遠い国から来た、良き日 公演情報 遠い国から来た、良き日」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 23件中
  • 満足度★★★★

    身近に感じさせる!
    自分の居場所がないと言って自殺する者、脅迫されて自爆テロをする者の違いが解らない若者たち。就活が上手くいかないという理由だけでIS(劇中ではイスラム国)に行こうとする若者。
    全てが発達して便利になったことが人から逞しさを奪った。
    生きていくことは楽ではないかもしれないが、世界にはもっと苦しい中で生きている人の方が多いことを知っていなければいけない。

  • 満足度★★★★

    遠い国から来た、良き日
    2回目。初めて見た時には長過ぎでは?と感じたヤスミのフォーリンラブシーンがほほえましく感じられたのは、今回のワンツーはいつもと違うというのが分かっていたからなのかな。ヤスミたちが恋やら受験やらに青春している時でもかの国では戦闘が繰り返され、幼い少年でも自爆テロをさせられている。そんな国からやって来た少年が転校して来たことでヤスミたちの意識が変わって行く。もしかしたら平和学習は形骸化している学校もあるのかもしれないが、なにかきっかけがあれば子どもたちもちゃんと考えることができるのだと思いました。
    「大変なのは同じなんて言えない」と少年は話すし、確かにそうなのでしょうが、やっぱり日本の若者だって大変なのよと思ってしまう私でした。

  • 満足度★★

    テーマは危機感、内容は…
    ”戦争反対”言い尽くされた感があるが、やはり言い続ける必要があるテーマであることに間違いない。
    日本人の”平和呆け”も自分も含め反省の必要あり。これもおっしゃる通り!
    しかし、しっくりこない。
    上演終了したので書こうと思う。

    イスラム国と広島を同一線で扱ったのが気持ち悪い。
    戦争という広い定義では確かに同一線なのかもしれないが、イスラム国テロと太平洋戦争では勃発の性格が違う。
    アメリカ主導という共通項に踏み込んで欲しいが、そういった内容ではなかったので仕方ない。
    イスラム国=悪
    という大前提が骨子のひとつになっているのが気持ち悪さの原因か?

    ヤスミの家庭が母子家庭で、食事も買ってきた総菜を適当につまむという俗にいう愛情の薄い家庭に設定されているのは何故か?
    家庭内の愛情と会話の無さがイスラム国への参加を決断させるのか??
    この家庭描写も意味不明で気持ち悪い。

    平和ボケしている日本の若者(本作では中学生)は主人公との対比上説明シーンが必要なのはわかるが、ダラダラ長すぎなのもどうかと思う。
    上演時間を延ばしているだけの気がするし、刈り込んで100分くらいの作品にできていれば、もっと緊張感がある作品になった筈だ。

    経済至上主義(民主主義と同意語になった)が引き起こす悲劇に対する警告が兄の現実逃避だけなのが軽薄すぎ。
    もっと掘り下げるか、カットしてしまうかどちらかの選択が必要だった。

    一番気持ち悪かったのは、少年の告白の後の教師の台詞
    「みんなはどう思った?」
    この第三者立場の言葉が稽古場でも議論されなかったのか???
    この劇団に対する危機感を感じた。
    被災者・被害者にたいしての「今のお気持ちは?」とマイクを向けるマスコミの間抜けさを揶揄したのか?教師の公務員化を揶揄したのか?
    そうではあるまい。
    言えた役者もすごい!!驚く。

    演出に対して
    こけおどしはやめるべきだ!真摯に向き合う技量がないのなら取り扱うべきではない。
    客に銃口を向けるという行為は失礼だし、ロスコをあれだけ焚き続けるのはなぜか?…臭いんですよ。
    こけおどし演出を選択するなら、この劇団が取り上げていたドキュメンタリー手法の作品カラーにするべきだったし、今回のようなタッチの脚本ではこの演出手法は稚拙すぎる。

    最後に
    とても好きな劇団なのに、今回は酷いと思った。
    トラッシュ〇〇…という劇団が、台詞の押し付けでダメになりかけている今
    この劇団も混迷を始めたのなら辛い。
    ドキュメンタリー路線に回帰して子の題材に再度チャレンジしてみるのも悪くないかも知れませんが…それは発信者のほうの選択ですね。

  • 満足度★★★★

    いつもとは違うが・・・
    さすがはワンツーワークス!若いとはいえしっかりとした芝居をする出演者を揃えた。中学生らしい明るさと他愛のなさ、そして純粋さがしっかりと感じられた。
    ラストはポタッポタッと勝手に涙が零れ落ちた。子供に強いる者達の身勝手さと、それを命じられた子供の恐怖と辛さに母心は涙した。戦争ものといえば、大抵が過去の記憶、忘れてはいけないものが殆どだが、現在進行形の危険がすぐ隣にあることを日本人は自覚しなくてはならない。平和ボケしたオバサンも最近はそれを感じる時勢となってきた。ちなみに転校生がどんな環境にあるのか?それがまったくわからないのが、スッキリしない引っ掛かりとなった。

  • 満足度★★★★

    重い・・・
    これまでに観たワンツーワークスの芝居の中では一番重い。解決策など思いつかない困難な問題だけに、やるせなくて、キツイです。若手の役者さん達の熱演に拍手。多くの人達に観てもらいたい。

  • 満足度★★★★

    良くできている
    新聞での批評などで評判が良いので観に行ったが、予想を超えて面白い作品だった。広島の中学校にイラク人の少年が転校してくることで起こる、ざわめきや軋轢、そして、広島だけで行なわれている「平和学習」の意味等が、説教くさくなく展開される面白く、良くできている舞台だった。若いといっても20代の役者陣が中学生に見えるというのも巧みだし、タイトルも予想通りだったが、2時間を楽しめた。

  • 満足度★★★

    演者の皆様に拍手を。
    戦争と、平和と、家族の物語。 難しいテーマで簡単に答を出せない問題。そこにぶつかり、なかなかでない回答を探している感じ。だからこその結末なのかもしれませんが、残念ですが受け入れることができませんでした。演出も見ごたえがあり、演者の皆様の芝居も素晴らしかったです。重いテーマなので、もっといろんな部分の問題提起をしてもらえれば良かったな、と思っています。

  • 満足度★★★★

    けっして「遠い国」とは言えない
    転校生の悲愴な境遇の話と明るくはしゃぐ中学生仲間が、一見極端にバランスが悪く見えた。しかし、これは若い役者に見せ場を用意するというだけでなく、明確な意図を持ってそうしたに違いない。

    ネタバレBOX

    転校生の故郷である中東での悲惨な状況に対して、日本は表面的には平和ボケに浸っているとして両者を対比をさせている。ところが日本も社会の下層部に目を転じると就職難や貧困層への転落の恐れなどがあり、その層の若者を過激組織(テロリスト集団)へと駆り立てるような状況まである。この点で現在の日本は中東からみて決して平和ボケの「遠い国」とは言えない。このようなメッセージが込められた作品のようだ。
  • 満足度★★★

    刺さらない
    他の人の高い評価に驚いてる。招待してもらったから評価が甘くなっているのだろうか。ありきたりだが壮大で永遠のテーマ「戦争と平和」ならばこそ、いろんな面でもっともっと踏み込んでほしかったし踏み込めたはず。

    ネタバレBOX

    教室と家のリビングが同一セットというのが気にいらなかった。何故キッチン(シンク)をあんなに大きくして場所をとったのかも不可解。ゆえに教室にキッチンがある奇妙なセットになっててその意味を無駄に考えたりして・・・。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです
    戦争と平和について、深く考えさせられました。こうしている今も、戦争で命を失っている人達が大勢いると思うと胸が痛いです。若い役者さんの熱演も素晴らしく、若いせいか学校の雰囲気がリアルに感じ良かったです。難しいテーマの中に、淡い恋愛やドタバタが盛り込まれ、楽しく笑いもありました。工夫した演出も見応えがあり、目が離せなかったです。そして、イラクからやって来た少年を演じた、松尾潤さんの涙には、泣かされました・・素敵な役者さんだと思いました。素晴らしい舞台で大満足でした!

  • 遠い国から来た、良き日
    若い人たちは、きっかけさえあれば物事をきちんと考えることができるのだと思えました。そのきっかけを作れる人に自分がなれているかは、心もとないです。

  • 満足度★★★★

    平和ボケしてる日本に一石を投じた感じの話でした・・
    まぁ なんとなく投げっぱなしという感は否めませんでしたが(^^;)

    中学生の教室に戦争体験を持った転校生が来る2時間の群像劇

    なかなかに重い台詞が出てきて
    琴線に触れました デス

    ネタバレBOX

    イメージ的にはソフトで
    コップの中のおたまじゃくしが右往左往する感じの作品でした

    イスラム国の銃がカラシニコフとウージーはわかったが
    黒い軽機関銃が判んなかった~

    広島の中学校3年の教室に7月からの転校生が入ってきてとの展開です
    広島方面で暮らしてたことがあり
    方言の「じゃろ」「じゃけん」は懐かしかった
    まぁリアルさは薄く感じたけど・・
    学校の隣が牡蠣工場で積み上げた殻からの臭いがキツイとか
    そ~ゆ~リアルな台詞とかも聞きたかったなー(^^)

    日本の花火を楽しんでた転校生が
    連続する花火の炸裂音から体験してた故郷での
    爆撃音に変わってゆく演出は見事であった

    287社の就職活動がすべて不合格で
    逃げるためにイスラム国への参加を画策していた兄を
    主人公である妹が泣きながら止めるシーンでの終劇となったのが
    ちょい 食い足りなくも感じたデスかな
  • 満足度★★★★★

    楽しめて、考えさせられて、
    学園物としての面白さがベースにあり、そこに戦争体験者の説得力が加わって素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    イラクから来た転校生によって具体的な戦争の恐ろしさを知った中学生たちと、その中の一人の女子中学生が彼女の兄がイスラム国へ行こうとするのを、転校生の体験談を踏まえ思い止まるよう説得する話。

    自爆テロの恐怖、戦闘から逃げ惑う人々の姿など特段目新しい発見はありませんでした。それでも、そもそも機関銃を持つ兵士が自分の生活環境に存在する現実を見せつけられるだけで、戦争の恐怖が伝わって来ました。素晴らしかったです。また、甘い言葉と、家族を実質的に人質に取ることで、少年に自爆テロの実行を迫る実態を体験者から直接聞くことの衝撃は大きなものでした。

    そういう話でありながら、学園物の甘酸っぱさもふんだんにあって面白かったです。

    人の不遇にかこつけて勧誘するイスラム国はまさに新興宗教の勧誘そのもので、祈って実現したら全員が宝くじに当たるってことですから、祈りの無意味さと現世利益は無いことをしっかり認識する重要性を再認識しました。

    いつものスローなダンスはもう飽き飽きしていましたが、今回は机を移動させるための統一したパフォーマンスで、充分に受け入れることができました。
  • 満足度★★★★

    「“戦争と平和”のリアル」
    私の少年時代には“戦争と平和”をどう感じていたのかなどと思いながら、観させていただきましたが、多感な少年少女達の感情や心情がよく描かれており、場面転換もクイックリーで物語りに集中できました。

    大人となった今、改めて感じることが多かった作品でした。

  • 満足度★★★★

    紛争地 花四つ星
    の住民の生活を覗き見、難民キャンプも可也見て回っている自分にとっては、戦闘シーンや残虐な描写が随分抑えられ、リアリティーには欠けたが、それでも日本の一般の人々にとってはかなりショックを受けた人々も居るハズ。

    ネタバレBOX

    一般日本人向けの良く出来た教科書という感じであった。無論、主人公、ベフルーズが、飛翔するミサイルに似た大きな音、空爆の破壊音に怯えたり、被ばく者の写真を見て気持ちが悪くなってしまうなどのトラウマを紛争地の多くの子供が抱え、悪夢、夜尿症、不眠、神経症、時に失語、精神分裂などの症状を呈するのは事実であり、ケアを受ける過程で将来なりたいものを訊かれると医者、ジャーナリスト、教師などの答えが多いのも事実である。如何に彼らが、自分達の置かれた状況に真剣に向き合っているかは、彼らに遇ってみれば直ぐに分かることだ。(こういった事例については、自分も難民の子供達に直接向き合って数百人の子供たちの反応を直接見聞きしている。)中学生くらいの子が、アラビア語以外に英語やフランス語を話したり、パレスチナに於いては必要からヘブライ語をこなす者も居る。知的にも精神的にも日本の同世代の子供より遥かに大人である。日本は、日本会議の下司共がいくら美しい日本などと美辞麗句を並べた所で、QSの2016大学世界ランキングでも去年から5つ上昇した東大の34位1つ上昇した京大の37位、と日本を代表する大学でこの程度の評価。アジアではシンガポールのシンガポール国立大12位、13位で同じシンガポールの南洋理工大にも遠く及ばない。日本の頭の悪い為政者共もソクラテスの弁証法に敗れ、詭弁の代名詞となったソフィストの真似など好い加減に止めるが良い。受験時のペーパーテストの結果が良いだけでは、ヒトのその後の成長は計れない。人は他者に揉まれて成長するのである。その事実をこの物語は良く示している。ベフルーズという名はペルシア語で”良き日”を意味するという。彼は様々な武田レオからの嫌がらせにも基本的に暴力で対応しない。虐殺された母の形見のスカーフを何度も踏みにじられた時でさえ、堪えに堪えた後、体当たりして取り返しただけである。その伏線は、作中至る所に鏤められていた。ファーストシーンにアザーンが流れ、武装集団に属することになった兄と共に組織メンバーの前に連れ出された彼と兄の様子で、無論、それは察せられる。その後もアラブの代表的な弦楽器ウードの、人の心情を切々と訴えるような音色に、爆弾を仕込んだベストを脱ぎ、逃げれば兄が死ぬことになると恫喝されたにも関わらず、人ごみの方には投げず逃げろ! と声を挙げながら他人の居ない方向へ投げたこと。その時破片で自ら傷を負ったことなど。他人に殺される怖さも、他人を殺す恐怖も味わった彼の、だからこそ、明日は昨日と同じであってはいけないという強い思いが、医者になって故郷に戻り、傷ついた人々を一人でも多く助けたいという彼の希望を支えている点にも注目したいのだ。
     唯、ちょっと気になった単語がある。自爆テロという単語だ。通常海外メディアはsuicide attackとか suicide bombingという表現が多く用いられているように思う。ISが、劣勢になってからは殊にこの方法を活用するようになったのは事実である。然し、ISを産んだのはアメリカの戦争犯罪とイラク破壊による世界武器市場への宣伝(アメリカの軍産複合体による)と戦中、戦闘終了宣言後イラク国内の混乱を利用しての、治安維持名目や国家軍事予算の名目移転という誤魔化しにより、民間移転した軍兵(特殊部隊兵士を多く含む。ブラックウォーターなど)による民衆虐殺、レイプ、イラク国宝の略奪(これはイラク戦争中にも米兵によって行われていたし多くは未だに返還されていない)、使われたDU弾による極めて凄まじい核汚染(α線による被害が多い為、内部被ばくになることが多い。(それが、ICRPをはじめ、IAEAに逆らえないWHOなどが、内部被ばくを一切問題にしない原因であろう。無論、このDU被害に関してはDU弾が使われた総ての地域の医師、看護師などの医療研究・従事者、そして良心的な科学者が問題を提起し続けている。その地域とは、ヨーロッパではコソボ、中東では湾岸戦争時に汚染されたイラク南部(バスラを含む)、アフガニスタンなどであり、使用した米軍兵士もDU汚染で後遺症を患い、子供に障害児を抱
    える退役軍人が居る。)イラク戦争では更に大量のDU弾が首都バクダッドでも用いられたが、その後の混乱で医学的データを収集整理するまでには至っていないようである。)
     イラク関係では、まだまだ言わなければならないことがあるのだが、アメリカのイラク占領で最も大きな失敗は、それまでイラクを支配してきたスンニ派を総て公職追放したことだろう。確かにフセインは、シーア派を弾圧したり、クルドを弾圧したりはした。秘密警察が、国民を監視していたのも事実である。然し、民衆レベルではシーア派もスンニ派もお隣同士で仲良くしていたし、殺す、殺されるなどということは考えさえ及ばなかったのも事実である。それが、アメリカの占領政策の失敗により、傀儡マリキ政権の下、クルドのペシュメルガ、シーア派民兵が、スンニ派住民を拉致しては凄まじい拷問に掛けて惨殺してきた。そこでスンニ派も自衛の為に軍事組織化していったという経緯は無視できない。それらが離合集散してとどの詰まりISに結集していったのだ。無論、ISの中には旧アルカイーダの人々も紛れ込むことになった。
     ところで、日本でベルフーズを受け入れる地域となったのが広島であることは意義深い。いじられキャラのヤスミの兄がISに参加しようと企てるのは、TVでアラブ関連のドキュメンタリーを多数見、就職試験に落ちまくっていることから簡単に見通せるが、その兄のエクスキューズについては、実際、日本社会の事大主義と事大主義をベースにした一面的なレッテル貼りのマイナス面を良く表していて興味深い。同時に、日本人の甘さ、甘え、弱者に対する想像力の欠如も良く表していて面白い。その点では、ベルフーズのクラスメイトであるレオのスタンドプレーと狭い了見に根差したプライドの嗤うべき浅さも通底していよう。
  • 満足度★★★★

    前半はテンポ良く、後半が・・・
    中学生が主体ということで、若い演者さんが多く出ています。動きのキレ、演技のキレが良く、キビキビとした動きは好感が持てました。
    前半はテンポ良かったのですが、中盤以降がスローになり、リズムが崩れたのが惜しかった。重いテーマを重く描くのがストレート過ぎ、観ていて少し辛かったです。

    ネタバレBOX

    後半、場転だけがテンポ良くなってしまい、本編とのバランスを欠いたように思います。
    あと、ISISの兵士たちの描写が温いように感じました。日本の若者が演じているので難しいかとは思いますが、彼らの殺気が必要だったと思います。銃を撃つ時も、棒立ちでは反動に耐えられないはずです。
  • 満足度★★★★★

    命の重みを感じました。
    奥の深い、中身の濃い、重みのある芝居だった印象です。見応えがとてもありました。

    ネタバレBOX

    命の大切さ、戦争の恐ろしさ、だけでなく多くのことを考えさせられました。体が、心の中まで、しびれました。最後の終わり方は、続きがあるのかなと思わせる感じが、続きは観ている私たちが感じ取って考えるべきなのだと思いました。1シーン1シーンが意味の濃い、鮮明で強烈なメッセージを発信していたように感じます。
  • 満足度★★★★★

    絶対観るべき!
    社会問題を扱う劇団ワンツーワークスが、若い無名の役者さんたちを中心に思い切ったお芝居をつくったと思いました。見ごたえがありました。
    テーマは戦争やテロ、ヒロシマの原爆だけど、それを「今、ここ」の問題として、若者の目線で捉えている脚本なので新鮮で、そのことによって今の日本の問題点が浮き彫りになっている気がします。

    粗削りで未熟であるにもかかわらず、若い役者さんたちの熱演、きびきびとした動きがとてもすがすがしいです。特に主人公のヤスミ、イラク人少年ベフルーズを演じた15歳の若い男の子…。ふたりの自然な涙に魅せられます。ぜひ中高校生に見ていただきたい作品です。

  • 満足度★★★★★

    遠い国から来た、良き日
    自分は広島出身なので、広島弁がとても懐かしかったです。広島を離れて25念ぐらい経過して改めて広島弁を聞くととても滑稽に聞こえました。
    劇団ワンツーワークスはいつも社会問題に関するものを取り上げれていて、今回も戦争・内紛で遠いように身近なもの。
    うまく考えられた作品って感じ。若手中心でのお芝居でしたが、すごくみせられる
    部分もありよかったです。
    せまい空間を今回も上手に使われていました。

  • 満足度★★★★★

    凄ぇ!
    いつも素晴らしい芝居を観せてくれる劇団だけど,今回はホント凄ぇと思った。若手中心で,レギュラー陣は見守るような布陣。そして,それに答えるように良い演技と芝居を若手陣が観せてくれた。それにしても動きが良いんだよね,この劇団は。もちろん,芝居の中身も深い。現代社会の抱える様々な問題を取り扱い,見事に現わしている。そして,この後は自分の中で消化していくしかない。あぁ,難しいけど面白いなぁ。とにかく,今年観劇した芝居の中でベスト10には入るであろうこの作品。安心して人にオススメできます。

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