満足度★★★★★
観てよかった。。。
死刑に関する芝居や書物は、凶悪犯罪を犯した加害者への怒りで爆発しそうになるにも関わらず、自分ではどうしようもない歯がゆさを感じてしまうし、被害者、被害者家族のことを思うといたたまれなくなるから、避けてきたんだけど・・・本当に観てよかったと思った。
この芝居は死刑制度への存続廃止を訴えていない感じがしたから、素直に芝居に入り込めたのかもしれない。。。
「死刑とは何なんだろう?」
しっかりと向き合おう。裁判員として、裁く立場になるかもしれないのだから。
観劇後、前作の『どんとこい』の台本を購入。帰りの電車内で読破。
郷田マモラ先生が絶賛なさったのが、よくわかりました。
満足度★★★★
生を実感っっ
テレビのニュース見てて。加害者も被害者も事件を振り返って口を揃えて後悔するのを見る度に『馬鹿だなぁ、もっと早い段階でやり直しきくだろう。僕ならあーするな。』って思うのは俯瞰で見れる観客だからで、日常で自分を省みたら馬鹿な事ばかりだし、自暴自棄な事ばかりだ。
今作品の主題の死刑は、殺人犯とはいえ、人を殺す刑である訳で。
ゼロか100かで考えてしまう危険性はとても大きい。人が人を裁く事で社会がなりたってるなら、息苦しいから逃げ出したい。人を殺したり、自殺するよりは、逃げ出してしまおうって考え人を許容してくれる世の中であったら、もっと楽になれるのになぁ。そんな事を考えさせられました。何が正しいとか、誰が正しいってわかんないです。
観劇後に、「被害者と加害者の両面の心理が観れて面白かったなぁ」と感じたと同時に、「あー、やっぱり生きていたいなぁ」と思ったし、だからこそ日常の息苦しさと上手く付き合わないとダメだよなと思わせる作品でした。生きるって難しいっっ。
満足度★★★★
続編の難しさ
「どんといけ」の2年後の設定。「どんといけ」を観ていなくても理解できる話だが、観ている人と観ていない人で受け方が全然違うのではなかろうか。
私は「どんといけ」から連続で見たことによりインパクトが薄れてしまった(損した)気もする。
満足度★★★★
目を背けてはいけないのだが...
『どんとゆけ』の初演に比べても、ずっしりと重く、なべげんらしい笑えるシーンがあまりなかった。
目を背けてはいけない、真摯に向き合えと思っても、正直辛い、痛い、怖い。
日頃敢えて見ないようにしている人の心の暗部を曝されているようで、いたたまれない気持ちにさえなる。
見なければよかったと思う人もいるかも知れない。しかしおそらくこのインパクトは単なるこけおどしのインパクトではなく、各自がどこかで受け入れ折り合いをつけなければならないことへの問題提起だろう。
満足度★★★★★
演劇の深さ
今回も社会性を深く盛りこんだ内容。店主自らの出演はファンとして嬉しい。
キャスト陣の層の厚さも、素晴らしい。ベテラン陣の達者さは相変わらずだが、新人たちの成長がうれしい。吉田唯、山上由美子の今後が楽しみ。
それにしても「深いテーマ」。観終わってから友人と学生時代に戻って語ってしまった。