『瓶に詰めるから果実』『プラスチックは錆びない』 公演情報 『瓶に詰めるから果実』『プラスチックは錆びない』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    埋れ木「瓶に詰めるから果実」
    埋れ木作品なのに嘘が無い!というのが第一印象
    こういう作品も書けるんだなという驚き
    嘘が無いとは言ったけど、キャラクターには嘘があって
    キャラの存在感で嘘を作り上げている感じだった
    悪意の無い会議劇といった風でもあり
    高校演劇でありそうな感じでもある
    とりあえず、たなべさんが上手いなあと。あのキャラをキャラ演技でなく操ってキャラにしているのはとても良い
    ののみさんは天才っぷりが全開ではないけど垣間見えた
    二宮さんは陰陽の片側だけが偏った二宮さんという感じ
    秋山さんもなかなかの好演

    プラスチックは錆びない
    あぁめちゃめちゃ面白かったしキュンキュンした…
    とりあえず手近にあった帽子を噛んで見米さんの萌えシーンでドキ死するのを耐え忍んだ
    とにかくしあわせでしあわせな物語
    多嘉良さん側の物語も良かったなぁ、、、
    リピートできないのを死ぬほど悔やむ

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/09/03 (火) 17:00

    価格2,300円

    【プラスチックは錆びない】
    事前情報から(勝手に)予期したものと異なるほぼストレートな恋愛もの、「瓶に詰めるから果実」とともに学生時代の夏休みを思い出したりして懐かしかった。
    また、ごく自然に「怪獣」なんて単語が出てくるのでSSSS.GRIDMANを想起したが直後に1万人規模の被災者とか言っていたのでシン・ゴジラか……みたいな。(笑)
    ってか、この世界観、前回公演「降っただけで雨」と統一されているのか。こういうの、好きだな。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2019/09/03 (火) 13:00

    価格2,800円

    【瓶に詰めるから果実】
    NHK学校放送の道徳ドラマや「中学生日記」の高校生版的味わいの高校演劇部夏合宿物語。
    各学年毎の特徴や部活に対する想いなどが巧く描き分けられていてあれこれ納得したが、1点「芝居のウソ」として見過ごせない点があったのはひっかかる。
    部長を「夏合宿で」「3年生の中から」選ぶってヘンじゃないか?新年度の始まる4月から夏合宿までの間は部長がいないの?そしてそのタイミングで選ばれた部長って大学受験と両立できるの???
    普通は夏合宿で部長を選ぶとしたら2年生の中からであって、その時点で3年生は部活引退、あるいは役職退任ではなかろうか?
    もしかして劇中の学校は9月から新年度なの???

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/08/31 (土) 14:00

    『プラスチックは錆びない』観劇。
    詳細はネタバレBOXにて。

    ネタバレBOX

    合宿にやってきた大学生たちの夏の恋の物語。

    大学生というのは人生の中でも、なかなか、特異な
    立ち位置であると思う。
    法的に成人として認められているが、社会的な地位と
    しては学生。
    同じ学生とはいえ高校生とはまるで違う。

    高校生を主人公にした『瓶に詰めるから果実』(以下『瓶』)
    と大学生を主人公にした本作『プラスチックは錆びない』(以下『プラ』)

    どちらも「楽しむ」ということについて終始、考え、
    その思いを吐露していくが、その表現の仕方、世代における
    差別化が実に見事でリアルだと思った。

    双方ともに見ているこちらが、良い意味でむずがゆくなるような
    もどかしくなるような、その辺りのさじ加減は、さすがと感じた。

    ただ『瓶』の方が心の葛藤を描くという意味では軍配が上がる
    気がする。
    『プラ』の方は終始、問いかけがありつつも、そこまで重い感じには
    ならず「まぁ、いいんじゃないの」という方向に流れていく。
    個人的には、もう少し、お互い、悩み、苦しみ、ぶつかってほしい気も
    したが、全編の流れを鑑みると、この作品でそれをやるのも
    また少し違うのかな、という気もした。

    『瓶』も然りだが、本作も実に気持ちよく爽快に終幕を迎える。
    それぞれが思いを一歩進めたいと思っていながらも、不謹慎という
    壁を目の前にし、進むことを躊躇する中、例え、自身の都合で
    あったにせよ、川口の説得の結果として、それぞれが幸せを手にし、
    まさに「楽園」を作り出す。
    だがその生みの親たる本人は、ただ一人、思いを遂げることはできず、
    自らが作った楽園に足を踏み入れることなく、ただ、外から眺めるだけ。
    その理不尽さを見捨てることができなかったほたるの思いと行動力は
    驚嘆に値するし、その呼びかけに答えようと一致団結する彼らの
    友情に、何だか、直視できないほどの眩しさを感じてしまった。

    淀川演じる五十嵐さんの演技は終始、圧巻。
    あの眩しい笑顔の虜になったのは、おそらく、自分だけではないし、
    終盤の川口への絶叫に近い語りかけと、物足りない気持ちを促す
    その繊細な演技に、思わず涙したのも自分だけではあるまいと思う。

    夏の終わりにふさわしい、実に爽やかな群像劇。
    大変楽しませて頂きました。

    素晴らしい舞台をありがとうございました。
    埋れ木さん、大好きです!!
    次回はTシャツちゃんと着ていきます。
    約束したので。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/08/29 (木) 19:30

    『瓶に詰めるから果実』観劇。
    詳細はネタバレBOXにて。

    ネタバレBOX

    ある演劇部を舞台にした破壊と再生の物語。
    部長選挙をきっかけに「楽しむ」という個としての感情を
    重んじるのか「部活動」という集団としてのゴールを重ん
    じるのかという、身近にありつつ、なかなか解決が難しい
    課題がテーマ。

    「部活動」を「仕事」に置き換えながら観た人も多い気がするし、
    自分もその一人。
    ただ金銭のやり取りが発生する仕事ではなく、部活を主軸に
    したところがこの演劇の肝だと思う。
    だからこそ、話は抉れ、登場人物は悩んでゆく。

    非常にリアルな人間模様に息を呑んだ。
    集団の目標達成のためには個としての感情を脇に置くべし。
    その理想に賛同する人間だけが残れば良いという、原理主義者
    とも言える沢村。

    個としての快楽を追求し、結果として良い演劇が出来れば
    それで良いとする土居たち。

    まさかの立候補を果たした親友に協力を求められつつも、
    その実、沢村の思想に傾倒する坪内。
    アウトサイダーに徹しつつも要所では気にかける福田。

    各々の思惑が複雑に絡み合う中、単純化すれば打倒沢村
    を軸にして話は進むが、学生ながら傀儡まで立てる策を
    打ち出すことには正直驚きもしたし、これが劇中の緊張感を
    一層深めていた。

    とは言え、彼らは、結果として「良い演劇を披露する」ことを
    目標にしており(それが副次的な結果であるとしても)、
    そう言う意味では沢村も含めてみんなが同じ方向を向いているのは
    分かっているので、ゴールに至る手法については大きな隔たりが
    あるものの、完全に白と黒を分けることが出来ない。

    沢村打倒の策を打ち出す中、彼らが繰り広げる「楽しむ」ことへの
    議論は非常に深く、議論を重ねる中で、各々が定義する「楽しむ」
    が揺らいでゆくその過程と共に、当初の相関図が少しずつ崩れて
    いく姿に、この舞台はいったいどうやって収束させるつもりなの
    だろうと、非常にハラハラしながら見守ったが、最後はキレイに
    まとまりハッピーエンド。

    バッドエンドにはならないと思ってはいたが、最後まで良い意味
    での緊張感を強いられた。

    とにかく人間描写がリアルだなという印象。
    彼らの振る舞いに演劇的な嘘くささがなく、自然。
    特に沢村の、彼の言うところの「失敗」から形成される理想主義と
    いうにはあまりに強硬な思想は「この分からず屋め」という思いが
    ありつつも、私自身がこういう経験をしているので、彼の心情と
    いうのは非常に共感できた。

    彼が最後には、彼にとっては非常に勇気のいる告白と共に、妥協
    を示す姿勢を万座の中で見せた事は個人的には、彼が大きな一歩
    を踏み出したと言う事なのでとても嬉しかった。

    ただ、沢村と坪内の絡みについては、もう少し時間を割いても
    良かったように感じた。
    尺の都合もあるので難しかったのかもしれないが、沢村陣営と
    反沢村陣営とのシーンバランスは少々偏っていたかなと言う気はする。

    平井の成長ぶりも驚きであると同時に見所が多かった。
    何となく傀儡に仕立てあげられたものの、そこに悪意がないことも
    あって、わりとあっさりと受け入れてしまう。
    そのまま進むのかと思いきや、彼女は沢村と対峙する姿勢は変わら
    ないものの、傀儡としてではなく、自らの意思で考え、そして、
    自らの意思で立ち上がり、正々堂々と沢村、そして親友の坪内に
    言うなれば宣戦を布告するシーンは、ホロリと泣けてしまった。
    たなべさん、圧巻の素晴らしい演技だったと思う。

    ある意味で最もリアルに感じたのは土居。
    打倒沢村の急先鋒でありながら、自らそこに立つまでの熱量はない。
    そこで平井という傀儡を立てて、思うように操ろうとするが、
    そこに邪悪さは全くなく、ゲーム感覚で楽しんでゆく。
    最後にはミイラ取りがミイラになるかのように興奮に乗じて自らも
    立候補を果たすが、快楽主義者としての彼の有り様と言うのは、
    高校生という若くエネルギッシュな世代である事も合わせて考えると、
    非常にシンプルで、その姿には個人的には終始、好感を持っていた。

    もう登場時から役どころが見えていた顧問の福田の存在もとても良かった。
    昼行灯のような立ち位置ながら、要所では、しっかりと部員を締める。
    終盤、沢村に告白を促すシーンは、緊張感があってとても良かった。
    必要最低限の干渉にとどめつつも、しっかりと捌いてみせる器量は
    名マネージャーのそれで、気持ちが良かった。

    全編通じて感じたのは、言葉にしがたい思い、あるいは行間の表現が
    非常に巧みだと言う事。
    そういうものを台詞で表現するのは難しいように思うのだが、高校生
    という、まだ成熟しきっていない世代ならではの拙さも見事に取り入
    れて、非常に見応えがあった。
    同様の展開は『プラスチックは錆びない』にもあるが、登場人物の世代が
    違うこともあって、その表現技法は明確に差別化していて、両作品
    ともに観劇後に振り返ると、改めてその巧みさに舌を巻く。

    久保さんの脚本、演出は過剰にならず、説明的過ぎないところが、とても良い。
    そして相変わらずタイトルセンスが抜群。
    埋れ木さんの存在を知らなかったとしても、タイトルセンスだけで
    劇場に足を運んでいたかもしれない。

    今回も素晴らしい舞台をありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/08/29 (木) 19:30

    座席1階4列

    価格2,300円

    ・瓶に詰めるから果実
    今回どちらの作品も初日を見ました。「微調整をするから公演の終盤に観劇」というファンはきっと多いと思います。私は「待っていました!」という気持ちが強すぎてついつい初日に誘われてしまいます。

    演劇は見る角度や自分を重ねると感想は各々違ってきます。当たり前だけどね。
    この作品はストーリーを追っていくだけでは何か物足りない。自分の環境など何かと照らし合わせていくと人の気持ちや行動に味が出てきます。
    「他人を知る。」うん、これは数人で語りたくなるいい作品です。

    ネタバレBOX

    人は環境や条件によって発する言葉を選択し、個も形成されていきます。多感な高校生が二択という条件を失ったときどんな発言をしていくのか。夏感も合宿感も縁側感も薄く終始部長選にフォーカスしていきます。なんて潔い脚本だろう。
    学年構成が歪なところが話の肝ですね。主役は個ではなくこれは「集団」。

    「舞台を初めて観る方に」はあまりオススメはできないかな...。
    言葉がなかなか出てこないシーンにイラついてしまうかもね。ただここを我慢してじっくり見ていくととても学生たちが愛らしくなっていきます。言葉は「選んでいる」のではなく「絞りだしている」。そして仲間は黙ってじっと耳を傾けている。
    そう、演劇より”演劇部”ラブ!。意味の違いや温度差はあってもみんなこの演劇部が好きだから”ちゃんと”やっていきたいのでしょうね。
    沢村はどんな心境で部活をして卒業を迎えたのでしょうか。

    全く個人的な感想をひとつ。
    自分があの演劇部にいたら三神を部長推しだったでしょうね。あの厳しい目に統率力を感じました。きっと沢村の向上心も救ってくれたのではないでしょうか。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/29 (木) 19:30

    『瓶に詰めるから果実』100分休憩なし。
    人は優しいし、強い。強さで、戦う必要があったって、それでもやっぱり優しい。そうやって、バランスを取りながら生きて生きればいいな・・・そんな事を考えさせられながら、うっすらと涙する、芝居だった。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/28 (水) 19:30

    『プラスチックは錆びない』観劇。95分休憩なし。
    人間がある場面にいる時に出てくる、すごく細かな「感情」を取り上げて、それを膨らませて物語を紡いでいく感じ。他の作家にはない作風。結果的には、誰が誰に惚れた腫れた、という、恋心の感情が、物語のメインのになっていく。何だか妙に予定調和的で、妙にセリフの声量がデカい、台本のある「テラスハウス 埋れ木伊豆編」を観ているような、そんな感覚に陥ってしまった。前回作で少し期待値を上げ過ぎたかな。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/08/28 (水) 19:30

    座席1階1列

    価格2,800円

    ・プラスチックは錆びない
    タイトルからは「いつまでも色褪せない仲間」を想像しましたが、そこもありつつもっと違う集団の側面を描いていました。

    あらすじにひかれ、そしてあのセットを見たらもう期待感マックス。埋れ木さんはセットも楽しみなんだけど、ただ凄いだけじゃなくて物語にちゃんと組み込んでいる。群像劇なら役者ひとりぐらいの働き。今回も凄い助演っぷりでした。

    ネタバレBOX

    舞台は多分大学四年生がある合宿先の出来事。どこからどこまでも「誰も言い出せなくて夏」。自分の気持ちをイチイチ何かに置き換えるこのもどかしさ。青春ですねぇ。

    「どこまでが不謹慎なのか」その描き方は重くなかった。ひとつの集団が自分の気持ちを小出しにしていきます。その理由もその時間の使い方も自分都合。ゴールは自分の幸せ。その集団が学生じゃなくてもきっと同じだろう。そして「感謝」が空気を軽くしていきました。

    少し役者さんのことも触れます。
    五十嵐彩夏さんはこれから注目する演劇おじさん急増の予感がしました。

    席は40ぐらいですが、なるべく中央をオススメします。個人的には少し入口側でもよかったかなと思いました。

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