獣の柱 まとめ*図書館的人生(下) 公演情報 イキウメ「獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★


    面白い。

    ネタバレBOX

    2008年の隕石落下の一年後、「柱」が都市部へ次々と落下する。隕石も「柱」も、それを見た人間に幸福感を与えつづけ、思考と動きを止めてしまう力があった。人が大量に死に、都市機能も麻痺し、難民が大量に溢れる中、山田輝夫(安井順平)や二階堂桜(伊勢佳世)は、「町」を作っていく。難民の量治(池田成志)がやってきて、二人は次の「町」を作りに移動する…。
    2096年、「柱」は、見えないように覆われ、月1で開放されるというふうに管理され秩序が保たれていた。「柱」の力が及ばない「見えるもの」である亘(大窪人衛)の存在に可能性を見出す、町長・森永(池田成志)や輝夫のひ孫の山田寛輝(安井順平)だったが、山田は「見えるもの」を好きなところへ行けと送り出す…。

    麻薬、安楽死装置と言われた「柱」が、数十年後には神様の如く祀られ、人はそこに幸せを求めにやってくる。なんのために、誰がという回答とか、どういう反応が体内で起こっているのかも探りつつ、今後をどうするかってとこに焦点されるつくり。大変に面白い設定に興味が尽きない130分。時を越えて生きている(と思われる)柱の大使である望(浜田信也)の存在とか、「見えるもの」の存在とか、好奇心をくすぐられまくった。

    「柱」がなんなのかってのはわからないけど、世界(作中だど日本描写がほとんどだけど)に変革をもたらし、ヒトを原始的(あくまで現代的なんだけども)な状況に追い込み、そこからのリスタートを予感させる作品だった。ちょっとした神話だなと。

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    2013/05/25 22:49

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