ハイライト 公演情報 ハイライト」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-20件 / 28件中
  • “大人になれない大人のためのうさぎストライプ”というキャッチコピーなんですね。

    ネタバレBOX

     舞台は2020年の東京オリンピック後の東京。工事現場のガードマンロボット“安全太郎(通称タロウ)”に女性(菊池佳南)が抱きついた。「仙台から東京に上京してきた時もタロウに見守られていた、タロウと結婚したい」と彼女は言う。おかしな女だと眺めながらも、ナンパ好きの警備員(芝博文)は心惹かれるものがあった。他の警備員たち(亀山浩史、小瀧万梨子)と彼女を誘い出し、タロウも同行するHATOバス東京観光が始まる。

     出演者は警備員からバスの運転手やバスガイド、看護師などに突然変身し、パイプ椅子の移動と照明の変化などだけで軽やかに場面転換していきます。夢の中にいるみたいで、何が起こっても違和感がない時間が流れます。

     東京オリンピック開催時に起きた事故で死者が大勢出て、その悪印象払拭のためにオリンピック関連施設を次々に取り壊しているという、私にとっては予言めいた設定でした。人口流出も進んでいて、東京に明るい未来は見えません。

     登場人物は諦めて悟ったような境地にあるのか、他人事のように俯瞰しているのか、だいたいにおいて冷静でした。ちょっと驚いたり、がっかりしたりはするものの、絶望や歓喜は見えず、感情の起伏が少なかったです。もともとこういうスタイルの作風で、作品の狙いでもあるのだろうと思いますが、私は少々退屈しました。

     何度も前説に登場した制作の金澤昭さんがご本人役で登場し、こまばアゴラ劇場で行う疑似結婚式に参加するという入れ子構造になっていました。金澤さんは下手端でギターの弾き語りも披露。

     ストーリーとしては東京に別れを告げる内容ですが、作・演出の大池さんのこれまで人生に区切りをつける意味も込められているようでした。とはいえ使われていたのは平成のヒットソングよりも昭和歌謡が多かった印象。インターネットのインフラ化で昔の人気楽曲も息長く生き残るようになっていますよね。女優2人の「お嫁サンバ」デュエットは歌も上手で楽しかったです。時節柄、電気グルーヴ「シャングリラ」が流れたのも良かったな~。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    とても楽しかったです。俳優さんたちに力があって、どんどん変わる展開も成り立たせていました。怖さや嫌らしさや不気味さもあるのが面白い。「東京」というものにはいろんな人がいろんな思いを抱えているだろうから、もしかしたら東京出身者と地方出身者では印象が違うのかも。上京したいつかの日のことを思い出しながら観ました。

  • 満足度★★★

    基本の役がありつつ、その場その場で要求される役に自在にスライドしていくという仕組みは演劇的で楽しい仕掛け。

    ネタバレBOX

    義足や人形(人型ロボット安全太郎)が面白かったのですが、義足の喜劇役者で人形劇を上演したサミュエル・フットがイメージソースでしょうか? 興味をそそるモチーフでした。東京(都会)が明治以降なめてこざるをえなかった固有の苦渋と屈折が体に染み込んでいる東京人の自分としては、反論したいような複雑な気持ちで物語を眺めました。自分の中にある意外な東京への郷土愛を知り、まあそれも観劇体験のおかげかもしれません。
  • 満足度★★★

    憧れだった東京を離れる決意をした女と、オリンピック後の東京にとり残された人々との奇妙な交流が、交通誘導ロボット・安全太郎とのはとバスデートといったシュールな設定のもとに描かれます。
    人も流出し、荒廃する「東京」を包み込む倦怠感は、今、私たちが感じている未来への漠たる不安、寂しさをそのまま写しとっているようです。淡々とした会話の中に仕込まれた笑いにもドライなセンスを感じました。

    シュールな世界観と舞台全体を覆う(東京をめぐる)虚無感を味わうほかは、なかなかとらえどころのない作品だとも感じましたが、それこそが「現在」や「近未来」なのかもしれず……。これを機に東京を離れるといううさぎストライプですが、その創作活動の中で、数年後、この作品がどのように振り返られるのかも、ふと気になりました。

  • 満足度★★★★★

    観た。

    ネタバレBOX

    前説の制作が、劇中にも登場するところなど、小ネタは面白かった。が、人にオススメするかというと難しい。観ているあいだ飽きはしない。ラスト、奇妙な義足をつけていた男がどうやらパラリンピックに向けて再生する、というくだりにはエモーションを感じたので、それなりにキャラクターの積み重ねは自分の中にあったのだろう。しかし基本的には他人事感が否めなかった。
  • 満足度★★★★

    軽やかな可笑しみの人たち
    夢と地続きな時間と場所
    うさぎストライプのこの雰囲気に心地よい哀しさを感じる
    みんな完璧じゃない完全じゃない
    誰かを想って泣くし ちょっと意地悪に笑う
    そして歌うしバカもやり生きている人・人・人が
    舞台に上がって見栄えている作品

  • 満足度★★★

    なんともシュールな話し。昭和が懐かしくなる音楽のチョイスはよかった。

  • 満足度★★★★

    非日常さを味わっておくのも名残雪のようなものだと思います。

    ネタバレBOX

    暴動か何かが起きたかで人が減少している少し先の東京で、以前から道路工事現場で働く人形安全太郎と結婚したいと思っていた一人の女性が東北に帰るという話。

    この女性役で出演している女優が拠点を仙台に置くということと、作演の大池さんも城崎に移るということを象徴的に表現したもので、少し切なくなります。

    非日常さを加味するのは青年団の常套手段ですが、その青年団がどうなるのかと考えると、マンネリと考えず非日常さを味わっておくのも重要かなと思いました。
  • チラシを作った後で脚本が変わって行ったのではないかと思われる内容でした。どこにも「
    もう、こんなところにはいたくない。」感がなかったので。(追記予定)

  • 満足度★★★★

    今回も多少置いて行かれたけど、全体を包む透明感と清々しさは相変わらず。
    また東京に帰ってきてほしい。

    ネタバレBOX

    個人的に“ツボ”の歌唱シーン他、楽しい演出も健在でいい時間でした。
  • 満足度★★★★

    人だらけなのに人気のない街。 タワーの灯はもはや のぼり ではない。 太郎さん、ありがとう、ご苦労様でした。 やらずにさせてばかりで ごめんなさい。 空しさを感じたら、また走り出せるかも知れません。

  • 満足度★★★★

    観劇前、感想欄に「良かった」の書込み以外に酷評が載っていたりすると「自分はどっちなのだろう」とちょっとドキドキ、そして観た後「なるほど、そういう捉え方もあるんだ」と改めて読み返してみるのは面白いものです。
    とりあえずは、じべ。さんの感想を参考に、そうか「ロデオ演劇」か、振り落とされないようにしないと・・・

    観てきました! なんとも都会(東京)らしい関係性を感じさせる4人(+1人)の出会いと言動が面白く、結構余裕を持ってイイ感じのままラストへと流れ着きました。よかった
    廃墟へと向かう東京とサヨナラなんて、おどろおどろしさや哀しさも漂いますが、なんかバカやってる彼等を観ていると清々しさの方が印象としては勝ち。

    もし自分だったら東京が大好きなので、人気が無くなる東京(とても想像できませんが)と一緒に朽ちていくのも悪くないかな。と思ったり、
    人それぞれ「東京」に対しての思い入れや捉え方で見る角度も変わってくるのではと思えた公演。

    ネタバレBOX

    もし家族の関係等でやむなく次の首都移住やUターンしなければならないのであれば、自分もロボ子と同様、東京にちゃんとした「さようなら」と心からの「ありがとう」を言いたい。
    ロボ子は東京のラストで本当に良い人達と巡り合ったものだ。
    もちろんアゴラ劇場制作の人も(笑)
  • 満足度★★★★

    物語が漂流するようで、どこを目指し漂着するのか分からない。その冒険的な試みが面白い。しかし表面的な場面・展開だけを観るとつかみどころがないように思えるが、東京という”街”を介在してみると、そこでの暮らしや人間関係、時代というものが見えてくるような気がする。その不可思議な感覚が面白い!
    (上演時間70分) 

    ネタバレBOX

    セットはほぼ素舞台。あるのは工事現場で見かける安全誘導人形、通称”安全太郎”と灰皿のみ。物語の進展に応じて折り畳み椅子などが持ち込まれる。
    この公演の魅力は、ユニークな登場人物、そして情況、情景が次々と変わる。芝居という”動画”ではなく、静止画像が断片的に配列されるといった印象である。

    梗概、といってもエピソードの羅列のようになり、まとまった本筋を表すのは難しと同時にあまり意味がないように思える。むしろ切り取った断面をジグソーパズル(ピースがピタリときれいにはまらない)のような張り合わせの奇妙さ、事象や心象をデフォルメして描いたようだ。時の設定は2020年からその後の数年間か。登場人物ー黒沢(ヘンな義足の男)、女(交通誘導ロボットとの結婚願望、そして仙台から歌手を目指して上京)、島崎(黒沢の同僚。そして はとバスガイド、看護師、交通誘導係など何役も担う)高瀬(黒沢の同僚。ジミ婚の男)他に金澤氏と多彩だ。

    女の視点から観ると、仙台から歌手を目指して東京へ。その時に別れた安全太郎と再会できた喜び。しかし歌手になるのを諦めて仙台へ帰る、その当日を描く。はとバスで東京見物をするスタイルで東京の”街”を紹介する。東京はオリンピックを終え建築物を取り壊す。バスは臨海部”東京ベイゾーン”を巡り東京タワーへ。憧れた街-東京、それをオリンピック時の爆破テロ、さらにオリンピック整備施設の取り壊しというシュールな描き。またこの街で人と触れ合うこともなく、寂しい心情の吐露。何気に暗くなりそうだが、結婚式シチュエーションやミラーボールの輝きの下、マイクを握り歌う姿は微笑ましく...。

    この芝居、けっして分かり易いとは言えないが、不思議と観客(自分)の心に刻まれる心象、それは可笑しくも寂しい”東京という街”そのもののように思える。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    さようなら、東京。さようなら、うさぎストライプ。どっちも、なくなるわけではないけどね。

  • 満足度★★★★

    菊池佳南さんが歌いだした時「ゴールデンバット」とリンクしているのかと思った。(全く別物なのかな)
    話は時代と関係性がわかりにくかったがそれがこの劇団らしくて楽しめた。この先別々の場所での活動になるそうですが、東京での公演待ってます!
    余談ですが、今回から販売されたうさぎストライプのイラストが描かれたキーホルダーが可愛い!1つ購入したが全種類ほしくなってしまった。

  • 満足度

    ■70分強■
    東京への鎮魂歌? だが、東京が終わるという見立てはあまりに安易で説得力を欠き、ただの希望的観測にしか思えなかった。東京一極集中は国策。一地域だけを異様に富ませ、他は枯らす。そのほうが効率的だし、富が一か所に偏ろうとも、全体としてGDPが上昇すれば、新自由主義に毒されたこの国はそれで良しとする。各地域を平等に富ませるなどという面倒な道を、効率主義にアテられたこの国はもはや選ばない。ある予測によれば、他府県がもれなく人口減に喘いでいる2050年、東京だけはなお人口を増やし続けるという。本作で描かれている“あれしきのこと”で、国はこの“異様に富める中心”をあきらめはするまい。青年団グループは本部機能の豊岡移転により、“脱東京”の尖兵になるつもりなのかもしれないが、事はそう甘くはないだろう。「東京の『終わり』」(当パンより)なんて軽々しく言葉にするのは、敵を見くびりすぎている。
    本作で描かれるべきだったのは、むしろ“しぶとすぎて強大な東京”。外圧によるのでなく、栄えすぎて自重で潰れる不様な姿が冷笑的に描かれるべきだった。
    いや、こういうことを述べる以前に、本作、構成がダラダラとして締まりがない上、解釈を観客に丸投げした意図不明なくだりが目立ち、“お話”というレベルでまずいただけない。
    しかし、大した根拠も示さずに「東京の『終わり』」(当パンより)なんて臆面もなく言えてしまうアート寄り演劇界って、ほんとに甘いなあ。甘すぎる。こういう世界こそ、終わって良し。
    自分が東京を去るってだけのことで、勝手に東京を終わらせるな!
    かっこつけて「東京の『終わり』」(当パンより)なんて言う以上は、もう二度と“東京公演”はやらないんだろうな!?!?
    いや、終わった場所でやるのは無理なので、当然やらないはず。「や、あの……東京公演をやらないと採算が取れないので…」なんて絶対言わせねえぞ!!
    『ゴールデンバット』の再演地が東京以外のどの地になるのか、楽しみだ。

    ネタバレBOX

    “あれしきのこと”というのは、東京五輪を狙い撃ちしたテロ。9.11のテロで、ニューヨークは終わっただろうか?
  • 満足度★★★★

    70分。

    ネタバレBOX

    黒沢(芝博文)…義足の交通誘導員。オリンピック時交通事故にあった。女となんちゃってデートしてフラれる。パラリンピック目指してマラソン再開する。
    女(菊池佳南)…仙台出身。寂しさから安全太郎に恋する。仙台にUターンした。
    島崎(小瀧万梨子)…黒沢の同僚。高瀬の結婚祝いを変更し、女と太郎の結婚式(サプライズで黒沢との結婚)を計画する。
    高瀬(亀山浩史)…黒沢の同僚。なんでもNETで調べてくれる博識。新婚妻とケンカした。
    金澤(金澤昭)…アゴラ劇場の制作。女の結婚式に協力する。

    東京オリンピックでテロな事件が起こり人が死に東京が衰退していく中で、出会っては別れる面々を描く。
    寂しさが根底にあって、けどみんなつながりを求めていてって作品。東京から本拠地を移すといううさぎストライプを重ねたような感じか。結婚シーンとかの祝福感もあるし、前向きなラストでもあるけど、なんだろうね、ポッカリとした空虚さが感じられて。
    冒頭の前説から始まるちょこちょことした笑い部分は好き。ユーモラスな感じは相変わらず。ラストの交通誘導の赤灯をふる黒沢と高速バスから手を振る女のシーンが暖かめでうれしい。その際の菊池の表情も非常によい。
  • 満足度★★★

    これが説明文にある通りの「場所」での話なのであれば、この不可思議な展開も、そういうことなのかしらといろいろ考えてしまう。それにしても、あの「曲」使うの好きね。

  • 満足度★★★★

    ちょっと不思議でシュールな世界観なのですが、この雰囲気には惹かれます。登場人物皆キャラが立っているし。万人向けとは思いませんが、個人的には好きですね。

  • 満足度★★★

    面白いのだけど、ネタバレになるから詳しくは書けないけど、
    とにかく最初から振り切った設定で、それを面白いと思えるか思えないかで
    入り込めないとアウトって感じ。
    不条理な世界です。

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