う~ん、特に??と感じたのが娘のティルの衣装。黒のリクルートスーツの段階でアメリカ人の娘を演じることを放棄しているように見えてしまった。この衣装でもアメリカ女性を感じさせることができるのなら、それはそれで大したものだと思いますが、残念ながらそうはなっておらず、なぜこの衣装を選んだのか疑問。お父さんの迫力に理論武装も人物像もまったく対抗できていない感じ。娘のアイディアに乗ったテロリスト達は、なんだかヨーロッパへ押しかける難民を思い起こさせて興味深かった。自身の幸福や生活への確固とした信念やイメージが無いまま、それでも故国を捨てざるを得ない人々。私たちの、彼らへのやりきれない思いが、このテロリスト像に凝縮されていたように思う。ああ、それで Hit or MIss なんですね。政治的事由でころころ変わる諸国の対応、これに戸惑い、偽の情報に振り回される人々。様々な見方のできる面白い舞台でした。