満足度★★★★★
変化
「イキウメ」を知ったのはNHKのシアターコレクションでした。その時に見た「瞬きさせない宇宙の幸福」が長編で・・・。
これまでいくつか観たイキウメの作品では、何かしらの「答え」を見つけ出す感じでしたが、今回は最後までわからない事があって考えさせられました。
2年前の震災があったからこそ思う事があるのかもしれません。
現在(2008~2012年)と未来(2096年)を軽やかに行き来しながら、確実にその役を演じる役者さん達が見事でした。
「見える者」は異質か進化か・・・山田の『いってらっしゃい』が祝福の言葉になればいいなぁと思いました。
満足度★★★
「異質なモノ」が「当たり前のもの」になる過程
見る者を幸福の渦中に突き落としてしまう、謎の柱をめぐる
人々の物語。というより、寓話に近いと思います。
百年前と現在とで、人々の柱のとらえ方がまったく
違っていることに、今自分が生きている現在でも
同じことってあるんだろうな、とふと感じていました。
満足度★★★★★
イキウメの公演を見るのは震災後に観た『散歩する侵略者』以来だが、そこでは垣間見えなかった意識があるように思われた。
イキウメのメンバーもよかったが、客演の池田成志さんがとてもよかった。
満足度★★★★
更に進化したイキウメ?
前回のように短編の再構成かと思いきや長編新作(だよね?)。
聖書の引用なども含んだ「新種誕生」譚、従来のイキウメ味に笑いも織り込み、更に進化したイキウメ、な感じ?
内容的に とり・みき を、語り口に小松左京を連想したりも。
満足度★★★★
全てを理解した訳ではないが面白かった
都市部に降って来た巨大な物体、過疎地に降って来た隕石。宗教的なモチーフにも見えたそれは幸福の象徴か不吉な前触れか。
近い未来と少し昔の過去を行き来し、放浪していく人々の姿に2年前の日本の出来事をつい思い出す。不思議な感慨が湧く面白い舞台だった。
話を聞きかじっただけで、色々詮索して物事をあれこれ考えてしまう年代だが、この舞台については、ストレートに見たままの反応をする感受性豊富な子供達の方がもっと想像力を得られるのかも。
部長と柱の大使、ラッパ屋さん、灰汁の強い役柄というか。とてもテンションが高く、異次元に連れて行ってくれて印象に残る。好演。
約130分。
満足度★★★★
自分にとっての柱を見た!
面白いじゃん。すごいじゃん!!好きだなぁ。笑いながら観ていて、心で泣いていた。誰でも楽しめて、それぞれの年代で違うイメージを持てる作品と思いました。
満足度★★★★
獣の柱
約百年を隔てた過去と未来を行き来し、日本の今を風刺するSF娯楽作。メッセージにいたく、いたく感動!久保栄「火山灰地」のセリフを思い出し、地球の永い歴史の中に、愚かで儚い私自身の存在を確認できた。シアタートラムで約2時間10分。