満足度★★★
濃厚な会話劇
劇場ではなく、倉庫。ガレージ。
近接する線路を電車が走るたび、劇場が揺れる。
濃厚な会話劇。
だが、事件を浅くしかしらない私には、分からない会話が続いた。
哀しい・・・。
史実を少しでも知っていれば、この舞台裏劇をもっと楽しむことができただろう。
でも。また見に行きたいと思います。
満足度★★★★★
気高き至高の劇団
人を選ぶ劇団だ。
一定以上の知識や好奇心を抱く観客だけが、その秘密の扉の内側に入ることを許される、会員制高級クラブのような。
自分もそういうスノッブな心をくすぐられて、まんまと虜にされている観客のうちの一人なのだろう。何を差し置いても、この劇団の公演には足を運ばねばと思ってしまう。
知らないことは恥ではないが、知ろうとしない姿勢は愚鈍でしかない。
満足度★★★★★
想像以上の興奮(笑)
『少しは想像しろよ。興奮する話だろう。』
チラシに刷り込まれた言葉、まさに、その通り。
実録からここまで遊べる想像力こそ野木作品の魅力だと思います。
自分にとってはドストライクっていうんですか、
大好きだ、この劇団。
満足度★★★★
ナルほど「怪人21面相」か。」
グリコ・森永事件が与えた社会への影響と言うのは大きかった。
三億円事件に続いて見せてくれたグリコ・森永事件。
未解決の昭和の暗部。
こういった題材をあくまで作家の脳内で膨らませて作り上げられる世界はまるで実話を見ているように圧倒されてしまう。
今回は最後の方の30分のたたみかけが圧巻でした!
会場は普段は演劇では使われないイベントスペース。
雨の中、場所が良くわからず、濡れるし寒いし、の中で会場にようやく辿り着いた。
もう少しわかりやすいところでやってください。
それか道に案内係りの人を立たせるくらいしても良いと思うのですが。。。
満足度★★
怪しさ満点
怪人21面相は出てきません。
とある犯罪グループの隠れ家でのやりとりの芝居です。
劇場がほんと、ぷれはぶ小屋で怪しさ満点。
終始薄暗い中で、他では味わえない独特の雰囲気が出ていました。
どうやら本当にあった事件がネタみたいだけれども、、、
ごめんなさい。全然知りません。
・史実の事件を知っている。
・前作「3億円事件」を観ている。
この2点が、本作品を楽しむことのできる一つの条件になっている気がします。
満足度★★★★★
緊迫した二時間
すべては作者の想像である目の前の出来事が、実際の事件の真相に思えてきます。
先行特典はグリコのお菓子、「どくなし たべても あんぜん」って書いてあったけど、大丈夫かな(笑)
満足度★★★★★
シアトリカルなライブ
久しぶりに本当にすごい芝居を観た。
ここまでそれぞれの人物像を骨太に書くことは並大抵のことではない。
熱い語り口にこちらまでが翻弄されていく。
しかもあのスペースをひとつも隠しもせず、全て舞台に仕立て上げたことでまた感動。
完璧に話と場所がマッチ。
グリコ森永事件は個人的に気になる事件で、
過去の三億円・東京裁判と比べると、知識はかなりあったので、
それも重なり非常に見やすかった。
うん、今回ので個人的に事前知識が必要だと認識。
次からはもっと予備知識を詰め込んでから見に行こう。
満足度★★★★★
これが想像力というものだ。
野木萌葱、今回もまた随分と大きな風呂敷を広げてくれたものだ。
今回は、グリコ・森永事件の真犯人を見せてくれた。
会社役員。新聞記者。暴力団員。公安刑事。
真犯人たちには、事件に関わる事情があり、さらなる事象が連なる。
創作だって分かってる。分かってるんだけど、いつのまにか胸が躍っている。
風呂敷の大きさは、説得する自信の表れだ。そして、見事に成功している。
今回はまた、SPACE EDGEという空間が効果的だったと言える。
自然光で表情が見えない感じも、リアリティを増す効果があるというものだ。
『三億円事件』との絡みもあった模様。先月見逃したことが悔やまれる。
満足度★★★
たしかに興奮する話でしたが…。
パラドックス定数の最大の魅力は、圧倒的な物語力と人物造形力を背景に、
男達が意味深に交わしあう眼差しの強さ、だと思っているので、
今回は、柱や背後の照明の関係で表情が定かではないシーンが多々あったのがけっこう不満だったりも。
また、関連作である『三億円事件』は立場は違っても目的はおなじな警察官だけだったのに対して、今回は職種が違う4人ということでトーンがややバラバラな印象。比べてしまうと、少し物足りなく感じてしまったのは、やはり期待が大きすぎるからなんだけど。
満足度★★★★★
圧巻のラスト30
初パラドックスでした。
三億円事件のフライヤーを見て以来、かなりの期待をして観に行ったのですが、まったく裏切られなかった。
脚本、演出、役者、すべてがしっかりしている。こんなに穴がないのはすごいなぁと思いました。いますぐ映画にでもすればいいんじゃないかと。
なによりダイアローグがいい。ダイアローグの得意な劇団なんだろうとは思っていたんですが。そのダイアローグを使いこなす役者たちは本当に素晴らしかった。
いやはや。
「イイもの観た」感を残してくれる芝居には、いくら払っても感謝をします。