満足度★★★
居心地の悪さ
情報量の多さに、私の思考は旧式なのか、ついていけません。
2回観る必要があったと思います。
悪意にあふれるピラカタの街。ちょっと居心地が悪かったです。
満足度★★★★
イチオシ!
名古屋公演に続き、二度目の観劇。
この作品は、きっと、ニットキャップの代表作のひとつになるだろう。
そう想わせるくらい、素晴らしい舞台でした。
「ピラカタ・ノート」が、東日本大震災直後のタイミングで上演されたのは、きっと、そういう巡り合わせだったんだろうな。
二度の観劇を終え、つくづく考えさせられた。
現実から目を背けちゃいけないな・・・と。
3年後、5年後、10年後でもいい。再演を希望します。
満足度★★★★
凄かった
前半は正直、よく分かりませんでした。
でも、後半はもう「凄い」としか言いようがないです。
凄い物を見てしまったって感じでした。
ただ、自分の中でのクライマックスが終わってからも、
シーンが続いたので、ちょっと間延びした感はありました。
満足度★★★★
何かすごいものを観た
何だろう、この感じは・・・。観た後に残った印象は、コメディを観た後の楽しさ、ホラーを観た後の怖さ、重い人間ドラマを観た後の心の重たさ等々・・・。今観たばかりなのに、自分は一体どんな芝居を観たんだろう、と考えてしまうほど。それでも何故か心に引っかかり続けるこの感じ。何なんだろう・・・?何かすごいものを観た、というか「体感した」ような気がします。
満足度★★★
混沌
ニュータウンの歴史と神話とがミックスした混沌とした世界。この妄想にはついていけるところと、ついていけないところがあります。面白いのですが、底無し沼にはまり込むような怖さも感じました。
満足度★★★★
スポンサーはナショナル
そう思わせるような設定。笑)
舞台のはじまりは、ごまのはえが天空から神のようなに語り創世論から。これを聞いて、「あぁ、日本神話だな。」と納得。そういえば、ごまのはえって古代の神のような顔してるよね~。笑)
更にその声もなんだか神のお告げのように妙に耳に心地よかった。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
重層的に描かれるニュータウン
枚方市に住む人たちと、水槽の中の魚の街ピラカタの阪神大震災の前後を重層的な物語構造とイマジネーション溢れる見立てで描き、神話的な世界観と日常生活が繋がったような不思議な雰囲気がありました。
プラレールの青い線路が舞台を囲い、天井に届く高い脚立と水槽、そして中空に雲が設置された舞台で繰り広げられる様々な声と身体の表現が魅力的で、内容はちゃんとは理解できませんでしたが楽しめました。
脚立の上からマイクで枚方/ピラカタが生まれるまでを祝詞のような調子で語るところから始まり(口琴の演奏が効果的でした)、ニュータウンの団地に住む大和家と加藤家の現実的なエピソードと、体が動かせない障害を持つ大和家の長男の冥土への旅と、加藤家の水槽の中の街ピラカタに住む古代魚の幻想的なエピソード、そして開発の前から住む家の少年の現実と妄想が入り混じったエピソードが緩やかに絡み合い、発展とそれに伴う犠牲の死が象徴的に描かれていました。
1月17日の出来事を地震として表現せず、団地に住む女子高生の交通事故として表現されていたのが印象的でした。
ボイスパフォーマンスや楽器演奏や身体表現を交えた役者たちの演技が安定して見応えがあり、不思議な世界観に説得力がありました。箱馬やフラフープを使って様々な物をイメージさせる演出が楽しかったです。ときおり挟まれるコミカルなシーンもバカバカしさが素敵でした。特にヤマタノオロチを様々なメーカーの掃除機のヘッドを使って表現していたのが笑えました。後半が少し間伸びしているように感じましたが、最後の街の夜景はとても美しく、もっと長く見ていたかったくらいです。
本当の自分を探すエピソードや、紙袋を頭に被っている内に主体が入れ替わるのは安部公房の小説みたいで、面白かったです。
満足度★
うーん・・・
よくわかりませんでした。
台詞量とか演技とかは、すごいなーとは思ったのですが・・・。
軽い息抜きで観れるような芝居ではなかったという事なんでしょうね。
満足度★★★
夢中な空間
クルクルと変わり続けるシーンと、独特な舞台空間で頭が痺れて心地よい。おもちゃ箱をひっくり返したような感じ。てか、おもちゃ箱そのもの。繰り広げられる物語も夢見てるみたいに自由で、奇抜で、でも暗示的で。そうか、だから夢中っていうのか、なんてどうでもいいことを考えてみたり。
目の前の空間を楽しんだって感じで、あんまり物語にうまくダイブ出来なかった。僕は浅瀬で終わっちゃった感じです。潜っていくと、より楽しいと思います、、、悔しいなぁ。
満足度★★★
シュルレアリスム・・・
作者自身が「捏造の現場より」で語っている通り、終末願望思想を礎に、神教や仏教など宗教観からの心象風景を筋立てした演出で、好き嫌いが両極端に評価が別れるような作品・・・・?
関西人らしくブラックだけど卓越したユーモアもあるのだけども雰囲気が重過ぎて笑えない・・・
1995年1月には阪神淡路大震災、3月にはサリン事件もあったなぁ~・・・
芝居は良く出来ているのだけれど・・・公房を意識・・・?役者は上手いが・・・評価は難しい・・・ ★★★
満足度★★★★
堪能しました、
ごまのはえさんの妄想世界。しかし、はじめに国産みの神様から作っちゃうとは全く予想外でした。神話の蛭子と障害児の子供、水槽の中の小さな世界。呼応し、入れ子になった世界、その中で起こる悲劇。こうした劇は判り難い場合が多いですが、小道具が上手に暗示的に使われていて、すごく理解しやすかったです。それにしてもさすが関西系劇団。キョーレツなギャグに度肝を抜かれました。ありえない家電系八岐のおろちとか。でもこうした切れのいいギャグがあるから、脚本家の妄想世界にすんなりと入っていけるんだな、と納得しました。最後の街の明かりはよかったなぁ。悲劇があっても、エゴで満ちた世界でも、やはり明かりは暖かく、そして救いなんだなぁ、と・・・・。
満足度★★★★★
すべて理解出来てないかもしれませんが、
一言で言えばとても興味深い舞台でした。
特に立派な舞台装置がある訳でも、衣装は普段着のままですし、
それなのにこの不思議な感覚はどこから来るのか?、笑いのツボもしっかりおさえてるし、確かな演技と台詞のうまさがユニークな脚本と相まってこの不思議な世界を創り上げたのかなあと思いつつ劇場を後にしました。
満足度★★★
エピソードのメビウス
公演毎に異なる味の芝居を見せてくれる劇団。
大抵は良くも悪くも劇団のカラーというものは存在すると思うのだけれど、それがあるような、ないような。
役者は上手くそれに対応し、変幻自在に演じていて軽快だ。
だから、公演によって好き嫌いが分かれる。だから、余計に毎回見たくなる・・・厄介な。。。