ショーシャンクの空に 公演情報 ショーシャンクの空に」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    3回観て3回とも号泣
    かなり前のreviewです。

    映画は何度も観てきた作品だけど、舞台版は原作により近づいた視点で喜安さんのドラマティックな脚本と河原さんのアイデアで、ピンナップガール達に命が吹き込まれ、物語の狂言廻し的にストーリーテラーとして歌い踊り語るという、とても素敵な演出でした!

    特にマリリン・モンローを演じた新良エツ子さんのエロチックでキュートな事!!様々な舞台の歌唱指導もこなし、てらりすとというユニットや新柿喰う客の常連としてもその圧倒的歌唱力で華を添える平成のディーバ@ω@しかもEカップのダイナマイトボディー!はぁ( ̄▽ ̄;)たまらん…

    絶望的な刑務所の場面でマリリン・モンローが歌うアリア。まさしく歌には絶望の中でも希望の光が射すという、音楽の持つ力を知らしめてくれました。

    劇団新感線の公演みたいな、決して派手なキャストではなかったけど、キャラメルボックス、悪い芝居、キリンバズウカ、てらりすと…といった東京や大阪で人気の劇団員さんが脇を固めた若々しくも玄人受けする力強いストレートプレイ。
    冒頭のR指定必至のドメスティックな暴力シーンから、ラストの眩しい「蒼」の中での再会、再生、あの抱擁は涙無くしては観れなかった…(T-T)

    間違いなく生涯忘れられない1作品になりました。

  • 満足度★★★★★

    大阪サンケイホールブリーゼで。
    なぜか会場に大阪が出ないのでこちらに書かせて頂きます。

    有名な映画だったけどまだ未見。
    なのでDVDとセットになったチケットを購入。
    結局3日間通ってしまいました。

    とても良かった。

    河原さんの演出は好きなものが多いのですけど
    今回も2階建のような美術が後方から観るのに良かった。
    前方から観るとこの作品の良さが半減しそうで
    丁度良い席で観ることが出来た。

    ネタバレBOX

    レッドが刑務所にいた頃のことを思いだして書いているという設定なので
    時間軸がいったり来たりするのも年代を表示してくれて分かりやすかったし
    一幕50分くらいの三幕仕立てが集中できてよかった。休憩も10分で短く良かった。

    ピンナップガールをうまく三幕に合わせて三人使っていて
    高橋さんの声、歌良かったし新良さんの「誰も寝てはならぬ」のアリアに泣きました。
    新良さんの歌を聞きたくてリピートしたようなものでした。

    一幕終わりのビールで乾杯するところは
    少し暮れた空が目に浮かんだし最後二人が再会する海も目の前に広がりました。
    そして幕が下りまたアンディとレッドが抱き合ってお互いを称えあうようにステージ前に歩いて客席に近づく姿に涙が出ました。

    商業演劇で久々に熱いものを感じた演劇でした。
    役者陣もテレビにもたくさん出てらっしゃる益岡さん、成河さんがいらして、
    粟根さんがいらして、
    小劇場の若いこれから期待する山崎彬さんがいる。
    こういうキャスティングが良かったのかなぁと思いました。

    大好きな作品になりました。


  • 満足度★★★★★

    人気作品、初の舞台化!益岡徹さん、高橋由美子さん、粟根まことさん、良かった。河原雅彦さんさすがの手腕。
    この日は厄日か!最前列が災いしてか、劇場について
    着席したとたんに、となりのリピーター女子2人の会話が…
    「やっぱり最後の~~~~~がよかったね!」だと!
    ガーン!
    まだ、観てないのに!
    これから観るのにラストシーンネタバレ!
    もう観る気なくしそうなところを、何とか立ち直って観ました。
    ほんと帰ろうかと思った。
    それからの休憩時間(しかもこんな時に限って2回休憩がある3幕!)
    は、必死で耳をふさいでましたよ。

    肝心の作品は、益岡徹さんが実に良かった!(映画だとモーガン・フリーマンの役)
    ピンナップガール3人が狂言回しで出てくるアイディアもいい。
    中でもやっぱり、高橋由美子さんの安定感はさすが実力派。
    とってもかわいらしい。
    そして刑務所長が、劇団☆新感線の粟根まことさん。
    映画とは違い、そんなに極悪ではなかったのが良かった。

    そして、さすが、良い意味でなんでもこなして、うまくまとめる
    河原雅彦さんの仕事だけある。
    素晴らしかった。

    ネタバレBOX


    全編通じて、ほとんどが刑務所内。他には、
    出所後に住んだ部屋、仕事場、ぐらいで、ずっと閉塞感が
    募る中で、突き抜ける開放感のあるシーンが実に効果的。
    ただそのシーンでは、背景が書き割りで、その「波」の絵が
    月並みでちょっと幻滅。
    そのまま何も書かない、ただ真っ青なままのほうが良かった。
  • 満足度★★★★

    照明は落ち着いて。
    レッドの気持ちと刑務所ということでしょうか。
    その分、ラストは解放された感大の照明と装置でした。
    真犯人がわかるシーンは、映画と違って、
    並行して演じられるので変化がよくわかり、感情移入です。

    ネタバレBOX

    女優陣が時代のマドンナを一幕毎に演じます。
    設定もいいのですが、贅沢だなあと。
  • 満足度★★★★

    感動
    映画を観ていなかったのだけど、舞台を観れて良かった。
    特にポスターの女優を擬人化した演出が素晴らしかった。
    映画も観ようと思う。

  • 満足度★★★★

    素晴らしい役者さん達
    原作を観たこともあり、
    どんな物価感じにつくられているのか期待して行きました(^-^)
    見事に再現されていた前半場面。
    飽きることなく引き込まれました。成河さんのパワフルさは二階席にらまで届きました、本当にすごい!!
    ダダ後半に連れてキャラメルボックスよ雰囲気が少しあったかな??

  • 満足度★★★★★

    絶望と希望の狭間
    演出、役者さん共に見応えありました。その中で益岡さんは特に印象に残りました。
    4回ものカーテンコールが、この作品の全てを物語っているでしょう。

  • 満足度★★★★

    妄想と希望の挟間が心地よい舞台
    映画は、何度か観ました。私以上に、子供達が大好きな映画でした。

    で、ソンハさんが出るのならとチケットを買って楽しみにしていましたが、毎日、ハーフプライスのチケット情報を見たり、3時間ニ回の幕間ありと聞いて、かなり不安が増大しつつ、劇場に向かいました。

    結果=観て本当に良かった!映画と遜色ない仕上がりでした。

    映画では、アンディーが主役として描かれていましたが、こちらは、レッドに主軸が置かれた脚本です。
    その視点が、とても効果的な舞台構成だったと思います。

    ファーストシーンが、映画では、自分好みではなかったので、この始まり方は大変好みでした。

    ただ、最後のシーンで、タイトルが出るのには、どうも違和感を感じました。

    アンディーとレッドの二人だけの場面がもう少しあった方が良かったような気もします。

    レッドを慕う少年とトミ―役を演じた、山崎彬さんの存在感が、とても印象に残りました。

    ネタバレBOX

    「刑務所のリタ・ヘイワース」という原作タイトルからもわかるように、この物語には、アンディーの独居房の壁に貼られたリタ・ヘイワースや、マリリン・モンロー、ラクエル・ウェルチの各時代の人気女優のポスターが、重要な役割をします。

    映画だと、時代の変遷と共に、ポスターの女優が変わって行き、洒落た演出だなと感じたのですが、この舞台では、この3人の女優を実際に登場させ、しかも、幕ごとの狂言回しに仕立てます。この演出が、小粋で、暗くなりがちなストーリーを明るく見せて、実に気が利いていました。

    仮出獄して、50年振りの娑婆の生活に馴染めないレッドの思い出の中に、登場するアンディーという、ストーリー構成にして、映画との視点を変えるアイデアも見事でした。

    映画の方は、後半、急に、エンタメ映画のようになって、大人の私には少し違和感があったのですが、この喜安さんの創り上げた世界の方が、人物の心の深淵に切り込んだタッチで、何度も、目が潤む瞬間がありました。

    レッドを慕う泥棒少年を物語に絡ませることで、この舞台では、主役はレッドの方によりシフトチェンジされていましたが、それによって、映画で内容を知る観客にも、飽きずに楽しめる作品になり、新たな作品として、成功していたと感じます。

    欲を言えば、もう少し、アンディーとレッドの心の交流シーンを増やしてほしかったような気もするのですが、テーマが、映画とは全く異なる気がするので、これで良いのかもしれないとも思います。

    最後のシーンの海の風景は、何かもっと工夫があれば良かったのにと残念。それに、追い討ちを掛けるような、タイトル文字が出たのは、興ざめでした。
  • 満足度★★★★

    2日目観劇
    観劇中、地震に遭遇するも客席がややざわつく程度、そんなのをモノともせず、舞台は粛々と進みました。

    「希望はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない。」
    映画も原作も未見。
    S・キングらしい暴力や性描写はあるものの、その中から出てくる一縷の希望と信念と友情、映画のような青空風景の姿に、幻想>現実、なハッピーエンドと自己解釈。
    アメリカンジョーク等は場数こなしてくるともっと面白く感じたかも。舞台上の刑務所の造りは面白い構造と仕掛けになっていたけど、あまり地獄観は感じなかったな。
    役者さん、主役の2人はもちろん言うまでもなく良。憎たらしいけど憎めない所長と狂言回し的存在の警務主任、ブルックス、ピンナップガール由美子ねーさんが印象に残った。

    ネタバレBOX

    レッドが語り部としてアンディという男について触れる構成はわかりやすい。そのレッドが書き記して聞こえてくる筆記音、年代が進むにつれ、それが次第にアンディが脱獄用の穴掘りの音に変化してしまう展開も面白かった。人目を気にしながら作る脱獄用の穴のサイズはやっぱり、あれくらいの大きさだよね、と納得。
    長い年月の収監生活からくる絶望、怒り、気力は有る時、全てのものを昇華させて希望という表情になって受け入れられた姿に、なんか良い舞台見たなーと感じた。ただ、最後の青空はいかにも「絵」って感じだったので、そこだけは舞台だなーと現実に引き戻されたw。

  • 満足度★★★

    嘘だから信じられるというパラドックス
    休憩2回込みで3時間。映画の爽快感が苦手だったので、「彼(主人公)は本当は存在しなかったかもしれない」とした喜安浩平さんの脚色のおかげで入り込めた。作品のテーマである希望を目に見えない、形もない不確かなものと徹底して描くのもいい。初日はいろんな側面から本調子でなかったようなので、★は辛目。でも初日以降の伸び代に期待大。東京公演を経た各地域公演はおのずと完成度高くなると思います。

    ネタバレBOX

    壁に張っていたポスターの女優が出てきて、語り部になるのもいいですね。若い女性の生命力で舞台が息づきました。壁を掘る音と原稿用紙にえんぴつで書く音とがシンクロするのも良かった。

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