高額時給制アシュトレト 公演情報 「高額時給制アシュトレト」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.3
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  • 満足度★★★★

    細川作品のひたひた来る怖さが最高でした。キャスト全員の空気感の出し方も、目とか背中で演技する感じも、なかなか出せるもんじゃないよね。

    ゆかりんの女優モードが完璧に発動してて息を飲む。
    亜音さん以外に”幸の薄い幸子”を演じられる女優を私は知らない…

    アシュトレトなんて、共感できたらできたで「自分ヤバイのか?」ってなるから面白いんだよね。
    自分の価値観じゃ見られないものを知れるのが芸術作品だと思ってます。

  • 満足度★★★★★

    これだけのメンバーが集まって、細川脚本となれば、やはり思った通りの面白さ!人は簡単に殺人とかできるのかしら?と最初は思ったりもしたのですが、案外スムーズに受け入れられた感じです。椎名さんが抑えた演技で、自分的には初めて見たかも?(ナイツ...もこんな役だったかな?)中村さんもルドビコ女学院時代を経て、主役級をバッチリ決められるようになって、こちらも楽しみです!

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/08/06 (月) 16:00

    好き嫌いが分かれるところもあるかもですが細川さんの作品はやはり中編、短編が面白い。この作品は中編といったら若干長めとなるかと思うが、無理な解決もせず、個人的にはいい感じでした。

    ネタバレBOX

    熱のせいなのか音響の乱れは劇場として冷却をどうすべきか考えた方がいい。
    幸子は発達障害の設定なのかな?幸子の見た(理解した)世界を見たような気もするいいも悪いもなくそれも「現実」として
  • 満足度★★★★★

    どこにでもいそうな平凡な人たちばかりなのに、この異常と日常が同居する空間は何なんだろう。
    静かなピアノ曲と発砲音がいつまでも耳に残る。
    幸薄い幸子が向かっていくのは破滅なのか解放なのか、たぶん知らない方がいいんだろうなー。

    すべての登場人物が紙みたいに薄っぺらなのに、生き死にが目に焼き付いていて離れない。またすごい芝居を見てしまった。

  • 満足度★★★★

    あらすじから想像できる部分が大きかったものの、予想していなかったこともじゅうぶんに見せてもらえて満足。
    つねに緊張のある演技を心地よく味わえた。
    W主演のおふたり、感情の揺らぎがよく伝わる素晴らしい演技。
    お話がシンプル、そして見せていない部分・わからない部分が多い。これは満足度に非常に関係するところ。ネタバレBOXに記入するが、あるキーワードのために満足度が過度に上がってしまっていて冷静に判断できない…星は3とするか4とするか迷うところ。ご出演陣の魅力をたくさん感じたので甘めに4とさせていただく。

    舞台美術、下手の金網は挑戦的。あの席から観るのは勇気がいる。2回目以降なら座ってみたい場所。
    フライヤー、目をひくすばらしいもの。良かったです。
    フライヤーと舞台美術がリンクするような感じだったのも良かったです。

    ネタバレBOX

    とにもかくにも「千代に、八千代に」である。
    これは2017年3月シアターKASSAIプロデュース公演「サンサーラ式葬送入門」で多用されていたワード。
    ああ、つながっている!それだけでもう、すべて許せてしまう。卑怯です笑
    佐和さんがアシュトレトをどこに納品するつもりだったか、五味のオヤジとはだれか、碓井は何者だったのか、匂わせておいて分からないままにされるのはいやだという向きはあるだろう。しかし物語の肝はそこではないのだ。
    あくまでも主役はふたりの幸子であり、おそらくより丁寧な描写のあった幸子(さちこ)の「憎悪が軽くなる」「自分のやっていることに気がつく」「子どもにはもう会えないと真に心が折れる」ラストのために全てがあった。

    お話はシンプルだが演技は濃厚であった。
    女性からみるとひたすらに気持ち悪いスーパーの店長、座っているだけなのに異様な空気を醸し出す塩崎こうせいさん演じる五味、いかにも才覚のありそうな青柳伽奈さん演じる佐藤冬美、、
    見所はたくさん。
    そしてバンタム銃健在が嬉しかった公演でした。
    コフレリオの座席が銃声とともに跳ねましたね^^ 細川さん、今作もドSです。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/08/01 (水) 19:00

    まず、このタイトルを見て、舞台に対する興味は
    「アシュトレトとは何か?」
    「高額な仕事とは何なのか?」
    そして、仕事内容が判ると「なぜそのような仕事が必要とされるのか」という順で起きてきます。→ネタバレ

    その他で。

    まずは初日に関わらず、舞台進行に淀みがなく、何と言っても誰一人噛むことがなかったこと、
    舞台上で並行した芝居がなされるときでも、役者の移動が適確で混乱を招かなったことは、最近の経験から称賛したいと思います。
    最近の小劇場の観劇では、噛み噛みは論外としても、ここ一発の決めのところで噛んだりすることでかなりストレス続きだったので。噛んでも、それが登場人物の動揺に見えたり、何の支障もなく進行することもあるので、やはり、観客が気になる「噛み」は、役者の集中力や習熟度の問題ではないかと思います。

    今回はストーリーに興味を持って観たので、役者さんについては全くノーマークでした。(この劇団だから観る、この作家だから観る、この作品だから観る、と場合によって役者さんへの関心度は変わりますが)
    そうしたら、開幕早々、いきなりピアスをしたイッチャッテいるお兄さんが登場。ちょっと派手でヤバ目な感じ。強いオーラで、どこかで見たよなあ、どこだっけと思っていると、チームまん〇の熊野隆宏さんでした。この方、本当にどこか危ない雰囲気持っています。
    それと、長戸勝彦さん演じる佐世、おっとりした雰囲気とタイミングのよいツッコミ、しかし、元〇〇という設定で、怒らせたらこういう人が一番やばいのだろうな、という感じを醸し出していています。この劇のコメディリリーフと「闇」を、スマートに演じていて、評価大です。素晴らしい。

    ネタバレBOX

    「アシュトレト」の意味は、舞台終盤にバイトの主催者佐世の口から語られますが、調べると「豊穣の女神、軍神でもあり、残虐の神、そして悪魔に変異される」ということで、この物語が、女性を中心に進んでいくことは、タイトルに明確に示されていると言ってよいでしょう。

    言うまでもなく、主人公は葦原幸子(さちこ)と高宮幸子(ゆきこ)ですが、女性の殺し屋ということでは、キャバ嬢の佐藤冬美が絡むことで、直線的になりやすい物語りを少し捻らせています。

    ストーリーを一言でいえば、
    何らかの目的で、現代のアシュトレトを生み出すべく高額時給でアルバイトを募るという話です。アシュトレトは女性ですから、男性はアシュトレト候補の訓練あるいは(アルバイトとなれば)研修材料でしかありません。その意味では、男性の殺し屋に襲わせること、それ自体が「特殊な研修」と言えるでしょう。また、アシュトレトは1人でよいので、複数残れば、相互に淘汰することになります。

    ラスト、幸子(さちこ)と幸子(ゆきこ)は、アルバイトではなく個人的に殺したい人物の交換殺人を図りますが、、、、ここがミソなのでしょうね。お互いの感情の齟齬、何かによって押しとどめられる運命、彼女たちの不確定要素満載な未来。

    さて、この物語はいろいろとモヤモヤが多いのですが、それは観客側の自由な補完に任されていると思います。
    ・佐世は何のために、また誰の指示でアシュトレトを作ろうとしていたのか。
    ・碓井はなぜ高額バイトの正体を探るの?(公安?ジャーナリスト?それとも)
    ・幸子(ゆきこ)はなぜ友人のために高額のバイトとして殺人に手を染めたの・・・①
    ・ラスト近く、五味は5人残ったと言い、3人が女性だとしています。そこで、残り2人 は男性となります。1人は学生の田村なのは明白なのですが、もう1人は誰・・・②
                                     等々

    例えば、こんな風に私は考えてみました。
    ①については、幸子(ゆきこ)は友人のまゆりに強い恋愛感情を抱いていたのではないかと。このことは、彼女が身を挺して、彼女のためにお金を作る動機となりますし、彼女を執拗につきまとう(実際、まゆりと大学教授の不倫現場に踏み込み、その過度な干渉度合いから、まゆりにストーカーと呼ばれている)ことからも想像できます。元は愛人関係にあった、その大学教授に強い殺意を持つのも、裏切られたとかではなく、まゆりと関係を持ったことに対する強い嫉妬ではないでしょうか。

    ②もう1人は、もしかしたら碓井ではないでしょうか。
     彼は、そのバイトに従事するうちに、その内情を知りたくなったので、後輩の吉岡を バイトに巻き込んだり、佐世を拉致したりした。舞台中、佐世は碓井と面識がないよ うでしたが、そもそも名前を覚えない佐世ですし、碓井は吉岡に偽の履歴書を出すこ とを示唆していますから、自らは偽の履歴書を出したことで、しばらくは雲隠れに成 功していたとも考えられます。

     その他にも、いろいろと想像を膨らませてくれる、それを許してくれる豊穣な舞台で した。 

  • 満足度★★★

    約100席の会場が補助席まで出る盛況でした。

    初回から演技の完成度は高く、それだけを取り出せば満足度は星4つです。
    しかし、ストーリーについては疑問点が沢山浮かんで来て最後まで解消されませんでした。こちらの満足度は星2つです。まあそんなにガチガチにストーリーを追うものではなく雰囲気というか世界観を楽しんでねということなのかもしれません。

    *ご注意:この劇場はいったん席に着くとトイレなどに行くのが他の小劇場よりずっと困難です。席に着く前に済ませましょう。幸いトイレは充実しています。

    最近、低満足度が続いているので私自身に問題があるのかという疑問が出てきます。そこで不完全な配役表を作って舞台を思い返してもみました。一時の感情で書きなぐっているのではないことの担保にはなるでしょう。配役表くらい配りましょう→主催者。

    ・配役表(誤りはご容赦、あるいはご指摘ください)

    コンビニ店長::稲葉能敬
    コンビニ店員:葦原幸子(さちこ):椎名亜音

    幸子(さちこ)の夫::井上翼久

    大学教員::緒方和也
    女子学生A:高宮幸子(ゆきこ):中村裕香里
    女子学生B::工藤夢心

    男子学生::山下哲平

    キャバ嬢::青柳伽奈

    高額時給を支払う会社
    専務::長戸勝彦
    マネージャー::塩崎こうせい
    金髪社員::沖田幸平

    フリーター::熊野隆宏
    謎の男::清水宗史

    ネタバレBOX

    たとえば「特殊な研修を受けることになる」とありますが、〇〇の使い方を教えるシーンは短いながらあっても、□□の訓練は一切描かれません。突然すごい技を出してくるので脳内補間が追いつきません。根本的にはこの程度の動機で△△までするのかということがあります。とくに幸子(ゆきこ)は「友人の借金返済を助けるため」にするのですよ。また誰が何のために高額時給を払っているのかがうやむやです。その辺を全部描くには映画でないと不可能な気がしました。

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