『瓶に詰めるから果実』『プラスチックは錆びない』 公演情報 埋れ木「『瓶に詰めるから果実』『プラスチックは錆びない』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/08/29 (木) 19:30

    座席1階4列

    価格2,300円

    ・瓶に詰めるから果実
    今回どちらの作品も初日を見ました。「微調整をするから公演の終盤に観劇」というファンはきっと多いと思います。私は「待っていました!」という気持ちが強すぎてついつい初日に誘われてしまいます。

    演劇は見る角度や自分を重ねると感想は各々違ってきます。当たり前だけどね。
    この作品はストーリーを追っていくだけでは何か物足りない。自分の環境など何かと照らし合わせていくと人の気持ちや行動に味が出てきます。
    「他人を知る。」うん、これは数人で語りたくなるいい作品です。

    ネタバレBOX

    人は環境や条件によって発する言葉を選択し、個も形成されていきます。多感な高校生が二択という条件を失ったときどんな発言をしていくのか。夏感も合宿感も縁側感も薄く終始部長選にフォーカスしていきます。なんて潔い脚本だろう。
    学年構成が歪なところが話の肝ですね。主役は個ではなくこれは「集団」。

    「舞台を初めて観る方に」はあまりオススメはできないかな...。
    言葉がなかなか出てこないシーンにイラついてしまうかもね。ただここを我慢してじっくり見ていくととても学生たちが愛らしくなっていきます。言葉は「選んでいる」のではなく「絞りだしている」。そして仲間は黙ってじっと耳を傾けている。
    そう、演劇より”演劇部”ラブ!。意味の違いや温度差はあってもみんなこの演劇部が好きだから”ちゃんと”やっていきたいのでしょうね。
    沢村はどんな心境で部活をして卒業を迎えたのでしょうか。

    全く個人的な感想をひとつ。
    自分があの演劇部にいたら三神を部長推しだったでしょうね。あの厳しい目に統率力を感じました。きっと沢村の向上心も救ってくれたのではないでしょうか。

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    2019/08/30 10:37

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