ロックオペラ モーツァルト 公演情報 ロックオペラ モーツァルト」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    中川モーツァルト
    東宝のモーツァルト!は私は行かなかったのですが友人が絶賛していてその友人に誘われて今回観に行きました。あれだけ言われている中川さんのモーツァルトが一度観てみたいと思っていたので。
    予算の関係でB席でしたので双眼鏡持参でゆったり全体を観てました。

    シアターオーブは初めて行きましたが劇場もいいですね。
    中川さんがモーツァルトの回に行きましたけど逆パターンも観たかった、というよりむしろそっちのほうがよかったかな

  • 満足度★★★

    両バージョン観ました。
    12日.14日と違うバージョンを観ましたが、私のいつもの書き方で、1つにまとめさせていただきます。

    12日は2階、14日は1階で、やはり1階のほうが席は後列でも舞台に近い感じ
    で、入り込めました。

    目が悪いので、こういう大劇場は大きすぎて疎外感がぬぐえません。


    なかなかないWキャストなので、一見の価値はあると思いましたが、2500円もするパンフレットには手が伸びませんでした(笑)。

    総体的な感想は、宝塚でトップがモーツァルト、二番手がサリエリを演じたら良いミュージカルかも。

    場面ごとに宝塚でも行けそうだなと思いながら観てました。

    ネタバレBOX

    モーツァルトとサリエリが丁々発止、火花を散らすのかと思ったら、そうではないので、ちょっと期待外れ。脚本に深みがないのでドラマとしての感動が私には薄い。

    サリエリの出番が少ないので、Wキャストの力配分としてはよいのかもしれないけど。

    アフタートークで、海外キャストのキーに合わせたから高すぎて歌いにくいと山本が言っていたが、この人、いつも地声で歌い、高音は苦しそうに顔をしかめるので、今回も気になった。

    歌唱では中川のほうがのびのび歌っていたと思う。

    演技では、山本のサリエリは芸質に合ってクール、中川のサリエリは人間味を感じた。

    モーツァルトは、かっこよさでは山本、等身大では中川。母親の死に号泣する場面が山本はわざとらしく、中川に真実味が出た。

    母親が生き倒れになり、困惑して助けを求める場面も、山本はしっかりして見えるのでお芝居っぽくて同情をひかない(笑)。中川は本当に困っているように見えたが。


    かつらが山本はモーツァルト、中川はサリエリが似合っていないように感じた。

    鶴見辰吾の「運命」を暗示する役が、しどころがなく、罰ゲームみたいで、ふきだしそうになった。

    モーツァルトを張り合う女性二人の歌唱が一番聴きごたえがあったかもしれない。

  • 満足度★★★★★

    光と影
    モーツァルトとサリエルの人生は互いに出逢わなければ、平穏なものだったかもしれない。でも出逢ってしまった。それにより、光と影が生じ、妬みやそれに対するジレンマが生まれた。サリエルはモーツァルトを失い、その後の人生はどうだったのか気になる。そして演出、衣装、音楽がとても素敵でした。ミュージカルではない『ロックオペラ』まさにそんな舞台でした。

  • 満足度★★★

    菊地美香さんに注目
    山本耕史=モーツアルト、中川晃教=サリエリのバージョンを観劇。
    ウィーン版「モーツァルト!」も観ましたが物語の進行はほぼ同じ(あたりまえか?)。
    時は次々に進んで行き、2人の対峙はほとんどなく、苦悩や葛藤も歌のセリフには
    ありますが、あまり感じられず、軽くノリのいいロックミュージカルという感じです。

    個人的に菊地美香さんに注目。(「特捜戦隊デカレンジャー」OG)
    着々と成長され実績を重ねられえて、嬉しい限りです。
    それと、鶴見辰吾さん、どこに出てらしたかわかりませんでした…。

  • 満足度★★★★

    インディゴバージョンは、楽しめました
    今日は、山本さんがモーツアルト役の方のバージョン。

    先日、芝居としてのドラマ性の薄さは、体感したので、今日は、土反さんもおっしゃるように、コンサートを楽しむつもりで観に行きました。

    そうしたら、今回は、素直に楽しめました。

    山本モーツアルトは、40歳近さは微塵も感じさせない、若々しい少年ぽさを体現されて、さすがのベテラン俳優ぶり。

    意外と、中川さんのサリエリも良く、サリエリだけの観点から言えば、こちらの配役の方が好みでした。

    アロイジア役のAKANEさん、コンスタンチェ役の秋元さん、共に華も実力もあり、お二人の反目して歌うデュエットが、印象に残りました。

    ローゼンベルト伯爵役の湯澤さん、面白すぎ!

    今日は、カーテンコールで、すぐさま立って大拍手をして、嬉しい気持ちで、帰宅することができました。

    ネタバレBOX

    サリエリに関しては、中川さんの方が、全力で演じていらしたようで、役に真実味を感じました。

    あまり、出来が良くない脚本の場合、山本さんの方が、芝居を膨らませる技術は上だと思うので、この点でも、インディゴバージョンの方が、芝居の質は高いのではと思いました。

    ローゼンベルク伯爵の湯澤さんが、サリエリの口調を真似て、観客に大受けする場面がありますが、これも、中川さんのサリエリの方が特徴があるので、面白く感じました。

    先日も感じましたが、この舞台、アンサンブルのダンスがなかなか他には観られない振付が多く、観た目にも、斬新で、視覚的に美しい群舞で、見ごたえがありました。

    レオポルトは、鶴見さんが演じられた方が良かったような気はしますが、この作品、もう少し練り直したら、再演も期待したくなる部分もありました。
  • 満足度★★★

    現代と過去の併置
    モーツァルトの生涯を、映画で有名な『アマデウス』と同様にサリエリを語り部にして描いた作品で、歴史物というよりかはエンターテインメント性を強調した内容でした。

    モーツァルトの少年時代から成功、挫折、そして死ぬまでが次々に展開するのですが、各エピソード間の連続性が弱くてドラマとしての盛り上がりに欠けると思いました。それにも関わらず、各シーンで感情が高ぶった演技や歌唱が行われることに違和感を覚えました。
    モーツァルトとサリエリが会う前の時代を描いた第1幕で既にサリエリは登場するものの台詞だけで歌がないので、もしかしたら日本ヴァージョンを作る際に『アマデウス』に似た構成に脚色したのかもと思いました。
    頻繁に出てくる、運命と苦悩を象徴する異形のキャラクターがあまり活かされていなくて勿体ないと思いました。

    ライブ会場のようなスチールトラスに囲まれた舞台の中央には古典建築の柱頭を模した大きな回り舞台があり、衣装も現代的なデザインとクラシカルな服装が混在し、芝居の部分のBGMはモーツァルトの曲を弦楽四重奏で演奏して、歌う曲は80年代的雰囲気の漂うロック調、と現代と過去の様式を併置していたのが印象に残りました。
    曲に関してはモーツァルトの名曲に比べてオリジナルナンバーが弱く感じました。

    山本耕史さんと中川晃教さんを初めとした歌唱や、アンサンブルのダンスは良かったので、モーツァルトという人間を描いたドラマとしてより、豪華で華やかな衣装や照明を駆使したロックコンサートのつもりで観た方が楽しめると思いました。

  • 満足度★★

    観客の刷り込みに助けられる舞台
    たぶん、カーテンコールで、立たずに座っていたのは私一人だったかもしれません。

    今日の会場を占めていたと思われる、中川さんファンのほとんどが、嬉しそうにスタンディングして、中川さんがモーツアルトを演じるインディゴバージョンのプレビュー初日に、喝采の声をあげていました。

    でも、長年、数々の舞台を観て来た私にとっては、もう三十年以上の山本耕史ファンとして、夢の共演舞台の実現であったにも関わらず、かなり満足度は低い舞台でした。

    たぶん、今日の公演に満足していた観客は、ほとんどの方が、あの中川さんんを一躍有名アーチストに飛躍させた、傑作ミュージカル「モーツアルト!」の目撃者ばかりだと思うのです。

    もう二度と観られないかもと諦めかけていた中川さんのモーツアルトを再び観られるのですから、ファンなら、その時点で、期待感で胸がいっぱいになる筈です。この舞台、私から見ると、かなり、脚本が底が浅いという印象でした。人物の葛藤描写も通りいっぺんだし、宣伝で謳われているような、モーツアルトとサリエリの二人の芸術家の対峙シーンもなきに等しいものでした。

    でも、多くの観客は、あの「モーツアルト!」で見聞した中川ウ゛ォルフガングの痛ましい苦悩を脳内保存しています。

    また、「アマデウス」を観た観客は、サリエリの、モーツアルトに対する憧れと嫉妬を知っています。

    そういう、ありがたい、観客の刷り込みに助けられて、多くの観客にとっては、満足できる作品になったのではと思いました。

    ネタバレBOX

    セットも、ストーリー進行も、どう考えても、あのウイーン傑作ミュージカル「モーツアルト!」の上澄みを掬い取ったような印象の舞台でした。

    一部、学芸会演技の域を出ない役者さんもいましたが、各人は、かなり健闘されてはいたと思います。

    でも、とにかく、脚本の人間描写が浅薄で、感情や、葛藤も、全て台詞で説明してしまいます。

    東宝の「モーツアルト!」では、ほとんど登場しない、モーツアルトの母役の北村さんは、いつもの「ダウンタウンフォーリーズ」でのコント演技とほぼ一緒の表情。とても、息子を思って、旅に同行した母親の愛情は微塵も感じられません。

    一番不可解だったのは、鶴見辰吾さんが演じられた役で、この役の必然性がわかりませんでした。(誤解のないように、書きますが、決して鶴見さんのせいではなく、彼はこの役を懸命に愛情深く演じていました)
    帰って、公演HPの解説を読んだら、彼の役は、二役で、酒場の店主と、運命を象徴する化身の役だったようですが、舞台を観る限り、二役を演じていることさえ気づきませんでした。運命を象徴すると言えば、やはり思い出すのは、「モーツアルト!」の子役が好演したアマデですが、この鶴見さんの役は、その二番煎じにしか思えないし、本当に、どうして舞台上にこの役が必要なのか、理解に苦しみました。

    ただ、何のかの言っても、中川さんと山本さんのミュージカルでの共演は、私にとっては至上の喜びで、お二人が、最後に、デュエットするだけでも、嬉しくなりましたから、観て良かったとは思います。

    サリエリは、1幕では、狂言回しのみの任務で、歌は1曲も歌わないので、お二人のファンの方には、各人がモーツアルトを演じるバージョンの方をお勧めしたいと思います。
    この舞台のサリエリは、「アマデウス」のサリエリとは比較しようもないくらい、しどころの少ない役どころでしたから。
    宣伝文句にある「二人の男は惹かれあい、傷つけあった」なんて、高尚な心理描写や人間関係は、どこをどう探しても、全くみつけられない作品でした。

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