満足度★★★★
身近に感じさせる!
自分の居場所がないと言って自殺する者、脅迫されて自爆テロをする者の違いが解らない若者たち。就活が上手くいかないという理由だけでIS(劇中ではイスラム国)に行こうとする若者。
全てが発達して便利になったことが人から逞しさを奪った。
生きていくことは楽ではないかもしれないが、世界にはもっと苦しい中で生きている人の方が多いことを知っていなければいけない。
満足度★★★★
遠い国から来た、良き日
2回目。初めて見た時には長過ぎでは?と感じたヤスミのフォーリンラブシーンがほほえましく感じられたのは、今回のワンツーはいつもと違うというのが分かっていたからなのかな。ヤスミたちが恋やら受験やらに青春している時でもかの国では戦闘が繰り返され、幼い少年でも自爆テロをさせられている。そんな国からやって来た少年が転校して来たことでヤスミたちの意識が変わって行く。もしかしたら平和学習は形骸化している学校もあるのかもしれないが、なにかきっかけがあれば子どもたちもちゃんと考えることができるのだと思いました。
「大変なのは同じなんて言えない」と少年は話すし、確かにそうなのでしょうが、やっぱり日本の若者だって大変なのよと思ってしまう私でした。
満足度★★
テーマは危機感、内容は…
”戦争反対”言い尽くされた感があるが、やはり言い続ける必要があるテーマであることに間違いない。
日本人の”平和呆け”も自分も含め反省の必要あり。これもおっしゃる通り!
しかし、しっくりこない。
上演終了したので書こうと思う。
イスラム国と広島を同一線で扱ったのが気持ち悪い。
戦争という広い定義では確かに同一線なのかもしれないが、イスラム国テロと太平洋戦争では勃発の性格が違う。
アメリカ主導という共通項に踏み込んで欲しいが、そういった内容ではなかったので仕方ない。
イスラム国=悪
という大前提が骨子のひとつになっているのが気持ち悪さの原因か?
ヤスミの家庭が母子家庭で、食事も買ってきた総菜を適当につまむという俗にいう愛情の薄い家庭に設定されているのは何故か?
家庭内の愛情と会話の無さがイスラム国への参加を決断させるのか??
この家庭描写も意味不明で気持ち悪い。
平和ボケしている日本の若者(本作では中学生)は主人公との対比上説明シーンが必要なのはわかるが、ダラダラ長すぎなのもどうかと思う。
上演時間を延ばしているだけの気がするし、刈り込んで100分くらいの作品にできていれば、もっと緊張感がある作品になった筈だ。
経済至上主義(民主主義と同意語になった)が引き起こす悲劇に対する警告が兄の現実逃避だけなのが軽薄すぎ。
もっと掘り下げるか、カットしてしまうかどちらかの選択が必要だった。
一番気持ち悪かったのは、少年の告白の後の教師の台詞
「みんなはどう思った?」
この第三者立場の言葉が稽古場でも議論されなかったのか???
この劇団に対する危機感を感じた。
被災者・被害者にたいしての「今のお気持ちは?」とマイクを向けるマスコミの間抜けさを揶揄したのか?教師の公務員化を揶揄したのか?
そうではあるまい。
言えた役者もすごい!!驚く。
演出に対して
こけおどしはやめるべきだ!真摯に向き合う技量がないのなら取り扱うべきではない。
客に銃口を向けるという行為は失礼だし、ロスコをあれだけ焚き続けるのはなぜか?…臭いんですよ。
こけおどし演出を選択するなら、この劇団が取り上げていたドキュメンタリー手法の作品カラーにするべきだったし、今回のようなタッチの脚本ではこの演出手法は稚拙すぎる。
最後に
とても好きな劇団なのに、今回は酷いと思った。
トラッシュ〇〇…という劇団が、台詞の押し付けでダメになりかけている今
この劇団も混迷を始めたのなら辛い。
ドキュメンタリー路線に回帰して子の題材に再度チャレンジしてみるのも悪くないかも知れませんが…それは発信者のほうの選択ですね。
満足度★★★★
いつもとは違うが・・・
さすがはワンツーワークス!若いとはいえしっかりとした芝居をする出演者を揃えた。中学生らしい明るさと他愛のなさ、そして純粋さがしっかりと感じられた。
ラストはポタッポタッと勝手に涙が零れ落ちた。子供に強いる者達の身勝手さと、それを命じられた子供の恐怖と辛さに母心は涙した。戦争ものといえば、大抵が過去の記憶、忘れてはいけないものが殆どだが、現在進行形の危険がすぐ隣にあることを日本人は自覚しなくてはならない。平和ボケしたオバサンも最近はそれを感じる時勢となってきた。ちなみに転校生がどんな環境にあるのか?それがまったくわからないのが、スッキリしない引っ掛かりとなった。
満足度★★★★
重い・・・
これまでに観たワンツーワークスの芝居の中では一番重い。解決策など思いつかない困難な問題だけに、やるせなくて、キツイです。若手の役者さん達の熱演に拍手。多くの人達に観てもらいたい。
満足度★★★★
良くできている
新聞での批評などで評判が良いので観に行ったが、予想を超えて面白い作品だった。広島の中学校にイラク人の少年が転校してくることで起こる、ざわめきや軋轢、そして、広島だけで行なわれている「平和学習」の意味等が、説教くさくなく展開される面白く、良くできている舞台だった。若いといっても20代の役者陣が中学生に見えるというのも巧みだし、タイトルも予想通りだったが、2時間を楽しめた。
満足度★★★
演者の皆様に拍手を。
戦争と、平和と、家族の物語。 難しいテーマで簡単に答を出せない問題。そこにぶつかり、なかなかでない回答を探している感じ。だからこその結末なのかもしれませんが、残念ですが受け入れることができませんでした。演出も見ごたえがあり、演者の皆様の芝居も素晴らしかったです。重いテーマなので、もっといろんな部分の問題提起をしてもらえれば良かったな、と思っています。
満足度★★★★
けっして「遠い国」とは言えない
転校生の悲愴な境遇の話と明るくはしゃぐ中学生仲間が、一見極端にバランスが悪く見えた。しかし、これは若い役者に見せ場を用意するというだけでなく、明確な意図を持ってそうしたに違いない。
満足度★★★
刺さらない
他の人の高い評価に驚いてる。招待してもらったから評価が甘くなっているのだろうか。ありきたりだが壮大で永遠のテーマ「戦争と平和」ならばこそ、いろんな面でもっともっと踏み込んでほしかったし踏み込めたはず。
満足度★★★★★
素晴らしかったです
戦争と平和について、深く考えさせられました。こうしている今も、戦争で命を失っている人達が大勢いると思うと胸が痛いです。若い役者さんの熱演も素晴らしく、若いせいか学校の雰囲気がリアルに感じ良かったです。難しいテーマの中に、淡い恋愛やドタバタが盛り込まれ、楽しく笑いもありました。工夫した演出も見応えがあり、目が離せなかったです。そして、イラクからやって来た少年を演じた、松尾潤さんの涙には、泣かされました・・素敵な役者さんだと思いました。素晴らしい舞台で大満足でした!
遠い国から来た、良き日
若い人たちは、きっかけさえあれば物事をきちんと考えることができるのだと思えました。そのきっかけを作れる人に自分がなれているかは、心もとないです。
満足度★★★★
平和ボケしてる日本に一石を投じた感じの話でした・・
まぁ なんとなく投げっぱなしという感は否めませんでしたが(^^;)
中学生の教室に戦争体験を持った転校生が来る2時間の群像劇
なかなかに重い台詞が出てきて
琴線に触れました デス
満足度★★★★
「“戦争と平和”のリアル」
私の少年時代には“戦争と平和”をどう感じていたのかなどと思いながら、観させていただきましたが、多感な少年少女達の感情や心情がよく描かれており、場面転換もクイックリーで物語りに集中できました。
大人となった今、改めて感じることが多かった作品でした。
満足度★★★★
紛争地 花四つ星
の住民の生活を覗き見、難民キャンプも可也見て回っている自分にとっては、戦闘シーンや残虐な描写が随分抑えられ、リアリティーには欠けたが、それでも日本の一般の人々にとってはかなりショックを受けた人々も居るハズ。
満足度★★★★
前半はテンポ良く、後半が・・・
中学生が主体ということで、若い演者さんが多く出ています。動きのキレ、演技のキレが良く、キビキビとした動きは好感が持てました。
前半はテンポ良かったのですが、中盤以降がスローになり、リズムが崩れたのが惜しかった。重いテーマを重く描くのがストレート過ぎ、観ていて少し辛かったです。
満足度★★★★★
絶対観るべき!
社会問題を扱う劇団ワンツーワークスが、若い無名の役者さんたちを中心に思い切ったお芝居をつくったと思いました。見ごたえがありました。
テーマは戦争やテロ、ヒロシマの原爆だけど、それを「今、ここ」の問題として、若者の目線で捉えている脚本なので新鮮で、そのことによって今の日本の問題点が浮き彫りになっている気がします。
粗削りで未熟であるにもかかわらず、若い役者さんたちの熱演、きびきびとした動きがとてもすがすがしいです。特に主人公のヤスミ、イラク人少年ベフルーズを演じた15歳の若い男の子…。ふたりの自然な涙に魅せられます。ぜひ中高校生に見ていただきたい作品です。
満足度★★★★★
遠い国から来た、良き日
自分は広島出身なので、広島弁がとても懐かしかったです。広島を離れて25念ぐらい経過して改めて広島弁を聞くととても滑稽に聞こえました。
劇団ワンツーワークスはいつも社会問題に関するものを取り上げれていて、今回も戦争・内紛で遠いように身近なもの。
うまく考えられた作品って感じ。若手中心でのお芝居でしたが、すごくみせられる
部分もありよかったです。
せまい空間を今回も上手に使われていました。
満足度★★★★★
凄ぇ!
いつも素晴らしい芝居を観せてくれる劇団だけど,今回はホント凄ぇと思った。若手中心で,レギュラー陣は見守るような布陣。そして,それに答えるように良い演技と芝居を若手陣が観せてくれた。それにしても動きが良いんだよね,この劇団は。もちろん,芝居の中身も深い。現代社会の抱える様々な問題を取り扱い,見事に現わしている。そして,この後は自分の中で消化していくしかない。あぁ,難しいけど面白いなぁ。とにかく,今年観劇した芝居の中でベスト10には入るであろうこの作品。安心して人にオススメできます。