Hit or Miss 公演情報 メガバックスコレクション「Hit or Miss」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    幸福論
    一つの国をいかにして幸福にするかというテーマは、今こそもっと問われるべきだと思いますが、ここで展開される議論はその一つの答えだ。ビジネスマンの視点からの提示であったけれど、奥深い哲学をも感じさせる議論で、今までのメガバックスの群像劇とは一線を画した舞台で非常に興味深かった。切れのいい社長の台詞は頭脳明晰なアメリカ人を彷彿とさせ、その議論の展開、組み立て方、緩急のつけ方など見事で、人物像の統一感がとれていて見ていて気持ちがいい。他の役者さんがこの演技に追いついていないのが残念だった。

    ネタバレBOX

    う~ん、特に??と感じたのが娘のティルの衣装。黒のリクルートスーツの段階でアメリカ人の娘を演じることを放棄しているように見えてしまった。この衣装でもアメリカ女性を感じさせることができるのなら、それはそれで大したものだと思いますが、残念ながらそうはなっておらず、なぜこの衣装を選んだのか疑問。お父さんの迫力に理論武装も人物像もまったく対抗できていない感じ。娘のアイディアに乗ったテロリスト達は、なんだかヨーロッパへ押しかける難民を思い起こさせて興味深かった。自身の幸福や生活への確固とした信念やイメージが無いまま、それでも故国を捨てざるを得ない人々。私たちの、彼らへのやりきれない思いが、このテロリスト像に凝縮されていたように思う。ああ、それで Hit or MIss なんですね。政治的事由でころころ変わる諸国の対応、これに戸惑い、偽の情報に振り回される人々。様々な見方のできる面白い舞台でした。

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    2016/04/30 00:41

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