すずめのなみだだん! 公演情報 すずめのなみだだん!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★★

    開演前にも流れていたボブ・マーリーのget up stand upにこんな歌詞があった
    「牧師よ、地面の下に天国あるなんていわないでくれ。」
    こんな歌詞も
    「われわれは神が人間だって知っている。」
    まるでこの芝居ことを歌っているよう。

    no woman, no cryの歌詞は
    「女泣くな、女泣くな」(訳詩のまま)だし

    案外こういったところから着想を得たのかも。

    ところでミラーボールはなんで?

  • 満足度★★★★★

    だだん!だだん!が耳に残ります。

    ネタバレBOX

    すずめのなみだだんという北関東の山奥でひっそり生きてきた宗教団体の生き残り、すずめのなみだだんを捨てたくて口実を設けて外に出た少女と外部布教を図ろうとしてついて行った少女二人の話。

    西方浄土もぐるぐる回っているし、天国もぐるぐる回っていることを考えると、地面が平面ではなく曲面だったという誤解はありましたが、地面の下に信じる主体が存在するというのもむしろ合理的かもしれませんね。

    この手の話を考える作家さんの発想力の素晴らしさにはいつも驚かされます。今回はスズメをモチーフに、裸足だったり、ちゅんちゅんを合言葉にしたりしていましたが、魚をモチーフにスイスイ泳ぐ格好を利用したり皆さん笑わせてくれたり、不気味にさせてくれます。新興宗教のスタッフの中にも、こうしたアイデアを考える人がいるのでしょうか。
  • 満足度★★★★

    信仰と教育という、どちらも精神的なことに左右される。その目に見えない内容を、物語化して概観を伝えられるところに脚本・演出(笠浦静花 女史)の力を感じる。
    自分は、この公演からアニメ映画「魔女の宅急便」を思い出してしまう。「郷に入っては郷に従え」という言葉があるが、今いる信仰の環境・世界から別の世界を覗いたとき、そこに見える社会・世界はどのように映るのか。そこでの生活を通して自分自身がどう変わるのか、変わらないのか。そんな問いかけをしている一種の寓話のようだ。
    (上演時間1時間45分)

    ネタバレBOX

    冒頭は、キャスト全員が地を踏み鳴らすような仕草・動作をするため、一定のスペースを確保した素舞台。暗転後、場面は教室内もしくは靴屋をイメージさせる。正面に黒板、客席寄りに授業スタイルに机と椅子が並べられる。

    ”だだん”に聞くという台詞に連動する動作が、裸足で地面を踏み鳴らすこと。誰かに聞くのではなく、自分で考える又は地(球)と対話することを示すのか。この一連の動きに信仰性が見える。一方、主人公すーちやん(鈴木茉唯サン)が通い出した夜間学校は教師の授業を中心に生徒同士が教え合う姿もある。まさしく”教育”現場である。
    主人公以外の脇役(生徒達)は、物語の奥行きを持たせるためだけに登場し、最悪「目の保養」でしかない場合がある。公演でも女性キャスト達が水着姿になったが、そこには意味があったようだ。

    ”縦の信仰、横の教育”というようにカテゴライズして捉えると、心の自由度というか思考・視野が狭くなると思う。例えば、地球の形。信じていることが事実と異なることを教わる等。信じていたことへの疑問、それによった直接地に足を付けられない(敷物の上の生活が始まる)。
    物語は、主人公す-ちゃんとその連れ すずき(加藤睦望サン)が中心であるが、その周囲にいる人々の生活も面白可笑しく描く。先に記した信仰と教育は、精神的なことかもしれないが、一方”性(誤妊娠)”を通して生身の人間も描く。この劇団の「マルカジット マーカサイト」という公演でも宇宙船という特定空間の中での性欲を描いており、精神・肉体のどちらも大切だと…。

    「魔女の宅急便」は、主人公の少女キキが、見知らぬ街で偏見・好奇を乗り越え成長する姿を描いているが、いつの間にか人の優しさ=人間らしさに魔法の力が弱まる。相棒の黒猫ジジとの会話も出来なくなる。
    公演でもすーちゃんがいる今の世界に慣れ、相棒の すずきが飛べると思って落下する等は、郷に入ったからではないだろうか。ラスト、すーちゃんは自分の意思で靴を履くが、その先の生き方は観客に委ねられたようだ。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

     この劇団の座付き作家、笠浦 静花さんは、かなり音韻に敏感な作家で、今作のタイトルにも、その特性が現れている。「すずめのなみだ」は微小なことを表す表現だが、それに「だん」を加えることで、単語相互の連関を通常のそれとは切り離し、同時に意味を一旦砕いた上で、新たな意味を付与している。もう一つの発明は、「だ」を重複的に用いてアクセントの位置をずらし、通常の意味とは別の新語を作り出していることだ。つまり「だだん」という耳慣れないことばに彼らの信仰対象である地面の意味を与えると共に、大地と対話する際に用いる掛け声としても用い、オープニングでその独特な所作と共に作品の中に観客を引き込んでいるのである。
    言葉に対するこのようなチャレンジは、前々作「根も葉も漬けて」でより徹底して用いられていたのだが、今回は、観客にとってずっと分かり易く平易になっている。その分、だだん以外は総て平等な、だだんに対してのみ垂直社会を構成していたメンバー相互の徹底的な平等が、彼らの自由を保障し、戒律の絶対的自立と同時に自分の頭で考える為の思考方法を齎していた。即ち、我々の社会のように知を他者から伝えられ、他者に伝えてゆく横社会の方向への振れを大きく取っている社会の対極として想定されているのだ。一見、平等に見えるこの横型社会にヒエラルキーが生じている点も興味深い。社会構造の異質性をこのような形で提示すること自体、頗る哲学的な主題を含みいくらでも議論を深めることができるであろう。この辺りの作品の構造的な深さも注目に値する。とはいえ前置きはこれくらいにして、物語の概要を見てみよう。
    (追記後送)
    花五つ☆

  • とても面白かったです。

  • 満足度★★★★

    いや~こんな話だったんですね。ちょっとカルトで、アーシーで、ヤンキーで、ファンキーで、ほっこりの群像劇、グッときましたね。水着シーンのサービスが嬉しい。見栄を張らずに適正サイズが大事だな。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    書き忘れたことを2~3。
    突き詰めて考え作りながら、決して独りよがりにならず、面白いものを見せてくれるのが彼女ら良いところ。
    2回3回と見返したら、また新しいものが見えたり分かったりしそうだ。

    可愛らしい響きを持ち、何かが心にひっかるこのタイトル。すずめ、なみだ、だだん、全部意味を持っていたんですねえ。
    このタイトルからだけでも、作者が大変な才気の持ち主だということが私みたいな凡夫にさえも分かりますよ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    劇場に入るとボブ・マーリーの音楽とラスタカラー。
    てっきりラスタファリズムに関連したものかと思ったら、そこはあんまり関係なかったみたい。

    ネタバレBOX

    物語の根幹は自我の崩壊と獲得の話。それが爽やかに描かれているから、見終わった跡に爽やかな気分になるのでしょう。
    すーちゃんほど大きくではなくても、登場人物のほぼ皆が多かれ少なかれそれをしている。
    それは私たちも同じで小さく時には大きくそれを繰り返しているんですなあ。

    そこで気になるのが、スーちゃんより先にネットを通じて新しい自我が芽生えたすすき。
    一体彼女はこの先、横方向に移動しながら何かに誰かに出会えるのでしょうか?チュン。
    きっと出会えるでしょう。「ダダン曰く。」ではなく私はそう願うのです。
  • 満足度★★★★★

    だだん!この芝居は何でこんなに面白かったんでしょう~か?
    だだん!加藤さんはいくつの顔を持っているのでしょう~か?
    だだん!この劇団はどこまで発展していくのでしょう~か?
    いま注目株の劇団。今回も良かったです。どんどん話が深くなっていきますね。
    次回作も期待です。

  • 満足度★★★★★

    すずめの「涙」なのか「だだん(だ団)」なのか切れ目の不思議感もあり、観る人により思いが異なる作品に仕上がったのではないでしょうか。

    ネタバレBOX

    理解に苦しむ言葉「だだん」について、私なりに思ったことを記します。
    先生が黒板に書いた“What on earth are you doing?”ですが、この一文が本作品の全てを物語っているのではないか、と感じました。
    “on earth”は直訳すると「地球上で」となり、これは足を地面に接着させていること、しかし本来は「一体(全体)」という意味に使います。前半部分では雀が「だだん」と着地し、裸足を地面に着けて覗き込んでいるような動作に対し人間が「雀さん、あなたは一体何をしているの?」と不思議に思うことと思われます。
    雀は神様の使いと言われているらしく、「舌切り雀」の昔話はその雀の舌を切ったお婆さんに天罰が下るのですが、改めて考えてみると(最近都心で見かけなくなった)雀は以前農家の庭で脱穀していて地面に落ちた米をよくついばんでいた記憶がありますが、勿論米も神様からの授かりものですし、その首を上下に動かすことによって神様のお告げを聞いていたのではないでしょうか。
    ストーリーが進むにつれ、人間が雀の行動を不思議に思うというよりも雀がその目を通して、自分たちがそこに立っているに関わらず、裸足で触れることを忘れてしまった人間たちに対し「一体(全体)どうしてしまったの?」というメッセージを送っているのではないか、と痛切に感じました。
  • 満足度★★★★

    今回も面白かったです。
    笠浦さんの脚本はいつも人の心の奥にささります。台詞のテンポもよかった。
    劇団の看板の加藤さん、初めて見た鈴木さん、タイプの違う2人がとても良い味だしてました。

  • 満足度★★★★★

    全キャラクターが見応えある役で、素晴らしい演技でした。
    宗教というテーマを見やすくきれいに描いた、とてもとても面白くなくない劇です。

    ネタバレBOX

    結婚を祝うシーンは涙が出そうなほど心が温かくなりました。涙と笑いが一緒に出そう。
    タイトル回収も凄く好きな演出です。
  • 満足度★★★★

    面白かったです。
    役者さんたちの勢いも、お話の内容もとても素敵でした。
    また是非観にきます!

  • 満足度★★★★★

    題名の意味が解らず、観劇。そして、納得とその出来の良さに満足!話のつながりが実に上手い!後から何度も“おぉ”と思わされたり、ストレートな表現が嫌味なく感じられる。出演者もとても自然体で、なおかつ皆がイキイキとしていて、魅力的だった。初めての劇団だが、大当たり!と間違いなく言える。

  • 満足度★★★★★

    申し訳ないことに体調今イチの状態で劇場に向うことになってしまい、中に入ればBGMが正直なところ自分の苦手なタイプの曲だったりで、始まるまでは今日はあまり楽しめないかもと思っていたけど、いやー、面白かった。終わった頃には気分もよくなっていたので、これはヒーリング効果だったのか。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/09/06 (水) 19:30

    無題2131(17-134)

    初日、19:30の回(小雨~曇)。

    久しぶりの会場、19:04受付、開場。舞台、緑/黄/赤のカーペットが敷かれ、上手にミラーボール。聴いたことがあるリズム&ヴォーカル、洋楽が流れていて、すぐに誰だか気がつく。

    1年半ちょいの間に「やみ・あがりシアター」6作目となりました。

    19:17/19:29前説(105分)。笠浦さんが小柄な方には座布団の用意があります、と言っていたので感心。

    19:32開演~21:15終演。

    イラストと冒頭の動きで「すずめ」だなとわかったのですが、その直後に続く思いもよらない場転とお話の展開に態勢の立て直しを要したため数秒遅れるもののなんとか追いつくのでした。

    伝奇のような、昔話的な、歴史的な境界。それでも自然に、徐々に受け入れる級友たち。

    教えられ、学び、従ってきたものの崩壊と決別/惜別。

    ふたりの不安そうな表情、それでもきっと乗り越えてゆくだろうと思わせるものがとても印象的。

    人生を振り返ってみれば自分にも、節目ごとに、脱皮しなければならなかったことがあったなぁ、と思うのでした。

    ■観たことがある役者さん(過去公演を除いて)
    久保磨介さん「大人生(2017/3@小空間)」「(脚演)降っただけで雨(2017/5@眼科画廊)」
    久保瑠衣香さん「シスターストロベリー(2014/5@櫂)」
    鈴木茉唯さん「飛ばない教室 または、わたしのいないその場所(2017/1@RAFT)」
    寺尾みなみさん「鬼畜ビューティー(2012/6@サンモールS))」「東京ユートリア(2013/4@王子)」
    西村蒼さん「チル、幻滅。(2017/5@上野小)」

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