ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

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検察官

検察官

柿喰う客

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/11/12 (土) ~ 2011/11/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

連劇美はすごい・・
自分は・・柿がフランス遠征で出逢った劇団というので、
遠征時の作品(仙行寺で上演した『The Heavy User /ヘビー・ユーザー』)
が割と念頭にあったので、すんなり入っていけた気がします。
(向こうの劇団が全く見たことのない作風の作品じゃいきなり一緒に作れないですもんね・・)

連劇美さんが韓国の劇団ということも頭にあってか、
彼らが演じる劇中の人物たちも、
ロシア人というよりかは、韓国映画などでよく見る類の人物そのままのようにも
自分には感じられて、それらを非常に生き生きと演じながらも全くぶれない韓国人の俳優たちに、凄く力強さのようなものを感じていました。

・・そもそも自分がロシア文学が割と好き(プラトーノフなんか特に・・(苦笑
なため、物語も頭の中に入ってた(・・というかシンプルなストーリーですもんね・・
せいか、日韓の俳優たちが音楽に合わせて存分に舞台上で遊ぶ様子を、
自分も少しリズムを取りながら字幕も全く気にならずに楽しんで観れていました。

ポレシュなんかの上演時とはまったく字幕の印象も違っていて、
小劇場の有利さを実感していました。

・・いや、なんというか、外国であれだけ自信を持って演じられる
韓国の役者たちの凄さを肌で実感できて良かったです。

ディズニー映画みたいに円を描くようでいて力強い動きとか・・。

あと、ボヴェ太郎さんがよく使うような、顔と手を露出させて(あとは黒衣)、
暗闇の中で表情と手とを浮き上がらせる演出もとても良かった。

ソウル市民五部作連続上演

ソウル市民五部作連続上演

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/29 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

「サンパウロ市民」(初心者にはお薦めできない気が・・)
客席の空きにくらべると恐ろしく完成度の高い芝居でした。

室内劇でありながら、そこにうつしだされていたのは、
ドアの向こう側の左翼が潜む街角、
新聞やラジオを通してゆがめられて伝わってくる、戦闘状態の赤く燃える世界、
階層化が進行し、同じ日本人同士でも差別化が進みつつある現実。

あえて会話劇の形をとりながら、ひとつひとつの歴史を直接描かず、
コトバの陰影だけで世相を描ききっている。

ただ、何気ない言葉の端々を拾い上げながら、常に想像をめぐらせないといけないので、
ただなんとなくテレビだけ眺めていればいい状態から
いきなりこの行間の世界に飛び込むのは、
なかなか骨が折れるに違いないと思ったり・・(というか眠くなるのでは?

ちなみに、この作品だけ観ても十分に楽しめるとので、
観る順番をわざわざ最後に回す必要はないと思われます!

時間の空いた方は是非!(別に営業ではありませんがこの日は空席が目立ったので、つい(汗

ジェローム・ベル『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』

ジェローム・ベル『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2011/11/12 (土) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

エスプリ
非常に分かりやすかっただけに、考えれば考えるほど、
つくづくこの作品は日本の観客向けに分かりやすく、親しみやすい形で
咀嚼され尽くしたものなんだな・・と感じます。

いくつかの手法は、日本の劇団でも似たことをやっているのを観たことがあります。

例えば、役者が観客の顔を逆にじろじろ見る、というのは
ごま氏が以前関西でやっているのを観ました。

新鮮味、というよりかは、そうした普段はあまり見慣れない手法に
フランス的なエスプリをまぶして、
日本の観客に美味しくふるまってくれたのだな、
という気がしました(そう感じた人は多いと思います・・

逆にもしそうした手法に日本の観客が本当に大きな関心を持っていれば、
今回の公演に似た手法を用いるいくつかの劇団は、
とっくに連日満員となっていたことでしょう。

単純に考えるなら、日本の観客はそうした手法に
賛辞を送っているというよりかは、
そうした手法にお洒落なフランス的風味をまぶした「芸術作品」を
美味しく味わいたい、ということを、かのフランス人演出家には
とっくに見透かされているのではないか・・などとも思えるのです・・。

そうしたことを考えると・・
公演に初演のように鍛えられたダンサーを用いなかったという理由も・・
本当はどのような意図をもって考えられているのだろうという気もしてきてしまいます(それについてはほかの街も同じなんでしょうが・・

もちろん、公演は文句なく楽しめました!
・・ただ、初演の挑戦的な雰囲気、鋭さに、
今自分の観ているものがどれだけ及んでいるのだろうか、などと、
ふと考えてしまうのです。
そうするとあまり無邪気にも喜べないところもあるのです・・。

「僕たちはあなたの今までの芸術の理解者ですよ・・」という温かい雰囲気よりかは、
「もっと過激でハジけたもの、今まで観たことがないものを自分たちは渇望している!」
といった渇きのほうが・・海外から来た芸術家を
東京(さいたま)という街が受け入れた際に刺激になるのではないか・・
などと、僕はつい思ってしまうのです・・(汗

INDEPENDENT:11

INDEPENDENT:11

インディペンデントシアタープロデュース

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/11/24 (木) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

たしかに
たしかに西出さんの舞台は素晴らしかったです・・ただ、自分は西出さんの舞台の出だしが、少し所用で外出していたため観られなかった・・(涙

それと、伊藤えん魔さんの古典落語を鮮やかに作り替えた手腕も
落語好き(上方、東京問わず)の自分としては嬉しい限りでした。
繁盛亭に出られるのでは?(笑

・・ただ、平日も昼夜開催してくれれば通しで観られるのに・・金土日仕事の自分にはそこが凄く残念でした・・。

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下にコメント頂いたので
謎のモダン館さんのも・・(初見だったのでまだ書いてなかったのですが(汗

初めて観させて頂いたんですが、なかなかに骨太な舞台
(九州らしい?といっていいのかは分かりませんが・・)で、
ごつい舞台好きの自分としては凄く楽しませていただきました。

主人公は、割と感情が先に走って犯罪に手を染めてしまう死刑囚・・
というと、ニュースなどをみているとこういう人、
わりとあちこちにいそうなんですが、
被害者や家族以外はなかなか触れる機会は少ない。

そうした武骨なキャラクターが
こんなにごっつりと舞台の上に立ち上がることなんて、
実はそうそう無いんじゃないかな、と、観ていて思ってました。

一人芝居だからこそ、そういうキャラクターにしっかりと
光を当てて、その影、皺の細部に至るまで
くっきりと際立たせ、
犯罪者と、その犯罪者に落雷のように大事なものを奪われた被害者との
邂逅をじっくりと魅せる・・・

急ぎすぎず、でも遅すぎず、30分の中にきっちりとまとめていて、
なかなかの手腕だなぁ、と感心してました。

そのなかで一つの作品、キャラクターを
じっくり掘り下げているのが伝わってきて、そこがとても良かった。


なんだか東京の最近のショーケース型のイベントというと、
「セレクトしてきた自分のセンスを見て」
とでも言うように、すでにロングラン気味の公演を打っていたり、
わりと見たことのある劇団を集めてきたり、というのが
多い気がします。

自分は、このインディペンデントシアターのように
長崎など、大都市圏以外でもしっかりとした
舞台を作り続けている劇団にも声を掛けているほうが・・
舞台での表現というものに対する誠実さ、真摯さが伺えて
好感が持てるような気がして応援したいな、と、思ったりします。

センスも大事ですが、
一つの町に腰を下ろして舞台を作り続けている役者・劇団さんというのは、
舞台の上からその町の体臭のようなものを発散しているようでもあり、
椅子に腰かけながら、物語と町とを旅しているようで
なかなかに素敵な、これもまた邂逅のような気もするのです・・。

『タイトな車』『日記ちゃん』2本立て公演

『タイトな車』『日記ちゃん』2本立て公演

田上パル

アトリエ春風舎(東京都)

2011/11/18 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ジプシーパンクでタイトな車
2作品を関連づけた方が良いのかもしれませんが・・
女子の妄想超特急な「日記ちゃん」と比べると、
どう考えても、ジプシーパンクな「タイトな車」の方が、
千倍程度は自分好み・・というか、
予想もつかなかった展開といい、はっきり言ってメチャクチャ好き!(笑

・・どことなく、森の中のミステリアスな二人語りという形から、
以前学習院女子大で観た「マコンド」を連想したりもしましたが、
このようなクストリッツァ的?とも言えるような
音楽的で(ラストの)突き抜けた感じなどは、
ちょっと他の舞台ではお目にかかった記憶が無いようにも思え、
なんとか観ることができて本当に良かったと思います!

途中まで、観ながら手探りで物語の鍵を探しながら次の展開を待つ中で、
「役者さんたちはなんでここまで手堅く抑えながら演技しているんだろう?」
・・などと思ってましたが、
観終わって、成程、ここまできっちり押さえながら話を進めていかないと、
これだけの爽快感は無かったかもしれない!と
逆に感心してしまいました(苦笑

・・いや、なんていうか、このような
ジャンクでありながら完成度の高い雰囲気の舞台は本当に大好き
(・・というか似たものがほとんど思いつかない)なので・・。

ちなみにいつも「初心者におススメ」ってどういうこと?
とか、思ってたりするのですが、
こういう舞台を観て
「・・ああ、舞台の上ではどんなことをやってもいいんだ」
と納得してから新劇などを観始めても遅くないんじゃないか、などと
思ったりもするのです(普通は逆なんでしょうが・・

bなるbとのb

bなるbとのb

meyou

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2011/11/22 (火) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

猫3匹に押しつぶされながらも・・
結局、膝上に2匹、胸上に1匹の猫たちに押しつぶされたりしながらも
なんとかどいてもらったりして(苦笑
無事に観に行くことができました・・(会場がNyanだけに

前回に続いて、今回も小さな空間を
ぎっしりと美しいコトバと嫋やかな動きで埋め尽くしていて、
素敵な舞台に仕上がってました。

朗読された作品の舞台はどれも昔の東京だったりもするのですが、
それらが大阪の北堀江で囁かれると、
フシギと東京よりもその場の空気にしっくりと合うように感じてしまうのは、
東京よりも昔のものが多く残っている大阪ゆえなのかなぁ・・
などと思ってもみたり(笑

松本さんは、先日ABCで観たレトルト内閣での公演も良かったですが、
こうして間近で観させて頂くと、
なかなかに眼や表情に力のある役者さんだなぁと
改めて感じたりしました。

そして、その松本さんの投げる球を受け止めるかのごとく
支えるようにしなやかに動き続ける
諏訪いつみさんと合わせると、2人、なかなか良いコンビと言えるのではないかなぁ、と思ったり。

また、大熊さん河上さんと、2人での台詞の掛け合いも見どころが多く、
なかなかに楽しめました。

東京からたまにぶらっと行くと
本公演以外には足が向かないことも多いかもしれませんが、
こうしたらちいさな空間で、間近で役者さん達の動きを
しっかり捉えられる公演のほうが、
それぞれの持ち味をゆったりとした状態で鑑賞できて、
本公演の印象に補足できる貴重な機会だったりもするのです。

LINX’S~03(ゼロサン)公演~ 

LINX’S~03(ゼロサン)公演~ 

演劇ソリッドアトラクションLINX’S

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/11/18 (金) ~ 2011/11/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

コスモスの咲いてるころ
いつ観ても素敵なお祭り騒ぎで、今回も観ていて胸が熱くなりました。

千秋楽はホント、舞台上に全部の劇団がいっぺんに乗っかって
揺れているようすが、
先週行った川沿いのコスモス畑で
花たちが風に揺れてにこにこしてるみたいに見えて、
余計に笑顔になってしまいました(笑

別に男女差別とかそういうんじゃないですけど、
男子は女子みたく眩いみたくきらきら輝かない代わりに、
いつも心が透き通っていたら、主催の石田さんみたく
死ぬまで色褪せないでいられるんじゃないかって思います。

・・そういえばそのコスモス畑で摘んだ花で
ハンカチを紅みたく染めて、その日贈った
大阪の弟的な女子(苦笑)の知り合いは、
男装すると凄く無敵感があって(実際はそんなんじゃ全然ないんだろうけど・・
自分には大阪の人たちはそんな
男子っぽさを誰もがもってるんじゃないか、
みたく、そんな風に感じたりします。

透き通ったココロがあれば、
こんないろんな色の花が咲き乱れるコスモス畑が育つんじゃないか、
みたいなそんな気持ちになって(笑

「ああ、自分も死ぬまで・・そういやオヤジがそうだったみたく(苦笑
踏まれても殴られても
透き通ったまま、色褪せないままでいたいな、みたく
そんな風に感じました。
・・だってその方が、男子っぽくてかっこ良いでしょ?(笑

・・作品の感想まだ全然書いてないですね。
あとでネタバレにこっそり書きます。
ちょっとテンション上がりすぎちゃったんで、また(苦笑

東京ミルクホールの快傑ハリマオ〜双頭の虎DX〜

東京ミルクホールの快傑ハリマオ〜双頭の虎DX〜

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2011/11/16 (水) ~ 2011/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ムーラン・ルージュ的な・・
今回の公演を観ていて、自分も木の枝を持って舞台上を
他の観客と一緒に走りながら、
昭和初期に同じ新宿の、ムーラン・ルージュで上演されていた
自分の大好きな戯曲
「春と盗ッ人たち」(山田寿夫)を思い出していました。
(↑大衆芸能資料集成第十巻より)

戦時中の話なのにこんなにも朗らかに演出しているので、
「春と盗ッ人たち」の、戦時中なのに
仇討を朗らかに笑い飛ばした
柔らかさに似ているな、と、思ったのかもしれません。

恵比寿でも公演しますが、必ず新宿に戻ってくるところといい、
なんだか、際物に見えて新宿ムーラン・ルージュ的な
健やかさを持ち合わせていて
・・いや、やっぱなんかイイですね、こういうの(笑

五反田の夜

五反田の夜

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2011/11/17 (木) ~ 2011/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

くるくる回る
なんだか道路拡張とかいろんな工事なんかの影響で、
五反田の町は昔とだいぶ変わってしまいました。

それでも、こんな狭い町内会的雰囲気な奇妙な舞台を観てしまうと、
昔、会って話してもうこの町を引っ越してしまった人びとの、
なんだかぽかぽかしたような心が、町のあちこちに
まだ眠っているような・・そんな気になってしまいました。

タイトルがそうだからなのか、
話の中に地名がよく出てくるからなのかは分かりませんが、
こんなにも可笑しな舞台なのに、
今までで一番「(地名の上での)五反田っぽい」ような気持ちになってしまったのは、自分が年を取ったということなんでしょうか?(苦笑

それはともかく、なかなかにステキな「Gotanda night」を、どうも・・(笑

ちなみに舞台の仕掛けを観ていて、
昨夜観た「悪い芝居@王子」をちょっと思い出しました。

(以下ネタバレ・・(汗





ネタバレBOX

スケールという面ではだいぶ違いましたが、
昨夜観た「悪い芝居@王子」のように
役者が台の上にのって、それを別の役者たちが
くるくると回すという仕掛けが五反田団でもあって、
それが凄く興味深かった。

その仕掛け、
悪い芝居では、人と人とが目まぐるしく行き交うさまを、
五反田団では、
・・なんだか人と人とが、たゆたうように
むつみ合うように、でも触れ合わないように、
ゆらゆらと揺らめくさまを、
表現しようとしていたように感じられて、
それぞれの提供するイメージの違いも面白ければ、
似ているところもあり、それは
「観ていて少しくらっと来る」感覚というか・・(苦笑

舞台をたくさん見てみると、
ひとつひとつの舞台を分析するだけでは得られない、
こんなちょっとした偶然の一致に
時代の息吹をひょっと感じて、
それがまた楽しいのです(笑
チルディズム

チルディズム

げんこつ団

駅前劇場(東京都)

2011/11/16 (水) ~ 2011/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヅラとバク転
前回公演が観られなかったので久々の観劇になりましたが、
やはり何度見ても新鮮で素晴らしかったです!(笑

有楽町な宝塚のナイスミドルな男装とは違って、
こちらは隣の新橋駅のSL広場近辺の金券ショップから出てくる
薄毛(幸)のリーマンチックな男装美?の数々・・。

・・これを見ていると、山手線の高架下あたりに
バーコードヅラを装着した老若男女の集う立ち呑み屋の
1軒や2軒はあっても可笑しくないような錯覚に陥るような気も・・(・・言い過ぎました。スミマセン(汗

リーマン以外にも、シェフ(以下ネタバレへ・・)

ネタバレBOX

(活火山の)シェフ、出っ歯の大学一年生男子、
日本昔話的桜田門、
猫耳と地底人の区別がつかないマッドなサイエンティストなどなどが、
白鳥の湖を踊るバーコードハゲリーマンや、
場つなぎに駆り出された両親?などなどの合間に目まぐるしく繰り出され、
凍り、解凍し、噴火し、神託を受け、
また、地球人類70億人を2分していた賛成反対運動は1人の決断によって決着したかと思えばチルド解凍により元の35億人ずつの均衡に戻り、
鏡の前でついポーズをとって逃げ遅れて焼死し、
サ・ラリー教はリーマン達に急速な広がりを見せ始め・・

            ~そして、とってつけた様な大団円~
                               メデタシメデタシ

常日頃からヅラ(ハイカラな呼び名ではウィッグとゆうらしいが・・)
を装着して楽しむ女子らを羨ましく思っていたものの、
今回の公演を観ていると、
「自分もハゲヅラをかぶってバク転のひとつも決めたい!」
などという途方もない希求が沸々と沸き上がってきたり・・(苦笑

・・やはりげんこつ(新橋とヅラ含む)は永久に不滅です!
カオス*ラウンジ『カオス*イグザイル』

カオス*ラウンジ『カオス*イグザイル』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

秋葉原エリア(東京都)

2011/10/22 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

猫の一匹でもいれば・・
自分も・・印象としては弱かった気が・・。

というか第二会場はキャバクラだったのか・・(行ったことないんで・・(汗
ちょっとどういう意味の会場だったのか分からなかったので

「ここはどういう意味のフロアなんですか?猫とかいないんですか?」

とか係りの人に聞いてたような・・そしたら
「第一会場行ってないんですか?」
とか逆に聞かれて
「え、第一会場行ってると、このフロアがどういうところなのか皆分かるの?
俺やっぱ凄く鈍い??(ガーン 」とかなって(苦笑
さらに上に上がったら瀬戸内国際芸術祭でみた様なギャラリー?があったので
「・・あぁ、これならよく分かるわ(ホッ 民家を改装したギャラリーってことね、しかっし前の住民の趣味悪いなぁ・・(←まだよく分かってない」
とか、思っていたんですが・・。

整理してみると・・
クレーンゲーム→女子寮?(入った方が良かったのかもしれないが、普通入らないよなぁ・・)→キャバクラ?→ビニールハウス・・?
なんだか凄く分かりやすくなっちゃった気がするけれど、
観終わった直後の自分には
「第二会場にはどんなたくさんのクレーンゲームがあるんだろう??」
と腕(てほどのものでもないが・・)が鳴っていたのを
肩すかしされた直後であったため、
「なんでぇもうクレーンゲーム無いのかと、ちょっとガックリした感」しかなかったなぁ。

・・いや、なんつか、美術鑑賞は難しい!
(ボルタンスキーなんかは超分かったが、相性かな・・

それにしても、あの会場に猫の一匹でもいれば・・
そしてなおかつ宇宙飛行士の格好をしていれば・・(←注文多いな
ハインライン的スぺオペチックな素敵空間になっただろうに、惜しいなぁ、
なんて思うのは俺だけではない筈・・いや、俺だけか・・(アキバ?的猫妄想の術(ドロン

・・・すみません、分からなかったんで自棄になってました・・(汗

説教強盗

説教強盗

劇団ダミアン

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2011/11/06 (日) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

・・かぶせるように
またあとで書きます(情報量少
・・さいたま行かな・・(汗

天竺ダイヤモンド

天竺ダイヤモンド

ひげ太夫

テアトルBONBON(東京都)

2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

なにが美しいのか・・
今回も、ワクワクするだけじゃなくって、
自分も素直に共感できる所が一杯あって、
元気になれるステキな芝居になってました。

「美しいってなんだろう?」

当たり前のようでいて、何故か誰もハッキリとは口にしないもの。

「・・そうなんだよな。みんな見かけばっかり気にして、
心のキレイさをどこかに隠しちゃってないかな?」

(以下、ネタバレ↓

ネタバレBOX

ホントの美しさって・・もしあるんだとしたら、きっと、この物語みたく、
「困って落ち込んでる友達にお饅頭をあげられる」ことなんだろうね(笑

だって、どんな困ってても、友達が手作りのあったかいお饅頭を目の前に
ポン、て置いてくれたとしたら・・
そしてそのお饅頭を口いっぱいに頬張って、胃の中にあったかいものが
ぎっしり詰まったとしたら・・
きっとすこしだけラクになると思うよ(笑

そういえば自分も昔、白血病になった友達のお見舞いに行ったとき、
メシを奢ったことがあった(苦笑

自分はネットなんかとは違ってリアルではメッチャ口下手(苦笑
で人といると緊張するから、
カッコいい励ましのコトバとかなんかそんなもんじゃなく、
ただ行ってトンカツを奢りたかったんだなぁ(苦笑

・・そういえば覚えている限り病室の窓はどこもたいてい眺めがキレイで
(特にオヤジの最後の時はキレイな東京タワーがよく見えたな・・)、
それはつまり、患者がキケンな状態であったりとかそういうことなんだけど(苦笑
でも、そういう人たちにとっての美しさというのは、
そういう見た目の美しさじゃなく、
さっきみたいなお饅頭とか、トンカツみたいなそういうんじゃないかな・・・
なんてシンプルなことを、僕は・・・ただそうひたすらに、
信じてみたいんです!(苦笑
帰ってきた ザ・バックストリート・シャイニングス

帰ってきた ザ・バックストリート・シャイニングス

スクエア

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ビール一杯から始まる物語
観始めてすぐ「あ、これは京橋の話だ」と気づきました(笑

立ち飲みの安い店やうどん屋とかなんかがいっぱいあって、
オッサンたちのクダのおもろいとこ。

たまに大阪に行くとちょっぴり覗いてみては、
立ち喰いのラーメン食べてみたり
飲み屋のおこぼれを狙う路地裏の猫を探してみたり(笑
水商売の人おおいなァとか思って遠巻きにそそくさと歩きながら、
やがて終電で慌てて宿に帰ったり。

なんだか大阪には東京生まれの自分にとってはまるっきりSFみたいな・・
そんなフシギなラビリンスがあちこちにあって、
どこにも人間の臭いが染みついていて、
こんなマジメなこと言うのもナンだけど「勉強になること」ばかり。

そんな京橋の路地裏で歌うってことを想像して、
立ち飲み屋のほろ酔いのオッサン達のカオを思い出してうずうずしてみる(笑

たぶん・・・あのオッサン達以上に自分の町を・・たった一杯のビールを、
あるいはくたびれた靴で踏みしめる汚い路地を愛している人たちなんて
いないんじゃないか、と思う。

たった一杯のビールが灯す明かりが、
・・・まるでマッチ売りの少女が擦るマッチの光みたいに、
赤らんだ顔をした男たちの心を照らしているのを僕は見ていたので、
この「ビール一杯から始まる物語」が、
いったいどんなカオをして京橋の立ち飲み屋で話し合われて生まれたんだろう・・
なんて妄想をしてみて(苦笑
また胸がいっぱいになったりするのでした(笑

大阪の愛すべき市井の人たちを歌った歌は、
それだけで染み入るように僕の心にも火を灯すので、
僕も京橋のガード下でビールを前にしているみたいな・・
そんなカオをして舞台を観ていたのかもしれません(笑

ビルと廃材

ビルと廃材

拘束ピエロ

Studio Hatch(東京都)

2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

少年漫画でもいいんじゃない?
「少年漫画のよう」みたいなコメントがあったのですが、
自分は逆にそういったところがとても好きだったので・・。

それと舞台を観ていて気づいたのだけれど、
自分もわりと似た経験をしたことがあったので、
それでか、かなり楽しんで観る事が出来ました(苦笑

以下、ネタバレへ・・

ネタバレBOX

例えば物語の中で
「自分の父親が倒れても友達には心配かけないように全然そんなこと言わない」
というところがあって、
実は自分も全く同じだったので(苦笑
昔の世代はどうかわからないけれど、
今の若い世代では凄く共感できるところなんじゃないか、
と思ったり。

また「急に友達が失踪」というところも同じで(苦笑
周りの友達みんなで血眼になって探し回っているところが
デジャブを観ているみたいで・・(苦笑
(僕の友達の何人かはついに北海道まで探しに行ってしまった・・)

・・クールで距離感を保っているようだけど、実は熱い、というのが、
若い世代には結構広がっているように思っていて(それが80年代とは圧倒的に違う・・
既存の物語ではそれらをまだ完全に拾い切れていないなぁとは
前からちょっと思っていて、
それだけに、荒削りとはいえそういう物語の方向性を
あんな電車の音が間近で感じられる奥まったスタジオで
瑞々しく体感できたことは良かったと思う。

僕は荒削りでどんどんチャレンジしていく人たちが大好きなので、
これからもがんばって作品を作り続けてほしいです。

・・というかほとんどの批判が自分の好みだけで言っているように見えるので・・
文句よりいっぱい良いところを見つけてあげましょうよ・・
11月のストイキックポジティブス

11月のストイキックポジティブス

Crackersboat

STスポット(神奈川県)

2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ズンズン
KENTARO!!さんのダンスが以前から好きで、
ちょくちょく観に行っているのですが、
なんだか正直、ずいぶん遠くまで来たなァ、と思ったりします(笑

ホント「ズンズン行こう」っていうのがピッタリする感じで、
止まることを知らないというか、毎回観ていていろんな印象が
極めて簡素なステージ上から次々生まれてくるところが
とても素敵だなあと思ったりしています。

今回のSTスポットは、わりと幅が狭い印象だったのですが・・
(以下、ネタバレって程の事でもないですが、↓で・・)

ネタバレBOX

奥行きのある会場の入って左側に観劇列を作って、
横幅を持たせて、「ああ、ここではこんな風に使っていたんだ」
と感心したり、、

それはつまり、ダンサーとしては当然端から端までの
横移動が増えるわけですから、
観客からするとダンサーの前後への移動時のうねり
なんかもすぐ近くから観えるわけで。

当日パンフには「これを書いてる時点でまだフリは考えてない」みたいに
書いてあったのですが、
何を魅せたいかの方向性はだいぶ前から決まってたんだろうなぁと、
思ってみたり。

途中、ソロなのに、違うリズムの音が左右から響くみたく
混じり合うように聴こえて、
そのうちの一つのリズムを拾いながらも
もう一方の音もすこし気にするみたいな感じ(あくまで自分の印象ですけど・・)、
なんだか最近自分がよく聴く音楽に似ていて、
微妙なニュアンスの動きにいっぱい見どころがあって、
それを間近で見られるのがとても楽しかった。

「みんなもっともっと、音と自由に遊ぼう!」って
体全体で跳ね回りながら叫んでいる感じがして、
やっぱ・・・いいな、なんて、思ってました(笑



スーパーソニックジェット赤子(大往生) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】

スーパーソニックジェット赤子(大往生) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】

ミジンコターボ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

あとでもう少し細かく書こうかと・・
短い中に見どころがぎっしり詰まっていたので、
あとでもう少し細かく書きます・・。

儂が燃えて死ぬまでの噺(大炎上) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】

儂が燃えて死ぬまでの噺(大炎上) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】

ミジンコターボ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう一度見るかもしれないので・・
あとでもう少し詳しく書きます・・

遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』

遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

ただなぜみんな80年代について語りたがるんだろうか?
「古い」と言われると、確かにその通りなのですが、
それは80年代的(に見える)作家さんに共通する感覚のような気もします・・。

ただ、それはそれで現在もっとも影響のあると思われる方々が
80年代の影を引きずっている(ように見える)ので、
自分としては、リアルタイムで進行している
芸術文化を紐解くうえでの一般教養として
80年代を学ぶということには一定の理解を示しているつもりです。

ちなみに今回は、2011年とバブルの時代とを結びつける、
というものでしたが、舞台の上に出てくる若い人たちが
「70年代よりは80年代」
という向きで80年代に向かう、というのがちょっと、
自分には違和感が残りました・・。

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まぁ、自分の興味が逆に昭和初期~1960年代
(あくまで大雑把なくくりとして)あたりまでなので、
自分のあまり興味がない時代同士で比べられてもなぁ・・という気がしたのは確かです。
・・そもそもバブルの空気は両親が完全にスルーしていた大気だったので、
自分の家の中にはかつてそうした時代が存在したという実感もないですが・・。

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それよりかはいっそ役者の方々が40代以上の格好をして、
80年代を回顧する、とした方が分かりやすいのかな、と思ってしまいます。

確かに80年代に興味をもつ若い人は現在も存在するんでしょうけど、
彼らを先導役にして舞台を進めるのはどうかな・・と思ったりもします。

自分たちのすぐ上の世代の方々が過ごした時代なので、
興味はあるんでしょうけど、
そのさらに上には、もっとシンプル(素朴)で豊潤で、
悲劇的でドラマチック(時に深い憂鬱が支配した・・)だった数多くの時代があったので、
80年代は80年代に生きた人びとに結び付けてほしかった・・
というのが正直な感想です。

若い人には若い人の時代があるので、
過去と現代とを結びつけるのは
その時代に生きた人々の役目であるようについ感じてしまうのです・・

また、そういうところ(見た目だけで先入観がうまれてしまうところ)が
舞台の怖いところでもありますが・・

逆に若い人に現在と過去とを結びつけさせるなら、
のびのびと戦国時代あたりまでさかのぼって
好き勝手やってほしいものです・・。

もし、この舞台が、40代以上のカッコをした人たち
(回想も含め、出来ればすべて本当の40代以上で)
で構成されていれば・・印象はだいぶ変わるように思います。

自分は、とても素敵な舞台だなぁとは思ったのですが、
どうしてもそのあたりが引っかかってしまいました(苦笑

松田正隆『日々の、すみか』

松田正隆『日々の、すみか』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

のとや3F(東京都)

2011/11/02 (水) ~ 2011/11/02 (水)公演終了

満足度★★★★

言葉の断片について
会場に着いたらすでに人が大勢いたので、
狭苦しいなかで立って聴くならと、
了解を得た上で
思い切って昭和な雰囲気に満ちた
エレベーター前の階段の踊り場で
何とはなしにうろうろしつつ、
会場内の動きに耳をそばだててみました・・
(自分なりの地点的見方のつもり

街の音にかき消され、
言葉もごくまれに途切れ途切れにしか聞こえず、
それすらも
「こういう単語ではないか?」と、
かろうじて推測できる程度でしたが(苦笑
朗読会を会場の外から、
微かな空気の振動のみで感じとり
あとはドアのガラスを通して、
中の様子を伺うようにして眺め、
窓の夜景と朗読する姿とが溶け合っているのを認めるのは
なかなかに趣き深いものでした。

自分にとっての理想の朗読会とは
音楽のライブに近いもののように感じるので、
今回のように素晴らしい役者さんたちの発するコトバを
断片的な音色として、
埋もれた街の音の景色の中から掘り起こすのは、
なかなかに貴重な経験であったように思います。

・・まぁ、演技を観ることから解放された分
座席の制約からも解放されて
いろんな楽しみ方ができるということで・・。

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