ポリグラフ 公演情報 東京芸術劇場「ポリグラフ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    吹越さんはきっとシャイな人なのだろう。
    実にカッコよく美しく、音楽もムーディーで、ストーリー展開も凝っていて面白く、かといって難解すぎずバランスよく楽しめました。

    未解決殺人事件、捜査に使われたポリグラフ(嘘発見器)、ベルリンの壁崩壊・・・
    その担当科学捜査官、当時の容疑者、隣りに住む事件の映画化作品の主演女優の三角関係。

    吹越さんの演出、出演による三人芝居で、
    テーブルといす、電気スタンド、本立てと壁というシンプルな舞台。
    これらを演者が移動させながら話が進む。
    あるときは回り舞台のように二人の人力で回転させたり、
    動かされているテーブル上で俳優が歩いたりする。
    そして、この壁にビデオの生画像(舞台上の生撮影映像)を投映させたり、
    影絵のように使ったり、裸に筋肉・内臓を投映したり、
    さまざまな表現方法を駆使していて、実に面白い。

    ネタバレBOX

    ストーリーも説明不足ぎりぎりの線で、断片的に提供されて、
    時には時間が錯綜したり、劇中映画のシーンと重なったり、
    観客に想像させながら進む。
    ラストのセリフも効いていてちょっと泣ける。
    でも過剰にならないところで終わる。

    2回見たのですが1回目(15日)は、吹越さんが「ハイここで終わりです」
    みたいな事を言って終わったので、感動が一気に冷めたのですが
    (たしかにそれはそれで吹越さんらしい)、
    二度目(24日)ではちゃんとエンドクレジットのシーンが付け加えられて良かった。
    前説のユーモアでもわかるとおり、吹越さんはきっとシャイな人なのだろう。

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    2012/12/24 18:35

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