展開する。
    登場人物たちの名は同名だが異なった漢字表記。

    二つの物語は似た展開なのだが、微妙な違いがある。
    まるでパラレルワールドのような。

    淡々と物語は進行する。
    劇的な展開のない物語なのかと気を抜いていると、後半でひっくり返される。
    このひっくり返しが実に見事。

    物語内で、主人公の男は駆け出しの小説家で、雑誌に小説を発表している。その小説の題名が『ワンダーランド』。この芝居のタイトルと同じ。
    その発表された雑誌を劇中で友人が読む。友人は最後まで順で読み進めるのが大変なので先にエピローグを読むことにする。最終章よりも前にエピローグを。その伏線があり、この劇自体も、エピローグが先に語られる。それは、登場人物の出てこない。情報だけのもの。一方は留守電に残された母?の言葉で、もう一方はテレビから流れてくる報道。
    それまでの展開から、グダグダな方が悲劇へと至り、うまく行っている方がハッピーエンドとなったのだろうと予想する。
    で、最終章がラストに来て、すべての謎解き。グダグダな方はずっと何かに苛まれ続けている。その痛みがどこから来ているのかは具体的には明かされないものの、過去に殺人事件を犯していたというような情報がちょっとだけ出される。その過去に苛まれ続けているのか、それともあらゆる事象に絶望いたからこそ事件を犯し、今もその中にいるのかはわからない。いずれにしても、苦しみ続けている。そして自殺をしようとするも、死ねない。そんな男を女は全てわかった上で優しく包み込む。そして男は女に結婚し、子供を作ろうという。(彼女と付き合ってからもインポテンツで立たなかったのだ。それは、安易に解釈すれば、子孫という未来に対する希望が失われているということのメタファーかもしれない。それが未来を志向できるようになったという。)一方、うまく行っているように見えた男は、女を殺めてしまう。こちらも結婚の約束をしていたのに。
    共に理由は語られない。だらか想像するしかない。
    この二組の関係は、一方が光で、一方が影。ポジとネガの関係のようにも映る。つまり、一見光の中にいるように見える側の闇が実は深く、闇の中にいる側にも光がある。または、光の中では闇は見えづらく、闇の中でこそ光の輝きが理解できるのだと。
    まぁ、そんな解釈は作品の意味を矮小化しているだけかもしれない。
    多様な解釈や想像を観客に想起させる仕掛けとして、劇的な結末に至る過程をすべて空白にしたところが、何よりも素晴らしい。
    それも物語構成の順序を入れ替えることで、その空白を創り出していると共に、二つの物語はお互いの中で出てくる小説『ワンダーランド』を演じている劇中劇であるかのようにも見せている。その点も秀逸だった。どちらがどちらの劇中劇とも規定できないメビウスの輪のような仕掛け。凄い。

    河西裕介氏の物語構成の妙に驚いた。

    おまけ演劇も安定の高クオリティ。

    <※2015.2.28 追記>
    未読のため気づかなかったが、
    村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』もパラレルに進行する物語のようだ。「ワンダーランド」はそこにもかかっているのだろう。
  • 満足度★★★★

    モヤモヤ
    振り切った感を期待していたので、扱うモチーフも古いようなタイムリーでもあり、・・でもやっぱり古臭いかな。
    何かと、案外普通だった出来。
    多数出演しているいい俳優さんを全く活かさぬ演出は、観劇ファン泣かせのちょっぴり残念な仕上がり。

  • 満足度★★★★

    無題1384(15-032)
    19:30の回(曇)。18:48会場着、受付(整理券あり)、19:01開場。
    ミラーボールが回る舞台はワンルーム(キッチンや収納はどこ?)、角部屋なのか正面と上手に窓(カーテン)、玄関は下手、正面にテーブルと座椅子ひとつ、奥に机(PC、スピーカー)/チェスト(マンガ/文庫)、上手にはベッド、手前にTVモニター。この「絵」を囲うようにボディパーツで飾られた「額縁」、数えてみると頭の部分が13、右手首だけ...。19:27前説(125分)、19:34開演~21:33終演、おまけ演劇21:38~21:50。前作「マリア(2013/4@王子)」も観ていて2作目になります。特に予定はしていなかったのですが、藍沢さんが「演出助手」とあったので観にきました。

    双子のような2つのお話が分裂しつつ、ほんの少し遺伝子の配列が変わってしまい、見えてくるものが違ってくる、その過程をゆっくりと描いているようにみえました。出てくる「男」がみな頼りなさそうなのはなぜでしょうね。

    久しぶりの「おまけ」はやはり面白かったです。

    チラシ表面に写っている「ホテルロンドン」「リミックス2」も観ました。


    確認すると、亀田さん「オーシャンズ・カジノ(2012/4@王子)」「墓場、女子高生(2012/2@高円寺1)」。中村さん「看板娘ホライゾン(2012/5@王子)」。椎谷さん「In The PLAYROOM(2014/10@ミラクル)」、「あんかけフラミンゴ11(2013/10@王子)」「はなのいろ(2012/11@ルーサイト)」他を観ていました。

    ちょっと生活感欠乏気味。ゴミはどうしている、掃除、ここは1階(屋上がある)なのか、あまり洗濯しないのか、なぜ机の上に「文芸春秋」...などなど

    ネタバレBOX

    どうして首をしめるのだろう。死の代わり(代償?)に得たものでいいのだろうか(死んだ者はどうすればよかったのか)。
  • 満足度★★★★

    初日
    ゆるい感じ(でも無駄に伸ばしている感じはしない)で進んでいく。
    セット凝っているし、話もそれなりに面白い。

    ただ、私個人は、怒涛のごとく進行していく&少し重くのしかかってくる感じのものが好きなのでど真ん中ではなかったというのが正直な感想。
    とはいえ、楽しめましたけど。

    ちょっと残念だったのは、いい役者さん達だと思うが、伝わり方が弱かったように感じた。初日だったから?

    おまけは、アドバイスどおり観なきゃよかった・・・(笑)。

    ネタバレBOX

    ちょいと、(光度という意味で)暗いかな。4,5列目から観たせいもあろうが、表情とか動きとかが見えない。

    セットのたぶんクローゼットは、あの位置にBTがあると、リアリティがなくて…。

    あと本編最後の5分は不要かなあ。2つの話を並行している時点で、あくまでフィクションだから。ほかに言いたかったことがあるのかなあ。
    (正直いうと、劇中劇とか、劇中に演出家とか脚本家(特にリアルの)が出てくるのは飽きた。みんなおんなじで新鮮味ないから。)

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