こわれゆく部屋 公演情報 水素74%「こわれゆく部屋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    メインの男二人が・・
    わりと分かりやすいのが不満と言えば・・(苦笑

    ネタバレBOX

    本当に心から思ってるのか、思ってないのか?ともかくも躊躇わずに口に出すホスト君。
    笑っちゃうくらいに中身がない。
    「ダサくない?」自分のことをホスト君の彼女だと思ってる妹の、姉の彼氏(元公務員)に対するコメント。
    口に出す前から心の中身はガラスで透けるくらいに見えている。

    二人に本質的に大きな違いはない。
    ただ、外見上の大きな違いを生み出してるのは「メリハリがあるかどうか」・・ただそれだけ。
    街を歩けば似たようなコントラストはどこにでもある。

    何年ぶりかで帰った付き合っている女性の妹を前にして野暮ったい寝間着でウロウロする男もそうなんだが、逆に妹の彼氏(ではないが)の方はその姉の守ってきた大きな家に赤いパンツ(ズボン)と金属のウオレットチェーンを垂らしながら乗り込んでいく。

    見た目の違いは極端なんだけど、やることが極端な男たち。
    ちょっと物語を見ただけで、「この二人の男、普通じゃない?」と気づく。
    そこら辺の描き方が非常に巧い。

    ただ逆に巧すぎて割とすぐにどういった男たちか感じてしまう。

    本来だったら物語的にどんでん返し(実はホスト君は非常に良い人で夢を持っていて、元公務員氏は複雑な心をもった優しい人間である、とかとか)がジェットコースターみたいに繰り返し出ても良いと思うんだが・・リアリズムに徹しているせいかそういうのはない。

    人にもよると思うんだが、舞台を見慣れていると「この物語を20分に縮めて戦国武将でも出して目の前の男たちを叩き斬ったら盛り上がらないかな?」とか思い始めてしまう(汗
    きちんと細部を描ければ物語は途中で切っても別段問題は無いような・・予測できるから。

    そもそもタイトルが物語を暗示しすぎているような・・

    リアリズムは悪くないんだけど、登場人物の男たちが本質的には同じ種類すぎて物語としてのメリハリがない。
    そこが残念。

    もっと、ダサいけど派手で真っ直ぐな男たちが暴れる話の方が観たいなぁと思ってしまう・・

    教科書としては良いと思う。

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    2015/01/31 16:03

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