満足度★★★★★
これが想像力というものだ。
野木萌葱、今回もまた随分と大きな風呂敷を広げてくれたものだ。
今回は、グリコ・森永事件の真犯人を見せてくれた。
会社役員。新聞記者。暴力団員。公安刑事。
真犯人たちには、事件に関わる事情があり、さらなる事象が連なる。
創作だって分かってる。分かってるんだけど、いつのまにか胸が躍っている。
風呂敷の大きさは、説得する自信の表れだ。そして、見事に成功している。
今回はまた、SPACE EDGEという空間が効果的だったと言える。
自然光で表情が見えない感じも、リアリティを増す効果があるというものだ。
『三億円事件』との絡みもあった模様。先月見逃したことが悔やまれる。