満足度★
美術に騙されている?
友人が出演していたので見に行きました。ここの劇団は2回目です。見終わった感想は、「美術にだまされている?」。ひどい言い方で申し訳ないのですが、舞台の装飾がなければ、はじめの20分で飽きてしまいました・・・。アングラをこの劇団で知り、今回は何か新しい発見があるかもと期待していましたが・・・。脚本家さんが性の逆転をうたったものの、結局何を書いていいかわからなくてうやむやにしてしまった様に感じてしまい非常に残念です。自分は素人なので言える立場ではないですが・・・もっとまとまりある脚本を期待します。色々言ってしまい、すみません。
満足度★★★
翻弄されっ放し
タイトルの通り模倣画家を中心とした物語、絵画に対する画家の情念・執念ってコワいなぁ、などと思わせておき、キモになる部分は藪の中で、最後に「全部狂言さ」とまで言ってのけるとは…見事にダマされた感じ?
しかも、どこまでが狂言か?という疑問まで残り、翻弄されっ放し、的な。
さらに男女逆転のキャスティングによる胡散臭さがそれに輪をかけていて…。
実は男女逆転配役の狙いが見出せずに訝っていたのだけれど、こういうことだったのかしら?
ただ、男性役の女優が真っ赤なマニキュアをしてチークも入れているのは「女優が男性を演じている」のではなく単に「女優が男装して演じている」だけのようで違和感。
終盤で本来の性別を演ずるシーンがあるのでそのためか、と思ったものの、そのわずかな後日譚的部分のためだけに女性っぽいメイクをしているのなら本末転倒だし、しかもその後日譚パートの後に再び中心となる時制に戻って終わるのも意図不明。(これってσ(^-^) の理解力不足か?)
一方、この小屋の特徴を生かしただけでなく、中心となる居間(客間?)の周りにシンボライズしたような小ぶりの台所・寝室・便所を配した装置は見事。
そういえば、その床も畳を表現するように小さな茣蓙(?)が配されていたし。
満足度★★★★
なりすまし。に、なりすまし。
初めてカナリア派を観劇。
まず、チラシやタイトルから喚起され続けてきた
パブリックイメージと中身が全然違って驚く。
力のある俳優が奇をてらわずにきちんとプレイし、
物語は明快で筋道が立っている。
かつ、けっこうハートフル。唐組っぽくはない。桐朋っぽい。
出演者に尋ねたところ、今回はライトな内容とのこと。
これは映画にもできそうだし、高校生が観たって
老人が観たってわかる。意外だった。
俺はファンタジーが好きで、
物語の筋道を超越したパフォーマーの
プレイに惹かれる観劇者なので少し残念だったが、
完成度が高くて充分に楽しめた。
作品内容は「なりすまし」にまつわる物話を
役者たちが「なりすまし」て演じるというもの。
男女がそれぞれ違う性別を演じた。
そもそも芝居自体が「なりすまし」だから
3重の意味で「なりすまし」の公演だった。
男女はそれぞれペアになっており、
台詞を言い合ったりしているのを
観ながら頭の中でその配役を逆転させたり
して観たら面白かった。
思うに、この作品はあの綺麗な抽象舞台ではなく、
もろ新劇風の屋敷セットで上演したほうがもっと変で
良かったのではないだろうか。
俳優座劇場とかで(笑)。
男女の反転のみが際立って、かえってますます妖しいと思う。
役者では中里さんが吐くほど良かった!
満足度★★★★
初カナリア
前からずっと見たいと思っていたけどタイミングが合わなくて見れなかったカナリア派。ようやく見ることが出来ました。
昭和初期をイメージさせるこの作品。それぞれがわざとミニチュアサイズで作られている舞台セット・小道具が美しい!
音楽もセンス良くて、始まる前からワクワクさせられました。
満足度★★★★★
笑ったなあ♪
愉快なホームコメディでした。このホームドラマ路線は続けてほしいかも。どらや男女逆転のおかげで見た目の性別に惑わされず、家の中での男と女がはっきり見えたっぽい。
女物の着物、もうちょいでかいのは手にはいらなかったものかな。
中里さんの男装が素敵すぎる。
満足度★★★★
贋物と本物
男女を逆転させた配役やままごとの家のような小さなセットなど、違和感や居心地の悪さを意図的に感じさせる仕掛けの数々が印象的。
贋物と本物。 虚像と実像。男と女。
観た後に感じたのは、見え隠れする多くのモチーフが、どこか伝わりきらないもどかしさ。それを含めて、その雰囲気と試みとに心惹かれた。
満足度★★
男女逆転劇
面白い発想だと思い、気になり行ってきました。
絶対的な隠し切れない性の違いをどう見せるか・・・
他の劇団がなかなか踏み出しきれない領域に踏み出せるカナリアに興味津々でした。
宝塚など、女性のみ、また男性のみ、という同性のみで男女をやることは体格的にそこまで不自然ではないので問題ないですが、なかなかこういうことはできませんし・・・。
結果、前々回・リュウカデンドロンは面白かったのになぁ・・・。
以下ネタバレにて。
満足度★★★★
性倒錯バンザイ
男装の麗人、女装役者の二の腕の太さ!
途中から頭がくらくらして、でも切なかったり馬鹿馬鹿しかったりで、最後の暗転で、取り残される自分がいました。ぽっかりと、カナリア派に空けられちゃった穴を今から埋めます。自分の恋愛などを思い返して、じっくり埋めます。
満足度★★★★★
びっくりした!!
o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o おかえりザムザ!!やっぱりザムザにカナリア派は似合う!!なんだか、今までとは全然違う、面白い仕掛け(?)があって、色々考えたりしつつ、泣いて笑って面白かったです。でも、もう1度見て考えたいなぁって思います♪なんかなー、自分が女だって改めて考えた。うーん☆