満足度★★★★
襟の合わせ
一番目に付いたのは、襟の合わせ方。町娘、武家の奥方、遊女に商人のそれと女性陣の襟がみな役に合わせていたこと。当たり前といえば当たり前なのだが、これが出来ていない劇団はやたらと多い。おはしょりがぐちゃぐちゃで、裾の長さがつんつるてんなんてのも珍しくない。その度にヤキモキするのだが、ここは実に着こなしが美しかった。男臭い時代の話だが、女性達の艶のある存在が目を惹く。もう少し絞っても良いんではないかと思いつつ・・・。個人的には、岩崎さんのくったくのない爽やかな存在に○!
満足度★★
期待しすぎ
色々な要素を盛り込んで ストーリーとしては嫌いではないんだけで見せ場が足りない? 幕末物なので殺陣も楽しみにしていたんですが音と振りが合わない・・・ 残念です。 Lifeの岩崎さんの声が涼やかで良かったです。
満足度★★★★★
コクのあるいい話
「異聞」をうたう作品はたくさんありますが、友情や色恋から戦争までいろんな要素が絶妙なミックスで詰め込まれた見応えのあるステキなステージでした。武士の時代の本当の終わりを西南戦争と見る歴史解釈もナルホド度が高かった。
満足度★★
う~ん 衣装とか小道具とかは立派であったが・・・
琴線に触れなかったのか
いかんせん眠気が強く出てき続けたですよ・・・・
アンケートは無し
開演は小劇場セオリー通りに5分遅れ
=だったら開演前の座の温め・・も無い・・
せっかくの講談師いるのだから
いろいろと用い方があったろうに とか思えた
(場内入り口とかに綺麗な着物を着たお姉さんたちが
にこやかに笑い掛けてくれて雰囲気の向上に努めてはいるのだが・・
それやるよりは幕前での幕末豆知識とか時代背景とか市井の暮らしとか
講談師が述べてる方が場ツナギになったんじゃなかろうか?
=一人で負担大変なら持ち時間5分で各人リレーとか
新人さんの度胸付けに・・とかもあるのでは?とか思ったです)
話は「美女と野獣」BADエンドVer.って感じですかね
2時間半の長丁場
いろいろとメリハリ付けてのカットとかも考えた方が・・とかも思った
で 幕末もの・・「るろうに・・」の影響は強いのかなぁと
新選組3番隊隊長さんは
必殺技「牙突 (がとつ)」が使えそうな雰囲気(というか見た目!)でしたね
(カッコよかった(^^)
満足度★★★★
史実をベースにした秀作
史実をベースにした日本人のドラマ。幕末における人斬りと呼ばれた男たちと京都の遊郭花魁たちの男と女の悲しい話でもある。上演時間2時間30分(途中休憩なし)であるが、場面転換の妙や役者の演技力によって飽きることなく観ることが出来た。武家(侍)社会の終焉という時点を明治10年(1877年)の西南戦争(役)に位置付けており、何故その時なのかを意識させる見事な脚本と演出であった。学問的な検証ではなく、芝居という見世物としての帰結。日本における内乱は、これを以って最後になる。逆に言えば約140年前迄は、日本人同士が戦っていたことになる。
この公演、まず衣装の予算が気になるほど素晴らしい。舞台、基本は段差があるだけで、場面に応じて小物等が配置される。段差の奥に疎らに立つ板状のもの。自分には何故か卒塔婆のように思えてならない。その武士の魂、時代を経た現代日本に甦るときも...。
満足度★
役のキャラクターに共感できません
この作品は再々演の舞台らしいのですが・・・・・・。
再々演されたのが理解出来ないほどお話がつまらなかったです。
幕が上がる前にしきりに口上で「公演時間は2時間半を予定しております」といっていました。長いことには問題はないのですが、お芝居ないで劇的なところがなく、終始単調なままに終わった印象です。キャラクターもこの人はいなくてもいいのではないかと思えるキャラクターが何人かいるので、それが肉付き過多を起こしているのではないでしょうか。それでも2時間半の芝居をやりたいのであればそれを長く感じさせない劇的な演出をしなければならないと思います。
それをしなければ観ていてもどのキャラクターにも共感出来ません。
単純に演出の力不足だと思います。
役者の方々はとても頑張っていたと思います。ただし実力の優劣差が激しく明らかに素人が出てきたと思える方が数人いてそこでも集中を削がれました。
最後にとどめをさされたのが、最後には西郷隆盛の役者の方が台詞を忘れたのか、袖から明らかに女性の声(多分口上をされてた方)で台詞(プロンプ)が飛んできて、それに助けられる始末。。大御所の役者さんだと思います。
申し訳ないのですが、大衆演劇ではあのようなことがまかり通っているのでしょうかと疑ってしまいました。
私のなかでは結局その印象が強く残り、とんでもないお芝居を観せられたなと。
非常に残念です。
満足度★★★★
あれ? 劇団名は違うけど
何だか以前に見たのとよく似たテイストだと思ったら、同じ劇団だったんですね。今回は遊郭や戦闘シーンも見せ場がたっぷりで、大きな舞台にふさわしい華やかさがあって、なおかつ台詞なども噛みが少なく安心して観ていられた。つくづく良い脚本だなぁとストーリーを追いながら思った。今回は吉之助の妻のいと
に泣かされました。このお芝居にはまだ若い新三郎夫婦と中年の吉之助夫婦が出てくるけれども、書き分けがすごく良く出来ていて、感動しました。特に年月を経た吉之助夫婦の静かで暖かい夫婦愛がいいなぁ。明るさと品格を備えたいと役の女優さんの演技、素晴らしかったです。大人数の出演でしたが、良くまとまって、また体の締まった俳優さんが多く、見応えありました。半次郎の美しい死にざまなど、長尺の舞台なのに飽きさせませんね。