そまりえ 公演情報 黒色綺譚カナリア派「そまりえ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    男女逆転劇
    面白い発想だと思い、気になり行ってきました。
    絶対的な隠し切れない性の違いをどう見せるか・・・
    他の劇団がなかなか踏み出しきれない領域に踏み出せるカナリアに興味津々でした。

    宝塚など、女性のみ、また男性のみ、という同性のみで男女をやることは体格的にそこまで不自然ではないので問題ないですが、なかなかこういうことはできませんし・・・。

    結果、前々回・リュウカデンドロンは面白かったのになぁ・・・。

    以下ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    男女逆転より先に脚本の薄さが最後まで足を引っ張ってしまったと思う。

    過度なジェンダーフリーを否定し男女の適正を問うというテーマを従えての脚本に見えたのだが、じつはそれを初めから最後まで実践してこんなに男女が入れ替わると不都合なんですよ、適正な振る舞い、職業、役割があるんですと言われても、実際いまいちピンとこない。
    パンフに書かれていた文章ってそういうことを言いたかったんじゃないのかしら?間違っていたらごめんなさい。。

    ただ、それだったら男女逆転で観客が馴染めないまま時間が過ぎてしまうより、これを問うにはもっとよい見せ方があったのではないかと思う。

    私がパンフを見ずに単純にお芝居を見た限りでは、現代の女性は男性っぽく、現代の男性は女性らしいぞ、という単純なメッセージしか含まれていないように見えたのです・・・。

    そのほか、美術はとても素敵でした。

    お話は正直中盤すぎまでかなりたいくつでした。
    赤熊の本性が出てきたところからまた面白くなりますが大分時間が過ぎたころだったので、相当厳しかったです。
    最後のダイジェスト版は男女が正規にお芝居をしますが、そもそもそんな長時間見せる必要があるかな、という思いでした。

    なんにせよ、ゲストだった堀越涼だけが本領発揮というか、ずばぬけてよかったです。

    また次に期待します。

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    2008/10/07 20:21

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