Hit or Miss 公演情報 Hit or Miss」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★★

    2回目
    どうしても、観たいけど、時間が、、、

    簡単なあらすじに、しちゃうと、苦手なAQUA。と思いつつも、ラストのAQUAの呟きが、効いていたなぁ~と、惹き付けられながらも、都合により、今作。

    やっぱり、素晴らしい作品でした。

    重厚なテーマと緊迫感の中、軽快な会話に、威力があり、とても魅力的な作品でした。

    前回とは、ちょっとだけ違う演出も、楽しめた。今回は、兵士が2人で、舞台上すっきりして良いが、個人的な趣味では、英語がわからない、無言の兵士の存在も大きかったように、感じた。

    メガバの作品は、やはり、味わい深い。

  • 満足度★★★★★

    耳に心地好い舞台。
    軽妙なテンポで次々に紡がれ繰り広げられる対話劇。
    それが「誘拐」と云う緊迫した空気も保ちつつ続けられていく。
    特に、娘と父の息の合った掛け合いが何より心地好い流れを作っていました✨😁✨
    少しでもテンポが崩れると不成立になりかねないドラマ展開も
    細かく丁寧に創られていて、
    強く築かれた信頼関係を感じた
    ホントに素晴らしい作品でした✨

  • 満足度★★★★★

    これはまさに
    途切れることのない台詞劇。誘拐に端を発し、ありがちな政治的・利権問題だけでなく、格差・民族・家族愛など重厚なテーマがリズム良いセリフと共に展開していく。脚本が見事で3夜連続のドラマにしてもおかしくない。
    これで、他作品を三本観れて6000円は記念祭とはいっても怪しすぎ。(笑)

    ネタバレBOX

    緻密な分析力を基に、落ち着きながらも饒舌に語る一方で、感情を激しくぶつける頭脳明晰なセイバー(キリマンジャロ伊藤)はなんと言っても圧巻。
    彼はカズラキスタン開発の名目で利益を目論むが、部下の背任行為で誘拐される。
    誘拐された状況から、的確な推理でこのカラクリを冷静に見破る。かたや娘のティル(佐藤里緒)は理想や信念を持って途上国のカズラキスタンを守ろうとするが、途上国ならではの現実により悲しい運命をたどる。
    この結果を目の当たりにした際の父親の激情ぶりは、前半の冷静さと見事な対比で見ごたえ充分。
    橋田壽賀子も、ここまではという長台詞をこなしていくだけでも、エネルギーを消費するだろうに、重厚な国際的、社会的、人間的テーマも見事に描いていて、この脚本の魅力が伝わる作品である。
  • 緊迫感。
    緊迫感がございました。

  • 満足度★★★★★

    四作品の中で、一番好き。
    異色の四作品を同時上演、しかも、三作品に滝さんが出演とは、ファンには、とても嬉しい。
    スケジュールの都合で、一回しか観られないのが、とても悔やまれる。

    やっぱり、滝さんの本も、演出も、演技力も、素晴らしい。
    と毎回、同じ感想だが、今作は、特にメガバ初見の方に、絶対、お勧めしたい。
    メガバの醍醐味を、堪能できる。

    誘拐事件の真相が見えてくる中、理想論を阻む現実と社会問題、予想外のラストは、深い余韻を残す。

    四作品の中で、一番好き。

    ネタバレBOX

    『行き当たりばったり』と言いながら、即断即決の頭脳と先見の目、実行力に優れているセイバー(滝さん)が、秀逸。
    簡単に要求を飲みつつ、冷静に現実を直視し、分析し推理を語る姿は、ただのワンマン社長ではない。ユーモアのセンスや愛情表現も、素敵でした。

    娘ティル(佐藤里緒さん)は、正義と誠実さに、押されて大胆な行動に出るが、まだまだ甘かった。
    社長令嬢として、裕福で溺愛されてきた日々と、近い未来が見えてしまった・・・だからの決意が伝わり、良かったです。
  • 満足度★★★★★

    涙が、こぼれ落ちてきました。
    父と娘。お互いがお互いの考えを探り合いながら、話が進んでいく。キリマンジャロ伊藤さんの饒舌が進む中、クライマックスには、父娘が…

    ネタバレBOX

    今回は、誘拐犯が、一人増えていました❗急遽、仲間入りし、セリフもないためか、映画が話せないという設定でした。
    一人増えただけでも、場の雰囲気が変わって面白いですねぇ~。
  • 満足度★★★★

    心地よい舞台
    初メガバックスコレクションでした。
    あのお父さんのセイバーさんが、
    しゃべるしゃべる物語の半分以上は一人で語りつくしたのではないだろうか?
    最初の設定を整理理解するのに少々かかったが、
    軽い物語から重厚なシリアス展開へ。
    少々台詞が説教す臭いところもあったが、楽しめる1時間30分であった。

    ネタバレBOX

    あのセイバーさんとそれ以外の役者さんとで、
    スキルの差が大きすぎるのが残念。
    だからこそ余計に、あの台詞の弾丸が、
    未熟な役者への愛の鞭の様で説教的になってしまったのかも。
    (失礼な感じですみません)
    でも熱い役者魂を見せつけられた思いでした。

    多くは望みませんが、当日の制作運営はちょっと残念だった。
  • 満足度★★★★

    メバガックスらしい作品
    通し券を使い、4作品を一日で観ようとした2本目。
    公演中なので、以下ネタバレで。

    ネタバレBOX

    色々な社会問題を含んだ、4作品の中で一番メガバックスらしい作品と感じた。

    誘拐から話が始まるが、資源問題、貧富の格差、強国の横暴、発展途上国の治安、臓器売買、搾取され続けてきた人達の立ち上がる希望等、実に多くの問題が出てくる。行動を起こした女性の最後の願いに対する、その父親の慟哭が凄まじい。演じられたキリマンジャロ伊藤さんの凄さを再認識した。
    少しだけ残念だったのは、他の方もコメントされていたが、どうしても他の役者さんとの技量差、温度差が浮き彫りになってしまったようにも感じられた。

    2本目なので気になっていた短い時間のセット変換にも賞賛。

















  • 満足度★★★★★

    2本目
    台詞だけでもとても気持ちがいい。めがばの感動もあるし、数ある傑作の中でもかなり気に入った。

  • 満足度★★★★

    とにかく
    キリマンジャロ伊藤さんが凄い!凄すぎる!初めて観劇したのだが魅せられてしまった。他の方が少しついていけてないのが残念だがそれにしても面白くあっという間の90分。軽快かつコメディな前半から一転したラストではかなりジーンとした。

  • 満足度★★★★

    これはグッサリと重い
    4作品同時公演2作品めの観劇。社会啓蒙的サスペンス?理想を現実化させるのは本当に難しい。そのためには何でもやる、となったら、テロリストや独裁者と同じになっちゃうし。ぐるぐる回って、ジレンマ、ジレンマで、ぐったりですね。

  • 満足度★★★★

    Hit or Miss
    先ほどの寡黙なマグさんとは別人(当然ですが)のようにセイバーさんがしゃべるしゃべる!!わずかなヒントから色々見抜いていく推理力もあるし、経営力も高いみたいだけど愛娘にはかなわない?面白かったですがこちらもついて行くのが大変でした。

  • 満足度★★★★★

    哲学
    初日の2本目。つい1時間前に観た「シュワロヴィッツ・・・」とは全く色合いの違う作品,へー,メガバってこんな作品もやるんだって嬉しい驚き。政治論,幸福論,人の価値観に迫る圧倒的な台詞。物語自体も二転三転(行き当たりバッタリ)する,90分の時間によくこれだけ詰めたよねって面白いもの,いいですよ。GW,時間が空いたらメガバの暴挙,おススメです。

  • 満足度★★★★★

    やはり、メガバですね~。。。
    メガバは本作で4作目の観劇になりますが、どの作品もストーリーがとても面白い。

    そして本作では、ストーリーの面白さに加えて“キリマンジャロ伊藤”氏の芝居が素晴らしい。

    “キリマンジャロ”氏の圧倒的な芝居に対し、他の役者の力不足を感じたことは否めないが、それを差し引いてもとても楽しめる作品であることは間違いない。

  • 満足度★★★★

    脚本・演出は良かった…
    4月は入学シーズン...小学校の新1年生の心細さ、親に引かれた手を離して他人の中に入っていく幼子も試練をくぐり、親も手を差し伸べるところをグッとこらえる覚悟が必要。その親子の距離は永遠の難問であるが、その距離こそが自立の証と思えば心強い。
    この公演では、その親子(父・娘)、というよりは自立した人間同士の魂の咆哮のようである。

    冒頭は、古典的なフィルム・ノワール(退廃的な犯罪画)のように、善・悪という鮮明な対立軸で描かれるような感じであったが、そんな単純な捉え方ではなく根底には人の幸福...特に経済的な貧富の知覚が絡むもの。描き方は、表面をなぞる空っぽな表現から段々と訴えたい本質に迫る、その展開が実にシャープにしてスリリングである。そして最後まで観客(自分)に予想をさせない、むしろ予定調和ではなく予想外な展開に驚いた。怒涛のラストシーンには高揚し鳥肌が立った。

    ネタバレBOX

    誘拐というシチュエーションであるが、今まで観たメガバックスコレクションの緊密した状況・空間は感じられない。どちらかと言えば、社会的な問題の提起のようだ。しかし、そこはこの劇団の特長…日本の問題として、直截的に描くのではなく、一定距離を置くような客観的な観せ方にしている。

    物語は、アメリカ大企業の社長と幹部社員2人(男女)が誘拐されて監禁されているところから始まる。そしてあっさりと犯行グループ「ボス」の正体が明らかになる。それは何と社長の実の娘だった。
    その要求は、誘拐の実行犯となっている2人(男女)の①祖国における幹線道路計画の撤回。②病院と学校の建設。③それに係る重機の提供と資金援助の3項目である。
    娘はその国に2年間留学し国情を把握しているという。乱開発による貧富の助長など、問題の深部を説明する。
    一方、父親は娘の要求を受け入れるが、一度富という蜜を味わうことによって、欲望という原動力が国の発展を促すこと。それは知らないという無知覚からの脱皮が大切である。この父・娘の会話(応酬)が心魂揺さぶるほど見事である。

    話の展開には途上国の発展という名目で希少資源の採掘、幹部社員の裏切りなども盛り込まれるが、そこは話の魅力を豊富化するようなもの。
    日本の経済援助(ODAのようなもの、本公演は私企業である)も感じられる。物質的な援助が中心であったが、その後の人材育成などのソフト面の充実が言われている。自分たちで考え行動する姿勢が大切であると...。なお、舞台の設定をアメリカにしているところに妙がある。なにしろ、アメリカは日本の援助形態より幅広いこと、距離を置いて客観的になれるのだから。
    夢と現実の間の軋轢は、やがて深い哀切を漂わせる。そして、鎮魂の思いへ偏重していく見事な内容であった。

    さて、気になるのが役者の力量差(端的に言えば、キリマンジャロ伊藤サンと他の役者)が大きいこと。脚本の論理性と現実とのギャップを見事に突く。それを芝居という仮社会の中で表現させる素晴らしさ。しかし、それをしっかり体現しきれないところが残念である。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    ODAの裏側
     誘拐事件が起こる。舞台は誘拐犯と拉致された3人の人物、誘拐犯は男1、女1の計2人だが、どうやら単なる実行犯でボスは裏に居るらしい。(追記後送)

    ネタバレBOX

    誘拐された3人は、アメリカの大企業CEOとその直属の部下、副社長クラスの2人だ。3人は、僅かな実行犯の受け答えから、的確な犯人像を割り出し、銃を持った犯人相手に対話に持ち込むことに成功する。そして、リーダーを呼び出すことにも成功したが、リーダーは何とCEOの実の娘であった。而も、娘は、この企業が、途上国を援助する為に幹線道路を作るという名目の下、実は膨大なレアメタルが眠るとされる開発地域の利権を一手に握ることを画策していることを見抜き、これに叛旗を翻していたのである。
  • 満足度★★★★

    幸福論
    一つの国をいかにして幸福にするかというテーマは、今こそもっと問われるべきだと思いますが、ここで展開される議論はその一つの答えだ。ビジネスマンの視点からの提示であったけれど、奥深い哲学をも感じさせる議論で、今までのメガバックスの群像劇とは一線を画した舞台で非常に興味深かった。切れのいい社長の台詞は頭脳明晰なアメリカ人を彷彿とさせ、その議論の展開、組み立て方、緩急のつけ方など見事で、人物像の統一感がとれていて見ていて気持ちがいい。他の役者さんがこの演技に追いついていないのが残念だった。

    ネタバレBOX

    う~ん、特に??と感じたのが娘のティルの衣装。黒のリクルートスーツの段階でアメリカ人の娘を演じることを放棄しているように見えてしまった。この衣装でもアメリカ女性を感じさせることができるのなら、それはそれで大したものだと思いますが、残念ながらそうはなっておらず、なぜこの衣装を選んだのか疑問。お父さんの迫力に理論武装も人物像もまったく対抗できていない感じ。娘のアイディアに乗ったテロリスト達は、なんだかヨーロッパへ押しかける難民を思い起こさせて興味深かった。自身の幸福や生活への確固とした信念やイメージが無いまま、それでも故国を捨てざるを得ない人々。私たちの、彼らへのやりきれない思いが、このテロリスト像に凝縮されていたように思う。ああ、それで Hit or MIss なんですね。政治的事由でころころ変わる諸国の対応、これに戸惑い、偽の情報に振り回される人々。様々な見方のできる面白い舞台でした。
  • 満足度★★★★

    圧倒的な台詞術
    キリマンジャロ伊藤さんの圧倒的な台詞術が舞台を牽引する。自分の人生を「行き当たりばったり」と称する自由奔放なイメージとは裏腹に、鋭い洞察力と冷静な分析で事態を把握する大企業の社長を演じて大変魅力的。惜しいのは、他の役者さんが伊藤さんのテンポについて行くのに精一杯で、ちょっと余裕がないこと。しかし社会派のテーマをこんなエンタメにするセンスは素晴らしく、ラストも余韻を残して考えさせる。

    ネタバレBOX

    大企業の社長とその片腕となる有能な社員2人。
    その3人が誘拐されて監禁状態になる。
    犯行グループの2人が「ボス」と呼ぶ主犯格は、何と社長の実の娘だった…。

    怒涛の台詞を繰り出しつつ論理とユーモアがきちんと伝わる社長のキャラが素晴らしい。
    途上国の資源に群がる大国・先進国の経済論理がいかに身勝手なものか、それに反発して闘いを挑む娘の正義感はたぶんまっとうなものだ。
    ただその方法は幼稚で拙速。
    父親は娘の荒っぽい要求を受け容れる一方で、本当にその方法で途上国の人々が幸せになるのかと疑問を呈する。
    大国アメリカの論理だが、きれい事でない途上国支援の現実を端的に示していて
    説得力ありまくり。
    脚本の持つ論理の正当性と現実とのギャップを巧みに伝えるキリマンジャロ伊藤さんの台詞を堪能した。

    行き詰まった娘は最後の手段に出るが、それは流石の父親にも予想できないものだった。
    ラスト、父親の痛切な思いが伝わって来て思わず涙がこぼれた。

    メガバックスの豊かな発想と脚本を伝えるためには、キリマンジャロ伊藤さんの台詞を
    受けて立つ役者さんが多く育つ必要があるだろう。
    それは課題だが同時に可能性でもある。
    今回は1日4作品というスケジュールの都合上、セットにかける情熱を抑えているが
    それも含めて、メガバックスにはやはり期待せずにはいられない。

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