治天ノ君【次回公演は来年5月!】 公演情報 治天ノ君【次回公演は来年5月!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-20件 / 39件中
  • 満足度★★★

    すごく良かった!期待通り見応えありました。

  • 満足度★★★★★

    大正天皇の存在に対する疑問など、前から気になってた良いテーマ。深く厚い内容を堪能できた。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/10/30 (日)

    3年前の初演時、各方面から絶賛された作品ですが、自分にとっては、今回の再演舞台がお初! 昭和世代のオイラ、特段の予習もすることなく、明治・大正・昭和の3代の天皇に関する、既知の「常識」のみをもって、拝見させてもらいました。

    ネタバレBOX

    でもって、もちろん「舞台作品」ですので、「虚実ないまぜ」なのは承知の上で、本作で描かれた「大正天皇」について、なんですけど…。

    厳格な父親(明治天皇)の下、周囲の過大な期待(と干渉)に押しつぶされそうになりながらも、国民に、そして妻子に対しても、恐れ奉られる「現人神(あらひとがみ)」ではなく、親しみをもって接する「人間」たらんと欲した方。

    生来の病弱な体質故に、晩年、重篤な心身の病に侵されながらも、「天皇」であることの重責を果たさんと体力・気力の限りを尽くされた方。

    大正天皇の理想と苦悩の半生を、皇后や長男である皇太子(後の昭和天皇)、大臣や側近たちの目を通して描いた2時間20分。心が震えました。中盤以降は客席の暗がりをいいことに、目から涙の流れるままになりました。同じ一人の人間として…。

    おはなしが進むにつれて、西尾友樹さん、松本紀保さん、といった演じ手の影が消え、舞台に立っているのは、まさしく大正天皇やその皇后その人に思われました。
    「迫真の演技」の「迫真」さえ超えた瞬間…この歳になって初めて実感した舞台体験となりました。

    唯一、不満な点。三軒茶屋・シアタートラムの舞台はちと広過ぎたかな?
    やはり、初演時の下北沢・駅前劇場のような、濃密な空間の方が相応しい「密室劇」だと感じましたので。
  • 満足度★★★★★

    冒頭のシーンから泣けてきた。
    物語の流れとラストを知っているから。

    ネタバレBOX

    本当に素晴らしい作品だ。
    初演も観たが、それでもぐっとくるものがあった。

    明治・昭和の両天皇陛下に挟まれているにもかかわらず、「誕生日の祝日」がなかった大正天皇の、チョコレートケーキ的解釈。

    大正天皇も昭和天皇も、それぞれが先帝を越えなくてはならない。
    スケールが違うが、父親を乗り越えていく物語でもある。

    初演よりもグレードアップした舞台装置(玉座など)だけで、ぐんと重さが増した。
    広さもそれにプラスされた。

    大正天皇を演じる西尾友樹さんは少しウロウロ動きすぎじゃないかな、と。
    もちろん演出だということはわかるし、舞台の上でのポジションもあるし、彼とそのほかの人との対比、後に動けなくなる彼自身とも対比させているのだろうが、それでももう少し抑えたほうがよかったのではないだろうか。

    皇后がモノローグで解説するのだが、意外と説明台詞が多かったな、と感じた。
    松本紀保さんは、品があるし、台詞の発し方もとてもいいのだか、説明は最小限でもよかったと思う。
    歴史的事実を知らない観客にはハードルが高くなってしまうかもしれないけれど。

    どうでもいい話だが、最近、谷仲恵輔さんをテレビで見かけることがある。わが家では谷仲恵輔さんをテレビで見かけると「明治大帝がお出になっている」という不敬なことを言ったりしている。先日、テレビでお見かけしたときは、彼は人買いだった(笑)。
  • 満足度★★★★★

    面白い。

    ネタバレBOX

    強権的な明治天皇の息子でありながら、大衆に寄った心優しき大正天皇の苦悩と悲劇を妻節子や諸政治家らとのやりとりを通して描く。
    「天皇」という為政者の人間的な側面を生き生きと表現し、時代の流れや周囲と自分の変化から落ちていく様を生生しく描写する。弱くも強くもあったが、時代に消された存在という不遇な「人/間」に感じることは大きかった。
    大正天皇の誕生日(8/31)が祝日でないことの不気味さも味わえたし、いい作品だった。
  • 満足度★★★★★

    時代のうねりや歴史の必然にもまれ、翻弄されながら生きていく個人の想い。いや、個人と言ってしまうには重過ぎる定めを背負って生まれ、生きて、そして亡くなったその人の想い。

    自由で優しい気性のその人が、一国の器とも言うべき役割をどう受け止め、どう果たそうとしたか。2時間半休憩なしの会話劇が静かな緊張感に満ちたまま、観る側の集中も途切れずに、気が付けばカーテンコールとなっていた。

    初演の評判に違わぬ、見応えのある作品だった。

  • 満足度★★★

    チケットをぎりぎりに手に入れたせいで最前列の端の席になってしまい、舞台全体が見えなかったことも影響したか、あまり良い感じには思えなかった。役者の皆さんが達者なのはわかりますが、内容についてもそんなに感じず。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2016/11/06 (日)

    三年前の初演からの待望の再演。初演の際の衝撃そのままに終盤は泣きっぱなしになる。宿命を受け入れ、それを全うしようと直向きに努力する神ならざる男の姿とそれを支えた周囲の人々の物語。何度観ても素晴らしい逸作。

    大千穐楽。ラストは納得のトリプルコール。観れてよかった。こういった作品に出会えて再演を目の当たりにして、観劇の楽しみを再確認出来た。

  • 満足度★★★★★

    脚本も演出も演技も素晴らしいの一言
    前回を観た時に完璧な仕上がりだと思ったのですが、今回もやっぱり凄いと感じました。
    特に今回は折しも生前退位が話題となっている時期なだけに非常にセンシティブで、何時もチョコレートケーキの舞台は過去の話、他国の話と油断していると今現実の日本の話だと喉元に突き付けてくるのが、今回は特に感じられました。

    ただ、これは自分の問題ですが、登場人物の内面描写と夫婦愛及び親子の愛憎が掘り下げて語られているのを、話を知っている故に長いと感じてしまいました。

  • 満足度★★★★

    目のつけどころ
    初演は駅前劇場の後方席で観劇、皇后の笑顔に白けを催した。大正天皇嘉仁を演じた西尾氏の演技が突出。歴史認識の面では、明治・昭和に挟まれたデモクラシーが花開いた時代とは言え、これを大正天皇の個人思想、資質に寄せ過ぎでは・・フィクションとしては面白いけども、という印象だった。
    が、すこぶる評判がよく賞まで取った。しかもあの皇后を演じた女優が・・という事で珍しく(会場がトラムという事もあり期待も膨らませて)、足を運んだ。
    皇后は内面を見せない「宮様」の所作をなぞり、その所作の中で精一杯「意思」を貫こうとする様が、今回は見えた。もっとも、意味的には、だから何だという話ではあるのだが。
    歴史の流れ(軍主導の政治)に抗えない個人、という意味で庶民と同様であった、という結論がそこにある。押さえるべき「問題」は、その抗えなさにある訳だが、抗えない中でも抗おうとした、その痕跡を示し、それを見る者が胸を打たれるというのは、忠臣蔵である。そういう感動の仕方を私は好まない。もし大正天皇もろとも日本の民主主義の萌芽が摘まれたなら、歯がみこそすれ涙などもっての外だ。全て今の問題だ。
     芝居は面白い。静謐な宮中でのやり取りが、抑制した台詞が、佇まいや儀礼的な所作が、可能な限り(実際そうなのかなと想像される形で)なぞられていて、その中での感情の昂ぶりも的確な温度で透けてみえ、そうした「現象」を味わう快さがある。そうして人物たちの内面がよく伝わってきた。
     大正天皇を俎上に上げた功績、という事になるのだろうが、しかし人間嘉仁物語、というのでもない独特なものがある。

  • 満足度★★★★★

    骨太・重厚作品…素晴らしい!
    「天皇とは何か」劇中の台詞である。多くの臣下はその問いに答えられない。大隈重信だけが…。シンプルな舞台セットであるにも関わらず、骨太な内容を濃密な会話で紡いでいく。謁見の間であろうか、その場は緊張感に包まれているが、役者は生き活きと演じている。その一言ひと言の台詞に史実(フィクションと説明)が透けて見えてくる。明治はもちろん、大正時代も遠くなったと思っていたが、最近11月3日を「明治の日」にしようと祝日法改正運動が進められているらしい。
    本公演は、戦争と平和、天皇家における父親と息子、さらには疾病への偏見(新聞報道)など、現代に通じる問題提起をしている。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、背凭れに菊の紋が入った椅子(玉座)、床に斜めに敷かれた緋絨毯が色鮮やか。上手側・下手側に出入り口、客席花道も利用し奥行き感を作り出す。

    物語は大正天皇が皇太子の時から、後の昭和天皇になる皇太子裕仁が摂政に就くまでを中心(1900年頃から1921年頃)に、その間に東宮輔導・有栖川宮威仁との親交、九条節子との結婚などのエピソードを交え、「天皇」を全うする姿を力強く描いた秀作。シンプルな舞台ゆえに、役者の演技力が重要であるが、全ての登場人物がその立場・役割を体現しており、圧倒的な存在感は観客(自分)の心を揺さぶる。明治天皇の感情を持たない姿、一方大正天皇の人間天皇に近いイメージの対比が国家・時代の違いを際立たせる。
    大隈重信曰く「(明治)天皇」とは近代日本が列強に対抗するため「神」として祀り上げた神棚のようなもの。奉るが拝みはしない、と辛辣に言い放つ。舞台は骨太い、重厚という雰囲気であるが、その中に反骨精神も垣間見える。

    皇太子裕仁によれば、父(大正天皇)は早く生まれすぎたかもしれないと。摂政(大正10年)から僅か25年で皇太子(昭和天皇)自らが”人間宣言”することになろうとは...。明治と昭和に挟まれた15年という短い期間(時代)、それは天皇の人柄を反映したかのような落ち着きと自由・解放さ、”大正デモクラシー”という言葉が表しているようだ。

    暗君と揶揄され、明治・昭和天皇のように誕生日(生まれたこと)が無かったことにされる。後世の国家・政治的な思惑で作られた偶像とも観て取れる。
    このような狭間(はざま)時代と取り上げにくい「天皇」を題材にする勇気というか大胆さに驚かされる。国家は体制・権力を守ることに専念し、人は歴史の中に消えていく。それは「天皇」であっても例外ではないのかもしれない、と強く感じつつ、改めて現代の色々な問題を考えるきっかけになった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    人間として・・・。
    西尾さんの大正天皇にとても親しみを覚え、その孤独と苦悩と使命感にうたれました。そして、松本さんの皇后の気高さと思慮深さ、温かな心が、天皇の孤独な生活の光だったと感じました。
    出演されていたキャスト皆さんが、その役を生き、その時代を生きていました。

  • 満足度★★★★★

    人間味あふれる姿
    人間味あふれる大正天皇像を描いて感動的な舞台でした。皇后は割と受身な姿で描かれていましたが、宮中某重大事件が出てくれば、皇后の見せ場になったと思ったけど、牧野宮内大臣・内大臣以外はみんな良い人として扱うには、難しい事件なのかな。

  • 満足度★★★★★

    孤独な職業
    2013年の初演で衝撃を受けたあの作品にまた会えることが嬉しい。
    明治・大正・昭和の“時代を丸ごと担う天皇という職業”の過酷さと孤独が
    厳選された台詞と、側近たちの的確なキャラ造形によって浮き彫りになる。
    お辞儀の雄弁さをこれほど感じさせる作品を私はほかに知らない。
    原敬、四竈、有栖川宮のお辞儀には深い慟哭があり、どうしても涙が止まらない。

    ネタバレBOX

    舞台空間は大きくなったが、初演とセットはほぼ同じ。
    舞台上手奥から下手・手前に斜めに向いた玉座と、
    玉座から真っ直ぐ伸びる赤いじゅうたん。
    ここで天皇家親子の確執、時代を読んで蠢く側近たち、
    そして大正天皇の人柄を愛し、彼のために尽くそうとする人々が交差する。

    物語の中心に立ち、すべてを見渡して語るのは皇后節子(松本紀保)。
    明治天皇の「天皇は神である、人情を捨てよ」というスタンスと
    その強力なプレッシャーの中で新しい天皇像を模索する大正天皇、
    “明治の再来”を推進するため、父大正天皇を追い落としにかかる昭和天皇、
    という3代の天皇がくっきりと描かれる。
    彼らを取り巻く側近たちの思いもリアルで、原敬(青木シシャモ)や四竈(岡本篤)の
    大正天皇に対する敬愛と無念さに、泣けてならない。

    明治天皇役の谷仲恵補さん、感情を排した硬質な台詞が続いたあと
    後半で微妙な親心を滲ませるところが際立っていた。
    西尾友樹さんの大正天皇は、国民と共にありたいという真摯な姿勢と生来の明るさが
    病を得て尚伝わってくる繊細な演技が素晴らしい。
    冒頭台詞を言いながら動き回り過ぎる印象もあったが次第に落ち着いた。
    初演の時よりも障害を負ってからの身体表現や
    言語障害の表現は少若干抑えられたか。
    昭和天皇役の浅井伸治さん、側近の提言にたじろぎながらも
    父大正天皇を追い落として天皇の座に就く辺りから
    あの”ヒロヒト”に見えて来るから凄い。

    松本紀保さん、立ち姿と所作の美しさは言うまでもないが
    庶民とは別の次元の美しい台詞を違和感なく発する気品はこの方ならでは。
    語りと皇后役の切り替えも無理なく自然で、作品の要として素晴らしい。
    今回皇后の語尾の置き方(テンポと音程)がちょっと気になったけれど
    あの時代の皇室独特の言い回しなのかもしれない。

    キャスティングのはまり方が素晴らしいのでこれ以外の配役が考えられない。
    フィクションであると判っていながら、新しい歴史認識を提示するようなリアルな感触。
    ひとりの歴史上の人物を、これほど生き生きと立ち上がらせる
    演劇の力と可能性を改めて再確認させてくれる作品だと思う。
    それにしても、日本にひとりしかいない、誰とも共有できない責務である
    天皇とは、何と孤独な職業なのだろう。
    再演に心より感謝します。

  • 満足度★★★★★

    未だに感動を引きずってます
    一人の人間としての大正天皇はとても人間味に溢れていて、愛おしい人物でした。皇后節子に向ける笑顔が優しい人柄を表していて、冒頭の二人のシーンが素敵でした。
    それだけに後半の苦悩、怒り、無念さに涙が抑えきれなかった。

    キャスト皆さんが役に生きて、こんなにも上質な舞台をあの値段で観させていただいて申し訳ない気持ちです。
    素晴らしい舞台をありがとうございました。

  • うーん。
    つまらなかったわけではないし、
    松本紀保さんの、お嬢様→皇太子妃→皇后→皇太后っぷりは素晴らしかった、

    けど、けどなぁ。。。

    ネタバレBOX

    前から3列目の下手通路寄り、かなり良い位置で観ていたと思いますが、
    なんか、あまりお芝居を観ている感じがしなくて、
    どなたかも書いてたような気がするけど、朗読劇のような。

    2時間半も必要なのか、と、観ていて途中で思ってしまいましたし、
    また観たいかと聞かれたら、私は、もういい、かなぁ(スミマセン)

    あとこれは私の個人的な、いつものことなので申し訳ないんですけど、
    映画やお芝居を観ているとき、自分の感情と別のタイミングとかで、
    すごく泣いたりしているかたが、近くにいらっしゃったりすると、
    逆の方向に気持ちが向いてしまうというか(しらけちゃう)。

    立ち見でも、と観にこられていたかたに、
    この1席だけでもお席を譲ってあげるべきだったなぁと、思ってしまいました。
  • 満足度★★★★★

    護りたい笑顔がそこにあった
    明治、大正、昭和という3つの時代、3人の天皇がそれぞれ自らのありようを示し、その使命を全うしようとする
    生まれ持って背負わされたものが、その国の歴史や文化、国民の想いというような、例え自分の資質と異なっていても捨てることも逃げ出すこともできない種類のものだったら。
    とにかくそういう状況の中で、それでも自分なりに模索し、切り拓き、自分自身を心から身体から全てをぶつけて、その器の上に乗せていく大正帝。
    笑顔が素敵で、慕わしくて護りたいと思わせる人物造形で、苦難に有っていく状況では観ているこちらも苦しくて悔しくて哀しくて。
    この劇の土台としてあるのは、登場人物それぞれが折り目正しい所作と台詞で厳格なる空気感を作り上げている部分。そしてその上でそれぞれの信念や感情や想いが、はっきりとした輪郭の登場人物を作り上げていく
    重厚な感情や想いをぶつけられ、観てるこちらも感情を揺さぶられずにはいられなかった
    天皇が題材ではあるが、けして政治的な考えを押し付けては来ない、観た人が考えてくれという。歴史を知っているがゆえに、正しくも思えたり、間違っているようにも思えたり。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい。
    口コミを拝見し、立ち見覚悟で開場時間前から並んだ。
    開場15分前にも関わらずかなりの人数が並んでおり、立ち見もできないかもしれないと不安になった。が入れる事に。

    立ち見で2時間30分
    正直にいうと自信がなかった。

    が、気がつくとカーテンコールだった。
    東京という場所が発信する演劇に対して
    絶望していた所だったのだが、

    こんなに素晴らしい作品に出会えた事
    とても嬉しく思う。

    再演になると失敗になる劇団が多い中
    人間の想いが丁寧で涙を止める事はできなかった。
    役者の力量と本の素晴らしさ。
    それを生かす演出が見事にマッチした素晴らしい作品を
    この11/3に観劇できたことを運命に思う。

    日本の演劇に可能性を感じた。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしいの一言!
     懇意になっている方のオススメで、なおかつ天皇を取り上げる作品、これは観に行かねばと勇んで向かったのですが、予想以上に面白かったです。
     虚構の、しかし実在した明治・大正・昭和の天皇と取り上げる。ストーリーもさることながら、その先の実史を知っているからこそ考えなくてはならない案件、この舞台が見せるのが真実の可能性だったとしたら、私たちは今真実を見ることができるているのだろうかという問い、その他様々な面で、この作品は素晴らしいと思いました。
     次回以降の公演も追って観続けなくてはと思う舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    椅子に主役をみた
    やっと観られました。
    簡素な舞台。演技、お芝居をとても丁寧に観られる。
    普段なら絶対に眠くなる内容。それでも観続けられる事が出来るのは、台詞が流れているのではなく、心と思いみたいなものが流れているからだと思う。

    ネタバレBOX

    袖から入って来て、立ち位置につく時に最短距離を取らず、独特の流線的な動線を通るのがなぜだか素敵だった。
    大正天皇のお話ではあるけれど
    最後、主役はあの『椅子』なのだなと感じた。
    演劇全般に価値を感じるものとして、最高評価をせずにはいられません。

    素敵でした。

このページのQRコードです。

拡大