満足度★★★★★
吹越さんはきっとシャイな人なのだろう。
実にカッコよく美しく、音楽もムーディーで、ストーリー展開も凝っていて面白く、かといって難解すぎずバランスよく楽しめました。
未解決殺人事件、捜査に使われたポリグラフ(嘘発見器)、ベルリンの壁崩壊・・・
その担当科学捜査官、当時の容疑者、隣りに住む事件の映画化作品の主演女優の三角関係。
吹越さんの演出、出演による三人芝居で、
テーブルといす、電気スタンド、本立てと壁というシンプルな舞台。
これらを演者が移動させながら話が進む。
あるときは回り舞台のように二人の人力で回転させたり、
動かされているテーブル上で俳優が歩いたりする。
そして、この壁にビデオの生画像(舞台上の生撮影映像)を投映させたり、
影絵のように使ったり、裸に筋肉・内臓を投映したり、
さまざまな表現方法を駆使していて、実に面白い。