満足度★★★★★
スタイリッシュ!
劇場に到着すると「お知らせしたいことがありますので・・・」と言われ
???だったのですが
演出上私のチケットの席では観にくいらしく少し後ろになりますがセンターの席を用意致しますのでと変わりましたが
とても観やすくて
あぁこれは端の席では良さが半減するな・・・と納得。
おかげでとっても満足のいく観劇になりました。
とってもスタイリッシュでカッコイイ。
吹越さんってこんな演出するのかーと好きになりました。
カメラや照明や映像などの使い方がとにかくオシャレでかっこいい。
森山開次さん目当てで観に行きましたが予想以上に素敵でした。
薬やってお酒飲んでふらふらと歩くところ。
吹越さんと太田さんがテーブルをまわしながらその上を森山さんが足だけ動かして歩いてる風に見せる。
ここがとっても哀しくて涙が出ました。
森山さんはペーソスのある肉体です。
ダンスシーンもあってそれだけでも観に行って良かったです。
この価格で、この会場で、この作品は安いと思いました。
満足度★★★★
吹越満さんの演出に圧倒され続けました
めちゃくちゃ面白かった!見どころばかりがギュっと凝縮された約一時間半。映像と影のコンビネーションに魅せられ、三人の俳優の緻密な演技にも大満足。音楽、音響も洗練。ルパージュ戯曲の吹越マジック!もう1度見たら最初から発見が多そう。東京公演は28日まで。長野、宮城、大阪公演あり。
満足度★★★★
過剰な設定
良くも悪くも、設定は過剰。ゲイのジャンキーに感情移入をしろと言われれば困ってしまうけれど、それらの設定がこの作品にとってすべてうまく作用しているのは言うまでもない。それにしても、吹越さんの演出は見事。残念ながら好みの芝居ではなかったものの、性格のち密さと、思い切りの良さを感じた。ルパージュは・・・すごいですね。
満足度★★★★★
吹越さんはきっとシャイな人なのだろう。
実にカッコよく美しく、音楽もムーディーで、ストーリー展開も凝っていて面白く、かといって難解すぎずバランスよく楽しめました。
未解決殺人事件、捜査に使われたポリグラフ(嘘発見器)、ベルリンの壁崩壊・・・
その担当科学捜査官、当時の容疑者、隣りに住む事件の映画化作品の主演女優の三角関係。
吹越さんの演出、出演による三人芝居で、
テーブルといす、電気スタンド、本立てと壁というシンプルな舞台。
これらを演者が移動させながら話が進む。
あるときは回り舞台のように二人の人力で回転させたり、
動かされているテーブル上で俳優が歩いたりする。
そして、この壁にビデオの生画像(舞台上の生撮影映像)を投映させたり、
影絵のように使ったり、裸に筋肉・内臓を投映したり、
さまざまな表現方法を駆使していて、実に面白い。
満足度★★★
斬新で美しいビジュアル表現
映像を駆使したマジカルな演出で知られるロベール・ルパージュさんとマリー・ブラッサールさんによる脚本の日本のキャストとスタッフによる上演で、オリジナルのバージョンは観たことがありませんが、ルパージュさんの他の演出作品を彷彿とさせる、センスの良い視覚表現が光る作品でした。
1980年代のケベックが舞台で、ある殺人事件に巻き込まれたレストランで働く男、その男の隣の部屋に住む映画デビューが決まった女、その女と地下鉄でひょんなきっかけで出会った男の3人を巡るラブ&サスペンス的な物語に、当時の東西ドイツの情勢やシェイクスピアの作品が織り込まれた作品でした。
基本的にシリアスなテイストですが、ナンセンスなユーモアが所々に感じられました。
青く照らされた壁をバックに全裸になった3人が様々なシーンの動きを繰り返すシーンや、ライブ映像の投影等、映像や照明を巧みに用いたイリュージュン溢れる手法自体はスタイリッシュで素晴らしかったです。しかし、その手法を用いる必然性があまり感じられずに変に内容を分かりにくくしているように思える箇所が多かったのが残念でした。
最後のシーンが森山開次さんが冒頭で出てきた物と対照的に扱われていて生と死を象徴的に視覚化していたのが美しく、強く印象に残りました。
太田緑ロランスさんのユーモラスな開演前の注意のアナウンスと吹越満さんの話から始まり、映像と影を組み合わせたスタッフロールで終わるという、本編以外の部分にも遊び心を感じさせる洒落た趣向が楽しかったです。
満足度★★★★★
最高!
今年最後?に最高に面白い舞台観られて満足です。
映像と生の身体のコラボがステキでした。
ストーリーも私の予想していた嘘発見器の登場の仕方よりずっと刺激的でした。
とにかく、久しぶりに面白い「演劇」を観た気がします。
ダンサーの森山さんの体ステキでしたw
満足度★★★★★
マトリョーシカのように
何かを「演じる」という役者としての身体と、幾重にも映し出される映像を通して、(作中で語られるように)多次元的に「真実」を隠し込んだマトリョーシカのように展開する物語に魅せられた90分。
あれはなんだったのか。これはどこにつながるのか。頭の中でいつまでも噛み続けていたくなる、そんな面白さに満ちた舞台でした。
役者、映像、照明、音楽、その一つ一つが、切れ味鋭く、かつ肉感的でざらざらしたノイズに富んで、そして何と言ってもスタイリッシュ。
一面ブルーの壁をバックに、全裸の役者によって無言で演じられるシーンは、エロティックさより美しさが際立っていて特に印象的。
エンドクレジット(これもホントかっこよかった)が終わっての最後に役者三人が「素」に戻って見せちゃう辺りも、作品の構造的な面白さをさらに深めいていて、実に心憎いというかなんというか。
満足度★★★★
ゲージツ作品ぽい
舞台上は映像、音楽と身体フル活用、観客は視覚聴覚フル活用、脳の奥が痺れるような刺激的で詩的な舞台のような印象。
断片的に場面が変わっていくが、見る度に感想が違ってくるかも。
役者3人のあのパフォーマンスの動き、体脂肪率を教えてほしい、と思ったりして。
サイモン・マクバーニーの「エレファント・バニッシュ」をすこし思い浮べたり。
約20年前のベルリンの壁があった時代の話、その当時の海外の文化背景を覚えていないとお話についていけない箇所があるかも。約90分。